奇妙新聞記者の事件簿   作:味噌神のスペリア

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ようこそ仇宮村へ 1

2日後の朝

利田 明人は仇宮村に向かう為に

仇宮村に向かうバスに乗っていた

明人は着く時間までノートパソコンで仇宮村の事を調べた。

 

 

ー仇宮村ー

 

村興しで温泉地として復興

ひそかに温泉マニアには有名な村

春は桜が満開になり花見にもいい場所でもある

夏には綺麗な湖で泳ぐ事もでき

秋は紅葉やら秋の森林浴で人気であり

冬には雪が積もりスキーには持ってこいな場所

春夏秋冬 一年中 楽しめる場所である

 

 

「何だか見た感じは凄く平和な場所なのに…何故

神隠しが起きたんだ?」

 

 

明人は考えていた

何故、こんな平和な場所で神隠しが起きたのか?

 

 

「お客さん!仇宮村に観光かい?」

 

急に運転手のおじさんが

明人に声をかけて来た

 

 

「あ、はい!自分 カメラマンで

仇宮村に観光ついでに趣味で写真を撮りに来ました」

 

明人は新聞記者の事は隠した

これは、村からの依頼なら

偽らなくてもいいが

アポ無しで向かう際は危険もある可能性がある為に

自分の仕事は偽る決まりがあった。

 

 

「そうかい!仇宮村はいい所だから

楽しめるぜ!今は夏だから、森林浴もいいし湖で泳げるからな!」

 

運転手のおじさんは

仇宮村に詳しかった

 

 

「そうなんですか!楽しみです」

 

 

「おっと!仇宮村に行く道に着いた!さぁ、お客さん!

この道を上がって行くと仇宮村がある!

途中 お地蔵様があるからちゃんと手を合わせてから行きな!」

 

 

「分かりました ありがとう!」

 

 

「じゃあ、気を付けてな!」

 

明人はバスから降りて

運転手のおじさんは手を振り

バスは発車した。

 

 

「…この道か」

 

明人が見たのは

坂道が続く道だった

木がいい感じに木のトンネルになっていた

 

 

「さて、上がるか」

 

明人は鞄を持ち

坂道を上がって行く

夏の熱さもそんなに気にする感じは無かった

木のトンネルのお陰で日陰になっていて

涼しい風が吹き 丁度いい感じだった。

 

 

「ん?…あれがお地蔵様か?」

 

明人は坂道を上がって行くと

そこに小さな祠があり

その中にお地蔵様が手を合わせていた

 

 

「手を合わせるか」

 

明人は手を合わせる

無事に取材が終わることと

この村にお世話になることを祈る

 

 

「さて、行くか」

 

明人は鞄を持ち

お地蔵様から離れていく

そのお地蔵様が少し寂しそうな表情だったのは

誰も知らない。

 

 

お地蔵様の場所から

歩く事

10分が過ぎ

明人は仇宮村についた。

 

 

「ようこそ仇宮村…か…」

 

ようこそ仇宮村へと書かれた

表札を見つけ

明人は仇宮村に足を入れた。

取り合えず 明人は

これから当分

お世話になる宿屋を探すことにした。

 

 

「確か…仇宮宿だったかな?」

 

明人は宿屋らしき建物を探すと

一つだけ大きな建物が見えた。

取り合えず 明人はその建物を目指すことにした。

 

 

「いい村だな…」

 

昔ながらの建物が建ち

何か懐かしい感じがあった。

明人は歩くと

大きな建物の前についた

その建物の表札に

『仇宮宿』と書かれていた。

 

 

「ここだな」

 

明人は宿屋を見つけ

その宿屋の中に入って行く

 

ガラガラ。とドアを開ける音が聞こえると

一人の女性が現れた。

 

 

「いらっしゃいませ 利田 明人様でしょうか?」

 

 

「あ、はい!利田 明人です」

 

 

「いらっしゃいませ 利田様

私はこの仇宮旅館の女将の

不二 日富美(ふじ ひふみ)と言います

よろしくお願いいたします」

 

紫色で色んな花の着物を着た女性

不二 日富美と出会った

 

 

「えっと…女将さん

俺の部屋はどこになりますか?」

 

 

「はい 利田様のお部屋は宿屋の2階の201号室になります

では、お部屋までご案内しますね?」

 

 

女将の日富美が宿屋に入ると

明人も宿屋の中に入った。

 

宿屋の中は豪華でもないが

懐かしい家の内装で

何だか落ち着きがある内装だった。

明人は日富美に着いて行くと

階段を登り 二階に行く

すると、右側の廊下を歩くと

すぐ近くに部屋があった。

 

