ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第119話『サバイバル・ウォーです!(パート3)』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第119話『サバイバル・ウォーです!(パート3)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西部学園との対戦を前に………

 

空教官の厚意で東富士演習場の一部を使ってキャンプを兼ねた合宿を行う事とした大洗機甲部隊。

 

だが、厳しくなる事が予測される合宿の前に………

 

少しでも楽しもうと、大洗機甲部隊の面々は遊びに興じる。

 

そして、時は流れ………

 

お腹も減って来た一同は、食事の準備に掛かるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東富士演習場の一角………

 

調理場の傍にて………

 

「カレーかな? バーベキューかな?」

 

用意されている食材を見て、みほがそう言う。

 

「キャンプと言えばバーベキューだ」

 

するとそこで、杏がそう言って来る。

 

「そうなんですか?」

 

「ああ。カレーやシチューを大量に作るのも美味しい」

 

「うんうん」

 

「しかし、それ等は食べようと思えば何処でも食べられる」

 

「うんうん」

 

「それに比べてバーベキューはこう言った屋外じゃないと楽しめないからな」

 

柚子がいちいち頷きを入れる中、杏がそう言い放つ。

 

「ほ~う?」

 

「そうなんだ」

 

「まあ、一理有るな」

 

その杏の言葉を聞いた優花里、みほ、俊が同意する様にそう呟く。

 

「そんな事無いと思いますよ」

 

「バーベキューだとお店で食べられるから………」

 

「シャラーップッ!! 会長がバーベキューと言ったらバーベキューなんだ!」

 

華と沙織が否定的な意見を出したが、桃が怒鳴って黙らす。

 

「まあまあ」

 

「じゃあ、バーベキューにしましょう」

 

「へ~い」

 

そんな桃を、当の杏が取り押さえると、みほがそう言い、沙織も若干不満そうな声を出しながらも返事を返す。

 

「そうと決まれば!」

 

するとそこで、優花里がそう声を挙げたかと思うと、持って来た荷物の中に在った、段ボール箱の中身をシートの上に広げる。

 

「じゃっじゃ~ん! じゃんじゃかじゃんじゃんじゃ~ん!」

 

「優花里先輩、何ですか? コレ?」

 

「コレって………」

 

意気揚々としている優花里に、梓がそう尋ね、清十郎が優花里が広げた物に見覚えを感じる。

 

「私の秘蔵コレクション! 各国レーションです!!」

 

「ゆかりん! 今バーベキューにするって言ったよね、今!?」

 

優花里が自慢する様にそう言うと、沙織のツッコミが飛ぶ。

 

「ねえねえ? レーションって何?」

 

「アレじゃない? シュミレーションって言うじゃない」

 

レーションと言う言葉の意味が分からなかったあゆみがそう尋ね、優希が的外れな推測を述べる。

 

「そうそう! 趣味のレーション!」

 

「それは、シミュレーション」

 

「何処が違うの?」

 

「何処も彼処も違うよ!」

 

更にあや、梓、桂利奈のそう言う会話が続くと、みほがツッコミの様に声を挙げる。

 

「レーションとは、戦闘食とか野戦糧食とも言って、軍事行動中に食べる食糧の事です」

 

「あ! ミリメシってヤツですね!」

 

「知ってる! ランチョンミートですしょ!」

 

「あのゴーヤチャンプルとかに入ってるヤツ?」

 

「オニギリにもなってるよ!」

 

「スパムの事ですね」

 

優花里の説明を聞いた梓達がそう言い合っていると、楓が口を挟んで来る。

 

その後、あゆみ、あや、桂利奈の3人が、イギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のエピソード………

 

『スパム』の一部を再現し始め、梓から煩いと連呼された。

 

「って言うか、良く知ってるな、あんなネタ………」

 

その光景を見ていた逞巳が、そうツッコミを入れる。

 

「コレ全部がそうなんですか?」

 

「違うよ。色んな食べ物が入ってるの。チョコとかガムも有るよ」

 

そこで、優希がそう尋ねると、優花里がそう答えた。

 

「えっ? お菓子も入ってるんですか?」

 

「うわ~、食べたい! 食べたいっ!」

 

それを聞いたあやと桂利奈が、スパムコントを止めてそう言って来る。

 

「それ、大丈夫なの?」

 

「確か、一般に販売されているレーションとかって、消費期限が過ぎてるヤツなんじゃなかったっけ?」

 

そこでみほが不安そうにそう尋ね、秀人もそう指摘する。

 

「え~と、通常入手出来るのはコレクション用と言う名目なので、本来喫食は自己判断なのですが………」

 

「喫食って何?」

 

「食べるって意味みたいですけど………」

 

「普通に言えば良いのに………」

 

