ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第189話『黒森峰の誇りです!』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第189話『黒森峰の誇りです!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンプグルッペ学園の戦車道教官・天親の最後の仕掛けにより………

 

世間から非難を受ける事となってしまった黒森峰と西住流………

 

連日連夜の非難の嵐に、黒森峰も西住流も段々と弱って行った………

 

そんな中………

 

文科省の学園艦教育局の役人から………

 

黒森峰学園艦の廃校処分が告げられたのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒森峰学園艦・黒森峰女学園………

 

生徒会室………

 

「なっ!?………」

 

「廃………校………?」

 

役人の言葉にまほは絶句し、エリカも理解が追い付かずに呆然となる。

 

「その通り。廃校です」

 

そんな2人に向かって、役人は淡々と無感情にそう言い放つ。

 

「! ちょっ、ちょっと待ちなさいよ! 廃校って如何言う事よっ!? 仮にも全国大会9連覇を誇る黒森峰よっ!!」

 

と、逸早く我に返ったエリカが、役人に噛み付く。

 

「理由は………アナタ方が1番理解しているのではないですか?」

 

「! そ、それは………」

 

しかし、役人にそう返されて言葉に詰まる。

 

「………揚羽」

 

「………今、黒森峰に対し入学願書を出している子は先月時点と比べて100分の1まで落ち込んでいるわ」

 

まほが何処か縋る様に揚羽に声を掛けたが、揚羽は苦い顔でそう返して来た。

 

そう………

 

黒森峰は、在校生のみならず………

 

来年度に入学しようと願書を出していた人達さえも離れて行っているのだ。

 

前年度は12倍と言われた黒森峰の倍率は、今現在は0.12倍………

 

定員割れどころではない目も当てられない数字だ………

 

「黒森峰の過去の功績につきましては非常に素晴らしいモノだと思います。ですが、現実として生徒が居なくなっている、入学希望者が減っている学園を存続させておく事が出来ません」

 

またも役人が、まほ達を更に失意の底へ落すかの様に淡々と告げている。

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

その場に居た全員が言葉を失い、打ちひしがれた様子を見せている。

 

「………ですが、存続を検討しても宜しいかと思います」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

するとそこで、役人がそれまでの態度を一変させてそう言い、まほ達は一斉に役人を見やる。

 

「我々としましても、コレだけ素晴らしい功績を残している黒森峰を廃校としてしまうのは忍びないと考えています………」

 

「では!………」

 

「しかし、条件が有ります」

 

揚羽が思わず席から立ち上がるが、役人はそれを制する様に言葉を続ける。

 

「条件?………」

 

「次の決勝戦で大洗を破り、優勝する事………それが条件です」

 

「そんなの当たり前じゃない! 今年こそ黒森峰は王者に返り咲くのよ!!」

 

優勝するのが条件と聞き、元よりその積りだったエリカがそう声を挙げる。

 

「では、そう言う事で………男子校の方には既に伝えてあります。女学園側の決定に従うとの事です。では、よろしくお願いします」

 

役人はもう話は終わりだと言う様に、生徒会室を後にした。

 

………去り際に、まほ達に見えない様に薄ら笑いを浮かべながら。

 

「逸見ちゃん………今ウチがどんな状態なのか分かってるの?」

 

「え?………あっ!?」

 

そこで、揚羽にそう言われて、エリカはハッとする。

 

今、黒森峰機甲部隊の人員は戦車部隊・歩兵部隊共に半数まで減っており、戦車の稼働率は50パーセントを切り、燃料や弾薬の備蓄も尽きようとしている………

 

正に大戦末期のドイツ状態である。

 

正直に言って、真面に試合が出来るかも怪しい。

 

「ん?………あ、お母様からだ」

 

とそこで、まほの携帯が鳴ったかと思うと、相手が母・しほからであるのを確認したまほが、揚羽の事を見やる。

 

「良いわよ、出ても」

 

「失礼します………ハイ、お母様。私です」

 

揚羽にそう言われると、まほは電話に出ながら部屋の隅の方へと移動する。

 

「ハイ………ハイ………えっ!? そんなっ!?」

 

すると、突然まほは声を荒げる。

 

「し、しかし『アレ』は幾ら何でも!!………! それは!!………分かり………ました………」

 

やがて苦渋の決断をしたかの様な表情で電話を切った。

 

「総隊長、如何しました?」

 

「………お母様………いや、師範からの御達しだ………決勝戦に………『アレ』を全て投入する」

 

エリカに尋ねられて、まほは言い難そうにそう答える。

 

「!? 『アレ』を!?」

 

「「「「!?」」」」

 

「正気なのっ!?」

 

途端に、エリカ達の表情が驚愕に染まる。

 

信じられないと言った様子だ。

 

