転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか 作:サクサクフェイはや幻想入り
まぁアイズの短編が前に来てますが、何故か運営に削除されてた感想たち、意味不です。
まぁそういうこともありますよね、本編どうぞ!
「にしても、あんなにいい雰囲気だとは」
「まだその話引っ張るんですか!?」
シルさんとベルをおちょくり、逃げ出した後、ベルと合流したのだが、話題はさっきのはなしだった
「当たり前だろ、ねえシルさん」
「ダメですよショウジサン、ベルさんがかわいそうです」
「シルさん.......」
メッ、って感じで注意されたのだが、シルさん顔が笑ってますよ。 ベルは救われた顔しているが、救われてないんだよなぁ。 シルさん、今ベルに世間話するように見えて、今日のこと話させてるし。 やっぱりこういうのうまいな、そうしてベルが情報を引き出されているのを気が付いた時、足音が聞こえた。さりげなくシルさんの前に立ち、歩き続ける
「うわっ!?」
「う......」
どうやらベルにぶつかったようで、ベルの方を見ると、小さい女の子が倒れていた
「ベル、それはない」
「ベルさん.....」
「僕のせいなんですか!? いや、余所見してましたけど、シルさんもそんな顔で見ないでくださいよ!」
相変わらずベルはいじりがいがある、そんなことを考えていると、追ってなのか男が剣を抜きながら迫って来る
「糞パルゥムが!」
「物騒だなぁ、ベル君に決めた!」
「あー、もう!」
ベルがナイフを抜き、男の剣を受ける。 おぉ、軽々受けてる
「なんだテメエは」
「なんだと言われましても、剣をおさめてもらえませんか?」
「舐めてんのかおまえは!?」
おー、おー、頭に血が上っていらっしゃる、このまま放っておいてもいいのだが、シルさんが怖がってるし、助太刀に入りますか
「まー、まー、少し落ち着いてくださいよ」
「んだテメェ!」
「チッ、おいうるせえよ、黙れ」
こちらに矛先が向きそうだったので、矛先が向く前に殺気を出して男を見る。 そうすると男は面白いように怯えていた
「引いたらどうですか」
そこに聞こえる声、そちらを見ると
「リュー!」
豊饒の女主人の店員のリューさんがいた。 負け犬が何か言っていたが、気にしていなかったのでわからない
「リューさん、助かりました」
「いえ、シルやコジマさんの役に立てたなら。 それに、クラネルさんなら、私が何かしなくても撃退で来ていたと思いますし」
「いえ、助かりました。 あのパルゥムの子は......いなくなったみたいだな」
「なんで残念そうなんだお前は、まさか」
「一目惚れ!?」
「なんでそうなるんですか!?」
「相変わらず息がぴったりですねお二人は」
流石シルさん、俺が言いたいことをわかっている。 シルさんを見ると、ペコちゃんのような顔をしていた、ベルは気づいていないようだが。 ベルはベルで、顔を真っ赤にしてからかわれていることに気が付いてない。 そんな俺たちの様子にリューさんは、何故か頷いている、何このカオス、この一言に限る。 一応気配をする方に目を向けてみるが、出てくる様子はない。 おそらく、いなくなったと思われるパルゥムだと思うが、出てこないなら放っておこう
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早朝、いつものようにベルと鍛錬をし、シルさんに弁当を貰い、バベルの前についたのだが
「今日はなん階層まで行きましょうか?」
「そうなぁ......まぁ、行けるところまででいいんじゃないか?」
「またエイナさんに怒られますよ?」
「あ、そうなんだ、それが何か問題でも?」
「・・・・・・」
そんな風に、いつものやり取りをしていたら、後ろから声がかかった
「お兄さん、おにーさん! 白い髪と黒い髪のお兄さん!」
「うん?」
「ん?」
そこには小さな子が、大きなバックパック背負っていた。 マントを被っているので顔は見えないが、声からして女の子だろうか
「初めまして、お兄さん! 突然ですが、サポーターを探していませんか?」
「えっと、はい」
