俺の幼馴染はコミュ力お化け   作:有象無象

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カレスコの反響がすごい。
確かにあれは当たったら本気で喜びますね。

持ってませんが!

持 っ て ま せ ん が !!





今回、主人公真面目要素があります。
んなもん要らねーよボケ!と言う方はそっと閉じてください


4話 コミュ障の覚醒

第二特異点行って来ました。

 

え?三連休の最終日どうした?細けぇことは良いんだよ!

 

和菓子作りとエミヤからの説教で終わったよ。

菓子作りすぎたかなぁ。でもあれだ。旨そうに食べるえっちゃんズがかわいいから仕方ない。そんなえっちゃんズから和菓子を奪うなどできようか?いや、できない。

ヤバい、どんどん貢ぎたくなる。

厨房の使用を禁止されたと報告したら、えっちゃんズがエミヤに特攻かまして使用権もぎ取ってきた。ありがとうえっちゃんズ。回数は減らされたがその分旨いの作るから。

 

 

 

さて、第二特異点だが、第5代皇帝ネロ・クラウディウス率いるローマ(略してネローマ)と歴代ローマによる戦争の真っ最中。

時空がネジ曲がってるよ。でも聖杯あるから仕方ないよね?

 

というわけで、カルデアはネローマに助力して歴代ローマを倒すことに。

 

そんな中で俺達がネロと共にガリア遠征軍の野営地を訪れた時だ。

 

そこで俺達は衝撃の出会いを果たした。

 

「喜ぶがいい、此処は圧政者に満ちた戦いの園だ。圧政者が集い、巨大な悪逆が迫っている。さあ、共に戦おう、圧政に抗う者よ」

 

そう言って笑うその男は筋肉(マッスル)だった。

 

「反逆の勇士よ、その名を我が前に示す時だ。共に自由の青空の下で悪逆の帝国に反旗を翻し、叫ぼう」

 

???

 

何を言ってるんだこいつは?

 

「あ、私は藤丸立香です。こっちは紅秋人。よろしくお願いします。一緒に戦いましょう」

 

え?アイツわかったの?今の言語解読できたの?

マシュさんも驚いてるじゃん!

そんな事を考えつつスパルタクスを見ると目があった。

 

「おお、その不遜なる態度。まさに圧政者!その圧政に反逆する」

 

違います。別にそんなつもりじゃないです。ただ声出せないだけです。あと、少し威圧的な外見なだけです。

 

ブーディカさん助けて。お願い。え?実力を確かめるために模擬戦?

あの、模擬戦じゃすまなそうなんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になった。とてもじゃないが兵全員に完全な食事は作れないので、パンとシチューだけ作った。それでも疲れたが。

 

食後、アイツにちょっと散歩をしようと言われたので陣中をうろうろしてみた。

 

あのさぁ、何でお前はそう友達作るの早いの?

いく先々で「リツカ、リツカ」呼ばれてるんだけど。

え?さっき食事の準備中に挨拶回りを終わらせた?俺は?いやまあ行っても喋れないけど。

 

というか、一部の兵からの死線(誤字にあらず)が半端ないんだけど。サーヴァントでは飽き足らず一般兵ともフラグ建てたの?

 

別にいいけどね、別に。

 

それはそうと、気づいてないのか?さっきから清姫が物陰からじっと見つめてきてるぞ。

 

うん、まあ、とりあえず幸運を祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的に、ネローマもまたローマであると言う一人称がローマのローマとローマを舞台にローマをかけた最終決戦をしたわけだ。

 

ローマがしつけぇ。

 

 

 

そんなこんなでローマをネローマが倒しこの時代のローマは安泰となった訳だが。

 

あん畜生が現れた。

 

カルデアを破壊し所長と多くの職員を殺した張本人。

 

レフ。

 

えーとレフ、レフ、なんだったか。

 

確かなんとかノールだった気がするが。

 

あ、思い出した!