「確かに、『アレ等』は全て強力無比よ。いや、無敵と言っても過言じゃないわ………けど! ルール上は問題無くても、幾ら何でもやり過ぎになるわっ!!」

 

「師範が言うには………今の世間のイメージを吹き飛ばす為にも、今度の決勝戦では黒森峰は今まで以上に力を見せつけなければならないとの事だ………」

 

「逆に引かれる気がしますけど………」

 

「えげつなさ過ぎだな………」

 

紫染と斑が、困惑した顔を見合わせながらそう言い合う。

 

「………もう師範は正常な判断能力を失っているんじゃないのか?」

 

「アンタ! 師範に向かって………」

 

しほへの悪態を吐く竪刃にエリカが怒鳴ったが、彼女にも思う所があるのか、語尾が尻すぼみになる。

 

「………エリカ」

 

「! ハ、ハイ!!」

 

「部隊の皆を集めてくれ………私から説明する」

 

「わ、分かりました!」

 

まほにそう言われて、エリカはすぐに黒森峰機甲部隊の隊員達へ召集を掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小一時間後………

 

現在の黒森峰機甲部隊のメンバー全員が、女学園の戦車格納庫へと集合した。

 

その人数は大分多い様に見えるが、それでも全国大会開始時の4割程度となっている………

 

更に言えば、居なくなった隊員の殆どが3年生や2年生と言った上級生であり、残っている殆どのメンバーは経験の浅い1年生ばかりであった。

 

「………諸君、良く集まってくれた」

 

集合した面々を前に、まほがそう挨拶する。

 

「今日は皆に重大な話が有って集まって貰った。黒森峰と諸君等の将来に影響を及ぼす事だ。心して聞いて欲しい」

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

重大な話であると言う事と、まほにしては珍しく言い難そうな様子で話している事に、黒森峰機甲部隊の隊員達に沈黙が走る。

 

「先程、文科省の学園艦教育局の役人の方が参られた………その方によれば………」

 

そこで黙り込むまほ。

 

そんなまほの様子に、黒森峰機甲部隊の面々は困惑する。

 

「………黒森峰学園艦は、今学期を持って………廃校となる事が決定した」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

やがて、絞り出すかの様にまほがそう言うと、今度は一斉に驚愕の表情を浮かべた。

 

「しかし! まだ望みは有る! 決勝戦にて我々が大洗を破り、優勝する事が出来れば、廃校の撤回を考えてくれると言っていた!」

 

「それ、本当ですか!?」

 

続くまほの言葉に、戦車部隊員の1人が思わずそう声を挙げる。

 

「確かにそう言っていた………」

 

「けど、今の部隊の状態じゃ………」

 

まほはそう答えるが、今度は別の戦車部隊員がそう声を挙げ、皆の表情で沈んだものとなる。

 

現在の黒森峰機甲部隊の状態は十二分に分かっているだけに、幾ら相手が部隊規模が小さい大洗と言えど、不安を隠せない様子だ。

 

「それについてなのだが………西住師範より、『アレ等』を投入せよとのお達しが来た」

 

「!? 『アレ等』っ!?」

 

「そんな!? 『アレ等』を使うんですかっ!?」

 

まほが『アレ等』の事を口にした瞬間に、戦車部隊員だけでなく、歩兵部隊員達も動揺を露わにする。

 

「今度の戦いで絶対的な力を示す事で、黒森峰と西住流の栄誉を再認識させると仰られた」

 

「逆効果ですよ!」

 

「ドン引きされますよ………」

 

黒森峰機甲部隊の隊員達からは、先程生徒会メンバーからも言われた言葉が挙がる。

 

「………そうだ。例えこの戦いに勝ったとしても、黒森峰に残るのは汚名だけだ」

 

「!? 総隊長っ!?」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

(! まほ………)

 

そこで、まほがそんな言葉を漏らし、エリカと黒森峰機甲部隊員が驚愕し、都草も内心で驚くが、表面上は冷静を装う。

 

「降りたい者は降りてくれ………沈む船に態々残る必要は無い」

 

今までに見た事の無い影の有る顔でそう言うまほ。

 

最早彼女にも限界が来ていた………

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

そんなまほの姿を見て、黒森峰機甲部隊の面々も只々困惑するばかりである………

 

………と、その時!