戸惑いながら俺を見てくるベル、俺はその視線に知らんふりをする、リーダーはベルだし、ベルの決定にはよっぽどのことがない限り従うとは言ってあるしな
「はぁー、よかったー」
白々しい、そう言いたくなったがこらえる。 結構直感でわかるのだ、悪意のある人間と言うのは、まぁその他にも、判断材料になるものはあるのだが
「あれ、君は?」
俺は興味がないので、サポーターを名乗る女の子の方を見てはいないが、ベルは何か気が付いたようだ。 まぁそもそも、ベルの陰になって見えもしないのだが
「? 混乱しているんですか? だったら状況は簡単です、ビンボーなサポーターが冒険者様に売り込んでいるだけです!」
「冒険者様ねぇ......」
俺のつぶやきは聞こえなかったようで、誰も反応しなかった。 他のサポーターは知らないが、コイツは多分、冒険者によくない感情を持っているのは確かだ、ベルは気が付いていないようだし、俺だけは警戒をしておく
「いやいや、そうじゃなくて。 君昨日のパルゥムだよね?」
「パルゥム? リリは獣人、シアンスロープですよ?」
「えぇ!? あ、ホントだ」
ようやくベルがどいたので、見れたのだが、どうもベルが触っている犬耳、俺にはぼやけて見える、コイツは本当にシアンスロープなのだろうか? まぁそこらへん聞かない、面倒だし
「あ、あぅぅ......おにいさぁん」
「あ、うわあ!」
「ベル、お前......」
「ちちち、違いますよ!? ただ頭を、と言うより耳を触っていただけで!?」
「お前にはゴッドハンド、という称号を授ける!」
「意味わからないんですけど!?」
「まぁそう興奮するなよ」
ベルを軽くあしらいながら、シアンスロープ(仮)を見ると、うつむいているが、俺の角度からは、うまく言ったみたいな表情をしているように見えた。 そして俺は確信する、コイツは昨日のパルゥムだと。 そんな俺の心情に気が付かず、ベルはリリルカアーデと名乗ったサポーターにお願いしたのだった
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「おー! ベル様すごーい!!」
「ふっ!」
いつもより調子いいなベルの奴。 それが俺の感想だった、魔石を拾わなくて済むのも大きいのだろうが、今日は俺何もしてないしな。
「ショウジ様は何もしないんですか?」
「様付けはやめて欲しいんだがな、いつもこんな感じだ」
「はぁ......」
信用できないものがいる以上、俺の実力を見せる必要はない、それが何かよからぬことを企てている輩がいるのなら余計だ
「ベル様、後ろ!」
「ショウジサン!」
「しょうがないなベル太君はー」
某猫型ロボットのような口調をしながら、ベルの後ろのから出てきたモンスターに近づき、首をへし折る
「ベル太君て僕のことですか?」
「お前以外に誰がいる」
俺のそんな言動に落ち込んでいるベルを、さっきの戦闘の話で称賛するリリルカ、ちょっとオーバーな気もするが、まぁいいだろう
「ベル様、コイツの魔石も取っちゃいましょう!」
「あ、うん、そうだね」
俺がさっき首をへし折ったモンスターの魔石を取ろうと、リリルカから受け取ったナイフを突き立てるベル、ここからではあまりよく見えないのだが、なんかあのナイフ刃がボロボロのような気がする。 そんなに興味を持っているわけでもないので、すぐに視線を外し、周囲を警戒する
「それじゃあ帰りましょうか、ショウジサン、リリ」
「はい!」
「おう」
ベルとリリは話していて、その後ろから俺がついて行く、と言う感じの並びなのだが、俺はベルのあるものがないのを気付く、そう、腰に差しておいたはずのあのナイフだ。 本当に軽率だなあいつは、しかも今、本当に一瞬だったが、リリルカが黒いナイフを自分の懐に入れるところを見てしまった
「まったく、ホントやるならばれないようにやれよ」
「? 何か言いましたショウジ様」
「いや別に? ベルは呑気だなーって
「いきなり酷くないですか!?」
眠さに襲われつつ書きました、そんなわけでリリ登場! この頃ホントに株が上がってきてるからやばい、まぁ元々ベルのヒロインなのですが、次の作品があったらヒロイン候補にしよう
さてくだらない話はさて置き、感想評価お待ちしてます