転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

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前回はシルさんとのデート、今回は?
てかメモリアフレーゼのシルさんのおみ足眩しすぎんよー......
ではどうぞ!


第七話 偶然の謝罪

シルさんと怪物祭を楽しみ、メインディッシュであるコロシアムに向かおうとすると

 

「モンスターだー!?」

 

なんて声が聞こえた。 俺とシルさんは顔を見合わせる、モンスターと聞いては穏やかではいられない、一応俺は向かうつもりなのだが

 

「シルさん、このまま他の人と逃げてください。 俺は一応冒険者なので気のせいならいいんですけど、本当だった場合は、流石にほっとくことはできないので」

 

「わ、私も一緒に行きます!」

 

「はい?」

 

流石に素で返してしまう、こっちははっきり言って危険なのだが

 

「でも危険ですよ?」

 

「逃げて行っても複数モンスターがいないとは限らないじゃないですか?」

 

確かにその通りだ、モンスターがどこから逃げたのか、やってきたかはどうでもいいが、逃げた先にもモンスターがいないとは限らない。 危険なのは変わりないが、一緒にいた方がいいのか?

 

「むぅ...... とりあえず一緒に行きましょうか」

 

「はい!」

 

やけにうれしそうなのは気になるがいいや、一緒にシルさんと行動することにする。 しばらく人の流れを逆流していると目的の場所についたのはいいが

 

「・・・・・・・」

 

シルさんが腕を掴む力を強くする。 やはり冗談などではなく、モンスターがいた。暴れているため道はめちゃくちゃだが、怪我人とかはいないようだ。 シルさんの頭を安心させるように撫で、ゆっくりと腕を握っている手を離させる

 

「ま、これでも一応冒険者だからさ、大丈夫」

 

そう言ってモンスターに向かっていく、もちろん武器はなく素手だが問題ない

 

「ショウジサン!」

 

「っ!!」

 

モンスターは大型で、その剛腕を振るってきたが、難なく避ける。 そして懐に入り、本気で殴りつける。 そうすると面白いように飛ぶ大型モンスター、だがそれで許す俺ではない、そこから追撃とばかりに、殴り飛ばしたモンスターの背後に回り、踵を落とす。 道にひびが入るが問題ないだろ、そのまま頭を叩きつけ、もう一段階踏み抜く。 するとモンスターは灰になって消えた

 

「やれやれ、大型でも人型ならこんなもんか」

 

軽く手足をプラプラさせながらシルさんに近づく、異常はないようだ

 

「シルさん無事?」

 

「・・・・・・」

 

ポカンとしてる。 なんかベルとおんなじ反応してるなぁ、なんて思いながら再度シルさんに声をかける

 

「シルさーん」

 

「は、はい大丈夫です! でもすごいですね!あんな巨体を簡単に吹き飛ばすなんて!」

 

どうも少し興奮していた、すごいと言われてもねぇ、まぁいいや

 

「とりあえずこのまま行動しようか」

 

「はい!」

 

なんてシルさんと話していると、近くで叫び声が聞こえる。 俺たちは顔を見合わせ、すぐに駆け付ける。 どうも今度は一人逃げ遅れたらしく、周りの人も助けに入ろうとしているが、間に合わない

 

「ショウジサン!」

 

俺を見るシルさん、俺はスーパーマンでもなんでもないから、普通なら助けられない、普通ならね

 

「ふっ!」

 

縮地をするが間に合わない、だが

 

「さて、これから見せますのは、種も仕掛けもあるつまらないマジック。  皆様どうかごゆるりとお楽しみくださいませ」

 

そう唱え、出てきた黒い手帳から選んだのは、一機のMS。 ブースターで一気に加速し、手に持っていたバーストサーベルで一気に突き刺し、そのまま奥の壁に縫い付ける

 

「グオォォォォォ!!?」

 

刺す位置が悪かったらしく、一発で絶命とはいかなかった。 舌打ちをしながらサーベルを切り離す。 コイツのサーベルは珍しい仕様で、切り離した刀身が爆発するのだ。 すぐにサーベルはサイドアーマーの交換用の刃に取り換える。 やはり爆発で絶命したらしく、魔石しか残っていないのを確認し、シルさんに向き直る

 

「さて次のところに行こうか」

 

「「「誰?」」」

 

