ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第210話『最終局面です!』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第210話『最終局面です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦車道・歩兵道全国大会の決勝戦の試合会場………

 

陸上自衛隊の東富士演習場・市街地………

 

その一角の空き地にて………

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

相変わらず動くに動けない十河、清十郎、拳龍、逞巳、秀人、俊達。

 

周りには、既に戦死判定を受けて倒れ伏す大洗歩兵達の姿が在る。

 

『クックック~………如何だぁ? 今の気分は?』

 

そんな十河達を文字通り嘲笑う来流矢。

 

「ええい! こうしている間にもフ号作戦は進行しているというのにっ!!」

 

「でも、動けないんじゃどうしようもないですよ」

 

苛立った声を挙げる十河だが、逞巳の言う通り、現状で打てる手は無い。

 

「…………」

 

すると、拳龍が何やら右の拳を見つめながら、何かを思い付いた様な様子を見せる。

 

「………皆、一か八かだけど、やってみたい事があるんだ」

 

そして、皆に向かってそう提案する拳龍。

 

「? 何ですか、杷木さん?」

 

「どの道、手が無いんだ。思い付いた事は試してみろ」

 

「構わねえからやっちまいな」

 

首を傾げる清十郎に、後押しをする秀人と俊。

 

「うん………皆、出来る限り寄り添って固まっていて」

 

拳龍がそう言うと、十河達は更に密集し、スクラムの様に肩を組み合う。

 

『あん? 何をする気だ?』

 

その様子に、来流矢も怪訝そうにしている様子を見せる。

 

「ハアアアアアアァァァァァァァ~~~~~~~~………」

 

そこで拳龍が、目を閉じて構えを取り、気と精神を集中させ始める。

 

そして………

 

「龍・鉄・拳っ!!」

 

必殺の鉄拳を、地面に向かって振り降ろした!!

 

途端に、殴った場所から地割れが辺り一面に広がり始める!!

 

『!? 何っ!?』

 

来流矢が驚きの声を挙げた瞬間に、その地割れによってトラップが次々に作動!

 

爆薬系のトラップまで発動し、周囲のトラップを巻き込みながら大爆発!!

 

空き地一面が、爆煙に包まれ、見えなくなった。

 

「チイッ! まさかトラップを一気に発動させて相殺を狙って来るとはなぁっ!!………けど」

 

とそこで、実は空地の片隅に在った土管の中に隠れていた来流矢が姿を現すと、爆煙が晴れ始め………

 

地面に倒れ伏せ、戦死判定となっている拳龍、十河、秀人、俊の姿が露わになる。

 

「相殺し切れなかったみたいだなぁ………呆気無い幕切れだぜ、クック~」

 

その光景を見て、来流矢は皮肉る様に笑う。

 

と、その時!!

 

「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」

 

まだ晴れ切っていなかった爆煙の中から、着剣したスプリングフィールドM1903小銃を構えた清十郎と、スコップを振り被った逞巳が飛び出して来る。

 

「!?」

 

来流矢は驚きながらも素早く後退!

 

2人の攻撃は空を切る。

 

「クウッ!」

 

「しまったっ!!」

 

「クック~、生き残ってた奴が居たとは驚きだぜ~。けど、奇襲は失敗みたいだな」

 

苦い顔をする清十郎と逞巳に、来流矢は嫌な笑みを見せながらそう言う。

 

「オマケに、態々銃剣やスコップなんかで掛かって来たところを見ると、さっきの爆発で銃器が故障したみたいだな」

 

「「!!………」」

 

来流矢にそう言われて、更に苦い顔になる2人。

 

実際来流矢の推測通り、2人の銃器は先程の爆発で全て故障してしまい、止む無く近接武器で斬り掛かったのである。

 

「さ~て、お次は如何する? 言って於くが、まだトラップは残ってるんだぜ、くっく~」

 

「えっ!?」

 

「アレで全部じゃなかったんですかっ!?」

 

トラップが残っていると言われて、清十郎と逞巳は若干焦った様な様子を見せる。

 

ブラフと言う可能性も有るが、『有るかもしれない』と言うだけで、2人は再び動けなくなってしまう。

 

「クッ! これじゃあさっきと何も変わってないじゃないか………」

 

「無念です………」

 

再び動けなくなってしまった逞巳と清十郎が悔しそうに呟く。

 

「ク~ックックックック~」

 

それを見た得意そうに嫌な笑いをする来流矢。

 

………と、その時!!

