ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
ラクスは目を覚ますと王城は跡形も無く、辺りは崩れた城の跡だった。
「カムイ様!ベルカ!レイラ!」
ラクスは辺りを見渡してカムイ達を探すと、カムイ達はラクスとは少し離れた場所で気を失っていた。
「おい、しっかりしろ!」
「ラクスさん・・・?」
「気がついたか。私は他の者を起こして来る。戦闘の用意をするんだ」
ラクスはそう言って他の仲間を起こしていき、戦闘の用意をする様に伝えていく。
ラクスは最後にベルカとレイラの元に来ると、起こす。
「ベルカ、レイラ。起きてくれ」
「・・・ラクス?」
「痛たた・・・父さん?」
二人は起きるとラクスは安堵した後、起き上がらせる。
「起きたばかりで悪いが戦闘体勢に入ってくれ。すぐにだ」
ラクスがそう言った瞬間、再び地鳴りが起こり崖となっている場所から巨大目の付いた球体を加えた竜が現れた。
「な、何だ・・・この威圧感は・・・!」
「嘘・・・ありえない・・・」
「こんなの・・・こんなの勝てるわけない・・・」
ハイドラの予想外の威圧感にラクス達は怯みあがった。
圧倒的存在感を出すハイドラの前にマフーが降り立ち、ハイドラに向かって叫んだ。
「ハイドラ!奴等に圧倒的な力を見せつけよ!今回ばかりは本気で怒ったぞ・・・後少しと言う所で手駒を二匹失った・・・必ず殺してやるぞ・・・!」
マフーはそう言うと魔力が溢れだし、王城で見た魔力量は比毛を取らなかった。
「ハイドラだけでも限界なのに、マフーまで来るか・・・」
「父さん、こんなの無理よ・・・」
「ラクス・・・」
弱気になっているレイラとベルカにラクスは何も言えずにいた時、ハイドラとマフーの前に立つ者がいた。
「カムイ様・・・!」
それはカムイ本人で、カムイは強い意思を瞳に宿して立ちはだかっていた。
「折れたりしません!例え貴方が何れだけの力があろうと、人の悲しみや苦しみ、痛みを嘲り笑う人に世界を渡しませんしません!!!」
カムイがそう言った瞬間、リョウマとタクミとマークスとレオン、そしてラクスとレイラの神器が輝き出した。
「何だ・・・」
「とても、暖かい・・・」
ラクス達は光の暖かさで不安を忘れかけた瞬間、カムイの夜刀神が輝き、形を変えた。
「これは・・・」
カムイは新たな夜刀神を掲げて見ると、その刀身は輝き、どんな闇すらも打ち払いそうな程に輝き暖かった。
「これは、夜刀神・・・始夜」
「始まりの夜・・・と、言う意味ですね」
「邪悪な闇を払い、穏やかで平穏な夜を迎えられる平和を取り戻す。その意味が私の頭に入って来ます」
カムイは夜刀神を構えると、マフーは怒りと夜刀神に恐れを抱いた。
「おのれ・・・ハイドラ!やるんぞ!」
マフーの掛け声でハイドラは雄叫びを挙げつつ襲い掛かってきた。
「ラクス。行きましょ・・・決着を着ける為に」
「・・・そうだな。行こう、これ以上、好きにさせる訳にはいかんからな」
カムイの勇気のある行動で仲間達は再び戦う決意を抱き、ハイドラとマフーに向かって行った。
最終回まで残り、二話!(かもしれない)