転生者がダンジョンに出会いを求めて異世界に行くのは間違っているだろうか   作:サクサクフェイはや幻想入り

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さて証拠にもなく書き始めました、温かい目で見守ってね!


プロローグ

「あぁ~、やっと完成したんじゃ~...」

 

一人の男がそう呟いた、目の前には黄金に輝くプラモデル、ガンプラである。長い期間作っていたのだろう、完成したそれを男は満足そうに眺めていた

 

「来るかと思って待つこと数年、来たからすぐ予約して買ったけど、もうPGはいいわ...」

 

PG、パーフェクトグレードと言われるプラモデルの種類だ。このほかにも何種類かあるが、割愛させていただく、話が長くなるだけなので。とにかく男は完成させたRX-0、ユニコーンガンダムのシリーズである三号機、フェネクスを眺めていた。ふいに男の頭が舟をこぎ始めた、時刻はもう真夜中と言っても差し支えないくらいの時間だ、眠くなるのも頷ける。そして男はとうとう寝てしまう、幸いなことに男の頭は、フェネクスにぶつかることはなかった

 

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「はっ!」

 

目が覚めるとそこは知らない天井、天井?天井じゃなかった。とにかく知らない空間だった、何を言っているかわからないとは思うが、催眠術だとかそんなちゃちな(ry

テンパりすぎてネタに走ってしまった

 

「てか本当にここどこよ?」

 

周りを見回しても見覚えがない、てか何もない。椅子に座ってるのはわかるが、本当に何もない

 

「もしもしカメよー?」

 

返事がない、本当にどこだよ。思わず椅子を立って、どこかに行こうとすると

 

「「・・・」」

 

ようやく人が来たと思ったのだが、見覚えがある。てか見覚えがあるなんてものじゃない、この頃毎日のように見ているアニメの子だ、おかしいだろ!!

 

「え、エリス様?」

 

「・・・」

 

名前を呼んだにもかかわらず反応がない、ただのしかば(ry

まぁ反応がないだけで生きてはいるだろう、なんせ目をぱちくりいてるぐらいだし。驚いて反応しないだけかな、しばらく待つと、ようやく反応らしい反応が

 

「・・・少し待っててくださいね?」

 

頭が痛いのか、片手で頭を押さえながら空いてる方の手で本を持っていた。パラパラめくるよだが、見つからないのか本を閉じる。もう一回本を開き、めくって閉じる。それを数度繰り返す。あれに死因とか書いてある本なんだろうなぁ、それを開いたり閉じたりしてるてことは、俺のこと乗ってないだろうな。なんてどこか他人事のように眺めていた

 

「「・・・」」

 

無言で見つめあう、流石に長い間エリス様と見つめあうのは照れるので、声をかけることにした

 

「あのー?」

 

「はっ!すみません、少しぼーっとしてたみたいです」

 

そう言って困ったように笑うエリス様、表面上なにもないように取り繕ってますけど、額の汗がすごいですよ?突っ込みませんけど。エリス様は可愛らしく咳払いをして、話をし始めた

 

「私の名前はエリス、幸運を司る女神、エリスです。・・・すみません、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

 

「あ、はい。狐島笑時です」

 

「コジマショウジさんですね。コジマショウジさん、ようこそ死後の世界へ...」

 

名前聞くところ以外は完ぺきだった、まぁ名前が分らないからしょうがないけど。まぁ実際死後の世界っていうのは知ってた、だってこのすば!こと、この素晴らしい世界に祝福を!視聴したり、読んだりしてるし。でも疑問が一つだけ、なんで死んだ?

