ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第171話『過去から来た男です!』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第171話『過去から来た男です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アッセンブルEX-10の活躍で、グロリアーナ戦車部隊に損害を与える事に成功したみほは………

 

本隊戦力を分け、更なる攪乱を狙う………

 

だが、みほの居るフラッグ車部隊は、ダージリンの手札の1枚………

 

『アーチャー対戦車自走砲』部隊の攻撃を受ける………

 

そんな中で………

 

梓が率いる部隊は、グロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊の本隊を発見………

 

その戦力を削ぎ、みほの戦いを有利にする為………

 

ウサギさんチーム達は果敢にも………

 

攻撃を開始するのだった………

 

 

 

 

 

戦車道・歩兵道全国大会、決勝リーグ・準決勝の試合会場………

 

大洗町に似た港町を模した演習場………

 

梓率いる部隊と、グロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊が会敵した場所は、海沿いを走る幹線道路であり、近くには大きく開けた駐車場と、アウトレットの様なショッピングモールを模した建物が在った。

 

幹線道路を進んでいたグロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊は、攻撃してきたウサギさんチーム達に追い立てられる様に駐車場の方へと入り込んだ。

 

普通に考えれば、ウサギさんチーム達は数の差で叩き潰されてしまうだろう………

 

だが、ココで………

 

梓達は大胆な行動に出た。

 

それは………

 

「駄目です! 射撃不能っ!!」

 

「射線上に味方部隊がっ!?」

 

「コッチも撃てませんっ!!」

 

グロリアーナ戦車部隊から次々に挙がる攻撃不能の報告。

 

当初、戦闘する場所を確保する為に駐車場の方へと移動したグロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊だったが………

 

何と、梓達もその駐車場敷地内へと突入して来たのである。

 

そのまま、グロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊の中を走り回るウサギさんチーム達。

 

この為、防衛戦の為に広がる様に展開していたグロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊は、どちらを向いても味方が射線に入ってしまい、攻撃出来ない状況となっていた。

 

「撃てっ!」

 

「キャアッ!」

 

「ホシノ! 4時方向っ!! 榴弾っ!!」

 

「分かってるっ!!」

 

「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」

 

対するウサギさんチーム達は、周りは粗敵な為、適当に機銃を連射するだけでも、歩兵数名を薙ぎ倒せると言う入れ食い状態である。

 

だが、敵の数が減れば、それだけ射線が通る確率も上がる………

 

つまり、敵を撃破すればする程、逆にウサギさんチーム達が不利となるのだ。

 

それを承知で………

 

ウサギさんチーム達は果敢に攻める!

 

「撃てっ!!」

 

「発射っ!」

 

「喰らえっ!!」

 

梓の号令で、M3リーの副砲と主砲が同時に火を噴く。

 

榴弾砲の攻撃で砲身を折られていたアキリーズが、砲塔及び車体側面に命中弾を浴び、勢い余って横倒しとなると、側面部から白旗を上げる。

 

「梓ちゃん! 3時方向から敵歩兵部隊!!」

 

「!!」

 

側面ハッチの除き窓から外の様子を見ていた優希がそう報告し、梓がその方向を見やると、PIATを持ったブリティッシュ対戦車兵達が接近して来ていた。

 

「このぉっ!!」

 

梓はすぐに、機銃架のブローニングM1919重機関銃を向けると、発砲した!!

 

「「「「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」

 

横薙ぎに掃射される7.62ミリ弾が、ブリティッシュ対戦車兵達を悉く撃ち抜いて行く!

 

「わああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!………クッ! 弾切れっ!! あや! 同軸機銃っ!!」

 

「わ、分かったっ!!」

 

更に掃射を続けていた梓だったが、やがてブローニングM1919重機関銃の弾が切れ、装填の間を援護する様に、あやに副砲の同軸機銃を撃つ様に指示する。

 

「このぉっ!!」

 

とそこで、1輌のマチルダⅡが、M3リーに主砲を向ける。

 

だが、直後にそのマチルダⅡの砲塔側面に砲弾が命中し、白旗を上げる。

 

「よし、次っ! 2時方向の歩兵部隊っ!!」

 

その砲弾を撃ったⅢ突の車内で、エルヴィンが望遠メガネを覗きながらそう声を挙げる。

 

「榴弾装填っ!」

 

「喰らえぇっ!!」

 

カエサルが次弾の榴弾の装填を終えると、既に照準を合わせ終えていた左衛門佐が発砲!

