ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

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ミューズ公国

レーラを仲間として加えた後、ラクスはベルカへの説明に追われていた。

安全を願って、秘境で育てたのにラクスが連れてきた事に、ベルカは怒りの形相で睨むのだからラクスは冷や汗物だった。

だが、レーラが自分でベルカに意思を伝えると、レーラが軍に着いて行く事をベルカは了承する。

 

「はぁ、疲れた・・・」

 

「大丈夫ですか、父さん?」

 

「あぁ・・・それにしても彼処まで怒らなくても」

 

ラクスは、ベルカの静かな説教を思い出して、更に疲れを出した。

 

「まぁ、良い。私は次のミューズ公国に行く準備の為にカムイ様の元に行ってくるから、見てなくても鍛練をしておけよ?」

 

「はい!」

 

ラクスはレーラの返事を聞くと、カムイの元へ足を運ぶ。

 

「(それにしても、多くの者が結婚したな・・・)」

 

ラクスとベルカの他に結婚した者がいた。 

図で書くと、こうだ。

 

サイラス×エリーゼ

 

ハロルド×エルフィ

 

スズカゼ×ニュクス

 

この組み合わせで、結婚し、子供がいる。

 

それに、シャーロッテとブノワと言う兵士も加わり、ラクスは頼もしいと思っているが、シャーロッテはラクスが結婚してのにも求愛してきたり(結婚していると気付かず)、ブノワは臆病な所がありラクスはどうにか改善できないかと、頭を悩ます。

 

ラクスは結婚した者へ今度、祝いの品を送ろうと考えているとカムイの元に着いた

 

「失礼します」

 

ラクスはミューズ公国に向かう為の準備の再確認をする為、カムイの部屋へと入っていくのだった。

 

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~ミューズ公国~

 

歌と歌劇の楽園であるこの国に、カムイ達とラクスがやって来ていた。

 

「あの、今回は城に戻らなくて良いのですか?カミラ姉さん」

 

「えぇ。お父様とは、このミューズ公国で落ち合う手筈となっているの」

 

「この国で?でも、お父様がこんな所まで出て来るなんて、危険ではないのですか?」

 

カムイが疑問を浮かべると、ラクスが応える。

 

「それは大丈夫です。ガロン様は定期的に訪れていますが今まで大きな問題が起きた事は、一度も無いですから。それに、ミューズ公国は中立の立場を取っている為、この地での戦闘行為をすれば、国の信用に関わりますからね」

 

ラクスがそう応えると、カムイは安心した様に笑顔になった。

 

「そうですか。それなら安心ですね」

 

「気を付けなよ?それでも警戒は怠らない方が良い。中立であるって事は、いつ白夜の者が現れてもおかしくないんだから」

 

そう言われて、カムイ達とラクスは振り替えるとそこにはレオンがいた。

 

「レオンさん・・・!」

 

「久し振り、カムイ姉さん」

 

「良かった・・・レオンさんもここにきていたのですね・・・!お父様からの任務は?」

 

「あぁ。大方、終わったより今回の父上の警護が滞りなく終われば、後は好きにして良いってさ。だからこれからは、僕も一緒に戦うよ」

 

「ありがとうございます、レオンさん」

 

レオンは頷くと、ラクスの方を見る。

レオンの目は明らかにラクスを信用した物ではないと、ラクスは感じた。

 

「お久し振りです。レオン様」

 

「僕はお前を完全に信用した訳じゃない。でも、カムイ姉さんをここまで支えて来たからには、ある程度は信用しておくよ」  

 

レオンはそう言うと、再びカムイの方を見る。

 

「そろそろ、父上がここに到着される頃だ。僕は先にショー会場に向かう事にするよ」

 

「ショー会場?」

 

カムイがそう言うと、レオンは応える。

 

「そうか・・・カムイ姉さんは初めてここに来るから知らないんだね。ここミューズ公国のアミュージアは歌と踊りのショーが盛んなんだ。父上が来ると、盛大なショーを開いて歓迎してくれるんだよ」

 

「へぇ、そうなんですか」

 

「せっかくだから姉さんも楽しむと良い。戦士にも休息は必要だからね。ただし、あまり羽目を外しすぎない様に。そるじゃ、また後で!」

 

「はい!」

 

レオンはそう言うと、任務に戻って行くの見送った。

 

「・・・とは言ってもシュヴァリエでの事があってすぐに、ショーを楽しむ気になんてとてもなれませんね。・・・お父様はどうお考えなのでしょうか。もし、時間があるならガンズさんに下した命令について聞いてみても言いかもしれませんね。あんなやり方、私にはやはり間違ってきるとしか思えません・・・」

 

「(カムイ様・・・)」

 

カムイの言葉にラクスは心配そうに見るがどうしようもできない。

悪魔で、あの問題はカムイの問題なのだ。

ラクスがどうこうする訳にもいかない。

色々な不安の中でカムイ達とラクスはアミュージアへと足を踏み入れるのだった。

 

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「へぇ、ここがアミュージアの会場ですか・・・立派な所ですね」

 

「カムイ姉さん、こっち」

 

「あぁ、レオンさん。無事に会えて安心しました。人が多くて、探すのにも一苦労ですよ」

 

「良いタイミングだよ、姉さん。ちょうど父上が到着された所なんだよ」

 

レオンはそう言うと、後ろを向く。

 

「父上、カムイ姉さんが参りました」

 

レオンはそう言うと、無言で立つガロンがいた。

 

「お父様・・・」

 

「久し振りだなカムイ。シュヴァリエの件は耳に入っておる。反乱兵のみならず、武器を持たぬ町の者達まで根絶やしにしたそうだな」

 

「あの、お父様。その件に関して何ですが」

 

「よくやった、カムイ。」

 

「え・・・」

 

カムイが疑問を聞こうとした時、ガロンはカムイを褒めた。

 

「お前の部隊がシュヴァリエ公国を壊滅させたという報せを聞いて、とても誇らしく思ったぞ。反乱の芽は早い内に摘んでおかに限る。お前もやっと、わしのやり方に賛同する様になったのだな。聞けば、始末される反乱兵を楽しそうに眺めておったそうではないか。暗夜王族らしい振る舞いであったと、ガンズも褒めておった」

 

ガロンの言葉にカムイは慌てて否定しようとした。

 

「そんな・・・ち、違います!何故、ガンズさんはそんな事を・・・!お父様。実はその事について、折り入ってお話ししたい事が・・・」

 

「カムイ様。ショーが始まる様ですよ。そろそら席に着いてください」

 

「マクベス・・・!?」

 

「おや、ラクス殿も来ていらしゃったか?貴方もショーを楽しんで行かれてください」

 

マクベスはそう言うと、ガロンを連れて特等席に向かっていく。

ラクスは拳を強く握りしめる。

 

「(貴様は絶対に許さんぞ・・・マクベス) 

 

ラクスは表情を変えず、そう思った。

ベルカを利用した暗殺を許さないと、ラクスは強く思うのだった。

 

 




※カップルの組み合わせは自分がやってたFEifでの初めて結婚させた組み合わせです。


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