 

「~~♪~~♪」

 

突然歌が聞こえて来た。

 

しかもそれは、黒森峰の校歌だった。

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

「!?」

 

途端に、黒森峰機甲部隊員とまほの視線がその歌声の主へ注がれる。

 

「! 久美っ!?」

 

エリカが驚きの声を挙げる。

 

歌っていたのは久美だった。

 

「~~♪~~♪」

 

陽気に、明るく歌う久美。

 

乗って来たのか、足踏みでビートを刻み始めている。

 

「………♪~~♪」

 

すると、それに続く様に別の隊員が歌い出し、足踏みを始める。

 

「~~♪~~♪」

 

「~~♪~~♪~~♪」

 

「~~♪~~♪~~♪~~♪」

 

やがてまた1人、また1人と歌い始める者が出始めて、遂には全員での大合唱に発展した。

 

格納庫内に響く、黒森峰機甲部隊員の歌声と足踏みの音。

 

「お前達………」

 

そんな隊員達の姿を見て、まほは思わず目尻に涙が浮かんだが、すぐにそれを振り払う。

 

「~~♪~~♪~~♪~~♪」

 

そして自分も大声で歌い始め、足踏みし始める。

 

バラバラになり掛けていた黒森峰が、今再び1つに纏まった………

 

(………ん?)

 

かに思えたが、ふとエリカが違和感を覚える。

 

全員で揃って歌っている筈なのに、何故か不協和音気味なのだ。

 

(………!? まさかっ!?)

 

とそこで、エリカはハッとなって久美を見る。

 

「~~♪~~♪~~♪~~♪」

 

そこには、何時の間にか黒森峰の校歌から、『哀戦士』を歌っている久美の姿が在った。

 

「久美~っ!!」

 

途端にエリカは久美に駆け寄り、ヘッドロックを決める。

 

「ゲロォッ!?」

 

「アンタ、ドサクサに紛れて、何『哀戦士』歌ってるの!!」

 

「エ、エリカ殿! ギブギブ!!」

 

「大体それ、駄目なBGMじゃない! 『お、降りられるのかよぉっ!?』って言いながら、ジャブローに散る積りっ!?」

 

「………詳しいんですね、逸見副隊長」

 

久美をヘッドロックで締め付けながら、エリカがそう言うと、戦車部隊員の1人がやけにガンダムの哀戦士が流れた場面を解説するのに気づいて、そう指摘した。

 

「!?」

 

その指摘を聞いたエリカが思わず固まる。

 

「副隊長、ひょっとして………」

 

「ち、違うわよ! 私は別にアナハイムよりジオニック系のモビルスーツの方が好きだったり、ゾックが可愛いな、なんて思ってないんだからね!!」

 

「副隊長………それ、自爆してます」

 

「!?!?」

 

ガノタの可能性を指摘されそうになったエリカが慌ててそう言ったが、逆に自爆してしまう。

 

「いや~、エリカ殿がそこまでガンダムに興味を持っていてくれたとは………嬉しいでありますなぁ~」

 

とそこで、ヘッドロックを掛けられたままの久美がそう言う。

 

「!! アンタが無理矢理勧めて来るもんだから、遂に頭に入っちゃったんでしょうが~っ!!」

 

「ノオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!?」

 

それを聞いたエリカが、更に久美の頭を締め上げる。

 

久美の顔がドンドン青くなって行く。

 

「「「「「「「「「「アハハハハハハハッ!!」」」」」」」」」」

 

その2人の様子を見て、黒森峰機甲部隊の面々から笑い声が挙がる。

 

まるで今の状況を忘れるかの様に………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

黒森峰がそこまで追い詰められているとは露知らず………

 

大洗学園艦の大洗男子校の作戦会議室では………

 

決勝での黒森峰との試合に向けた会議が進められていた………

 

「決勝戦での使用可能車両は100両か………」

 

「当然黒森峰は100両を投入して来るだろうねぇ」

 

磐渡の呟きを聞き、杏がそう言う。

 

「車両編成はティーガー、パンター、ヤークトパンターにヤークトティーガー………ラングやエレファントの投入も有り得ます」

 

「やはり戦車の本場ドイツの強力な戦車が揃っているな………」

 

「普通に考えれば、絶望的な戦力差ですね………」

 

みほが、黒森峰時代を思い出しながら、出してくるであろう車両の予測を立てると、カエサルと勇武がそう言い合う。

 

更に、大洗機甲部隊にとっての逆風も存在する。

 

「航空支援が事実上不可能か………」

 

「地上戦力が勝敗の決め手になるのね………」

 

ハンターが呟くと、みどり子が表情を険しくする。

 

そう………

 

決勝戦では航空支援が不可能なのである。

 

理由は、決勝戦の試合会場に在った。

 

準決勝までの試合会場は、毎度連盟がルーレットによってランダムに決めているのだが………

 

決勝だけは伝統的に、毎年自衛隊の総火演でお馴染みの『東富士演習場』で行われる事になっている。

 

つまりは、富士山の傍である。

 

その立地条件こそが、航空支援が不可能な理由である。

 

富士山の辺りには『山岳波』と呼ばれる特殊な乱気流が発生するのである。

 

過去、この乱気流により、イギリスの旅客機が空中分解して墜落。

 

乗客・乗員全員が死亡すると言う痛ましい事故も起こっている。

 

この乱気流は、晴れた日に発生し易く、現時点の天気予報では、試合当日は快晴となっている為、乱気流の発生確率は極めて高い。

 