 

「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」」」」」

 

狙いを過たずに、固まっていたブリティッシュ歩兵の一団の中へと命中した榴弾は、爆発と共に撒き散らした破片で、数名を戦死判定とする。

 

「おりょう! 後ろには回り込まれるなよっ!!」

 

「分かってるぜよっ!!」

 

続いてエルヴィンはおりょうにそう指示を飛ばす。

 

突撃砲であるⅢ突にとって、背後や側面を取られるのは致命的であり、操縦は細心の注意を要求された。

 

「クソッ! 好き勝手にやらせるかっ!!」

 

「相手は突撃砲だ! 後ろに回れっ!!」

 

だが、それは相手も承知している事であり、ブリティッシュ騎兵達が機動力を活かして回り込もうとする。

 

「させないよーっ!!」

 

「「「「「! うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」」」」」

 

だが、そうはさせまいと、レオポンさんチームのポルシェティーガーが同軸機銃で薙ぎ払う!

 

「っと! エクセルシアー重突撃戦車がコッチを狙ってるよっ!!」

 

とそこで、次弾の装填を終えたスズキが、エクセルシアー重突撃戦車の主砲がポルシェティーガーの方を向いている事に気づく。

 

「大丈夫! ホシノ、落ち着いて狙って!」

 

「分かってるっ!」

 

だが、ナカジマは気にした様子を見せず、ホシノにしっかりと狙いを定める様に指示する。

 

直後にエクセルシアー重突撃戦車が発砲する!

 

しかし、エクセルシアー重突撃戦車から放たれた砲弾は、ポルシェティーガーの防楯部分に命中したかと思うと、そのまま明後日の方向へ弾かれて行った。

 

「見た目はゴツイけど、アイツの主砲は75ミリだからね。コッチの装甲は貫けないよ」

 

「貰ったっ!!」

 

ナカジマがそう言う中、ホシノがトリガーを引き、ポルシェティーガーの主砲から徹甲弾が放たれる。

 

88ミリ砲弾は、エクセルシアー重突撃戦車の車体中心に命中。

 

一瞬の間の後、命中した部分から黒煙を漂わせながら、エクセルシアー重突撃戦車から白旗が上がる。

 

「マズイね………エンジンが悲鳴挙げて来たよ」

 

とそこで、ツチヤが何時もはニコニコとしている顔に、焦りの表情を浮かべてそう報告する。

 

「こう言う時、どっかの黒騎士中隊長さんなら、ワルキューレの声に聞こえるとか言うんだろうけど………」

 

「生憎、整備も担当してる私達からすれば、そんな事は言えないね」

 

そのツチヤの報告に、スズキとホシノが苦笑いしながらそう言い合う。

 

「ゴメンよ、レオポン………今日はかなりの無茶に付き合って貰うよ。最後の最後まで、よろしく頼むよ」

 

そしてナカジマは、レオポン………ポルシェティーガーに向かってそう呼び掛けるのだった。

 

「俺は攻撃を行うっ!」

 

「大洗機甲部隊の意地を見せてやれぇーっ!!」

 

「西住総隊長、バンザーイッ!!」

 

そんな戦車チームの奮戦に触発されたかの様に、随伴歩兵分隊のメンバーも奮戦を見せる。

 

「うおおおおっ! この甘ったれ共めぇっ!!」

 

鬼気迫ると言った表情で、ブローニングM1918自動小銃を乱射している磐渡。

 

「そこですっ!!」

 

レミントンM31のポンプを何度も引きながら、次々に散弾を見舞って行く清十郎。

 

「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

「Hooah!!」

 

オーウェン・マシンカービンを持った竜真と、M2サブマシンガンを持ったジェームズが、敵兵の中を走り回りながら短機関銃を乱射する。

 

「ええで! このまま押したれぇっ!!」

 

自軍が優勢だと感じた豹詑が、そう声を挙げた瞬間………

 

ダダダッ!と言う、幾つもの小銃を一斉に撃った様な発砲音が響き渡った。

 

「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」」」」

 

そして、多数の大洗歩兵達が銃弾を浴びて倒れる。

 

「!?」

 

「何だっ!?」

 

すぐさま銃弾が飛んで来た方向へと注目する大洗歩兵隊員達。

 

そこで彼等は、信じ難いモノを目にする………

 

「!? アレはっ!? そんなまさかっ!?」

 

「『戦列歩兵陣』だとっ!?」

 

大洗歩兵隊員達から驚愕の声が挙がる。

 

そう………

 

彼等が見たモノは………

 

横一列になってリー・エンフィールド小銃を構え、陣形を組んだまま進軍して来る………『戦列歩兵』のブリティッシュ歩兵部隊だった。

 

 

 

 

 

『戦列歩兵』………

 

近世ヨーロッパでの戦争で使われていた、当時としてはポピュラーな戦術である。

 

当時の銃はマスケット銃であり、球形の弾丸を発射する事などもあり、命中率が非常に悪かった。

 

そこで考えられた戦術が『戦列歩兵』である。

 

要するにコレは、戦死者が出ようと構わず射撃位置まで前進し、射撃位置まで移動したら射撃を繰り返す。

 