 

「見つけたぁっ!!」

 

そう言う声と響いて来た爆音と共に現れたのは、ジープに乗った速人だった。

 

「!?」

 

「玖珂先輩っ!?」

 

「んだよ、またかよ………」

 

突然の速人の登場に驚く逞巳と清十郎に、うっとおしそうな顔をする来流矢。

 

「大は小を兼ねるのか速さは質量に勝てないのか! いやいやそんなことはない! 速さを一点に集中させて突破すればどんな分厚い塊であろうと砕け散るゥゥッ!!」

 

お馴染みの早口でそう叫びながら、速人はジープを空き地に向かって突撃させる。

 

「く、玖珂先輩! 駄目ですっ!!」

 

「この空地にはトラップがっ!!」

 

清十郎と逞巳が慌ててそう叫ぶ!

 

「くっく~、そう言うこった。お前も大人しく止まって………」

 

と、そう来流矢が言い掛けた瞬間………

 

「止まるっ!? この俺が止まるだぁっ!? 断じてNO~~~~~~~~~っ!!」

 

何と速人は更にアクセルを踏み込み、加速して突っ込んで来た!!

 

「!? 何ぃっ!?」

 

「ええっ!?」

 

「ちょっ!? 玖珂さんっ!?」

 

止まるどころか更にスピードを上げて突っ込んで来た速人に、来流矢、清十郎、逞巳が驚愕する。

 

「ハッハッハッ、ハー!」

 

だが、速人はそのまま、3人の元へ突っ込んだ!!

 

その途端!!

 

速人のジープが突っ込んだ地面が大爆発!!

 

「「「ギャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」」」

 

その爆発に巻き込まれる来流矢、清十郎、逞巳。

 

とそこで、爆炎の中から何かが飛び出し、来流矢へと向かう!

 

「!?」

 

「衝撃のぉっ! ファースト・ブリットッ!!」

 

そして爆発で空中に浮かび上がっていた来流矢に、跳び蹴りを叩き込む!

 

「ぐげえっ!?」

 

真面に喰らった来流矢は、地面に叩き付けられたかと思うとバウンドし、再び地面に落ちた!

 

戦死判定を告げるブザーが鳴り響く。

 

「ドラマチーック! エスセティーック! ファンタスティーック、ラーンディーングー!!」

 

速人の方はトリップしたかの様な台詞を吐きながら着地を決める。

 

そしてその瞬間に戦死判定が下る。

 

「イカンイカン………世界を縮め過ぎてしまったか」

 

「何がですか………」

 

「もうやだ………こんな生活」

 

まるで他人事の様にそう呟く速人に、同じく戦死判定となった清十郎がツッコミを入れ、逞巳がさめざめと涙を流す。

 

「後先考えねえ………ああ言う馬鹿が1番厄介だぜ………ガクッ」

 

一方来流矢は、そんな恨み言にも似た事を呟いて気を失ったのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その頃………

 

みほの総隊長車兼フラッグ車であるⅣ号は………

 

「間も無くHS地点。レオポンさん、今何処ですか?」

 

『此方レオポン、HS入りました』

 

間も無く目標のHS地点に入ろうとしたところでみほはレオポンさんチームにそう問い、ナカジマから既にHS地点に入ったとの報告を受ける。

 

『西住総隊長、神大だ。歩兵部隊も既に配置完了している』

 

更に続けて、歩兵部隊の総隊長である迫信からもそう報告が入る。

 

「了解しました。最終段階に入ります。レオポンさんチームは007地点に入って下さい」

 

『ハ~イ』

 

みほの指示に従い、レオポンさんチームがある地点へと向かう。

 

HS地点………

 

それは、学校と思われる建物が建っている場所だった。

 

その敷地の中を走っていたⅣ号は、ある建物に開いていた入り口へと入り込む。

 

それを追って、黒森峰機甲部隊の総隊長車兼フラッグ車であるまほのティーガーⅠも、建物内へ侵入する。

 

「! まほ! 待てっ!!」

 

少し遅れていた随伴歩兵分隊の都草がそう叫び、すぐに自分達も建物内へと突入しようとしたが………

 

「撃ち方始めっ!!」

 

そこで迫信の号令が響き、建物の各階に姿を隠していた大洗歩兵部隊員達が一斉に姿を見せ、窓から黒森峰機甲部隊に対し弾幕を繰り出した!

 

「「「「! うわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」

 

1番先を走っていたキューベルワーゲンに乗って居た黒森峰歩兵隊員達が、キューベルワーゲンごと蜂の巣にされ、戦死判定となる。

 

「撃てっ!」

 

更に駄目押しとばかりに、建物の1階の一部を崩し、簡易砲座として据え置いていた野戦砲を水平射撃して、キューベルワーゲンを吹き飛ばす!

 

「! 後退っ!!」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

都草が叫ぶと、まほの随伴歩兵分隊は後退して距離を取る。

 

その直後に、現れたレオポンさんチームのポルシェティーガーが、その車体を使って、建物の内部へと繋がっている通路の入り口を塞いだ!

 

「!? しまったっ!?」

 

都草がそう声を挙げた瞬間に、ポルシェティーガーが発砲!

