ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十二章:違いを斬る

のび太たちの活躍で人質は全員無事に救出された。そして数分後、機動隊が突入し、現場検証が行われてていた。

 

「大丈夫?」

 

「うん。それより人質の救出ありがとう。」

 

「僕にかかれば、お安い御用だよ。」

 

学校のベンチに座り、寛ぐのび太とドラえもん。

 

「おーい。のび太、ドラえもん!」

 

大声とともに現れるガキ大将と赤目の少女。

 

「のび太、大丈夫か?」

 

アカメの言葉にのび太の声が段々小さくなる。

 

「うん、大丈夫。それよりごめんね、アカメ。また助けられなくて・・・。」

 

地球に態々来てまらったのに、また殺しをさせてしまった。そんな罪悪感からか申し訳なさそうな顔をするのび太。

 

バコン

 

そんな彼の頭にアカメはチョップを下すと、

 

「何度だって助けるさ。妻だからな!」

 

優しく微笑みかける。そんなアカメの涼しげな表情は、みている者全員がドキッとするほど大人びていた。これはのび太にしか見せないアカメの隠れた一面なのである。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

そんな二人の姿にジャイアンは唖然とする。

 

 

 

 

 

しばらくすると。

 

「おーい、みんな。」

 

「スネ夫、それにクロメちゃんだ。」

 

大声とともに現れるスネ夫と黒髪の少女。

 

二人は小走りでのび太たちの元までやってくる。

 

「みんな無事だったんだね。」

 

「良かった・・・・・」

 

そんな二人にのび太は

 

「スネ夫も、チェルシーも無事で良かった。」

 

「えっ!?」

 

のび太の言葉にスネ夫は驚く。

 

「チェルシー・・・・ちゃん・・・?」

 

そう言いながらスネ夫は視線を隣の少女に向ける。視線を向けられた当の本人も目を見開いている。

 

「・・・・・・なんで一瞬で分かったの?」

 

するとクロメ?の周囲を煙が包みこむ。煙が晴れると、そこには

 

「も〜〜〜〜。何よ、つまんないの〜〜!!態々ドラちゃんから道具を借りてまでリアルに変装したのに。」

 

変身を解除するなり文句を言い出すチェルシー。

 

「//// あわ・・・・あわ・・・・・あわ・・・・////」

 

今まで一緒に行動していた相手が愛しのチェルシーだったことに驚くスネ夫。

 

「なんで分かったの?今まで誰にも見破られなかったのに。私なにかミスった?」

 

そう言いながらのび太に詰め寄るチェルシー。今まで何度もこの変身を彼に見破られてきた彼女にとって今回の変身には自信があった。なぜならドラえもんの道具を使い、クロメの戦闘能力までもコピーしていたのだから。そんな彼女にのび太は

 

「どれだけ一緒にいると思ってるんだよ?わかるに決まってるでしょ?長い付き合いなんだからさ。」

 

素っ気無く答えるのび太にチェルシーは顔を赤くしながら言葉につまる。

 

「/////・・・・・うっ・・・・・・・・(つまんないの・・・・・)/////。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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