と、優花里の言葉に、沙織と華がそう言い合っていると、バーベキュー用の金網にうつ伏せになって寝ていた麻子が起きてそう言って来る。

 

「麻子起きたー!」

 

「お腹空いた―………」

 

如何やら空腹で目を覚ました様である。

 

「自己判断………」

 

「自己責任………」

 

「自業自得………」

 

一方、1年生チームは躊躇の様子を見せている。

 

「大丈夫! 此処に有るのは、特別なルートで入手したので、全部安全に食べられます!」

 

「「「「「わあ~~~っ!」」」」」

 

しかし、優花里がそう言うと、途端に目を輝かせる。

 

「本当に食べられるんですか?」

 

「本当です!」

 

「「「「「わ~! やったやったやった~っ!!」」」」」

 

大はしゃぎの1年生チーム。

 

「盛り上がっている様だな………」

 

「うん………」

 

そんな一同を、弘樹とみほを初めとした一同は、温かい視線で見守る。

 

「先輩! コレ幾らするんですか!?」

 

するとそこで、桂利奈とあゆみが、優花里に手に取ったレーションを見せながらそう尋ねる。

 

「それが1個5000円」

 

「えっ?………」

 

「そっちは1万5000円」

 

「コレ1つで!?」

 

優花里から値段を聞いた途端に、仰天して固まる。

 

「やはり食用可能なレーションとなればそれぐらいはするか………」

 

「そんだけあったら、他にもっと美味いモンがぎょーさん食えるやないけ!」

 

十河がそう指摘し、豹詑がそうツッコミを入れる。

 

「…………」

 

「ホラ! 高いんだから、勝手に弄らない!」

 

と、興味を持ったのか、紗希がシートの上に有ったレーションを指で突いていると、梓が注意する。

 

「それ1個300円だから気にしないで良いよ」

 

「!? ええっ!?」

 

「何でそんなに値段違うんだ?」

 

先程までとは打って変わって格安な値段のレーションが有り、梓が驚くと、麻子がそう尋ねて来る。

 

「さあ?」

 

「不思議ですね」

 

「不思議です~」

 

「基本的に一般流通に乗らない物なのと、欧州のは味も良いから、如何しても高くなるんです」

 

沙織、華、優希がそう言っていると、優花里がそう説明する。

 

「欧州って………『あの国』もか?」

 

「あ~、あそこはレーションの評価は高いらしいですから、大丈夫だと思いますけど………」

 

するとそこで、海音がそう尋ね、優花里は若干明後日の方向を向きながらそう返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃………

 

聖グロリアーナ女学院………

 

「………ん?」

 

ティータイムを楽しんでいたダージリンが、突如険しい顔をして、カップをソーサーに置く。

 

「ダージリン様?」

 

「如何か致しましたか?」

 

その様子を見たオレンジペコとアッサムがそう尋ねる。

 

「いえ………今ちょっとムッと来たものですから」

 

「「??」」

 

そう返すと、オレンジペコとアッサムは首を傾げるが、ダージリンは気にせずに優雅にティータイムを再開するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、東富士演習場………

 

「じゃあ、コレは何で安いの?」

 

沙織が、優花里が安いと言った中に含まれていた、パッケージに『MRE』と書かれたレーションを手に取り、そう尋ねる。

 

「マズイから」

 

「それ以外無いよなぁ………」

 

そこで麻子がバッサリとそう言い放ち、地市が同意する。

 

「えへへ………」

 

「そんなにマズイんですか?」

 

「まあ、『MRE』………ああ、コレ『MRE』って言うんだけど、一部ではMeals Rejected by the Enemyの略って言われてますし………」

 

「如何言う意味?」

 

優花里の言った英語の意味が分からず、首を傾げる沙織。

 

「ミールは食べ物、エネミーは敵の事ですね」

 

「リジェクトは破棄するとか、拒絶するって意味ですから………」

 

「敵も拒絶する、食事?………」

 

飛彗と華がそう訳すると、梓が顔を若干引き攣らせながらそう呟く。

 

「そんなにマズイんだ………」

 

「各国軍人が、レーション交換会やって、米軍のは大量に残ったと言うのを聞いた事がある」

 

「そんなに美味しくないのはちょっと気になりますね」

 

「止めておけ。ソイツだけはな………」

 

麻子の言葉に、華がMREに興味を持つが、大詔が警告する様にそう言う。

 

「大詔殿。食べた事があるのでござるか?」

 

「ああ、1度機会が有ってな」

 

小太郎が尋ねると、大詔はうんざりした様な表情をする。

 

「それで、如何だったの?」

 

「マズイ過ぎる! 余程の極限状態でもなければ食えた代物じゃないぞ!」

 

沙織の問いに、力説する様にそう答える大詔。

 

