ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

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描く未来

フウマ公国での戦い以来、結婚した者達がいる。

その構図はこうなっている。

 

カムイ×マークス

 

ラズワルド×ピエリ

 

カミラ×ゼロ

 

シャーロッテ×ブノワ

 

レオン×ルーナ

 

アシュラ×アクア

 

と、なった。

 

この全員は、既に子供がおり秘境で安全に守ってはいたが、結局、襲撃されたり抜け出したりして結局、連れてきていた。

フェリシアは戦いの後に仲間になり軍は更に騒がしくなり始めた。

 

「親になるのも大変ですね」

 

「ははは・・・まぁ、大変ですよ。色々な悩みを抱えてたりするので」

 

ラクスは現在、カムイと紅茶を飲んで話していた。

カムイは結婚して、二児の母となって大切に二人の子供を育てている。

子供の一人はジークベルトと言う名前で、あの厳格なマークスとは似ても似つかない温厚な子だ。

だが、才能はあらゆる分野をこなしてはいるが、自信が常に無さげである。

もう一人はカンナと言う名前で、性格は完全にカムイ似で、よくラクスの元にも訪れてくれる。

 

「えぇ、でもそれでも優しく時には、厳しく育てていきたいと思ってます・・・」

 

カムイはそう言い横を見るとそこには、レーラと遊ぶカンナ、それを優しく見守るジークベルトがいる。

 

「そうですね・・・」

 

ラクスは彼等が血で染め上がる前に戦争を終結させたいと、考えた。

ラクス自身、カムイが暗夜側に着かなかったらベルカと結婚せず、もしかしたら何処かで死んでいたかも知れないと考える。

だから、血塗られた戦争を今、経験しているからこそ子供に辛い目にあわせたくないとラクスは感じる。

 

「(この平穏を迎える前に終わらせたかったものだ・・・)」

 

「どうしたのですか?」

 

「ん?いえ、何でもありません」

 

ラクスはそう言って微笑むと、カムイは不思議そうに首を傾げる。

 

「ラクスさーん!」

 

「どうしましたカンナ様?」

 

「はい!」

 

カンナはラクスに一輪の花を差し出した。

 

「これを私に?」

 

「うん!」

 

「・・・ありがとうございます」

 

ラクスは大切そうに花を受け取り見る。

その花は赤くまるで、血の様だ。

 

「(・・・ッ!?せっかくの贈り物で何を考えているんだ)」

 

カンナはラクスを見て笑っており、ラクスもカンナに笑い返す。

その目に動揺はあるが、カンナは気付かずレーラ達の元に戻っていく。

  

「(守りたい・・・例えどんな犠牲があっても私は迷う事なくこの身を差し出してでも・・・)」

 

「どうしました?さっきから変ですよ」

 

「・・・本当に大丈夫ですから」

 

ラクスは誤魔化す様にカムイに笑い掛けると、カムイは少し心配そうな顔で、ラクスを見るのだった。


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