転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

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タイトル? 何位それおいしいの?

また半端な時ですが、投下。 実際仕事が忙しくて書いてる暇がない、しかも予約投稿一週間間違えたし。 それでも、お気に入りやUAが増えてるので励みになってます。 話は変わりますが、メモリアフレーゼ始めました。 星四のシルさんのおみ足眩しい......

さてリリなのですが、書きたい欲は何とか失せてきました、まぁ書こうと思えばかけますが、さておき本編どうぞ!


第五話 酒は飲んでも飲まれるな

「頭痛ひ......」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

ベルは心配そうに俺の顔を覗き込みながら、水を持ってきてくれたようだ。 水を受け取り、一気に煽る。 少しは楽になったが、相変わらず頭は痛いままだった。 なぜ今こんな状況になっているか、というと昨日の外食のせいであるのだが......

 

「昨日何かあったっけ?」

 

「覚えてないのかい? あれだけ大立ち回りしておいて」

 

「いや、おぼろげには覚えてるんですけど」

 

「まったく、仕方のないやつだな君は、そんな君のために、昨日のことを詳しく説明するよ」

 

仕方ないという顔をしながらも、説明してくれるヘスティア様。 どうやら初めて飲んだお酒に飲まれたらしい。 てか、話聞いててだんだん思い出してきた。 なんか柄にもないこと言ってたし、主にシルさんにだが、他にもキレて、ワンころ?の相手してたし

 

「あー......やっちまった。 とりあえずミアさんに謝りに行くか、それとロキファ 「そっちはいいよ」 はい?」

 

まさかの相手のファミリアに謝りに行こうとすると、何故かヘスティア様はそっぽを向きながらそう答えた。 ベルもポカンとしてるし

 

「いや流石にそれはまずいのでは? 相手はこのオラリオでも一、二位を争うファミリアですし」

 

「うぐ......で、でも、聞けば相手はベル君を馬鹿にしたらしいじゃないか! 当然の報いさ!」

 

「か、神様......」

 

「それでも、こっちも手を出したんですし、謝りに行くのは筋ってもんでしょ」

 

「ぐぬぬ、こんな時だけ正論を......」

 

恨めしそうにこっちを見るヘスティア様、いや駄神と呼ぼう。 とにかく、なぜこんなにロキファミリアを嫌悪するのだろうか、それとなくベルに聞いてみたのだが、わからないらしい。 このままではいつまでたっても平行線なので、妥協案を出すことにした

 

「なら街中であったら謝りますよ...... これでいいですか?」

 

「まぁそれなら......」

 

ここら辺が落としどころだと思ったのだろう、駄神もようやく納得する。 俺は溜息をつくながら、ようやく出かける準備をし始めた

 

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「別にベルまでついてこなくてよかったんだぞ?」

 

「僕のせいでもあるので一緒に行きます」

 

と言って聞かないのだ

 

「律儀なこって.......」

 

「ショウジサンに言われたくないですよ......」

 

「なんか言ったか? ついたみたいだな。 すみませーん、準備中なのはわかってるんですけど、誰かいませんかー?」

 

外から声を掛けるが反応がない、流石に朝は誰もいないのだろうか? いなかったら不用心だし、なんて思っていると、奥から声がした

 

「はーい、ちょっとお待ちくださーい」

 

どうやら人がいたようだ、少し待っていると、シルさんが中から出てきた

 

「ショウジサン!来てくれたんですね!」

 

「どうもシルさん、昨日はお騒がせしました。 ミアさんいますか? 昨日のこと謝りたいんですよ」

 

「少しお待ちくださいね」

 

そう言って奥に引っ込んでしまうシルさん、何故か後ろから視線を感じるんだが。 案の定ベルが俺のことジト目で見ていた

 

「・・・・・・なんだよ」

 

「いえ、今回は真面目だなと」

 

「お前、俺に対して結構容赦なく毒吐くよな。 まぁいいや、今回は謝りに来たわけだし、それに......」

 

「それに?」

 

「まだ少し頭痛いからいつもの調子でない」

 

「・・・・・・」

 

思いっきり呆れられた目で見られる、仕方ないじゃん? 頭痛いんだし。 あのテンション無理してるわけじゃないけど、そっちにまで回している余裕ないし

 