 

「! キャアッ!?」

 

砲弾はまほに追従して来ていたパンターの至近に着弾し、パンターがその動きを止める。

 

「総隊長が孤立したぞ!!」

 

「そんなっ!?」

 

「コレが大洗の狙いか………」

 

黒森峰機甲部隊に動揺が走る中、都草は苦い顔でそう言い放つ。

 

「全員、この場を死守せよ! 西住総隊長が敵フラッグ車を撃破するまで鼠1匹通すなっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

その場の指揮を取る迫信がそう叫び、大洗歩兵部隊とレオポンさんチームは、みほがまほを撃破するまでの時間稼ぎを始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、そのみほは………

 

Ⅳ号が突入した通路は、校舎の様な建物の中庭へと続く通路であり、車輌が通れる出入り口は先程レオポンさんチームが塞いだ場所しかない。

 

この場所で1対1となり、まほとの一騎打ちに持ち込み、撃破する事こそがフラフラ作戦の最大の狙い………

 

………の筈だった。

 

(お姉ちゃんと1対1………不安が無いって言えば嘘になるけど、皆が私を信じてココまでやってくれたんだ………必ず勝つ!)

 

尊敬する姉との一騎打ち………

 

様々な思いを抱えながらも、自分を信じてくれている大洗機甲部隊皆の為に勝つ事を誓うみほ。

 

そしてその決意を抱えたまま、四方を建物に囲われた中庭へと突入する。

 

そこで………

 

「!? 停止っ!!」

 

「!!」

 

みほが慌てて叫び、麻子もすぐさまブレーキを掛けた!

 

急制動で停止するⅣ号。

 

そのキューポラから姿を晒しているみほの目には、信じられないモノが映っていた。

 

それは………

 

「ゲロゲロリ………やはり此処に来たでありますか、みほ殿」

 

まるで自分達が来る事を分かって居たかの様に、中庭で待ち構えていた久美のⅣ突の姿だった。

 

「久………ちゃん」

 

「! 久美っ!?」

 

みほが驚きを隠せない様子で居ると、Ⅳ号に続く様に中庭へと侵入して来たティーガーⅠのまほも、久美の姿を認めて驚きを示す。

 

完全に遂行出来たかと思われた『フラフラ作戦』………

 

だが、久美はみほの作戦を読んでいた………

 

一騎打ちの筈が、2対1の状況となり………

 

大洗機甲部隊は一気に窮地に立たされた………

 

………かに思われたが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

大洗の支援校である一航専と呉校の戦っている駿河湾と相模湾………

 

その駿河湾の上空では………

 

「貰ったっ!!」

 

六郎がそう言い放ち、操縦桿の引き金を引くと、烈風の翼の機銃が火を噴く。

 

その機銃弾がハインケル He111に次々と命中。

 

「クソッ! 駄目だっ!!」

 

パイロットの悪態が響くと、強制離脱装置が作動し、ハインケル He111は戦場となっている空域から離脱して行く。

 

「…………」

 

「オラオラッ! 落とすぞぉっ!!」

 

「そこっ!」

 

「もらったっ!」

 

「チャンスは逃さんっ!!」

 

メビウス1とラーズグリーズ隊も、次々とJu88やDO 217を撃墜して行く。

 

「クッ! やはり雷撃機でなければ、艦船に効果的な攻撃は出来んのか!?」

 

次々に強制離脱して行く友軍機を見ながら、1機のHe111のパイロットがそう声を挙げる。

 

通常、第二次世界大戦中の軍用機で………

 

艦船攻撃に最も有効な機体とされるのは、魚雷を搭載出来る『雷撃機』である。

 

喫水下に魚雷を叩き込めば、どんな艦船でも大ダメージを受ける。

 

しかし、航空魚雷に力を入れていなかったドイツでは雷撃機の開発もそれほど行われず、一部の爆撃機に魚雷も装備出来る様に改造を行ったぐらいである。

 

それ等の機体は皆双発の大型機であり、機動性は悪かった。

 

ならばと通常の爆撃機で艦船攻撃をと考えた黒森峰だったが、爆撃は一定高度を取らなければ行えない。

 

その為、黒森峰航空部隊の攻撃部隊は、一航専の戦闘機部隊の前に次々と屠られて行く。

 

「オノレェッ!!」

 

「好き勝手をしやがってっ!!」

 

対する黒森峰校戦闘機部隊の『メッサーシュミット Bf109』や『フォッケウルフ Fw190』も、一航専の戦闘機部隊を叩き落そうと躍起になるが………

 

「敵機接近!」

 

「良し! 高度を下げろっ!!」

 

戦闘機部隊が襲って来ると、一航専の戦闘機部隊は必ず高度を下げる行動に出た。

 

それは………

 

「クソッ! またかっ!?」

 

「アイツ等は全員イカれてるのか!?」

 