 

「こちらが201号室になります」

 

 

日富美が部屋の鍵を開けると

明人と日富美は部屋の中に入る

 

内装は畳の部屋で

昔ながらの部屋の内装だった。

 

 

「では、こちらがお部屋の鍵になります」

 

 

日富美は明人に部屋の鍵を渡した

 

 

「お食事は16時にお部屋にお持ちします

温泉は21時までしか開いてません…あと21時からは

外には出ないでください」

 

 

「え?21時からですか?」

 

 

「はい、この村の決まりなんです

21時から外に出ると仇宮神のお怒りを買い

村に災いが起こると…そんな仕来たりがあります」

 

 

「分かりました。」

 

 

「では、失礼します」

 

女将の日富美は

部屋から退出すると

明人は鞄を置き

座布団に座る。

 

 

「仇宮神か…」

 

さっきの女将が言った仇宮神

神隠しと何かしらの事件に関係しているかも知れない

夜の外出はダメらしい

まぁ、村だから安全も考えているかも知れない

 

「明日から本格的に調査を始めるか…村の地図があればいいけど…明日、女将さんから地図を借りるか」

 

 

明人は取り合えず

晩飯の時間まで部屋でのんびりすることにした。

 

 

俺は晩飯の時間までに

いくつかの仮説を立てていた

 

まずは、何故?神隠しが起きたのか?

ある説には【時空乱流】に巻き込まれたのか?

…昔 神隠しと言われる事件

中国の軍隊失踪事件

数万の中国の軍隊が

一夜で消える事件。

もし時空乱流が発生し三人の被害者たちを

巻き込んだか…

 

これは一つの仮説だ…

ちゃんとしたこともまだわかっていない…

何故?三人の男女なのか?

一人目は村の青年

二人目は観光に来た女性

三人目は俺と同じ記者の男性

 

何も接点もない…何故?

消えたのか?…

時空乱流の説はまだ保留だ

 

 

「…仇宮村…まずは明日、村を探索してみるしかないか…」

 

 

情報が足りてない状態では

あんまり行動する場所が限られている

まずは、この村の村人に聞くか?

もしくは、この村によく来る観光客から聞くか?

 

 

「まずは…村の人にさりげなく聞いて見るしかないか」

 

 

明人はカメラやボイスレコーダーやノート

ボールペンを鞄に入れ

明日の準備をした。

 

 

「さて、晩飯まで時間があるし

温泉に行くか」

 

 

明人は折角の温泉村だから

温泉に入ることに決め

明人は部屋にある

タオルと浴衣を引き出し

明人は浴衣とタオルを持ち

部屋を出た。

 

 

温泉がある方向のマークがあり

明人はその方向に歩いて行くと

何人かの明人以外のお客とすれ違った

女性に人気なのか?

お客は女性が多かった。

 

 

「女性が多いんだな…ん?ここか?」

 

明人は歩くと

男性用の脱衣場を見つけ

中に入るが誰も居なく静かだった。

 

 

「貸し切りなのか…」

 

明人は脱衣所で服を脱ぎ

脱衣所の扉を開けると

温泉が湧いたお風呂があり

お風呂場には露天風呂や

色んな温泉風呂があった

 

 

「すげぇな…取材で来て無かったら

普通に観光で来ていたな…」

 

 

明人は取り合えず

温泉を楽しむことにした。

 

 

 

それから、明人は

温泉を楽しみ

晩飯の時間になり

明人は仇宮宿の女将の日富美が

料理を持って来て

明人はその料理を食べ

明人は満足していた。

 

----------------

 

 

その夜

仇宮村に一人の虚無僧

が歩いていた 虚無僧は尺八を持ち

小さな音を流しながら歩く

虚無僧が尺八で鳴らす唄

『かごめかごめ』…その唄は

何故か寂しく…誰もいない

夜の仇宮村を歩く虚無僧は

闇の中へ消えていく

 

 

 

かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 

夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ?

かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 

夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?

かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 

夜明けの晩に つるつる滑った

鍋の鍋の底抜け 底抜いてたもれ

かごめかごめ 籠の中の鳥は いつもかつもお鳴きゃぁる(お鳴きやる) 

八日の晩に 鶴と亀が滑ったとさ、 

ひと山 ふた山 み山 越えて

ヤイトを すえて やれ 熱つ や(お灸を据えて、やれ熱や)

籠目籠目 加護の中の鳥居は いついつ出会う 

夜明けの番人 つるっと壁が滑った 後ろの少年だあれ?

かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出会う 

夜明けの番人 鶴と亀が滑った 後ろの少年だあれ?

 

 

 


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