転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

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どうも皆さんお久しぶりです。 それと新年あけましておめでとうございます。 更新停止していましたが、久しぶりに書こうかなと思いまして更新です。 この頃だんまち書きたい意欲がすごいので、これを完結させたら新しいの書こうと思ってます。 メモリアフレーゼですが順調ですよ? なぜかオッタル引けましたし、地味にログインだけしてたから、機能面結構変わったの知ってビックリ

それでは本編どうぞ!


第二十四話

振り落とされた俺は空中でかろうじて姿勢を変えることに成功し、頭から地面に突っ込むことは避けられた。 だが、着地の衝撃で左腕は折れ、使い物にならなくなっていた。 今のうちに逃げようかとも思ったのだが、ゴライアスは暴れることはなくなっており、俺をにらんでいた

 

「はは......」

 

思わず乾いた笑いがこぼれる。 魔力はもうほとんどないため道化師の手記を使うのは不可能、そして武器は半分に折れた刀、満身創痍なこの体、ベルたちは十八階層に行ったがすぐには救援に来れるはずもなく、状況は絶望的だった。

 

「嫌な予感はこれかぁ......本当に当たるな俺の予感は」

 

ゴライアスは拳を大きく振りかぶり、こちらにパンチを繰り出してくる。 力の入りにくい足に力を入れ、ゴライアスの攻撃をかろうじてさける。 風圧で吹き飛ばされそうになるが、折れた刀を地面に突き立てることで飛ばされる距離を抑える。 攻撃は一発で終わるわけもなく連続でパンチが襲ってくる。 時に飛ばされながら避けるが、このゴライアス俺を逃がす気はないらしい。 今だって俺が十八階層につながる穴に少しでもよると、そちらに行かせないようにパンチを放ってくる

 

「くそ、が!!」

 

避け続けるだけではこちらが不利だが、状況をひっくり返せるだけの手がないのも事実だ。 だが状況は甘くなかった

 

「しまっ!?」

 

今までゴライアスの攻撃は地面に振り下ろされることはなかったのだが、今回は地面に振り下ろされ直撃はなかったものの、その際に飛んできた岩が俺に当たり、俺は吹き飛ばされ壁に衝突する

 

「ぐっふ......」

 

破片は頭に直撃したのか血が出ていて、それが目に入って片方の視界が赤に染まる。 それに腹に大きいのが直撃したのか鈍い痛み、しかも臓器を損傷したのか血も口から絶え間なく出るし。 足は破片が直撃したけど動く、だが視界もぼやけ全身に力が入らない。 そんな俺の状態がわかっているのか、ゴライアスは悠然と近づいてくる。 ゆっくりと拳を上げ、振り下ろす。 すべて下がスローモーションに見える、俺はふとゴライアスを見ると、ゴライアスは笑っていた。 俺の中で何かがキレる音がしたが、もう間に合わない。 そう思っていたのにゴライアスの腕は飛び、目の前に影が落ちる

 

「!?!?!?!?」

 

「大丈夫?」

 

ゴライアスは悲鳴を上げる中、そこまで大きくないはずなのにその声はよく聞こえた。 聞き覚えのある声、その声は

 

「アイズ?」

 

「うん、少し待ってて」

 

そう言って離れる感じがする。 待ってて? どういうことだ。 顔を上げるとアイズがゴライアスに向かって歩き出していた。 なんでアイズがゴライアスに向かって歩き始めてるんだ、あれは俺の獲物のはずだ。 なのに俺はなんで立たない! いつもと違う感じがする、そうこれはあの時の

 

「まて、アイズ!!」

 

俺は声を張り上げアイズを止める。 俺の声を受けアイズは止まるが不思議そうな顔をしていた。 だが、俺にはそんなの関係ない。 俺はふらふらと危なっかしい足取りでアイズの前に立ち

 

「邪魔するなアイズ、あれは俺の獲物だ」

 

「え?」

 

アイズの驚いた声。 それもそうだろう、こんな状態でゴライアスに立ち向かうなど自殺行為だ、だがそんなのは関係ない。 ゴライアスもようやく立ち直ったのか、俺の後ろのアイズをにらんでいる。 それが俺をさらにイラつかせた。 違うだろ、お前の相手は俺だ!

