ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二章:帰国を斬る

「ちぇ・・・・・・。」

 

ナタラがチェルシーの首を槍で切り落とそうとする。チェルシーの目から一粒の涙が溢れ、彼女は死を覚悟した。だが、

 

「???」

 

何も起きない。ゆっくり目を開けると、ナタラが固まっている。ナタラだけじゃない、側にいるドーヤもまるで時間が止まっているかのようにピクリとも動かない。しばらくすると、二体は粉々に砕け散った。

 

「!?」

 

いきなりのことに驚くチェルシー。すると後ろから声がした。

 

「ただいま!」

 

「1095日トレーニング完了!」

 

カンズメが開き、中から少年とロボットが出てくる。日本最強ヒーローたちのお帰りである。

 

「メガネをかけた少年と青い狸・・・・・・・。」

 

チェルシーは何が何だか分からず呆然とする。だが以前読んだ報告書を思い出す。

 

「のび太とドラえもん・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、とあるキャンプ場

 

「チェルシー・・・・・」

 

うつ伏せ状態のまま、人差し指で地面に仲間の名前を書く少女。

 

「腹が減りすぎてアカメがダウンしちゃったじゃないか。何してんだあいつ。」

 

そう言いながら、アカメの頭を撫でるレオーネ。

 

「あ〜あ、とりよせバッグがあればなぁ〜、すぐなんだけどな〜。」

 

今この場にいない仲間たちの存在を語るレオーネ。するとナジェンダとアカメも会話に加わる。

 

「それよりノビール水道管だ。地下の水脈を探り当てて冷たい水を・・・。」

 

「いや、グルメテーブルかけがいい。肉、肉、肉、お望みしだいだからな。」

 

三人は会話に花をさかせる。さっきまで死人のような顔をしていたのが嘘のようだ。しばらくすると、ベッドで寝ているナジェンダが何かを感じ取る。

 

「これは・・・・・・・・チェルシーの身に危険が及んでいるな。私の勘がそう告げる。

 

「『!?』」

 

ナジェンダの発言にアカメとレオーネは飛び起きる。

 

「ただいまー」

 

突然後ろから見知った声がした。アカメたちは振り返る。そして久々の仲間の再会に笑顔になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ・・・・・そうだったのか・・・・ごめん。15日も待たせちゃって・・・。」

 

アカメたちから帝都の現状を聞かされ、シンミリするのび太。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

ゴン

 

「あでっ。」

 

いきなりのび太の頭にチョップを下すアカメ。

 

「いくらでも待つさ、仲間だからな!」

 

アカメの言葉に頷くレオーネとナジェンダ。

 

「ありがとう・・・・」

 

「どうした?」

 

「なんかアカメの顔見たらすごいホッとした・・・・」

 

その言葉に笑みを浮かべるアカメ。

 

「おかえりのび太。」

 

「うん・・・・ただいま。」

 

お互いに握手をする二人。

 

「それより、ご飯にしょうぜ!」

 

「では早速、グルメテーブルかけ!!」

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