「そーれ!!」
「えい!!」
チェルシーが両手で打ち上げてきたビーチボールをクロメへと送る。今は、波打ち際でパシャパシャとビーチボールという優雅な時間だ。
「いやーっ、いい眺めだな〜っ。」
「ホント、ホント。」
この遊び、なにがいいって、ボールを打つたびにこう・・・・ぼよよんぼよよんと震えるのが堪らないな。なにが震えるのかは言えないが。レオーネはもちろん言うにおよばず、チェルシーも、シェーレも、アカメも、そしてクロメだって、なかなかどうしてたいしたものだ。それ故にいつの間にかビーチバレーコートの周りに人だかりが出来ていた。これが水着の効果というものか・・・・・。
(・・・・・・・・・・・・・・・・)
アカメ、チェルシー、クロメ、シェーレ、レオーネに欲情する男子客。気持ち悪い。不気味な息遣いまで聞こえてきた。
「あんまりジロジロ見るなよな・・・・・。」
そう言いながらのび太は無粋な連中に睨みを利かせるが
「は?なにお前ゲイなの?」
「そうなのか、のび太?」
「違うよ!」
意味はなかった。
「それにしても静香ちゃんって意外に胸あるんだな〜、知らなかった!」
「バカ、あんなもん偽物にきまってるだろーが。よく考えてみろスネ夫、巨乳とあの腰つき、明らかにおかしいだろ?」
しん
すると生命の危機を感じざるを得ない視線がジャイアンに向けられる。
ビューーーーーーーーン
バーン!!
バタン
「ジャイアン!?」
いきなり飛んできたボールがジャイアンの顔面に激突する。
「ごめんなさい、武さん!つい力が入っちゃって・・・・・・」
眉間にシワを寄せた静香が倒れたジャイアンに謝罪する。
パチン!!
「いくよー!!」
「おっけー!」
静香は拾い上げたビーチボールを真上に放り投げた。
ふるんーっ。
(・・・・?今までと、揺れ方が違う・・・・?というか、何か今、ふわりとー)
静香を見ていたのび太は何か違和感を感じる。
「そー」
落ちてくるボールをアタックしょうと伸ばされる右腕。そして、そのつけ根当たりに、ヒラヒラとはためくヒモ・・・・・。
「・・・・ヒモ?」
「っれ!」
パン!!
「!?」
そのアタックと共に、はらりと小さな布きれが地面に落ちた。だが、ボールを追いかけていた面々はそれを見てはいない。そしてのび太はのび太で地面に落ちたものなど見てはいなかった。
「もう、静香飛ばしすぎですよぉ!」
「あはははははっ、シェーレさん、ごめんなさーい!」
「フフッ、静香もまだまだ元気があま・・・・・って・・・・・・」
「ん?どうしたの、チェルシーさん?」
のび太たちの視線は、その布きれが今まで覆い隠していたものに、釘づけにされていたからだ。
「し、ししし、静香っ!!?」
「ななななななになになになにっ!?」
「かかくしかくしかくして!」
「え・・・・・四角・・・・?」
「なるほど。これが噂に聞くポロリ・・・・」
アカメの言葉に静香はようやく視線を下に移す。
「/////はあーーーー!!!!////」
静香の顔がみるみる赤くなる。
「お前は見るなああああああっ!!!」
バコン
チェルシーは挌闘技の才能も持ち合わせているのだろうか。美事な飛び蹴りがのび太の顔面に減り込む。
「き・・・・キャーーーーーーーーーーーー!!!のび太さんのエッチ!!!」!!!」
そして数分後。
「のび太・・・・・蹴り飛ばしたのは悪かったけど・・・・さすがにじっくり見過ぎ・・・・」
流石のチェルシーもバツが悪いと感じたのかのび太に謝罪する。
「び、びっくりし過ぎで・・・・思考が停止していた・・・・」
「そういうことにしておいてもいい。」
「うん。」
そう言うものび太をジト目で睨むアカメとクロメ。
「うぐ・・・・・ごめんなさい・・・・・」
「私たちに謝ったってしょうがないでしょ!」
「・・・・・すぐに追いかけて、謝ってきてください。」
「みんな・・・・・」
「あ、でも静香が逃げ出すようなら、追い詰めちゃダメだぞ?静香だって恥ずかしいんだから。」
「分かった、行ってくる!」
「ん、がんばってね。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