ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
出発の日、ラクスは広間でマーシナリーのレスターでの姿でカムイを待っていた。
ラクスは静かに待っているとカムイとマークス達、王族が現れた。
カムイとマークス達が話している時に、ラクスは近づいて行く。
「カムイ様」
「貴方は・・・!」
カムイはラクスの姿を見た瞬間、驚く。
マークス、カミラはわからないと言う顔だが、レオンとエリーゼは警戒している。
「・・・何の用ですか?」
「はい。私はラクス様の命で、貴方に着いて行く様にと言われ、貴方様の元に来ました」
ラクスは無表情のまま、カムイにそう言うと少し迷っている様な顔をして、ラクスに言う。
「・・・わかりました。戦力は少しでも多いに越した事は、ないですからね」
「カムイ・・・!」
「ありがとうございます。では、私は部隊の方で待機させて貰いますね」
ラクスは微笑むと早速、歩いて行くと真剣な顔でガロンの策略に対抗する案を考える。
「(一先ずは潜れたが、カムイの臣下やゼロとオーディンは厄介だな・・・だが、彼らはカムイに必要な人材であるのは確かだ)」
ラクスは考えながら歩いていると少数の兵とカムイの臣下ジョーカーとエリーゼの臣下エルフィ、ハロルドとレオンの臣下ゼロ、オーディンがいた。
「てめぇ、何の用だ?」
ジョーカーが突っかかってくるが、ラクスは冷静に応える。
「私はラクス様の命で、カムイ様に同行する事になりました。既にカムイ様の許可も貰っています」
「チッ、そうかよ・・・だがな、万が一お前がカムイ様に危害を加える気なら、容赦はしねぇからな・・・!」
ジョーカーはそう言うと歩いていきラクスはこの先、無事に行けるだろうかと、考えた。
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出発したカムイ達は、朽ちた黒竜砦へとやって来ていた。
黒竜砦は元々、生きていた竜が死に絶えその竜を、砦へ変えたのが黒竜砦である。
「(相変わらず生きている様で、気持ちが悪いな・・・)」
ラクスがそう最後尾で思っていると、カムイ達は止まって何かを話している。
ラクスは静かに待機していると、黒竜砦の門の右に人影を見た様な気がして、よく見ようした瞬間、ジョーカーに肩を捕まれていた。
「おい、戦闘準備だ。早くしろ」
「・・・わかった」
ラクスはそう言うと、戦闘の準備をする為にぶ馬車に向かい、ジョーカーはラクスを見て舌打ちして睨む。
「気に食わねぇ奴だ・・・」
ジョーカーはそう呟くと馬車に向かって行く。
ここに、レスターことラクスのカムイの部隊での、始めての戦いが始まる。