転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

23 / 31
またメモリアフレーゼやり始めたお! まぁリューさんの水着集めてるだけですが。 それは良いけど、水着リリは諦めた......シルさんも引きたいけど、ないしなぁ。 買うのは論外

本編どうぞ!



第二十話

「リトルルーキー?」

 

「どう思うリリ?」

 

妙に落ち込んだ様子のベル、それに戸惑いながらもベルの二つ名を聞いたリリ感想は

 

「えーっと、そうですね、普通?」

 

「だよね!」

 

「プークスクス、ちょーうけるんですけどー!」

 

「えい」

 

「っー!?」

 

俺が笑うとリリの奴が腕を突っついてきやがった、それに俺は悶絶する。 アレから数日たって歩けるようにもなり、日常生活を送る分には全然支障ないのだが、激しい運動やこういう突かれたりするとまだ痛いのだ

 

「おいリリ、なにしやがる?」

 

「私は何もしていませんよ? ショウジ様が勝手に痛がっただけです」

 

良い根性してやがる、コイツ全快したら覚えてろよ。 心の中で復讐を誓い、リリを睨んでいるのだが、リリ本人はどこ吹く風、笑顔でこちらを見ていた

 

「ショウジサンは置いておいて、神様は無難でいいって言うんだけどさー!」

 

価値観の違い、なのだろうか。 なぜかベルは厨二全開の名前の方がよかったようで、ずっとこの調子だ。 俺も二つ名は無難の方がいいなぁ

 

「ランクアップおめでとうございますクラネルさん、神の付けた二つ名はあまり気にしない方がいいですよ」

 

「・・・・・・」

 

リューさんはベルに声を掛けるのだが、隣のシルさんは俺のことを睨んでいた。 ここ数日、怪我で動くこともままならなかった俺は、毎日通っていた豊饒の女主人に通えなかったわけで、来た途端シルさんに泣きつかれ、事情を説明すると、ずっと睨まれているのだ。 心配かけたのはわかるけど、ずっとこれはきついんだが。 ほら!シルさんの雰囲気にジョッキもったはいいけど、ベルたち離れて行くし!おいコラリリ、なんでそんな満面の笑みなんだ

 

「えっと、とりあえずベルの祝賀会ということで乾杯!」

 

「か、乾杯!」

 

「「乾杯」」

 

「・・・・・・」

 

こうして始まったベルの祝賀会は、空気が重かった

 

「えーっと、とりあえずリューさん、これからの俺たちパーティで、気を付けた方がいいことはありますか?」

 

「そうですね、貴方と言う論外は置いておいて、クラネルさん達は十三階層より下は潜らない方がいいでしょう」

 

「え、なにそれ酷い」

 

「当たり前では? それよりもリリとベル様では十三階層以下に太刀打ちできないとお考えですか!」

 

地味にショックを受ける俺にリリがとどめを刺してきた、地味に、え、いまさら何言ってんの? みたいな目で見るのやめろ。マジで泣きそうになるから。 心の傷を負った俺は、手に持ったエールを煽っていた

 

「それでシルさん、そろそろ機嫌直してもらえませんか?」

 

「なんで、なんであなたはそうやって普通にしていられるんですか?」

 

俯いてるせいで表情は見えないが、その声は泣きそうだった。 なんでこうもシリアスが続くのやら。 軽く心の中でため息をつきながら、シルさんの問いに答える

 

「何でって言われても、冒険者稼業なんて常に死と隣り合わせでしょう? 生きていて、五体満足、これ以上ないくらいに良い条件でしょう?」

 

「ベルさんから聞きました!本当は死にそうなくらいまずい状態だったって!回復魔法やポーションがなければ死んでいたって!」

 

顔を上げたシルさんは泣いていた。 ベルめ余計なことを、軽くベルを睨み、心の中で悪態をつく。 通りでぼかした説明をしたはずなのに、詳細を知っていたはずだ。 とりあえず、シルさんの涙をぬぐう

 

「まー知ってるんですね、まぁ危険でしたけど、こうやって生きてますし」

 

「それは!」

 

「まぁ大丈夫ですよ、俺は意外にしぶといですから。 這ってでもここにきて、また食べに来ますよ」

 