「さっき秋山くんが敵も拒否した食い物だと言ったが、他にも『とても食べられたものじゃない食物』、『誰もが拒否した食べ物』、『精神薄弱料理』、極め付けは『食べ物に似た何か』と言われる様なもんだぞ」

 

「そ、そうなんだ………」

 

余りに不満タラッタラに語る大詔に、沙織は若干引く。

 

「アレを食い続けるくらいなら、ジャングルで蛇を掴まえて食った方がマシだ」

 

「へ、蛇って………」

 

(共食い………)

 

蛇を食うと平然と言い放った大詔に、梓が顔を引き攣らせ、白狼は内心でそんな事を思う。

 

「ま、まあ、それでも此処に有るのは割と美味しいメーカーのですから」

 

「えっ? メーカーで味が違うんですか?」

 

「うん! 有名メーカーが3つ在って………」

 

「ハイハイ! バーベキューの準備しちゃいましょう!」

 

と、コレ以上語られては堪らないと思ったのか、みほが優花里を押さえて一同にそう呼び掛けるのだった。

 

「「「「「は~いっ!」」」」」

 

1年生チームが返事を返すと、戦車チームはエプロンを装着して、食事の準備に掛かる。

 

………水着の上から。

 

「!? 水着エプロンだとぉっ!? くうっ! この世の桃源郷だぜぇっ!!」

 

そんな戦車チームの姿を見た了平が、涙と鼻血を流しながら歓喜の声を挙げる。

 

「了平………後ろ、後ろ」

 

「? 後ろ?」

 

とそこで、楓がそう言って来たので、了平が後ろを振り返ると………

 

「…………」

 

恐ろしいくらいな仏頂面の弘樹が、無言で英霊を上段に構えていた。

 

「えっ? ちょっ!?」

 

「天誅っ!!」

 

驚く了平に向かって、弘樹は容赦無く英霊を振り下ろす!!

 

「ギャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」

 

了平の断末魔が、東富士演習場一帯に響き渡ったのだった(注:峰打ちです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、歩兵部隊も手伝いながら、食事の用意が進められて行く………

 

「ハイ! 初めちょろちょろ中ぱっぱだからねぇ」

 

米の入った飯盒を火に掛けた優花里がそう言う。

 

「それ何の呪文?」

 

「火の具合ですよね?」

 

沙織が聞き覚えの無い言葉に首を傾げると、華がそう言う。

 

「懐かしいな。中学時代の野外訓練の時によく言っていたな」

 

その傍で、大鍋で味噌汁を煮ている弘樹もそう口を挟んで来る。

 

「そうです! お米の甘さは70度ぐらいで増すので、最初は弱火でゆっくり温度を上昇させて、沸いたら噴き零れない様に、火力を調整して下さい」

 

「面倒だな………」

 

「炊飯器では駄目なんですか?」

 

「確か、整備部の人達が発電機、持って来てたよ」

 

手間が掛かる事に、麻子、華、沙織がそう声を挙げる。

 

「それでは風情がありません! 飯盒炊爨の御飯を味わうのが、キャンプの醍醐味です!」

 

「何か、今日のゆかりん、すっごい活き活きしてる」

 

「うん………」

 

「うふふ」

 

テンションが高い優花里の姿を見て、沙織と麻子がそう漏らし、華が微笑ましそうに笑い声を漏らす。

 

「居るよなぁ………お前みたいに、こういうのでテンション上げる奴………」

 

と、そこで、そんな台詞と共に、細かく切った豆腐の乗ったまな板を持った白狼が現れる。

 

「!? あっ!? か、神狩殿!」

 

「神狩、豆腐を持って来たか? ならすぐに入れてくれ」

 

「ヘイヘイ………」

 

優花里が白狼の姿を見て顔を赤らめるが、白狼はそれに気づかず、弘樹の方へ向かい、豆腐を鍋に入れる。

 

(あうう………神狩殿に引かれたかなぁ………)

 

「大人しくなったな………」

 

「麻子、そっとしておいてあげて」

 

その後ろで優花里はシュンとなっており、麻子がそう呟くと、沙織がそう諌めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に時は流れ………

 

バーベキューの大凡の準備が整っていた………

 

「随分出来たね」

 

「「「「ね~」」」」

 

出来上がった食材を刺した串を見て、1年生チームがそう言う。

 

「まだかなぁ、お腹空いてきたなぁ………」

 

「先に焼いちゃおうか?」

 

「コラ、先輩達と歩兵部隊の皆さんが………」

 

もう焼き始めようと言うあやを、梓が叱るが、そこで梓の腹の虫が鳴く。

 

「ああっ!?」

 

真っ赤になって、腹を押さえる梓。

 

「「「アハハハハッ!」」」

 