 

 

あの、レフ・エタノールが。

 

 

違ったっけ?まあ良いや

 

そのエタノールが魔神柱とやらに変身して襲いかかってきた、正直辛い戦いだった。激しすぎて指示も出せなかったし、何より手の震えがヤバかった。

 

でも、ヤバかったのはこの後だった。

 

レフが最後に召喚したアルテラが強すぎた。しかも聖杯取り込んで魔力増し増しである。

勝てる気がしねぇ。

あ、でも召喚された直後にレフ叩き斬ったのは感謝したいよくやったと、レフざまぁと。

 

 

でもさ、俺は一撃防いだのすら奇跡な奴を倒せると思えなかった。

 

 

ネロは言う。勝てると、確証はなくとも。どう変わってもローマは残るのだと。

 

それに皆が勇気付けられている。

 

だが、俺は怖い。戦うのが、死ぬのが怖い。

 

 

仮にここで俺が怖じ気づいても誰も俺を責めないだろう。

 

そう思うと、そう言ってしまいたい衝動にかられる。

 

だが、俺は不思議とそう口にしなかった。

 

そう言えば、アイツは笑って「それじゃ、行ってくるからここで待ってて」と言うだろう。

 

だが、俺はそんなのは望まない。

 

正直逃げたい。

 

震えも止まらない。

 

でも、アイツ一人を行かせる訳にはいかない。

 

腐れ縁だしな。あと、認めたくねぇけど唯一の友達だしな。

 

気づくと俺は「……俺も戦う」と口にしていた。

 

そして、俺達はこの特異点最後の戦いに赴いた。

 

 

 

結果から言えば勝ったのだが、過去一番辛い戦いだった。

一歩間違えれば死んでいただろう。そんなことが何度もあった。

 

 

特異点修復とレイシフト終えカルデアに帰還する。まだ二つ、あと五つあると思うと心が折れそうだが、とりあえず今は体を休めよう。

 

 

それにしても、いつものご褒美の時間から思ったが、えっちゃんズが近い。物理的にも心的にも。なんか目が優しい。何かしただろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のあいつがイケメン過ぎる件。

 

誰も知らない事だがあいつはへたれのビビりだ。お化け屋敷とか絶対入らないし、この話聞くと来るよ系の怪談とか全力で対策するし、ガチのヤンキーとか避けて歩くし、マジで見かけ倒しだし。

 

今回のラスボスことアルテラは強敵だった正直戦ってる最中も震えが止まらなかったし、勝ててマジでホッとしている。

 

戦いの前、あいつはどうかな?と思って見ると明らかに怯えきっていた。いや表情死んでるから私かパス繋がってるサーヴァントしか気づかなかったけど。

 

正直私はあいつを戦力に数えなかった。もし、嫌がったならその意見を尊重するつもりだった。

 

でも、怖くて仕方ないみたいな顔してるのにあいつは「……俺も戦う」と言った。

 

目はかつてないほど獰猛に前を見据えている。

 

 

誰 だ お 前 は !!!

 

 

私の知る紅秋人じゃない!

 

私の知るあいつはもっとへたれのビビりでコミュ障などうしようもない小者だ!

 

お前のようなイケメンでは断じてない!!!

 

私じゃなかったら堕ちてるぞ。

 

見ろお前のサーヴァントを!

ちょっと顔赤いじゃないか!

 

つーかそんな状態でも上手く指示出せるとか天性の軍師か!

竹中半兵衛か!

「いぢめないで………」とか言うのか!

 

 

ヤバい想像してしまった。吐く。

 

 

こうして、第二特異点は私に嘗てない衝撃をもたらし、終了した。

 

 

 

 

これ特異点全部回る頃には一人のイケメン軍師が出来上がるんじゃなかろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公とえっちゃんの普段の会話はこんな感じ。

「マスターさん、起きてますか」
「あ"……」
「おはようございます。和菓子をください」
「………あ、おはよう、冷蔵庫」
「判りました」

「……あ"、何故、膝に、座る」
「いけませんか?」
「……………」
「もぐもぐ♪」



なんだこの空間。

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