転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

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今日はメモリアフレーゼについていうことはないのさ! この頃さぼり気味だし

本編どうぞ!


第十六話

「本当に、大丈夫なの?」

 

「大丈夫、大丈夫。 今日ならベルはホームにいるから」

 

現在昼間ごろ、ダンジョンに一回行き朝の部が終わり、リリの紹介もかねてホームにいるはずなのだ。 俺は昼飯を返上して、アイズを迎えに行ったわけだが

 

「どうしたの?」

 

「なにが?」

 

普通に歩いているのだが、何か気になるのかアイズが聞いてくる

 

「なんかいつもと違うから?」

 

「聞いた方が疑問形なのはやめてくれ」

 

かなり困るから。 まぁアイズのこういうのは、今に始まったことではないのでそこまで困らないのだが

 

「んお? ちょうどいい、アイズじゃが丸君食べるか?」

 

腹ごしらえするものが見つかったのでアイズに聞いてみるが、後後になって考えると失敗だった。 そう言えばコイツじゃが丸君大好きでしたね。 首がとれんばかりに頷いているアイズ、その様子に少し引きながら、俺はじゃが丸君を二つ購入した

 

「ほい、確かアイズは小豆クリーム味でよかったんだよな?」

 

「うん!」

 

普段感情が表に出ないだけに、いい笑顔なのだが、だがね? リスみたいに頬張らなくてもいいと思うわけで、せっかくの美人が台無しなんだが。 まぁ、そんなことを気にしても仕方ないので、俺も一つ二つと食べ進める。 そして三つ目を口に入れようとしているのだが

 

「「・・・・・・」」

 

プレッシャーを感じる、おもに隣りから。 ちらりと隣を見るとアイズが俺のじゃが丸君にくぎ付けだった。 口に入れようとすると

 

「あ......」

 

なんて切なそうに声出すし。 何この罪悪感、やばくない? 俺気にせず食べれるほど悪魔じゃないよ? ベルならキモイって言って殴って食べるの再開するけど

 

「・・・・・・食べるか?」

 

「で、でも、ショウジの分だし」

 

「いいからやる!!」

 

そう言ってアイズに押し付ける。 遠慮する割に顔を輝かせるのをやめろ。 そんなわけで、大した腹ごしらえも出来ずにホームについてしまった。 着いたはいいのだが、なんか地下が騒がしい。 というよりも、騒ぎ声外まで聞こえるのかよここ、ボロボロだとは思ったけどここまでとは。 少し頭を抱えたくなったが、客人がいるのでそうもいかず、アイズに少し待ってもらい、中を確認しようとすると扉が急に開いた。 危うくぶつかるとこだった

 

「あれ、ショウジサン?」

 

「おう、ちょうどよかった。 ベルに会いたいって人いるから、連れてきた」

 

ちょうど俺がいたため見えなかったのか、反応はなかったが、俺がどいた瞬間顔を真っ赤にするベル。 おーおー、わかりやすいですねー。 右見て左見て後ろ見て、逃げようとするベル確保

 

「ちょ! ショウジサン!?」

 

「お前一応俺の客人だぞ、俺に恥かかせる気か? 逃げようとしやがって」

 

「すみません、すみません!!」

 

何故かつかまりながら器用に頭を下げるベル、とりあえず放してやると逃げはしないようだ

 

「たく......」

 

「ほんとーに、すみませんでした!」

 

「いつまで謝ってるんだ、それに謝る相手が違うだろ」

 

別に俺に謝るのなんか一回でいい、それより逃げようとしたアイズに謝るべきだろうに。 それに気が付いたのか、ベルは顔を真っ青にしながらアイズに謝る

 

「すみません!」

 

突然のことにびっくりしているのか、俺の方を見るアイズ。 なんでコイツも俺を頼るんだ!

