ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第六章:あなたを斬る

場所が変わって今度はのび太家。

 

「お待たせ!!」

 

のび太(少女)はスープが盛られたお皿を持ってくる。

 

「わあ!美味しそう!」

 

「ほう・・・・・・・。」

 

チェルシーとクロメはスプーンを掴むと

 

「『いただきまーす!!!』」

 

スープをほうばる。

 

パクッ。

 

「美味しい〜。」

 

「うん、こんな美味い物食べたの初めて。」

 

そう言いながら感心するチェルシーと大喜びするクロメ。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

野田(のび太)は自分の分のスープを味見する。

 

「美味しい・・・・・・。」

 

悔しいが美味いということしかできない野田(のび太)。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、残っていたスープを全て完食したチェルシーたち。

 

「『「ご馳走様!」』」

 

あまりの美味しさに笑みを浮かべる二人。するとクロメは

 

「こんな美味しいご飯なら毎日食べたいな〜!」

 

そう言いながらのび太(少女)に視線を向ける。

 

「それならこれから毎日作ってあげようか?」

 

「いいの?」

 

「うん、もちろん!」

 

「ありがとう!!!」

 

クロメとのび太(少女)の会話にチェルシーと野田(のび太)は

 

「!?」

 

「ぶっ!?」

 

ガシャン!!

 

思わず持っていたコップを落としてしまう。するとのび太(少女)は笑みを浮かべると

 

「僕、クロメ大好き!!」

 

いきなり爆弾を投下した。

 

「私ものび太の事が大好き!!」

 

クロメは嬉しそうにのび太(少女)に抱きつく。彼女は嬉しくて嬉しくてたまらないという顔をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと、何勝手な事言ってるのよ!!」

 

そんな光景をチェルシーは黙って見ているわけもなく。彼女はいきなり声を上げる。すると

 

「のび太、怖い!!」

 

ギュウ

 

そう言いながら再びのび太(少女)に抱きつくクロメ。

 

「///// !!!!/////」

 

その行動に顔を真っ赤にするチェルシー。

 

(べえー。)

 

そんな彼女にクロメは悪魔の笑みを浮かべ、舌を突き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

するといきなり台所のドアが開く。

 

「のび太さん、さっきはごめんなさい。私・・・・・」

 

何故か静香が入ってくる。すると彼女はいきなり

 

「どうして、クロメさんとのび太さんが抱き合ってるの!?」

 

声を上げた。

 

「もう、二人とも邪魔だから出てってよ!!ねえ、あ・な・た?」

 

するとクロメはさらに強くのび太(少女)に抱きつく。

 

「何が『あ・な・た』よ!のび太から離れて!!!!」

 

「そうよ!のび太さんは私の物のなんだから!!!」

 

そう言いながらのび太(少女)とクロメを引き離そうとするチェルシーと静香。

 

「だからチェルシーさんもクロメさんと一緒に早くここから出て行ってよね!!」

 

「出て行くのはあなたでしょう!」

 

「大体一番付き合いが長いのは私なんだから!」

 

のび太(少女)の体が左右に強く引っ張られる。その痛みに流石の本人も

 

 

 

 

 

 

 

「みんな出て行って!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声を上げる。だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『「嫌だ!!!!!!!!!!」』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

却下された。

 

 

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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