 

「ところで死因は?」

 

「・・・」

 

悲しげな表情から固まるエリス様、この反応を見るにやはりエリス様も死因が分らないようだ。固まったまま数分、何やらエリス様の後ろが騒がしい、なんて思っていたら、エリス様の後ろから青い塊が

 

「エリス先輩!どうしよう、私どうすればいいんですかー!!?」

 

「ちょっとアクア!?まず落ち着いて!落ち着いて手を離しなさい~!!」

 

なんかちょっと楽しそう、エリス様、アクアに抱き着かれてガクガク揺らされてるし。それにしてもエリス先輩ねぇ...どうやら俺の知ってるこのすばでないことだけはわかった。なんて考え事をしながら、エリス様とアクアのじゃれ合いを見ていた。数分後

 

「「ゼェゼェ...」」

 

二人とも息切れで止まったようだ、エリス様は青い顔をしているけど

 

「それで?なんですかアクア」

 

「あの...えっと...とある人物を死なせちゃったみたいで?」

 

てへぺろみたいな顔で言いやがった、それ明らか俺じゃねえか。そう言いそうになるのを必死にこらえた、もしかしたら違うかもしれないしな、ここ俺が知ってるこのすばの世界じゃないし。エリス様を見てみると笑顔のまま固まっていた、いや額に青筋たててるからそういうことじゃないか

 

「・・・死なせた?どうして」

 

「えっと~...余所見してたら、書類間違えてたみたいで...」

 

理由を説明するアクアだが、どんどん言葉を重ねるごとに声が小さくなっていく、理由は火を見るより明らかだ、エリス様の額の青筋の数がえげつない

 

「ふふっ?最後の質問ですアクア、その人の名前は?」

 

「コジマ...ショウジさん、です...」

 

「アクアー!!あなたって人は毎回毎回!!」

 

「ひーん!!!」

 

ひーんていうやつ初めて見た、それにしてもエリス様怖い。日々の生活態度から始まり、仕事中の私語、余所見、など色々な点を注意してる。しかも正論だから、口答えもできない。ありゃ心折れるわ、俺だったら。それかくらいすごい怒り方だった。しばらく怒り、いい加減怒ることがなくなってきたのか、ようやく終了する。まぁ、アクアは真っ白に燃え尽きていたが。俺に向き直るエリス様、さっきまでの様子を思い出すと怖くてびくついてしまうのだが、なぜか頭を下げたエリス様。

 

「すみませんでした、コジマショウジさん!!」

 

「え?」

 

「アクアのせいとは言え、私の監督がなっていないばかりにこんな事態に」

 

正直言って困惑していた、別に今回の件はそんなに気にしていない、本当に。いやまぁしいて言えば、フェネクスを埃被らないように観賞用のケースに入れたかったけど。俺の言葉を待っているのか、頭をあげないエリス様。アクアを見てみると、申し訳なさそうにこっちを見ていた。どうしろっていうんだよこの状況。流石に面倒になり頭を掻きだす

 

「はぁ...とりあえず頭を上げてくださいエリス様、その状態じゃ話もできないですから」

 

「はい...」

 

渋々ながら頭をあげるエリス様

 

「とりあえずそこまで気にしてないんですよ俺、死んだことに関しては、だって人間いつか死にますし?それが別に早まっただけですし」

 

「・・・」

 

それを聞いて黙るエリス様、実際本当に未練はない

 

「ところで俺これからどうなるんですか?このまま生き返れるわけじゃないでしょう?」

 

「はい、こちらの都合でこういうことになってしまって申し訳ないですけど、生き返ることはできません」

 

「だよなぁ...」

 

生き返れるなんて言われても困るけど、まぁそういうことならここはひとつ

 

「生き返れないなら転生で」

 

「「はい?」」

 

一気にぽかんとする二人、よく聞こえなかったのだろうか?