そして、ジェット機よりも低い高度を飛ぶレシプロ機ではより巻き込まれる確率は上がる。

 

これにより、真面に機体を飛ばせないのと、もし空中分解などすれば、安全装置が働かない可能性も有る為、決勝戦では航空支援が使用不可能となっている。

 

東富士演習場は内陸に位置するので、当然洋上支援も不可能………

 

つまり、決勝戦は必然的に陸上戦力同士のぶつかり合いとなるのだ。

 

元々寡兵な大洗機甲部隊には不利な要素である。

 

しかし………

 

「言うてもしゃあないやんけ」

 

「そうですよ! それならそれで、戦い方を考えれば良いんですよ!」

 

「数の上で不利なんて、今までずっとそうだったしね」

 

「だな」

 

「過酷な戦いこそ、小生の求める戦! 我が世の春が来たああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

大河、典子、聖子、白狼、月人がそう言い放つ。

 

他のメンツも、臆している様子は微塵も感じられない。

 

コレまで様々な過酷な戦いを勝ち抜き、修羅場を潜り抜けて来た大洗にとって、例え100両の黒森峰戦車部隊であろうと、ビビる程の事では無かった。

 

「「…………」」

 

そんな一同の姿を見て、みほは頼もしそうな微笑を浮かべ、弘樹も黙って頷く。

 

「それで、総隊長。何か具体的な作戦は有るんですか?」

 

とそこで、既に副隊長の風格を漂わせている梓が、みほに向かってそう尋ねた。

 

「うん。一応、対黒森峰機甲部隊用の作戦は一通り組み上げてあるよ。状況を見ながら、どの作戦で行くか臨機応変に決めるから、皆さんも其々の作戦を良く覚えて下さい」

 

みほはそう言い、一通りの作戦戦術の書かれたプリントを戦車チームのリーダーと随伴分隊の分隊長達に配る。

 

「それから、対黒森峰機甲部隊の為のプランとして、歩兵部隊の皆さんには特別訓練を受けて貰います」

 

「特別訓練?」

 

「とある学園の戦術を使わせて頂こうと思っています。それは………」

 

エースが疑問の声を挙げると、みほが答えようとした瞬間………

 

室内にカンテレの音色が響いた。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「やあ、こんにちは………」

 

それに反応して一同が視線を向けた先には、何時の間にか入り込んでいたミカが、涼しげな様子でカンテレを鳴らしている。

 

「おお、ミカ!」

 

「ミカさん、良く来てくれました」

 

シメオンが声を挙げると、みほがそう言う。

 

「風に吹かれただけさ………歩兵の皆は、もう演習場で待機してるよ」

 

「ありがとうございます」

 

「総隊長。とある学校とは、継続高校の事ですか?」

 

ミカとみほがそう言い合っていると、清十郎がそう尋ねて来る。

 

「ハイ。継続高校の戦術………特に、歩兵部隊の戦術を覚えて欲しいんです」

 

「成程………あの戦術か。確かにアレを使えば、理論上黒森峰とも互角以上に戦える様になるね」

 

それを聞いていた迫信が納得が行った様な表情となる。

 

「では、会議はココまでとして、訓練に移ります。全員、演習場まで移動して下さい」

 

みほがそう言うと、大洗機甲部隊の一同とミカは、継続歩兵部隊が待つ演習場へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大洗と黒森峰………

 

其々が相手の事情を知らぬまま………

 

いよいよ決勝の日が近づいて来るのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

廃校を告げられた黒森峰。
しかし、何と役人の方から優勝を条件に廃校を取り下げると言う提案が。
果たして一体何を企んでいるのか?

しかし、今の黒森峰はそれに縋るしかないのも事実。
残ったメンバーを集め、事の次第を伝えるが………
ボロボロの黒森峰機甲部隊の姿を改めて確認したのと、しほからの指示に従わざるを得ない状況に、遂にまほも諦めかける………
だが、それを繋ぎ止めたのは何と久美だった。
彼女の持ち前の明るさで、如何にか繋ぎ止められる黒森峰。

一方、そんな黒森峰の事は知らずに決勝戦での作戦を練る大洗の面々だったが………
使用可能車両100両と、航空支援使用不可と言う制約が立ちはだかる。

以前感想にて、『富士山』の傍では乱気流が発生し易く、ソレで事故も起きていますので、低い高度で飛ぶレシプロ機は危ないんじゃないかと指摘され、調べてみたところ、コレは危ないと思い、この様な措置を取りました。
しかし、航空部隊の出番が無くなるワケではありません。
如何言う事かは、決勝でのお楽しみです。

そしてその決勝に向けて、継続校からレクチャーを受ける事に。
一体継続校の何を学ぶのか?
ヒントは、継続校のモチーフがフィンランドと言う事です。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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