ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
18禁ギリギリ(?)・・・だと思います。
地味なキャラ崩壊と後半からのエロい転写があるので苦手な方はご退場をお願いします m(_ _)m
ラクスは固まって動けなくなっていた。
朝、気が付いたら生まれたままの姿でベットに寝ており、その隣には同じく生まれたままの姿で寝息を経てているベルカがいた。
「(どうしてこうなった・・・!)」
ラクスはゆっくりと記憶を辿るように目を瞑ると、徐々に思いだていく。
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~記憶の回想~
カムイは今回、仲間入り達を労う為に細やかなパーティーを開いていた。
仲間達は思い々にパーティーを楽しんでいた時、ヒナタがラクスがある物に全く手を付けていない事に気が付いた。
「なぁ、ラクス。何で酒を飲まないんだ?」
「ん?あぁ、何故かは知らんがガロンやマークス様、それにマクベスにすら酒を飲むなと厳命されていてな・・・ガロンやマクベスは兎も角、マークス様が生きている限りは酒は飲まないつもりだ」
ラクスはそう言いながら水を飲むと、ヒナタが笑いながら酒瓶を差し出した。
「たまには良いじゃねぇか。一杯くらいバレやしねぇよ」
「いや、しかし・・・」
「遠慮すんなって」
ヒナタはそう言って酒を注いで差し出すと、ラクスは仕方なく受け取って口に運ぶ。
その光景を見たマークスは慌てて走りながら叫んだ。
「ま、まてぇぇぇぇぇぇ!」
「へ?」
マークスのその慌てぶりに唖然したヒナタは次の瞬間、遠くに吹き飛んでいった。
「遅かったか・・・」
「ど、どうしたのですか!」
落胆するマークスの元に騒ぎを聞き付けたカムイが走ってやってきた。
そこでカムイが見たものは・・・。
「あっははははははは!」
大きな高笑いをして片手に酒瓶を直に口に付けて飲んでいるラクスの姿だった。
「これはいったいどうしたのですか・・・?」
「・・・ラクスは酒がかなり弱くてな・・・ほんの少しでも飲めばとんでもない酒乱になってしまうんだ・・・酔ったラクスは父上ですら制する事すら出来なかった言わば最強の酔っぱらいだ・・・」
マークスは眉間を押さえながら言うと、カムイはラクスの意外な一面に驚いている。
ラクスはそんな二人に構わず、高笑いをしながらアサマに絡んでいた。
「おい、アサマ~。何でお前、ベルカを俺から取ろうとしてんだよ~。彼奴は俺のもんだぞ~?」
「ベルカさんは物ではありませんよ。それより口調が変わってませんか?」
「気にするな!」
ラクスはそう言ってアサマの背中を叩くと、アサマは勢い余って目の前にあった鍋に勢いよく頭をぶつけて気絶した。
「あっははははは!気絶しやがったこいつ!はっははははは!」
ラクスは高笑いしながら酒を飲み始む。
「おいおい、これはやべぇだろ・・・!」
「はわわわ・・・」
ジョーカーとフェリシアはラクスの行動に危険を感じていた時、ラクスと目があってしまった。
「おぉ、ジョーカーとフェリシア!お前らも此方に来て酒を飲め!」
ラクスは満面の笑みで二人にそう叫ぶと、二人はお互いを見て頷くと走って逃げた。
「やってられるか、あんな酔っぱらいの相手!」
「逃げるが勝ちですよ!」
二人の逃走にラクスは立ち上がると、尋常てはない素早さで走り、そして二人の襟を掴んで捕まえた。
「何で逃げんだよ~。さぁ、行くぞ!」
「は、離せ!」
「た、助けてくださーーーい!」
ラクスに敢えなく捕まった二人はそのままズルズルと引き摺られて戻ってくると、さっきまでパーティーをしていた仲間達は何処にもいなかった。
ジョーカーとフェリシアは悟った。
仲間達に囮として残されてその場から逃げ出したと。
二人の考えは当たっており、仲間達はマイキャッスルのあちこちに分散して隠れてしまっていたのだ。
ラクスは誰もいない事に少し考え込むと、ニヤリと笑った。
「成る程。俺の酒が飲めないのか。だったら・・・無理矢理でも付き合わすまでだ!」
ラクスはそう言うと、二人を側にあったロープで縛ってから仲間を探しに出た。
ラクスはまず食堂内を探していると、目立った髪がチラホラと見えている。
