ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

76 / 174
秘めた想い

反乱の鎮圧の任務を受けた、カムイ達はマイキャッスルで戦いの準備をしていた。

エリーゼはさっきまでの元気の無さが嘘の様に無くなり動いている。

 

「・・・よし、後は補給品だな」

 

「ラクス」

 

「ん?どうしたのベルカ?」

 

ラクスは急に来たベルカに、問うとベルカは黙ったままでいる。

ラクスはベルカの不穏な空気に、ラクスはベルカが何かする為に来たのだと、推測する。

ラクスとベルカが、無言で立ち尽くしていると、ベルカの口が開いた。

 

「・・・貴方の暗殺依頼がきた」

 

「ほぉ・・・それで私を殺しに?」

 

「・・・違う、ここへ来たのは私に近づいて欲しくない事を言いに来た」

 

ベルカの言葉に、ラクスはベルカの心中を察する。

ベルカは依頼を受ければ何の戸惑いもなく殺せる。

だが、ベルカはラクスを殺したくは無いから近づいて欲しくないと、言いに来たのだとラクスは考え、溜め息をついて、ベルカに近づいていく。

 

「来ないで・・・!」

 

ベルカは一歩、退いた所をラクスは近づき、ベルカの腕を掴んで引き寄せると、抱き寄せる。

 

「馬鹿か、お前は・・・私がお前を拒絶する様な事ができると思っているのか?お前がどんなに拒んでも、私はお前の側にいてやる・・・!」

 

「・・・ラクス」

 

「いったい誰だ・・・お前を辛い思いをさせた奴は?」

 

ラクスはベルカを抱き寄せながら聞くと、ベルカは主犯は誰かを言った。

 

「・・・マクベス。貴方を殺してガロン様の腹心になるつもりよ」

 

「成る程な・・・ベルカが相手なら私は戦えず死に果てると考えたか。浅はかな奴だ」

 

「ごめんなさいラクス。私は・・・」

 

ベルカはそう言うと、涙を流して謝る。

ラクスは、ベルカを背中を撫でながら励ます。

 

「良いんだ・・・お前が間違ってはいない。お前に対して酷い依頼をした奴が悪いんだからな」

 

ラクスは、マクベスを完全に敵と判断した瞬間だった。

 

_____________

________

____

 

「泣き止んだか?」

 

「えぇ・・・」

 

ベルカはそう言うと、顔を赤らめる。

ラクスはそんなベルカを見て、ラクスは自分のした事を思い出してい、赤面する。

 

「す、すまない・・・急に抱き締めてな」

 

「・・・悪くなかった」

 

「え?」

 

「・・・悪くなかった。貴方に抱き締められるのは」

 

ベルカがそう言うと、ラクスを見つめる。

ラクスは今まで、幼馴染みとしか見ていなかった、ベルカが魅力的に見え顔を更に赤く染め上げた。

 

「・・・私は、ずっと昔から貴方の事が・・・・・・」

 

"好きだった"

 

ラクスはベルカの告白とも、取れる言葉を聞いて、顔を赤く染めつつも、返事を返す。

 

「・・・私も好きだった。幼馴染みとして、過ごしてきたが、今更になってお前の事を、好きだと気づいた」

 

ラクスは照れながらそう言うと、ベルカも照れながら笑う。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。