それに耐え切れなくなって逃げた方が負けと言う、何ともブラックな戦術である。

 

その後、銃や大砲の性能の向上もあり、機関銃も開発された為、戦列歩兵はその存在意義を無くし、現代では映画の中ぐらいでしかお目に掛かる事は出来ない。

 

 

 

 

 

その時代錯誤な戦術を、今正にブリティッシュ歩兵部隊の隊員達の一部が行っているのである。

 

「進め! 進め! 勝利の女神はお前等に下着をチラつかせているぞ!!」

 

中心では、バグパイプを吹きながら、ジャスパーが陣形を形成しているブリティッシュ歩兵達に向かってそう激を飛ばす。

 

「アイツが指揮者かっ!?」

 

「バグパイプ吹いてるぞ?………」

 

「何なんだアイツは?」

 

またもや時代錯誤な戦列歩兵の指揮官であるジャスパーに怪訝な目を向ける大洗歩兵隊員達。

 

「分かり易いですね………」

 

と、そんなジャスパーを狙撃しようと、モシン・ナガンM1891/30を構える飛彗だったが………

 

引き金を引こうとした瞬間に、銃口が何かが突き刺さる様に詰まった!

 

「!? 矢っ!?」

 

銃口に詰まった物が『矢』である事を飛彗が確認した瞬間………

 

彼の胸にも、飛んで来た矢が命中したっ!!

 

「! うわあっ!!」

 

倒れた飛彗は戦死と判定される。

 

「! 飛彗っ!!」

 

「ふふふ………」

 

白狼が叫ぶ中、何時の間にか飛彗を仕留めた矢を放ったロングボウを構えていたジャスパーが不敵に笑う。

 

「そらそらっ!!」

 

「うわあっ!?」

 

「ぐあっ!?」

 

ジャスパーは更にロングボウで矢を放ち、大洗歩兵部隊員を射抜いて行く。

 

「クソッ! 時代錯誤な真似しやがって! 中世に帰りやがれっ!!」

 

と、コレ以上好き勝手はやらせないと、白狼がバイクのアクセルを吹かし、一気にジャスパーに突撃しようとする。

 

だが、その前に、1人の騎兵が立ちはだかった!

 

「!!」

 

「お久しぶりです………かなりの修練を積まれた様ですね………御強くなられた」

 

ティムだ。

 

白狼に向かってそう言い放ち、軽く微笑む。

 

「お前か………」

 

白狼はティムの姿を見ると、バイクから降りた。

 

「…………」

 

ティムも、愛馬のライトニングスターから降りる。

 

「「…………」」

 

そして白狼がカンフー、ティムがボクシングの構えを取る。

 

「「………!!」」

 

一瞬の間の後、両者は互いに一気に距離を詰め、激突した!

 

 

 

 

 

「! マズイッ! 歩兵部隊が苦戦してるよ! 援護しなきゃっ!!」

 

「了解! 榴弾装填っ!!」

 

一方、歩兵部隊が苦戦し始めた事に気づいたナカジマが援護を命じると、スズキが榴弾を装填する。

 

「! 2時方向に敵戦車っ!!」

 

「!?」

 

だが、ツチヤがそう声を挙げ、確認の為にペリスコープを除いたナマジマが見たモノは………

 

「!? ブラックプリンスッ!!」

 

ポルシェティーガーに17ポンド砲を向けるブラックプリンスの姿だった。

 

「ホシノ! 撃ってっ!!」

 

「今装填してあるのは榴弾だよっ!?」

 

「良いから! 早くっ!!」

 

「くうっ!!」

 

歩兵援護の為に榴弾を装填していた為、砲撃を戸惑うホシノだったが、ナカジマに言われて、引き金を引く。

 

ポルシェティーガーの主砲から放たれた砲弾は、狙いを過たずにブラックプリンスに命中!

 

派手な爆発が起き、爆煙がブラックプリンスを覆い尽くした!

 

「今だ! 全速後退っ!!」

 

「んんっ!!」

 

その隙を衝き、ポルシェティーガーは一旦後退しようとする。

 

………だが!!

 

突如としてポルシェティーガーの速度がガクリと落ちる。

 

「!?」

 

「ヤバッ! エンジン燃えたよっ!!」

 

驚くナカジマに、車内に漂って来た臭いで、エンジンが炎上した事を悟るスズキ。

 

その直後に爆煙が晴れ………

 

中から榴弾が命中した箇所が黒く焦げているだけのブラックプリンスが姿を見せる。

 

その主砲の照準は、ポルシェティーガーに合わされたままである。

 

「………ココまでか」

 

ナカジマが悟った様な表情を浮かべた瞬間………

 

ブラックプリンスの17ポンド砲が火を噴き………

 

その砲弾がポルシェティーガーに命中!!