黒森峰校戦闘機部隊員達がそんな声を挙げる。

 

高度を下げた一航専の戦闘機部隊の周りには、敵味方艦隊を問わずに撃ち上げられてる対空砲火の弾幕が煌めいている。

 

格闘戦を得意とする日本軍機を使用している一航専に対し、黒森峰戦闘機部隊の両機は一撃離脱戦法を得意としていた。

 

その対策として一航専が取ったのは、何と敢えて対空砲火の中を飛ぶと言う狂気の沙汰だった。

 

例え一撃離脱が得意であったとしても、攻撃の際には機銃の射程まで接近しなければならない。

 

だが、対空砲火がバンバン撃ち上げられている空域に突入すれば、どんなベテランであっても動きが鈍る。

 

にも関わらず、一航専戦闘機部隊はまるで自分達には弾は当たらないとでも言う様に、機体のトップスピードを維持して飛び続けている。

 

本当に正気の沙汰では無い。

 

「ええいっ! 奴等に出来て我々に出来ぬ筈があるかっ!!」

 

と、1機のBf109が痺れを切らした様に、対空砲火の中の一航専戦闘機部隊へと向かった!

 

「! ま、待てっ!!」

 

編隊長が止めるが、既に突っ込んだBf109の周辺は、無数の対空砲火の弾幕が包み込んでいる。

 

「わ、わわっ!?」

 

そんな状態で平静で居られる筈も無く、操縦が荒くなるBf109。

 

「その隙は逃さんっ!!」

 

直後に、六郎の烈風が捻り込みでBf109の後ろを取った!

 

「!? しまっ………」

 

た、と言い切る前に烈風の機銃が火を噴き、穴開きチーズにされたBf109の脱出装置が作動し、パイロットの居なくなった機体は火を噴きながら錐揉みして墜落して行く。

 

「各員、現状を維持して、敵の攻撃機を優先的に狙えっ! 我々の任務は艦隊防空だっ!!」

 

「「「「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」」」」

 

隊員達から返事が返って来るのを聞きながら、艦隊防空に徹する六郎。

 

と、その時………

 

1機の零戦が、機銃らしき攻撃を受けて蜂の巣にされる!

 

「うわっ!? だ、脱出っ!!」

 

パイロットが脱出した直後に、蜂の巣にされた零戦が空中で爆散する。

 

「!!」

 

その様子を見た六郎の視線の中を高速で飛行する複数の物体が通り過ぎて行く。

 

「!? アレはっ!?」

 

「! ヤバイッ!!」

 

その物体を見て、一航専戦闘機部隊員達に戦慄が走る。

 

「来たか………『メッサーシュミット Me262』」

 

六郎がその物体………旧ドイツ軍が、世界で初めて実戦投入し、戦闘したジェット戦闘機と知られる『メッサーシュミット Me262』を見てそう言う。

 

「無理を通して引っ張り出して来た機体だ!」

 

「コレで貴様等に勝ち目は無いぞっ!!」

 

母校の状況が良くない中、色々と手間と金が掛かるジェット戦闘機まで引っ張り出して、正に背水の陣の黒森峰戦闘機部隊。

 

「………それは如何かな?」

 

だが、六郎が不敵にそう言い放ったかと思うと………

 

戦闘空域に、新たに2機の機影が接近して来る!

 

「! 一航専の増援かっ!?」

 

「あの機体は………Me262!?」

 

その2機に気づき、更にそのシルエットがMe262にソックリな事を確認して驚きの声を挙げる黒森峰戦闘機部隊。

 

だが、その機体はメッサーシュミット Me262では無く………

 

それを参考に日本海軍が開発してジェット戦闘機『橘花』だった!!

 

「よし、相棒! 花火の中に突っ込むぞっ!!」

 

2機の橘花の内、右の翼を赤く染めた機体のパイロットがそう言い、各翼端を青色に染めた方と共に対空砲火が咲き乱れる空域へと突っ込んで行く!

 

「頼むぞ………『ガルム隊』」

 

六郎は突っ込んで来た2機の橘花………

 

尾翼に冥府の番犬『ガルム』のエンブレムを描いた『ガルム隊』に向かってそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

来流矢のトラップゾーンで動けない清十郎達だったが、拳龍の賭けと、速人の後先考えない行動で如何のか来流矢を撃破するがまたもや全員戦死判定。

一方、遂にまほとの一騎打ちに漕ぎ着けたかに思えたみほだったが………
何と、久美の待ち伏せに遭う。
しかし、久美は思わぬ行動に出ます。

一方、空の戦いもお互いにジェット機を投入しての一大航空戦に。

次回の冒頭で海戦の様子をチラッと記述し、久美のとる行動を明らかにします。
そしてその後に………
いよいよみほVSまほの戦いとなります。
お楽しみに。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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