転生者のOO   作:物だよ

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三話

 現在俺はAEUに来ている。なんでも新しいMSを発表するらしいのでそれを取材しに来たわけだ。……というのは建前で実際は生でガンダムを見たかったというのが本音である。本当は別の記者が行く予定だったんだが無理を言って俺が行けるようにしてもらった。会場を見ると見知った(といってもこっちが一方的に知っているだけだが)顔がいた。すげぇよ……グラハムがいるよ。あれが後々ガンダム大好きな人になるのか……)

 

「てめぇ!今なんつった!?」

 

 お、コーラサワーがコックピットから顔を出しこちらに向かって声を上げた。確かカタギリが猿真似っていったんだっけか?まあいいか。それよりそろそろか。

 軌道エレベータが続くその先を見る。まだ正確に姿は見えないが光が落ちてきていた。それはこちらに近づくにつれて明確な姿を現していき俺たち観客席の前に降り立った。

 

(おぉ……本物のエクシアだ……)

 

 そう思うもつかの間、避難誘導が始まった。それと同時にコーラサワーがコックピットに戻り戦闘が始まる。まあ、戦闘といってもエクシアがぼこぼこにするだけなんだけどね……案の定イナクトはぼこぼこにされていた。エクシアは仕事が終わったとばかりに飛んでいく。それを追撃するためにヘリオンが出撃していた。しかしエクシアはそれらも余裕をもって撃墜していく。それにしても性能の差ってこれだけひらいていたのか……これじゃあワンサイドゲームだ。

 

(確かもうすぐエレベーターのほうから増援がはいるはず、それで……)

 

 原作の通りエレベーターから増援が来た。エクシアを囲むように旋回し始める。すると一筋の光が走りヘリオンは撃墜された。俺は光の筋が発生したところを見るがここからでは遠すぎて何も見えない。ただ、あそこにデュナメス……ロックオンがいるのだ。

 

 

「ただいま戻りましたー」

 

「おうよく戻ってきたな。心配したぞ。あっちではいろいろあったそうだからな」

 

 日本に戻り、取材を終えてきたことを会社に伝える。いやーあれからごたごたしてたけど何とか帰ってこれた。当分は何も仕事をせずゆっくりしていたい。

 

「まあ、それでも記事はまとめて来週までに提出してくよ」

 

 ですよねー……はぁ。けど今日はもう休む!そして明日から仕事だ!

 

「大丈夫ですか?戦闘になったって心配していたんですよ?」

 

「ああ、絹江さんか。正直目の前で戦闘がおこり始めたことには死んだかなって思ったけど何とか生きてるよ」

 

 今から家に帰ってゴロゴロしようとした時に話しかけてきたのは絹江・クロスロード。4年前ぐらいに自分が働いているところに入社してきた。新入社員紹介の時に彼女を見たときああ、ここ沙慈のお姉さんが務めることになる会社だったのかと思ったもんだ。

 

「良かった……。あ、あと聞いてください。あの演説していた老人がどんな人物かはわかったんですけどどうしても解けない部分があって……」

 

「ん、なんだい?」

 

「あの老人、もう死んでるはずなんですよ。それになんでいまさらこんなことを始めたのということがちょっと……」

 

 それはあまり考えないほうがいいんだけどなぁ。それを調べたから死んでしまったのに。まあ後輩でさらに結構飯食いにいく仲だから死しんでほしくないから忠告しときますかね。

 

「あの老人の考えていることはわからないけどこれだけは感じてるよ」

 

「なんですか?」

 

「あまり深入りせずに表面で分かったことだけで満足したほうがいいって」

 

「え、それはどういう……」

 

「そこらへんは自分で考えて。それじゃ今日は家帰って休むから。また一緒に飯でも食べに行こうねー」

 

 話を切り上げて退社する。はあ……それにしてもこれからガンダム見に行くにはさすがにもう生身で見に行くわけにはいかないよねぇ……原作介入は……謎の存在としてソレスタルビーイングの手助けもしようかな。やっぱりザンスパイン動かして戦ってみたいし。けどさすがに今から一緒に行動し始めるといろいろとめんどくさいしなぁ……俺は彼らと違って日常生活あるし。それに機体のこともあるしなぁ。……決めた。スローネ出て来るあたりから俺も活動しよう。ビームライフルとミノフスキードライブの色的にザンスパインも疑似GNドライブ搭載型みたいに思われるかなぁ。そんなことを思いながら家に帰りしまってあった酒を飲んで寝た。

 




ザンスパインの機体性能はOOセカンドシーズンのガンダムとほぼ同等ぐらいに考えております。ただ長距離移動する場合にはミノフスキードライブを持っているザンスパインのほうが上です。トランザム時は……ニュータイプの力とザンスパインの性能があればなんとかなるでしょう(投げやり)

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