そう言って頭を撫でる。 自分でも何言ってるんだって思うけど、こんな職業についているのだ、絶対生きて帰るなんて言えないし、心配かけないようにする、なんて無責任なことは言えない。 だって冒険に出てるだけで、心配かけてるしな

 

「グスッ......約束はしてくれないんですね」

 

「守れない約束はするきないんで」

 

苦笑しながら言うと、シルさんはそっぽを向いてしまった。 まぁ怒ってはいないみたいだし、少し放っておこう。 それより目の前のヒートアップしているリリだ。 ベルに止めるようにアイコンタクトするのだが、周りで話を聞いていたのであろう冒険者が、俺たちのパーティーに入れてやると上から目線で言ってきたのだ、しかもシルさん達を共有とか。 これには流石にプッチンと来た

 

「黙れよ」

 

「あん?」

 

「お前らなんか、ベルの、俺たちのパーティーにふさわしくない」

 

「あん? あぁ、そう言えばいたな、無謀にもあの猛者に挑んでボコボコにされたLv.1がよ」

 

俺の肩に手を置くリーダーの男、肩を握っているようだが、こんなもの

 

「あぁ、そのオッタルに挑んでボコボコにされたやつだよ、おっさん」

 

軽く、その肩を軽く握ってやると

 

「っ!?いてぇ!は、離せ!」

 

殴りかかってくるが、前の酔ったワンころより遅い拳に当たるはずもなく

 

「あー、ごめんね? おっさん俺よりレベル上だから軽く握ったけど痛かったんだね、それとこかしちゃってごめんね? ぎゃははははは!!」

 

肩から手を離し、拳を避け、少し力を入れて足払いをすると少し飛びながらこけた。 俺が笑うと顔を真っ赤にして殴りかかってこようとするが。 後ろのカウンターから、バコン、と面白い音がした。 そちらを見るとカウンターが真っ二つに、そしてその後ろには鬼がいた

 

「おいアンタ、何やってるんだウチの常連の金ずるに.......ここは飯を食うところで、喧嘩場所じゃないんだよ!喧嘩をするならよそでやりな」

 

「おお、こわ。 てか金ずるて......」

 

仮もお客なんですが、なんて思っていたことがばれたのか、こっちに視線が飛んできた

 

「アンタもアンタだ!そんな奴とっとと倒してくれた方が営業の邪魔にならないだろ!」

 

「怒るのそこなんだ」

 

俺がびっくりしていると、男たちは逃げようとしていたが、ミアさんに一喝され、代金を置いて行った

 

「ミアさんカウンター代!」

 

金を投げて渡すと、何故か料理が出された

 

「えっと、大丈夫ですか? ショウジサン」

 

「俺があんな奴らにどうにかなると思てんのか? って言いたいとこだけど、掴まれた肩がめっちゃ痛い」

 

「意外に平気じゃなかったんですね」

 

「まだ本調子じゃないってことだろ、寝てた日数も多かったし体がだいぶなまってる」

 

「でも予想外ですね、あんなに怒るなんて」

 

「まぁ、ファミリアの奴らは大事ですしね? 上から目線も気に入らなかったし? それに、シルさん達にあんなこと言ってたわけですから? 久々にキレちまいましてね?」

 

なんかだいぶ茶化した言い方してたけど、言ってて恥ずかしくなってきた。 視線を逸らすとシルさんと目が合ったのだが、シルさんは少し顔が赤くなっていた。 あれ、まさか怒っていらっしゃる!?

 

「も、もう!そう言ってくれるのは嬉しいですが、少しは自分の状態も考えてください!」

 

「あ、はい」

 

どうやら怒ってはいないようだが視線は合わせてもらえず、少しおろおろする。 助けを求め、親友であるリューさんに視線を向けると

 

「大丈夫です、シルは怒っていませんよ、それどころか「わー!わー!」・・・・・・」

 

赤い顔でシルさんがリューさんの口元を押さえている、その隣ではリリがげんなりしていた。 ベルはベルで、今のやり取りのどこに感動する要素があったのかは知らないが、感動していた。 いい感じにカオスになってきたなぁ...... 少し真面目に考えてるのがあほらしくなった俺は

 

「ミアさん、なんか料理よろしくー」

 

「あいよ!」

 

ミアさんに料理を頼んだ

 




ふむ、なんか思ったよりすらすら書けたけど、かなり尺とったな。 まぁいいや

感想評価お待ちしてます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。