転生者のOO   作:物だよ

1 / 17
持っていく機体は趣味です


一期
一話


「ん……ここは……」

 

 目が覚めると自分の知らない場所にいた。一体ここはどこなんだろう。あたりを見回すが何もない。

 

「確か俺は……」

 

 最後に覚えているのはゲームショップにガンダムVSが出るので予約しに行ったことだった。それから……それから?確か久しぶりにOOを見ようと急いで帰ったはずだ。昨日は珍しく会社が休みだったから。その帰りに……

 

「ああ……確か轢かれたんだっけ」

 

 信号が点滅してるけど大丈夫だろ。それに車も止まってないし。そんな考えをしたのがダメだった。わたっている途中に遠くから減速せずに走ってきたトラックに轢かれた。なんともあっけない終わり方だった。けどまあ死んでしまったものは仕方ない。未練は……まあガンダムVSができなかったことぐらいか。

 

「ここは天国か地獄か。はたまたその両方がない死後の世界なのか」

 

 そんなことを考えていると上から紙が降ってきた。それをキャッチしてみると

 

『あなたの考えている通りあなたは死んでしまいました。しかしあなたは選ばれました。幸運なことです。あなたの好きな物語の世界へ転生させることが可能です。また、転生する際にある一定の願いも叶えましょう」

 

 と書かれていた。まじか……ということはガンダムの世界でもいいわけだ。いやーMSを操縦してみたかったんだよね。ガンダムといってもいくつもシリーズがあるし……まあどうせだから帰って見ようとしてたOOの世界でいいか。

 

「じゃあ転生先はOOの世界で。願いはMSの基本的な扱い方とNTの能力。それに機体は……」

 

 どうしよう、好きな機体が多すぎてどれにするか選べない。フリーダムにしようかな。けどX2とかも使ってみたいし……どうせなら好きな機体全部持っていけたらなぁ。そんなことを考えているともう一枚紙が降ってきた。

 

『選べるMSは1機までです』

 

 一機かまあ多すぎても俺一人じゃ全部使えないしな。それにしても悩む。そうだ、せっかくだからGジェネで好きだったあの機体にしよう。

 

「じゃあMSはザンスパインでお願いします」

 

 機体を決めたところでまた紙が降ってきた。

 

『了承しました。転生先は機動戦士ガンダムOOの世界。願いはMSの操縦方法、NTの能力。持っていく機体はザンスパインに設定します。最後に問います。本当にこれでいいですね?」

 

「これでいいです」

 

 そう答えるとともに俺の目の前は真っ白になった。次第に意識も薄れていき……

 

 

 

 次に起きると私は子供になっていた。いや、まさか子供からやり直すことになるとは。まあそこら辺のことは願いに入れてなかったから自動的に決まってしまったのだろう。とりあえず自分の状況を調べることにした。着ている服のポケットを探ると手紙が入っていた。まさか……手紙を開けてみると、

 

『あなたの要望に沿いました。その他のことはこちらで自動的に設定されました。当面一人で生きていくだけの資金は財布の中に入っています。また、要望された機体はもう1枚の紙に描かれています。ではもう一度の人生を満足に生きてください』

 

 うん。まあどういう自分にするかは設定するかは願ってなかったから仕方ない。そう、仕方ないんだ……だけどこれから身寄りなし、職なしでどうやって生きていけばいいんだよ!幸い一月は何とかなるだろうお金は財布の中に入っていた。けどこれを使い切れば無一文だ……つまりその時点でなんのあてもない私は死ぬ。

 

「とりあえず……子供でも雇ってくれそうな職を探すか」

 

 前向きにいこう、前向きに。せっかくガンダムの世界にこれたんだ。そう思って俺は町の中を職を求めて彷徨い始めた。




思い付きで始まります。頑張って完結までしたいなぁ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。