 

「アイズ剣を貸してくれ」

 

「でもその傷で「いいから貸せ!!」っ!?」

 

俺の雰囲気に押されたのか、剣を貸してくれるアイズ。 細剣はあまり使わないが、贅沢なんて言ってられない

 

「てめえの相手はこの俺だ、ゴライアス!!」

 

それまで使っていた刀を鞘に納め、俺は正面からゴライアスに向かっていく。 俺のことなど眼中にないのか、雑にパンチを放ってくるゴライアス。 そうかそうか、そんなにアイズをぶっ殺したいか

 

「そんなに俺が眼中にないか!!」

 

そのことがさらに俺をキレさせる。 さっきアイズが片腕を吹っ飛ばしたということは、腕は一本しかないわけでそれを攻撃に使ってきたので次の攻撃は足以外にない。 完全に勢いがなくなったところで、俺は腕に飛び乗りそのまま腕を上がっていく。 あわてて腕を引いて俺を振り落とそうとするゴライアスだが、俺はその腕にさやを突き立てしがみつく。 しばらく暴れていたが、俺が落ちないのがわかったのか一瞬動きを止めるゴライアス。 俺はその一瞬で鞘から刀を抜き、つぶれていない方の片目に突き刺す。 またも暴れだすゴライアス、俺はまたも振り落とされるがアイズの剣を突き刺し落下スピードを殺していく。 本当は止まれればよかったのだが、不安定な体制と体被が固いためか深くは刺さらなかった。 途中剣先が何かに当たったような気がしたが、すぐにその後またも落下し結構な高さから落ちたため、考えている暇はなかった。 しかも暴れている真下に落下したため、ダメージに痛がっている暇もなく、すぐに脱出する。 巨体のゴライアスを消し去るには魔石を破壊すればいいのだが、魔石の位置がわからない。 あれだけ大きいのだから、魔石も相応の大きさだとは思うが

 

「さっきの感覚、もしかして」

 

アレを感じたの足の付け根の上ぐらい、つまり腹ということなのだが普通にやっても届かない。 なら、きるしかないわけで

 

「はああああぁぁぁぁぁ!!」

 

ぼろぼろの体をさらに行使し、ひざ下位を狙い跳躍。 剣で切るが三分の一くらいしかきれなかった。 突然の痛みにさらに暴れだすゴライアスだが、視界がかすみ始めている俺はそんなことを気にしている場合ではない。 空中で連続で切れるはずもなく、ひざ下を切ろうとするがさっきよりも切れないが、ゴライアスはどうやら転んだようだ。 この好機を逃すはずもなく俺は傷を負わしていない方の足を連続で切り裂く

 

「ああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

腕を横なぎに振るわれ当たることはなかったが、俺は風圧で吹き飛ばされてしまう。 無様に転がるが、ここで気雑するわけにはいかない。 気力だけでたちが上がり、ゴライアスに向かっていく。 今度は足を抑えている片腕だ。 突の構えをとり一気に腕に突き立てる。 俺の突は腕を突き破り、足まで貫通、ゴライアスはついに倒れ後は魔石を壊すだけだ

 

「これで......終わりだ、くそ野郎!!」

 

俺は腹のあたりに思いっきり剣を突き刺し、ゴライアスはその姿を魔石に変えた

 

「へへっ、みたか、くそやとう、め......」

 

ゴライアスを倒したことで気が抜けたのか、ゆっくりと倒れていく俺。 いやぁ、あのくそ野郎倒せたから満足だ。 そういえばベルたちは大丈夫だろうか? まぁ、アイズが来たってことはたぶん大丈夫だと思うけど。 そんな風に考えながら、俺は緩やかに意識を失った。 視界が真っ暗になる前に金色と何かが見えたような気がしたが、なんだったのだろうか?




そんなわけでVSゴライアスでした。 このお話はアニメ準拠なので、もう少しで終わりですね、短いですがお付き合いください

感想評価お待ちしています!

それと新しいだんまち、神の名前何にしよう

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