ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十一章:変わるを斬る

仲間外れになって初めて痛みを理解した。それと同時に今までの自分がいやになった。変わりたい。こんなダメな自分から。自分に胸を張れる自分に。

 

【どう?今までバカにされてた奴にやられる気分は?」

 

【変わりたい?本気で言ってるの?】

 

【散々他人を見下してきておいて、今更図々しい。】

 

そう、今までも何度も決意した。でもやろうとしなかった、逃げてばかりいた。いつかはできるようになってると未来の自分に無責任な期待を込めて。・・・でもやらなきゃ、変わらない・・・・変われないんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタガタの体に鞭を打って何とか立ち上がる静香。

 

「私は・・・・私は・・・・」

 

「???」

 

「もう逃げない、前に進むんだ!!!!」

 

そう言いながら静香は再びハサミを片手に突撃する。

 

「おい、また来たぜ。」

 

「ああ。」

 

静香の様子にテロリストたちはクスクスと笑い出す。テロリストが自分に向かってくる静香を再び足で蹴り飛ばそうとするが

 

「!?」

 

動けない。何かが両足を抑えている。そうこうしているうちに静香が迫って来る。

 

グサリ

 

ハサミが男の脇腹をかすった。

 

「くっ!?このアマ!!」

 

怒ったテロリストは静香をなぎ払うと、そのまま銃口を彼女に向ける。

 

(やったわ!どう?のび太さん、みんな、凄いでしょう!?)

 

最後の力を振り絞った少女はそのまま倒れこむ。それと同時に銃口の引き金が引かれ

 

バン

 

バン

 

弾丸が彼女の体をかんつう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

しなかった。

 

「!?」

 

「何者だ!?」

 

突然テロリストと静香の間に現れた白髪の少年。

 

「のび太さん・・・?」

 

目の前に立つ幼馴染の少年。だがその目は普段の彼からは想像もつかないほど鋭く、冷たい。

 

「よく頑張ったな、静香。」

 

彼は後ろを向きながらそう言った。すると

 

バキン

 

部屋の窓ガラスが割れ

 

「いい悪態だ。精神的にはお前の勝ちだな。」

 

「うん。」

 

そう言いながら部屋に飛び込んでくる元殺し屋姉妹。

 

「アカメさん、クロメさん・・・・・」

 

テロリストたちは焦り始める。

 

「まだだ・・・・・こっちにはまだ人質が・・・・なに!?」

 

辺りを見渡すと人質が一人もいない。

 

「人質はもう全員逃げたぞ。」

 

ゴキン

 

そう言いながらテロリストの一人の首を握り潰すレオーネ。

 

グサリ

 

それと同時に別のテロリストの上半身と下半身が真っ二つになる。

 

「すいません。」

 

姿を表す見知ったメガネの女性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太は最後の一人にジワジワと滲みよる。

 

「あっ、そうだ。俺たちと手を組まないか!?俺たちはある国の『グサリ』なっ!?」

 

最後のテロリストはその言葉を言い切ることなく

 

(な・・・・なんて目をしてるんだ。人を殺すのに一茶の迷いがない・・・)

 

バタン

 

その場に倒れた。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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