ラクスはゆっくりと悟られずに近づくと、後ろから服を掴んだ。
「ピエリ、見ーつけた!」
「ぴえぇぇぇぇぇ!」
ピエリを見つけたラクスはピエリを引きずってジョーカーとフェリシアと同じように縛ってから探しに出た。
ラクスはその後、次々と仲間達を見つけ出しては縛っていき、遂にカムイと王族組、そしてベルカのみとなった。
「ふふふ、やはり残ったのはカムイ様達か・・・やりがいがあるね~!」
ラクスはそう言って歩いて行くと、一人見知った顔が見えた。
「あ、ラクス。・・・顔が赤いけど、どうしたの?」
「酒を飲んでたんだよ。ベルカも飲むだろ?」
ラクスは笑ながら言うと、ベルカはその言葉を聞いて悟った。
不味い時にラクスとあってしまったと。
ベルカはパーティーの際、任務があった為に少し遅れてやって来たのだ。
ベルカが帰って来ると、だれもいないので探していたら酔ったラクスがいたのだ。
「い、いえ・・・私は遠慮するわ・・・」
「へぇ・・・断るのか・・・だったら、言う子とを聞かないベルカにはお仕置きをしないとな」
ラクスは怪しい笑みを浮かべると、ベルカを素早く捕まえて横抱きにした。
「ちょッ!何をするの!?」
「何って・・・お仕置きする為に移動するのさ」
ラクスはそう言うと、歩きだした。
ベルカは今のラクスが何をするか分からない為、必死に抵抗力するも、ラクスはビクともしないまま寝室にやって来た。
ベットの近くに来ると、ラクスはベルカをベットの上に投げた。
「きゃぁ!ラクス、何を!?」
ベルカは立ち上がろうとした時、上からラクスが覆い被さる様にのし掛かった。
ベルカは服が少しはだけて白い肌と細い体が見えており、ラクスの情欲を上げていく。
「さて・・・どうされたい?俺は今すぐに食べてしまいたいんだが?」
「い、いや・・・駄目・・・!」
のし掛かられて今にも獣の様に襲い掛かって来そうなラクスに対してベルカは涙目でラクスの顔を見た。
ラクスはそれを見て、少し動揺を走らせた。
「ベルカ・・・そんな顔をすんなよ。別に無理矢理したい訳じゃない・・・嫌なら別にかまわないが・・・」
ラクスはそう言ってベルカの頬を優しく撫でた。
ベルカはラクスのその行為に驚きつつも、ドキリと胸を確かめた。
「俺はな・・・お前が欲しいんだよ。永遠に閉じ込めて誰も触れられず目にも入ってしまわない様にしたい程に・・・だが、そこまでは望まないから敢えてこう言うぞ・・・」
ラクスとそう言ってベルカの耳元に顔を運ぶと、囁く様に言った。
「好きだ・・・ベルカ、お前の綺麗な姿も、中身も、血で塗られたその手も、全てを愛している・・・だから・・・お前の全てを俺にくれないか・・・?」
「ッ!?///」
ベルカはラクスの告白とも言える言葉に顔を真っ赤に染めると、ラクスは酒のせいなのかそれとも告白のせいなのか分からないぐらいに顔を赤くしている。
ベルカはラクスを見つめながら、うっとりした顔で頷いた。
ラクスはそれを見ると、微笑んでベルカとキスをして溺れていった・・・。
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「(思い出したぁぁぁぁぁぁ!!!)」
ラクスは両手で顔を隠しながら心の中で叫んだ。
普段、酒を飲むと全ての記憶がなくなってしまうラクスだが、今回は記憶がはっきりと残ってしまっていた。
だからこそ、ラクスは不可抗力でベルカに告白してしまいあまつさえ、意味深げの方で食べてしまった。
「(不味い!夫婦所か恋人にすらなっていないのに嫁入り前のベルカを・・・!しかも、告白まで・・・!まだ覚悟もない・・・。此処は少し離れて覚悟決めなければ・・・!)」
ラクスはそう考えてベルカを見た瞬間、何時起きていたのか顔を染めたベルカが横向きの状態でラクスを見ていた。
「・・・」
「・・・おはよう」
「あ、あぁ・・・ベルカ、その・・・」
「・・・責任は・・・取ってね///」
ベルカのこの言葉で今度こそラクスはやってしまったのだと理解した。
ラクスはその後、ベルカにしてしまったあの事で意気消沈しつつも内心、告白でき受け入れられた事にスッキリとしていたが酔っぱらった時に手酷くやられた仲間達の報復を受けたのは言うまでもない。