ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第五章:謎の少女を斬る (後編)

何を聞かれているのか分からない顔をするのび太。すると少女は静かに口を開く。

 

「レオーネさんは大人の色気、サバサバした性格も素敵。シェーレさんはおっとりメガネ、一番優しいお姉さん。クロメさんは素直で元気なスキスキ娘!好きな人に対しては積極的に愛情表現をする。静香さんは絵に描いたようなツンツン娘!だけどそこがいい!チェルシーさんはさっぱりでやんちゃなイタズラっ子、好きな人に対しては積極的にかまって光線を発射する。」

 

「そ・・・・そんなこと言われてもな・・・・(え、あれ、アカメは?)」

 

「さあ!誰!?」

 

そう言いながら少女はのび太に詰め寄る。

 

「誰って・・・・・言われても・・・・・僕たちまだ学生だし・・・・・」

 

その言葉に少女はため息をつくと

 

「はあ・・・・・仕方ありませんね・・・・。」

 

ポケットから何かを取り出す。

 

「変装服!!」

 

少女は取り出した服を着ると、のび太に視線を移す。すると

 

ドン!!

 

「あっ!?」

 

少女はのび太そっくりに変身した。

 

「どう?そっくりでしょう?」

 

「うん!」

 

「それじゃあ、行こうか?」

 

「行くって・・・・どこへ?」

 

「あっ、とその前に・・・・。」

 

そう言うとのび太の姿をした少女はのび太に何かを手渡す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後、

 

「ねえ、何で僕がこんな格好するの?」

 

現在、のび太は緑色のズボン、白いTシャツ、そして帽子とマスクを着けている。

 

「だって野比のび太が二人いたら不味いでしょう?」

 

そんな会話をしながら歩く二人。すると

 

「のび太!!」

 

振り向くと見知ったオレンジ色の少女が小走りで駆け寄ってくる。

 

「あっ、チェルシー・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

二人もチェルシーの方へ駆け寄って行く。

 

「誰?」

 

チェルシーは変装したのび太に視線を移す。

 

「えっ、あっ、僕の親戚の・・・・」

 

「野田です・・・・・ゴホッ・・・・ゴホッ・・・。」

 

のび太(少女)は野田(のび太)の肩に手を置く。

 

「風邪引いてるんだよね・・・。」

 

「う、うん。」

 

「ふ〜ん。」

 

チェルシーはジト目で野田(のび太)の姿を眺める。するとのび太(少女)はチェルシーの手を取ると、

 

「ねえ、チェルシー。一緒に遊ぼう!」

 

「えっ!・・・・・う、うん。いいけど・・・・。」

 

その言葉に違和感を感じるチェルシー。

 

「チェルシーって素晴らしいね!」

 

「////// えっ!?どうしたのいきなり・・・・・//////」

 

チェルシーの顔が徐々に赤くなる。

 

「 僕、大好きだ!!!」

 

「/////// そ、そ、そんなこと・・・・・///////

 

チェルシーの顔がリンゴのように真っ赤になる。すると野田(のび太)は

のび太(少女)に耳打ちする。

 

(ねえ、もうそれくらいにしといてよ!チェルシーを怒らせたら大変だよ!!)

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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