 

爆発が起き、一瞬の間の後………

 

ポルシェティーガーから白旗が上がる。

 

『大洗機甲部隊、ポルシェティーガー行動不能!』

 

「!? レオポンさんが!?」

 

「マズイ! 今度はコッチを狙っているぞっ!!」

 

レオポンさんチームが撃破された報告に、カエサルが驚きの声を挙げると、エルヴィンがブラックプリンスが今度は自分達に標的を定めようとしている事に気づく。

 

「おりょう! 車体をもっと右に! 攻撃される前に叩くっ!!」

 

「おうぜよっ!!」

 

左衛門佐がやられる前にやってやろうと、おりょうに車体を動かす様に指示する。

 

だが、その直後!!

 

Ⅲ突の右後方転輪が爆発!!

 

履帯が千切れ、転輪が弾け飛ぶ!!

 

「!? しまったっ!? チャーチル・ガンキャリアッ!!」

 

そこでエルヴィンが、ブラックプリンスに気を取られ、チャーチル・ガンキャリアが何時の前にかⅢ突を包囲していた事に気づく。

 

チャーチル・ガンキャリアの主砲が、一斉にⅢ突に向けられる。

 

「! 衝撃に備えろぉっ!!」

 

エルヴィンがそう叫んだ瞬間!!

 

チャーチル・ガンキャリアが一斉に砲撃っ!!

 

動けなくなったⅢ突に次々と砲弾が命中!!

 

やがて巨大な爆発が起き、一瞬Ⅲ突の姿が見えなくなる………

 

そして爆煙が晴れると、そこには………

 

車体の彼方此方に徹甲弾が突き刺さり、白旗を上げているⅢ突の姿が露わになった。

 

「!? カバさんチーム! レオポンさんチームッ!!」

 

新たにアキリーズを1輌撃破し終えたM3リーの梓が、そこで漸く様子に気づく。

 

「マズイよ! もう私達だけだよっ!!」

 

残った戦車が自分達だけとなった事で、あやが悲鳴を挙げる。

 

だが、その時………

 

突如として、M3リーの周りの敵が、戦車・歩兵共々スーッと引き始めた。

 

「!?」

 

「何々?」

 

「如何したんだろう?」

 

その様子に、梓、優希、あゆみが戸惑いの声を挙げる。

 

引いて行ったグロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊は、円形になってM3リーを取り囲む。

 

M3リーは、まるでコロッセオの中へ放り込まれた様な状態となる。

 

すると、そこで………

 

正面の敵が左右にサッと分かれ………

 

その分かれた間を進んで来る、フラッグ車………

 

ダージリンのチャーチルの姿が露わになる。

 

「!?」

 

「フラッグ車だよっ!!」

 

フラッグ車が姿を見せた事に、紗希と桂利奈が驚きを露わにする。

 

「………御機嫌よう」

 

フラッグ車のチャーチルは、M3リーの少し前方で静止したかと思うと、ハッチが開いてダージリンが姿を見せる。

 

「ダージリンさん………」

 

ダージリンと対峙した梓の頬を、冷たい汗が伝う………

 

「まさかあの時逃げ出したチームがココまで果敢な攻めを御見せになるとは………正直、驚きましたわ」

 

一方、ダージリンは不敵な笑みを浮かべてそう言い放つ。

 

「その勇気に敬意を表し………1対1で勝負してあげましょう」

 

「!?」

 

「お受けになるかしら?」

 

突如1対1の戦いを申し込まれ、困惑した様子を見せた梓に、ダージリンは不敵に笑ったままそう問う。

 

「………受けて立ちます」

 

「梓ちゃんっ!?」

 

「「「…………」」」

 

やがて決意した表情で梓がそう言い放つと、あやが声を挙げ、あゆみ、優希、桂利奈も驚愕する。

 

「…………」

 

しかし、紗希だけは引き締まった表情で次弾を持つ手に力を込めていた。

 

「それでこそ………西住 みほのチームの1員ですわね」

 

梓の返答に、満足そうな様子を見せるダージリン。

 

「皆………行くよ」

 

「「「「!!………」」」」

 

そう梓が言うと、あや、あゆみ、桂利奈、優希も覚悟を決めた表情となる。

 

「さあ………来なさいっ!!」

 

「パンツァー・フォーッ!!」

 

ダージリンのその言葉で、梓はM3リーを突撃させたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

グロリアーナ&ブリティッシュ機甲部隊の本隊へ強襲を仕掛けた梓達。
大体にも敵陣の中へと飛び込み、有利に戦いを進めていたかと思えたが………

ジャスパーの奇天烈な戦法に驚いている間に、白狼がティムと対峙。
カバさんチームとレオポンさんチームが撃破されてしまう。
だがそこで………
残ったウサギさんチームに、ダージリンが1対1での勝負を挑んで来たのだった………

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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