 

「いや、だから転生を」

 

「えっと良いんですか?」

 

「いや、さっきから良いって言ってるじゃないですか」

 

「は、はい」

 

納得は行っていないようだが、ようやく話を聞いてくれるようだ。だがすぐに芳しくない答えが返ってきた

 

「でも転生することは出来ないんです」

 

「なぜに!?」

 

「すみませんこれも私たちの都合なんですけど、このことが上にばれたら私の監督責任はいいんですけど、アクアの方が...」

 

そう言ってアクアを見るエリス様、本当に心配しているようだ。どの世界に行っても、アクアとエリス様の関係は変わらないらしい。まぁ本人たちがそれでいいならいいけど

 

「そうですか...」

 

夢にまで見た、なんて言ったら大げさだけど、男のロマンだからなぁ。してみたかった異世界転生。まぁあきらめるしかないか。そう思いエリス様に声を掛けようと見るが、何故か覚悟を決めたような顔をしていらっしゃった。はて?この数分の間に何が?そして嫌な予感がする、主にエリス様がろくなことに合わなそうな予感が

 

「あのエリス様?」

 

「・・・転生したいですか?」

 

「いやまぁ出来るならしたいですけど...さっき出来ないって」

 

「実は方法があります。私が管理していない世界に飛ばす、という方法ですけど...」

 

それってもしかしなくても、かなり危険な綱渡りでは?まぁでもそういうのも面白いかも

 

「ならそれで、それとお願いが」

 

「なんでしょうか?」

 

「チート、欲しいです」

 

「・・・わかりました」

 

「エリス先輩!?」

 

「アクア」

 

アクアが信じられないようなものを見る目で見ているが、エリス様がそう言うと俯いてしまった

 

「チートと言ってもカタログから選ぶことができないので、口頭で言ってもらってもよろしいですか?」

 

「了解です」

 

それから希望を言ったのだが

 

「多すぎです!!」

 

「アンタアホでしょ!?」

 

注意が飛んできてしまった、解せぬ。まぁ自分でも多いと思ったけど

 

「じゃあまず一つ目、俺が知ってるMSの姿や性能を引き出せるバトルスーツを」

 

「それくらいなら」

 

「それから二つ目、俺が知ってる漫画の魔法や技を使えるようにしてもらいたいです」

 

「わ、わかりました」

 

「そして最後に、スマホと財布持って行ってもいいですか?」

 

「最後がそれなんですか!?」

 

スマホは流石に異世界で使えるかわからないけど、財布は使えるだろうしそんなに驚くことだろうか?驚いたようだが、了承してもらえた

 

「あ、それと」

 

「まだあるの!?」

 

「いや、これは別件。完成させたフェネクス、観賞用のケースに入れておいてもらっていいですか?結構力作なので」

 

「・・・わかりました」

 

苦笑するエリス様、どうやら準備が整ったようで、足元に魔法陣が浮かびあ上がり、浮遊感が

 

「おお、浮いてる。お世話になりましたエリス様」

 

「いえ、元わといえば「それ以上はなしです、大体無理言って異世界転生させてもらうんですから」・・・はい」

 

「それとアクアもこれから気を付けろよ?」

 

「・・・悪かったわね」

 

「おーけーおーけー。あ、アクアもだけど、エリス様も気を付けてくださいね。サトウカズマっていう冒険者には」

 

「どういうことですか?」

 

「いやそいつエリス様が管理している世界に転生するんですけど、セクハラが酷いんで」

 

「ちょっと待ってください!どうしてそんなことを?」

 

「あー、それはですね」

 

俺は説明し始める。端折りなどはするが、サトウカズマという少年が、いかにして魔王討伐をするか。話し終えたエリス様は

 

「・・・」

 

呆然としていた、そしてようやく浮遊感が終わり、まばゆい閃光に包まれ始める

 

「それじゃあ、お世話になりました!」

 

「ま、待ってください!」

 

「もう会うことはないでしょうけど、お元気でー!!」

 

いやはや死んでみるもんだね、アニメ絵も好きだけどさ、三嶋くろねさんタッチのエリス様と出会えるなんて。なんて考えていると、転生が終わったのか薄暗い空間にいた

 

「転生したのに薄暗い空間とはこれいかに」

 

てか目の前になんか居る、ミノタウロスかな?




そんなわけで長いプロローグになった、気が向いたら書きますので。それでは感想評価お待ちしております!

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