 

「とりあえず、後はお前らで話せ。 俺には手におえん、それと腹減ったから昼めし食ってくる」

 

そう言ってその場を離れようとしたのだが、何故か袖を掴まれる感触が。 後ろを見ると、俺を袖をつかむ手が二つ。 二つ? 見るとアイズとベルが俺の袖を掴んでいた。 アレだ、もはや怒り通り越して呆れしか出ない。 口下手なアイズはともかく、ベルはアレだな情けない

 

「とりあえず、移動するぞ」

 

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「私が逃がしたミノタウロスのせいで、君を傷つけてごめんなさい」

 

「い、いえ!そんな......」

 

「シルさん、エール一杯頂戴」

 

「はーい、ただいま!」

 

ベルとアイズが話しているところから少し離れ、俺は昼飯を食べていた 

 

「あー、ミアさんの料理うめー」

 

「嬉しいこと言ってくれるじゃないか!」

 

「だからって追加しようとしないでくださいね」

 

「はっはっは、そりゃあ残念だ!」

 

追加されそうな気配だったので先に言っておく、そうじゃないとこないだみたいに永遠と追加され、しかも料金はこっち払いなのだ、油断も隙もあったもんじゃない

 

「はい、ショウジサン。 追加のエールです」

 

「どうもシルさん」

 

追加されたエールでのどを潤す。 ワンころ事件の後、俺は飲む量をセーブしてる、また酔っぱらって迷惑かけたくないしね。 それに、この後もダンジョン行く予定だし

 

「それにしても珍しい組み合わせですね」

 

「あー、俺とベルはともかく、アイズもいるからな」

 

「アイズ?」

 

なぜかシルさんが合図に反応したが、料理を食べて下を向いてたので表情はわからなかった、だが一瞬黒いオーラが出てたような、気になったのでシルさんを見るといつもの通り笑顔だった、気のせいか

 

「でも何でロキファミリアのヴァレンシュタインさんが、ルーキーであるベルさんに用があるんですか?」

 

シルさんの疑問ももっともなので、俺はその説明をする

 

「ほら前にワンころぶっ飛ばしたじゃないですか、その時の会話覚えてます?」

 

「ワンころ? ・・・・・・あ、ロキファミリアの方ですか?」

 

「そうそう、あの時ミノタウロスに襲われたの実は俺とベルなんですよ」

 

「えっ、ええー!?」

 

「コラ!うるさいよシル、休憩時間なくすよ!!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

鬼だなミアさん。 このくそ忙しい店休憩なしとか、普通に死ねるんですが。 てか、今休憩中だったのね。 通りで俺の隣で、俺と同じもの食べてると思ったけど。 とりあえず続きを話す

 

「んで、その時の謝罪をしたいということで、こうなった」

 

そう言ってベルたちを指す。 さすのだがどうやら話し合いは終わったらしく、こっちに来ている

 

「どうしたベル、アイズ?」

 

「いえ、明日の朝から修行つけてもらえることになりまして」

 

「ふーん、よかったね」

 

俺にはそれしか言えないのだが、気にせずに食事を進める

 

「しょ、ショウジサン反応薄くないですか?」

 

「いや、だってシルさん、修行つけてもらえるから何? って話ですよ。 それに俺に一々報告する話でもないですし」

 

「そう言われれば、確かに?」

 

「少し、聞きたいことがあるの」

 

「何さ?」

 

今度はアイズからでした

 

「なんでベルに修行つけてあげないの?」

 

「なんでって......基本的な戦術、技の駆け引きーはまだ早いから少ししか教えてないし、そもそもあんまり教えることないし」

 

「でもベル困ってるよ?」

 

「うーん、スタイルなんて基本、自分で見つけていくものだし、それに変な癖とかつけたくないしな。 俺ナイフなんかかじった程度しかやってないし」

 

「・・・・・・」

 

そう言うと考え込むアイズ、その間に俺は食べ終わり口元をぬぐう

 

「シルさんいいの? 休憩時間、俺と一緒に飯食うのに使って?」

 

「大丈夫ですよ、元々ミア母さんから休憩とれって言われてましたし」

 

「ならいいや、ミアさん勘定」

 

「あいよ!」

 

勘定をミアさんに払い、出されていた水を飲み干し立ち上がる

 

「それじゃあ、また来ますねー」

 

「お待ちしてますね!」

 

手をひらひら振り、店から出ようとしたのだが、進めない。 またも袖から抵抗を感じみてみると、アイズが掴んでいた

 

「・・・・・・なにさ?」

 

「明日ベルと一緒に訓練に来て」

 

「いや、俺自分の鍛錬あるし」

 

「来て」

 

「・・・・・・わかったよ」

 




特に書くことはないのだよ! 

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