シルさんもだが、俺の変身に誰も気が付いていないようだ。 もういいや面倒だし、とりあえずシルさんをお姫様抱っこをして、近くの屋上に降ろす。とりあえずシルさんには事情を説明して、他のところに向かうことにした

 

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「空を飛ぶのって気持ちいいんですね」

 

「この状況でそんな呑気な......」

 

肝が据わっているというかなんというか、まぁ空を飛ぶのは気持ちいいが

 

「ん? シルさんちょっとごめん」

 

「はい? きゃ!」

 

一応シルさんに気を付けながら方向転換、やはり見たのは見間違いではなく、ギルドの職員数人が小型だがモンスターに囲まれていた

 

「ショウジサン」

 

「まぁ行くしかないよね」

 

サイドアーマーのバーストサーベルを地面に向かって投擲、続いてフロントスカートのハンドガンを抜き、シルさんがいるのであまりスピードを出さずに突入していく

 

「やっぱ銃とかあんまり使ったことないから照準ブレブレだな」

 

「不思議な武器ですね」

 

こんな状況にもかかわらずシルさんは、ハンドガンに釘付けだった。ようやく地上につく。 着地の際は、砂埃をわざと上げ、シルさんを下ろす時間を稼ぎ、近くに刺さっていたバーストサーベルを抜き、一気に接近戦に持ち込むのだが、そこに一陣の風が吹き荒れる

 

「風よ」

 

エンチャントを使い、モンスターを迷いなく切り裂く金髪の少女

 

「確かアイズって言ったっけ?」

 

「?」

 

二人ですべてのモンスターを灰に返し、思い出したように名前を呟くと、彼女はこちらを向いた

 

「アイズたーん、ホンマ早いわー.......って誰や!?」

 

運がいいのか悪いのか、彼女の主神のロキ様も一緒だったようだ。 とりあえずギルド職員も俺の方を見ているので変身を解くことにする

 

「どうもロキ様、この間は団員の方に手を出してしまって、申し訳ありませんでした」

 

黒い手帳を片手でキャッチしながら頭を下げる

 

「この間ベートをぼこぼこにしたやつやないか!」

 

「はい、その節は」

 

「ええって、ええって。 もともとはベートの口が悪いのがいけなかったんや、それよりも今のはなんや!」

 

頭を下げていると笑いながら肩をバシバシ叩いてくるので、頭をあげるとそんな質問を投げかけられる。 やはりこの神は食えない神のようだ、この質問に答えるよなって目をしてる。 本当なら答えなくてもいいが、仕方ない。 この間のこともあるし正直に答える

 

「魔法ですよ魔法」

 

「魔法?」

 

「そう魔法。 これ以上は流石にうちの主神様に止められてるので、答えなくてもいいですよね?」

 

「まぁ、仕方ないな」

 

笑顔でそう問うと、納得はしていないだろうが突っ込んでは聞いてこなかった

 

「んで受付嬢、どうなってんのこれ」

 

ちょうどよく、という言い方もおかしいが、見知ったギルド職員がいたので聞いてみた

 

「えっと、それが......」

 

どうやらこの怪物祭を開いているファミリアが、モンスターを逃がしたらしく、このような状況になっているらしい

 

「ふーん」

 

「ショウジサン、何か気になることでもあるんですか?」

 

「いや別に」

 

気になること、と言いうほどでもないが、犯人がどうしてこんなことをしたのだろうと思ったのだが、どうでもいいか。 それよりもさっきのは何だと言いたげな、受付嬢の視線が面倒だし

 

「まぁこうやって、一般人に被害が出るのはいただけないし、俺も討伐に加わりますか。 とりあえずシルさんはこのまま、ギルドの人と逃げてね」

 

「私も「ギルド職員なら安全に誘導できるでしょ?」むぅ......」

 

「そんな風にむくれてもダメです」

 

というわけでシルさんを職員に任し、ロキ様達に向き直る

 

「そちらはどうしますか?」

 

「うちらは「私たちもこのまま討伐します」アイズたん.......まぁええわ、ガネーシャ達にも借りが作れるしな」

 

ということでなし崩し的に、ロキファミリアとの協力体制が出来上がり、討伐に向かう。 なんで一人じゃないかって? 受付嬢さ!




そんなわけで第七話でした、なんか主人公全然ふざけさせられない。 まぁこれ終わったらふざけさせよう

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