キーンコンカーンコン
いつものようにお昼の時間がやってくる。生徒たちがそれぞれ購買、学食、中庭へと向かうため席を立ち上がる。
「の、の、のび太・・・・」
「!?」
席を立とうとしたのび太にいきなりアカメが話しかける。
「アカメ?今日は学食に行く日だよ。」
今日は金曜日、決まりとして今日は弁当ではなく学食で食べることになっている。
「あ、いや・・・その事なんだが、もし良かったら一緒に弁当を食べないか?」
「弁当?」
アカメはソワソワしながら二人分の弁当を見せる。
「その・・・・・昨日の夕食の残りだ。今日中に食べないといけないから弁当に詰めてきた。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・ダメか?」
「あっ、うん『おい、野比!ちょっとこっち来て掲示物剥がすの手伝ってくれ!』あっ、はーい!」
するといきなり先生に呼ばれる。
「・・・・ってことだから。ごめん、野暮用ができたから先に食べててくれない?」
「あ・・・・・ああ、分かった。」
「ごめんね。」
そういいながらのび太は教室を出て行った。
「・・・・・・・・・・のび太。」
「先生の手伝いじゃ仕方ない」そう自分に言い聞かせながら、アカメは自分の席に戻っていった。
そして美術の時間。
「今日はペアになってで写生をしてもらう!」
ザワザワ
先生の言葉に全員ざわめきだす。
(どうしょう・・・・絵は昔から苦手だ・・・・。ヘタに美形の奴と組んだら、とんでも無いことになるぞ。)
のび太は急いで席を立つと
(出来るだけ普通の顔した奴と・・・。)
あたりを見渡し、知り合いのガキ大将に目が止まる。
(よし、あれにしょう!)
まるで漫画に出てくるような顔。『あの顔なら自分でもかける』と喜んでいると横から声をかけられる。
「あ、あの、のび太・・・・」
「!?」
見ると今度はがソワソワしたチェルシーが立っていた。
「もし相手が決まってないのなら、その・・・・良かったら一緒にやらない?」
(断る!)
「私も相手が見つからなくて・・・・・」
(嘘つけ、そんなことあるはずがない!)
そんな事を考えていると、後ろから
「チェルシーさん、僕と組みませんか?」
「いや、俺と。」
「いいや、ここは美術部である僕と。」
(ほら、見ろ!)
クラスの男子たちがチェルシー目当てにやってきた。
「あっ、ごめん・・・僕、ジャイアンと組む事にしたんだ。だからまた今度ね。」
遠慮がちに彼女の誘いをけるのび太。
「・・・そ、そ・・そうなんだ。その・・・ごめん、無理に誘っちゃって・・・・・」
「うん、また今度ね。」
そういいながらのび太はその場を後にする。
「・・・・・・・・・・のび太。」
「相手が決まってるじゃ仕方ない」そう自分に言い聞かせながら、チェルシーは自分の席に戻っていった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