転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか 作:サクサクフェイはや幻想入り
本編どうぞ!
リューさんが合流し、一人あたりの負担を少なくなったものの、やはり厄介なのが高速再生だ。 傷をつけても、すぐに再生してしまう。 思考の渦にはまっていると、ふと鐘の音が聞こえた
「ふっ、ようやくかよこのねぼすけ!!」
「すみませんショウジサン、お待たせしました」
「本当だよ。 ・・・・・・任せるぞ」
「はい!」
俺はベルの返事を聞き、スピードを最高まで上げる。 ビームマグナムを投げ捨て、バックパックにあるビームサーベルを抜き去り黒いゴライアスを切り刻んでいく
「剣姫、ショウジさん、離れなさい!!ルミノスウインド!!」
俺とアイズが離れたのを確認すると、魔法を発動するリューさん。 再生も追いつかないすごい魔法だが、やはりそれなりに消費魔力も多いのか威力が弱くなっていく。 そしてついに終わったしまう
「アイズ!!」
「ん」
リューさんに迫っていた黒いゴライアスの腕を切り裂き、落ちていくリューさんの回収はアイズに任せる。 その直後、ゴライアスが光に包まれたと思うとつぶれはじめる。 その隙にリューさんを含めたけが人を退避させ
「お前ら離れてろー!火月!!」
ヴェルフの魔剣が黒いゴライアスを包み込む。 だがそれでも奴は健在で頭を上げる
「ベル!直前までチャージしてろぉ!!」
俺は頭を上げたゴライアスに突っ込み、頭にかかと落としを食らわせる。 そして頭を下げさせ距離をとり、タンクを黒いゴライアスに向かって射出する。 そして俺はさっきのうちに拾っておいたビームマグナムでタンクを打ち抜く
「やっべ、限界だ。 後は任せたベル、アイズ!」
タンクは爆発し、白く輝くベルは黒いゴライアスに向かって剣を振りおろし、最後に見たのはアイズが魔石を砕くところだった
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「「「カンパーイ!!」」」
俺たちはグラスをぶつけ合わせ、中身を一気にあおる。 場所は豊穣の女主人、つまり俺たちは見事地上に帰ってきたのだ。 あの後俺が目が覚めたのは、なぜかロキファミリアのホームだった。 聞いた話によると、あの黒いゴライアスの平手は結構重傷だったらしく、そのあと戦闘を続行したことによる傷、その前の蓄積ダメージでまたも俺はやばい状況だったらしい。 幸いポーション関係は十八階層あったため、それを飲ませてアイズが超特急でロキファミリアに運んだらしい。 それでリヴェリアさんがまたも治療したらしい。 なんだろうか、本当にロキファミリアには頭が上がらないのだが。 それで前回のこともあるということで、二、三日ロキファミリアに絶対安静だと監禁され、ようやくお許しが出たので今日の帰ってきましたパーティーになったというわけだ。 と言っても
「あのー、シルさん?」
「・・・・・・」
目の前の涙をこらえながらこちらをにらむ、お姫様をなんとかしないといけないのだが。 リューさんが帰ってきているので俺の詳細を知っているのだが、さっきから一言も口をきいてくれない。 いや本当に死にかけたことを怒っているんだろうけど、仕方なかったというかなんというか
「あのシルさん、本当にすみませんでした。 あの、機嫌直してもらえませんか?」
「・・・・・・本当に、本当に心配したんですからぁ!」
「えっと、その、すみません......」
泣きついてくるシルさんをどうすることもできず、とりあえず泣き止ませるように頭をなでながら抱きしめる。 いや、本当に心配をかけたのは申し訳ないのだが、俺だってこんなことになるとは思ってなかったし。 そして、周りの奴らの視線がうぜー!生暖かい奴もいれば、からかってやろうとほくそえんでるやつもいるし、なんか約一名からは睨まれてるんですが
「なんだよアイズ」
「別に」
ぷいっとそっぽを向くアイズに、俺は内心ため息を吐く。 なんなんだよ本当に......なぜかロキファミリアのホームにいたときは後ろついてくるし、振り切ろうにも走ろうとした瞬間に距離つめてくるし。 よくわからん
「「・・・・・・」」
無言でなで続けること数分、最初は冷かしてきていたが俺が無視をするとつまらなくなったのか、気にする奴は徐々にいなくなった。 どうやらシルさんは泣き止んでくれたらしく、今は鼻をすする音だけが聞こえる。 そして俺が撫でてる時間に比例して、なぜかアイズの機嫌がどんどん悪くなっていっている
「あのシルさん、もういいですかね?」
「まだ駄目です、ぐすっ......もう少しだけお願いします」
「わかりました」
これには苦笑して俺も言われた通り撫でつづけようとしたのだが、目の前に立つ影が
「もう十分だと思う」
「それを決めるのは貴女じゃありません」
なぜかアイズがシルさんに喧嘩を売っていた。 え? なになに、どういうことなの? なんか俺の目の前で、一触即発な空気が展開されてるんだけど? というかアイズ、お前さっきまで少し離れたところ座ってただろ、どうやって一瞬で俺の目のきたし
「あのシルさん、アイズ?」
「「ショウジ(さん)は黙ってて(ください)」」
「・・・・・・」
なんで二人ともそういうところだけ息がぴったりなんですかね。 え? なんで二人ともお酒飲み始めてんの? しかもなんでロキファミリアの方々は離れていくんですか、しかも口々に暴れるとか何とか言って。 なんか三杯くらい飲んだだけで二人とも顔赤くないですか? なんか迫ってきてるし、まずくない?
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ほかの仲間は先に帰り、しかも俺に絡み酒していたシルさんはそのまま店に、アイズをロキファミリアのホームに送った俺は夜のオラリオを歩いていた。 こうして夜のオラリオをゆっくり歩くのはいつ振りだろうか。 ここの所そんな暇もなかったのは確かだ。 こうして星を見ているとなんというか
「ん?」
なんか星に交じってゆっくり影みたいのが下りてきているような? というよりもなんかこっちに向かって振ってきてないか? しかもなんかシルエット的に人が二人くらい
「いやいやいや、ないだろ?」
まだ距離もあるのでそんなことを言っていたのだが、近づいてきた影はちょうど人が二人分で
「いーーーーーーーやーーーーーーーーー!!」
「うるさいですよアクア!!」
なんだろう、すごく聞き覚えがある声なのだが。 あーだんだん近づいてきてる、しかもかなり見覚えある服装だ。 いや、もう誤魔化すのやめよう
「えっと、エリス様とアクア。 どうしてここに?」
とりあえず地上に着地したエリス様とアクアに聞いてみると
「あんたのせいよ!!」
「ショウジさん!!」
なぜかアクアには怒られ、エリス様には泣きながら抱きつかれた。 ・・・・・・これからまた面倒なことになりそうだなぁ
ちょっと書かなかった期間が長かったですが、完結です。 私の次のダンまち作品ごきたいください! なんて打ち切り最終回みたいですが
それでは最後に、ここまで読んでくださってありがとうございます!