「身体は正直だね~」

 

あや、あゆみ、桂利奈が笑い、優希もそんな事を言う。

 

「先に焼いちゃおうよ!」

 

「御飯ももうすぐ出来るみたいだし、良いんじゃない?」

 

「もうちょっと待ってみない?」

 

「もう焼いちゃいました」

 

桂利奈、あゆみ、優希がそう言っていると、既に串を網の上に載せて、火で炙り始めているあやの姿が在った。

 

「何やってるのーっ!?」

 

「「焼いちゃいました~!」」

 

梓が悲鳴の様な声を挙げるが、その時には既に桂利奈とあゆみも焼き始めていた。

 

「ちょっと~!」

 

「アレ? もう始めてるんすか?」

 

とそこで、そう言う声が聞こえたかと思うと、新たに仕込みを終えた食材を持った、誠也と清十郎を除いたハムスターさん分隊の面々が現れる。

 

「じゃあ、僕等も焼いちゃいましょうか」

 

「そうしましょう、そうしましょう」

 

あや達がバーベキューを始めているのを見て、自分達も持って来た食材を火に掛け始める。

 

「ああ、もう~、仕方ないな~。私も焼く!」

 

と、そこで梓はもう止める事を諦め、自分も食材を火に掛け始める。

 

「ドンドン焼いちゃおう!」

 

「コレも!」

 

「コレも!」

 

ドンドンと食材を火に掛け始める1年生チームとハムスター分隊の面々。

 

「ちょっと火の勢い弱くないかな?」

 

「薪、モットくべマスね」

 

竜真がそう言うと、ジェームズが火に薪を追加する。

 

しかし、追加し過ぎたのか、逆に火が消えそうになってしまう。

 

「あ! 消えちゃうっ!?」

 

「油を掛けよう!」

 

するとそこで、桂利奈が燃え上がらそうと、食用油を直接火に掛けた。

 

途端に炎を急激に燃え上がり、調理場自体が大炎上した!!

 

「「「「「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」」」」

 

悲鳴を挙げて、慌てて逃げ出す1年生チーム。

 

「火、火がっ!? 火がぁっ!?」

 

「光照! しっかり!」

 

余りの火の勢いに腰を抜かした光照を、勇武が引き摺って下がらせる。

 

「だ、誰か消火器をぉっ!!」

 

と、正義がそう叫んだ瞬間!

 

『何か』が回転しながら飛んで来て、炎上している調理場に飛び込んだかと思うと………

 

次の瞬間には大爆発!

 

「「「「「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」」」」

 

「「「「「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」」」」」

 

爆風に煽られた1年生チームと、ハムスターさん分隊の面々が地面に倒れる。

 

やがて、爆風が治まると、そこには………

 

完全に壊れた調理場が広がっていた。

 

「オイ、やり過ぎじゃねえか、弘樹?」

 

「すぐに消し止める必要があった。此処で火災を起こせば、忽ち森林火災になってしまう可能性があったからな」

 

何かを投擲した様な姿勢を取っていた弘樹に、地市がそう言う。

 

如何やら、手榴弾を投げ入れて、爆風消火による破壊消火を行った様である。

 

「皆さん! 大丈夫ですか!?」

 

「怪我はない!?」

 

「はいぃ………」

 

「な、何とか………」

 

そこで、倒れていたハムスターさん分隊に清十郎、1年生チームにみほが駆け寄り、全員を助け起こす。

 

「食材は………全滅か」

 

とそこで、調理場を確認したシメオンが、食材が全て消し炭になっているのを見てそう呟く。

 

「全く! 食べ物を粗末にして!!」

 

その光景に、農家出身の誠也が怒りを露わにする。

 

「「「「「スミマセン………」」」」」

 

「「「「「ゴメンなさい………」」」」」

 

只々平謝りするしかない1年生チームとハムスターさん分隊。

 

「しかし、どないするんや? コレじゃあ、全員分の飯が出来へんで?」

 

と、大河がそう尋ねる様に声を挙げる。

 

「仕方が無い。食材を獲って来ましょう。探せば何か有る筈です」

 

「川に行って来るよ。何か食べられる魚が居るかも知れない」

 

楓がそう言うと、武志がそう言って、戦車チームが水遊びをしていた川へと向かう。

 

「森の中を探せば、山菜ぐらいあると思いますよ」

 

「キャンプつうより、サバイバルになってきたな………」

 

続いて、飛彗がそう言うと、白狼が愚痴る様にそう呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

遊び終えた一同は食事の準備に掛かる。
優花里の秘蔵レーションコレクションの展覧会や、スパムコントなどがありながらも進められる食事の用意。
しかし、トラブルから食材が喪失。
全員分の食事を確保する為に、食材探しに奔走する事となるのだった。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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