ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
ラクスとカムイの間に緊張が走る中、先制を仕掛けたのはラクスだった。
ラクスは以前よりも素早くディアブロスを振るいカムイに襲い掛かりカムイはディアブロスを弾き返して夜刀神をラクスに振るうが防ぐ。
ラクスとカムイの戦いは激しさを増すがラクスはカムイに受けた傷のせいでまともな戦闘が続かなくなってきた。
「チッ・・・傷が痛むか」
「・・・退いてくださいラクスさん。勝負はもう決しました」
「何だと?私は、まだ戦えるぞ・・・ぐぅ!」
カムイの退けと言う言葉にラクスは反発するが傷の具合が悪くなり傷を押さえる。
「もう貴方は戦えません・・・退いてください」
「・・・やむ終えんか。認めなくては今回は、私の負けだ」
ラクスはそう言うと馬を走らせて逃走する。
その姿を見た暗夜兵達もすぐに撤退し始めシュヴァリエ市場は白夜軍と反乱軍による事実上の勝利となった。
_______________
_________
_____
ラクスはシュヴァリエ市場から撤退すると深い傷を負っているせいで目の前がボヤけて見えていた。
ラクス自身はまさかカムイからここまでの傷を与えられるとは思ってもおらずラクスは自身もまだまだと思った。
「ラクス様。大丈夫ですか?」
「あぁ、何とかな・・・それよりもお前達は」
「負傷者が多数、死者は・・・」
「そうか。私が不甲斐ない、ばかりに・・・」
ラクスはそう自分を責めるた瞬間、ラクスは目の前が回り力無く馬から落ちた。
「ラクス様!」
「衛生兵!衛生兵は何処だ!」
「しっかりしてください!」
ラクスは意識が無くなっていくと同時に聞き覚えのある声が響くのであった。
___________
______
___
「うぅ・・・此所は・・・・・?」
ラクスは気が付くと見知らぬ場所で寝かされていた。
ラクスは辺りを見渡すと誰もおらずどうした物かと考えていると。
「あ!気が付いたんだね!」
「貴方は、エリーゼ様。どうして此所に」
「嫌な予感がしていても立ってもいられなくなってそれで来たらラクスが倒れてたから・・・」
エリーゼは今にも泣きそうな顔でラクスに話しラクスは罪悪感を抱いた。
「そうですか・・・でも、まさか一人でとは言いませんよね?」
「・・・」
エリーゼはラクスの問いを聞いて静かに目を反らす。
ラクスはそれを見て溜め息をついてラクスはベットに座る。
「エリーゼ様。貴方は何て無茶をするんですか。仮にも王女なんですから《省略》」
ラクスの説教がクドクドと始まりエリーゼは白夜で言う正座で説教を受けていた。
その説教は長く続きエリーゼの脚が痺れきっている時に扉が開かれる。
そこにいたのはベルカであった。
「・・・」
「おぉ、ベルカ」
「ベルカ・・・」
ベルカの目が写っていたのは半裸の状態で包帯を巻かれたラクスと脚が痺れ涙目で助けを請うエリーゼの姿だった。
ベルカはその光景を暫く見たのち静かに扉を閉めようとした。
「いや、待て待て待て!何故、閉める!」
「二人の邪魔をしたらいけないから」
「邪魔して良いから助けてよベルカ!」
エリーゼがそう叫ぶとラクスは説教を終えて二人に状況を聞いた。
「それで私が気を失っている間に戦況はどうなっている?」
「白夜軍が暗夜王国の国境を越え王都へ向かってたけどその際にレオン様とも対峙。戦いはレオン様は敗北でお終わってカムイ達はレオン様を下した後、姿を消し現在、捜索されてる」
「そうか・・・ぐッ!」
ラクスは何故、カムイ達の行方がわからなくなったのか考えているとラクスは痛みを忘れていたのか傷を押さえる。
「ラクス!」
「その体じゃ戦えなさそうね。一度王都に出直して」
「だが・・・」
「貴方が傷を癒し終わっている時にはカムイ達を倒してるから。だがら療養して」
ベルカの言葉にラクスは反抗せずエリーゼと共に王都に帰還する事に決めた。