転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか 作:サクサクフェイはや幻想入り
本編どうぞ!
『ブォォォォォ!!』
俺がミノタウロスを見ていると、殴りかかってきた。てかうるさい
「危ない、避けて!」
後ろからそんな声が聞こえた、いや避けたら君に直撃ですよ? まぁそれよりも
「まったく……うるせぇ、よ!!」
振り下ろされる右腕を受け流し、懐に飛び込む、そして飛び込んだ勢いを利用し、鳩尾に思いっきり肘鉄を叩きこむ。面白いように吹き飛ぶミノタウロス、よく飛ぶなぁあの巨体なのに、それより
「あー肘いてぇ……」
筋肉がいくら硬いにしても、あの強度はないわ。結構思いっきりやったのに、多分臓器にダメージいっただけだし。ミノタウロスを見ると、痛みにのたうち回りながら、立ち上がっていた。口元から血をこぼし、目を血走らせながらこちらを睨んでいた
「見せてみろ、この世界の可能性を……」
小さく呟き、構える。もちろんこの時に挑発するのを忘れない、安い挑発に乗り、ミノタウロスはこちらに向かってきた、俺も同時に駆け出すが、すぐに足を止めた
「興覚めだ」
俺はミノタウロスの正面から避ける、直後ミノタウロスは真っ二つになったと思ったら、灰になって消えた。そして現れる人影。第一異世界人発見、後ろの子? 見てないからノーカンでしょ。美しい金髪に金目、整った顔立ち、だが感情表現が薄いのか、無表情に近い。まぁ気にすることでもないけど
「あの大丈夫ですか?」
「あ、はい俺は」
そう言って後ろを見ると
「ほわああああぁぁぁぁぁ!!!!??」
何かが逃げた、いや人間てのはわかるけど、なんか赤かったし
「あっ……」
残念そうな声だ、まぁ気にしないでおこう面倒だし。後ろが行き止まりってのは確認したが、大事なことを忘れてた
「あのさ」
「……なに」
なんか目に見えて落ち込んでるんだけど、こんな状況じゃ聞きづらいったらありゃしない
「はー……何落ち込んでるんだ?」
「え?落ち込んでなんて……」
「どう見ても落ち込んでるだろ...あの少年のことか?」
「……私怖がられたのかなって」
あー、そういうことか。助けて声をかけたら逃げられた、イコール怖がられた……どんな方程式だよ……
「はぁー……」
さっきよりも大きなため息をつくと、目の前の少女がビクッと肩が震えた。別に怖がらせるとかじゃないんだが
「別に怖がられたわけじゃないだろ……直前まで怖い思いしてたんだし、気が動転して逃げたっておかしくないだろ?」
頭を撫でながら目線を合わせる、よくよく考えたらこれって、見る人が見たら犯罪者だよな、なんて思って内心真っ青になる。少女の方は少しは気持ちが上向いたようだ。それにしてもなんで俺がこんなことしてるんだか
「それでさ、出口どっち」
「……あっち」
うんわかるぞ、無表情なのにもかかわらず、好感度とかそこらへんがガタ落ちしたのか。まぁ別にいいですけどね
「ありがとう、じゃーなー」
手をあげて歩き出す
-------------------------------
「あー、やっと出れた...」
俺は疲労困憊だった。体は別にそこまでつかれていないのだが、心が疲れた。当たり前だ、死んでから転生したと思ったら、いきなりダンジョンに放り出されるとか、波乱万丈すぎるだろ。それになんか、モンスターが結構な頻度で襲ってきたし、すべて返り討ちにしたけど。その際に石を回収したけど、どうすればいいんだこれ。とりあえず
「今日の宿どうしよう」
俺はそれで途方にくれていた
-------------------------------
「ここでいいか……」
適当に歩いていたらついた廃教会、中に入り椅子に腰を下ろす。これからどうするかとか、金はどうしようとか、腹減ったとか、そういうことは面倒なので起きた時に考えよう、お休み
-------------------------------
『ぎゃははははは!! あはははは!!』
朝から狂った笑い声が聞こえる
「ってこれ主任じゃねえか!!」
思わず音源であるスマホを投げそうになる、てかこんなの目覚ましに設定した覚えないんだが、そもそもこんな音源スマホに入ってなかったし。まぁいい、朝から素敵な声で目が覚めたんだ、朝の鍛錬で、も?