「シルが外に客が来てるって言うから来てみれば、アンタたちかい」

 

ベルと話し込んでいると、ミアさんが来たようで、声をかけてきた

 

「朝からすみません、昨日のことで謝りに来ました。 昨日は騒がしくてすみませんでした」

 

「す、すみませんでした!」

 

俺が頭を下げると、ベルも急いで頭を下げる。 下げたのはいいのだが、何も言われない。それどころか、なんか気配が離れて行ってるし。 そのまま頭を下げ続けて数分、誰かが近寄って来る気配がする

 

「あの、ショウジサンもベルさんも何をしていらっしゃるんですか?」

 

「やっぱいなくなってる......」

 

シルさんに言われて頭をあげる、やはりというかミアさんの姿はない

 

「ミアさんは?」

 

「厨房のほうに戻っていきましたよ? それとミア母さんからの伝言です。 『別にあの程度騒ぎのうちにも入らないよ、気にしなくていいよ! それでも気になるっていうんだったら、ここに食べに来て金を落としな!』 だそうです」

 

「流石というかなんというか......まぁ気にしてないならそれでいいけど、また食べに来ますよ」

 

「な、なんというか、懐が深いというか.....」

 

ベルも苦笑いしていた。用も済んだのでその場を離れようとすると、シルさんに呼び止められた

 

「あ、ちょっと待ってください」

 

「なんでしょう?」

 

「あの、これ.......///」

 

少し照れた風に見覚えのあるものを差し出される、見覚えがあるというか弁当だった

 

「弁当?」

 

「これからダンジョンだと思いましたので、もしよろしければ......///」

 

上目遣いでこっちを見るシルさん、少し不安そうだ。 嬉しいは嬉しいのだが、少し戸惑う。 悲しいかな、日本ではこういうことなかったしな。 でも

 

「ありがたく受け取ります」

 

「はい!」

 

すごくいい笑顔だった。受け取ったかいがあったものだ、少し前回よりも重く感じる。そのことを聞こうとすると

 

「いつまで油売ってるんだいシル! アンタたちもアンタたちだ、用がすんだんならとっとと行きな!」

 

「すみませんミア母さん!それじゃあまた!」

 

「じゃあまた、ミアさんも失礼しましたー」

 

シルさんに挨拶を済ませ、店を出る。ベルは相変わらずジト目というか、少し瞳が濁っていた

 

「安心しろ、今回はお前の分もあるみたいだぞ」

 

「そういうことを言いたいんじゃないです......はぁ」

 

ジト目はやめたのだが、思いっきり俺の顔を見てため息つかれた。 コイツ

 

「それにしても神様、二、三日帰ってこないって言ってましたけど、どこ行くんでしょうね?」

 

「俺よりお前の方がこっちにいるの長いんだし、わかるんじゃないのか?」

 

「思い当たるのは神の宴ですけど、あれは二、三日かかるものではないですし......」

 

そんな話をベルとしながら、俺たちはダンジョンへと向かった

 

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「やっぱりショウジサンの魔法ずるいと思うんですよ」

 

夕方、ダンジョンから出てきて、ギルドで換金を終えるとベルがそんなことをぼやいていた

 

「まぁずるいのは認めるが、今回は万全期しただけだし」

 

ダンジョンに入るころには、頭もほとんどいたくなかったが、万全を期してガンダムデュナメスになったわけなのだが、それはベルが不服らしい。 ええやん、ほとんどベルに任して俺は後ろから撃ってただけなんだし。 ベルと言えば、動きが数日前とは違っていた。ステイタス上昇は目に見えて効果が見えていた。まぁ、本人は気が付いていないだろうが

 

「頭痛いからって、後ろから撃ってるだけで、一撃でどんなモンスターでも死んでいくのはどうかと思うんですよ」

 

「それ相応に魔力は消費してるし、上層のモンスターだしそんなもんだろ」

 

「納得いかない......」

 

というよりもベルは気が付いていないようだが、俺結構囲まれたときしかフォローしてないんだよな。 ほぼGNスナイパーライフルとにらめっこしかしてないし。 そう考えると恩恵ってすごいものだ




そんなわけで第五話でした、シルさん可愛い

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