ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
カムイ達とラクスは、虹の賢者に合う為にノートルディア山を登頂していた。
カムイは息を切らしながらも、登り続けている。
「はぁ、はぁ・・・流石、試練を与える高峰・・・一筋縄では、通してぬれませんね・・・・・・」
「可愛そうに、カムイ・・・さっきからとても辛そうよ。私の竜に乗せてあげるから、少しは休んだ方が良いわ」
「カミラ姉さん・・・、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。私は良いですから、もっと疲れている人を乗せてあげてください。それに、私はレスターさんを少しは見習わなくてはいけません」
カムイがそう言いながら前を見ると、前方で息を切らさないで警戒するラクスの姿だった。
まるで慣れていると言わんばかりにペースを落とす事なく歩く。
「凄い体力ね・・・」
カミラも驚いていると、ラクスが振り替える。
「大丈夫ですか?」
「はい、何とか」
「無理をしてはいけませんよ。この山は本当に険しいですから」
ラクスはそう言うと、再び歩き出した。
暫く歩いたカムイ達とラクスは頂上付近までやって来た。
山登りに、慣れている者以外はかなり疲労してはいたが、支障は無かった。
「やっと着いたか・・・」
「!もしかしてあれが、七重の搭ですか!?」
「何とか、頂上に辿り着いたようね。でも、大変なのはここからよ。恐らく中には・・・戦闘準備を整えた、白夜兵でいっぱいだから」
「安心しなさいな。カムイ。恐れる事はないわ。貴方には私達がついてるのだもの。そうよ・・・例え貴方の姉が中にいたとしても・・・負けはしないわ」
「はい・・・私達は勝ってみせます。例え、あの中の誰がいたとしても」
カムイは覚悟を持って答える。
「(・・・カムイ様の迷いとなる者は私が・・・・・・斬る)」
ラクスの心の奥底で、そう言うとカムイ達と共に七重の搭へ入っていく。
~七重の搭 内部~
「失礼します、ヒノカ様。暗夜王国の軍勢が此方に」
「何・・・!?この山を登って来たと言うのか?」
七重の搭、最上階では、ヒノカと白夜の忍びスズカゼがいた。
虹の賢者の警護の為に、七重の搭にいた時に、暗夜軍到着の知らせが届い
「思っていたより、骨のある連中のようだ。だが、その疲労しきった体では我々白夜軍には敵うまい。虹の賢者様は、私達がお守りするぞ・・・全員、持ち場に着け!」
ヒノカがそう叫ぶと、白夜軍は戦闘態勢に入った。
「やはり、それなりに白夜軍がおります」
「ここからは、別れ道になっていますね。どちらに進めば・・・」
「ここは分隊をしてみればどうでしょうか?戦力は分けられますが、必ず正解の道に行きます」
「・・・わかりました。それで行きましょう」
分隊はカムイ率いるジョーカー、サイラス、ラクス、ゼロ、ハロルド。
カミラ率いるエルフィ、ベルカ、ルーナ、エリーゼ、オーディン。
それぞれ分けられた後、搭を進んで行く。