「誰君?」
「こっちのセリフですよ!?」
-------------------------------
「君が僕たちの家に侵入した人かい?」
何故かロり巨乳に正座させられていた、いやまぁ、誰かがすんでいるなんて思ってなかったから、こっちも悪いんですけどね? 冗談はさて置き
「すみません、誰かがすんでいるとは思わず。まさか神様がすんでいるとは……」
「……君、僕が神様だってわかるのかい?」
明らかに疑うような目、まぁいきなりきて神様ですか? なんて普通の世界なら頭おかしいと言われるが、この世界はそうじゃないらしい、それに神様なら
「すみません、俺転生者なんですよ」
「嘘は……言ってないみたいだね」
「あの神様転生者って何ですか?」
あの時の血だらけの少年、名前をベルクラネルというらしい。ベルも気になるようで、話に入ってきたが
「ベル君、悪いことは言わないから君は聞かない方がいい、かなり厄介な話だからね」
「わ、わかりました。それじゃあダンジョンに行ってきますね」
「悪いなベル」
「ううん、ショウジさん」
そう言って出ていくベル、別に俺としては話してもいいんだけど、ここは神様の判断に従っておく
「さて、まずは自己紹介だね。ボクの名前はヘスティアだ、よろしく」
「俺はコジマショウジです」
「それで早速なんだけど、転生者ってどういうこと?」
「まぁ神の名前は伏せますけど、とある神がミスりまして、手違いで俺が死んでしまい、転生、こんな感じです」
「ざっくばらんな説明……でも嘘は言ってないのはわかったけど」
ため息をつくヘスティア様、だが視線を鋭くする
「それで目的は何だい?」
「目的?」
「僕たちに近づいてきた目的さ、君が嘘をついてないのはわかる、でもそれだけじゃないんだろ?」
すごい勘違いをしていらっしゃる、目的とか本当になんだけど
「そもそもこの世界がどんな世界かも知らないんですけど」
「え?」
驚いたような顔をするが、すぐに本当だとわかったのだろう。頭を下げてきた
「す、すまない! ちょっとピリピリしすぎたみたいだ...」
「いやいいですけど、そんなにベルのスキルってやばいんですか?」
「ぎく!」
ダンジョンがあるということは、戦うスキルみたいのがあるからそれかと思えば、どうやら当たりだったみたいだ。わかりやすすぎるこの神
「ぎゃははははは! もしかしてびびちゃった? なんて冗談はさて置き、無理に聞き出そうと思いませんし、この世界のこと教えて貰えませんか?」
「温度差ありすぎじゃないかな!? まぁいいよ、わからないと辛いだろうしね」
ということでヘスティア様による、この世界について講座が始まった。どうやらこの世界はモンスターと戦うため、恩恵というものが刻まれるらしい。んでRPGよろしく強くなってレベルを上げることができるらしい
「ほーん、恩恵って刻まれる神によって効果違うんですか?」
「そんなことはないよ」
「ならヘスティア様、お願いできますか?」
「……はい?」
「だから恩恵を刻んで欲しいんですよ」
「き、君は言っていることが分かっているのかい!? ファミリアに入るようなものだよ?」
「別にいいですけど?」
「……」
なんか信じられないようなものを見る目だ、いい加減怒るぞこの野郎
「別に俺だってそこまで考え無しなわけじゃないですよ? 短い時間ですけど、こうやって喋ったりしてるわけですし、それにこうやって出会ったのも運命じゃないかなーって」
「ショウジ君……」
ヘスティア様は感動したように言っていた。それに俺は見てみたいんだ、ベルクラネルという人物の可能性を、なんてね。まぁ昨日会った縁だし、なんとなくっていう方が強いけど
「というわけでヘスティア様、俺をファミリアに入れてもらえませんか?」
「喜んで!」
笑顔で俺を迎えてくれた、まぁその後
「なんじゃこりゃー!?」
ってヘスティア様の声がぼろい教会に響いた
というわけで第一話でした、次回ヒロイン候補が!
さてさて、とりあえず聞きたいんですが、エリス様とアクア様をヒロインに入れるかどうかです、感想の方にでも意見を!お願いします
それでは主人公の簡単なプロフィールとステータスです
狐島 笑時(コジマ ショウジ) 十八歳 黒髪黒目 170センチ
本作の主人公。アクアのミスによって死亡し、エリスのミスによってダンジョンに転生させられた。もともとはあまりしゃべらず無口だが、異世界転生デビューした結果こんな感じになった(キャラブレブレだけどな!)格闘術や剣術などの達人であり、異世界でもその能力を使って攻略していく模様
ステータス
力 :I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
発展アビリティ
明鏡止水
スキル
修行修羅
魔法
道化師の手記
こんなところですかね、効果については次回説明します
それでは感想評価お待ちしています