ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
カムイ達が向かっている頃、ラクスとマクベスの激しい一騎討ちが続いていた。
剣と魔方がぶつかり合い、二人の技量は本当に腕が経った。
「くッ!手強いな・・・」
「ふん、私だって戦う事はあるのでよ?腕が立たなければ軍師になんてなれませんよ」
「だが、疲れている様に見えるぞ?」
「そちらもでしょ?」
ラクスは馬を走らせてマクベスを斬ろうとした、マクベスは魔法で迎撃しようと、呪文をとなえている。
「これで終わりだ!!!」
「死になさい!!!」
二人は同時に、攻撃しようとした時、二人の間に爆発が起こった。
二人は距離を置くと、何時来たのか、馬に乗ったレオンが魔導書を持って身構えている。
「もう、その辺にしときなよ。これ以上、被害を出さないでくれる?」
ラクスは回りを見ると、地形が見るも無残な光景になり、暗夜兵が倒れていたりする。
ラクスはやり過ぎたと考えるが、マクベスへの敵対心は消えない。
「・・・どうするマクベス?」
「ふむ・・・不本意ですが一度、戦いを止めますか?」
「・・・そうだな」
ラクスとマクベスは、お互いに武器を下ろした。
そこへカムイ達が現れ、現状が収まっているのを確認した。
「ラクスさん!」
「・・・すみません。少し、頭に血が昇りすぎました」
「いいえ・・・」
「カムイ姉さん」
ラクスの心配をしていたカムイに、レオンは声を掛けた。
カムイはレオンに気付く。
「レオンさん!」
「久し振りだね。僕達もカムイ姉さんに味方するよ」
「僕達?他に誰か来ているのですか?」
「そうだ」
カムイは振り向くと、そこにはマークスが立っていた。
「マークス兄さん!来てくれたのですね!」
「あぁ・・・私は迷ったが、父上はやはり何か可笑しいと思っていた・・・だから、カムイ。お前の話を信じる事にしたのだ」
「マークス兄さん・・・」
これで両国の王族が揃い、カムイの元に多くの仲間が終結した。
後は、残された問題のみだった。
「・・・さて、マクベス。覚悟は良いか?」
「ラクスさん・・・!?」
「すみません・・・マクベスは生かす訳にはいきません・・・奴は腐っても王の臣下ですから・・・」
「なら、早めに決着を着けましょう・・・!」
ラクスとマクベスは再び、武器を構えて戦闘体勢に入った。
カムイはそんな二人を止めようと間に入った。
「止めてください二人共!」
「退いてくださいカムイ様・・・」
「我々の戦いに間を挟むとは・・・余程、死にたい様ですね?」
「二人共!これ以上戦っても何も得られません!・・・だから、戦いを止めてください!」
カムイは悲痛な思いで叫ぶ、だが、ラクスとマクベスはカムイを無視したのだ。
ラクスとマクベスは互いに戦い始めた。
「ラクスさん!マクベス!」
「カムイ。これ以上の説得は無駄よ。力強くで止めるしかないわ・・・」
「くッ・・・!分かりました。力強くで、止めに入ります」
カムイはラクスの振るうディアブロスを受け止めて、防いだ。
「・・・何のつもりですか?」
「戦いを・・・止めます・・・」
「・・・なら、手加減はしません」
ラクスはディアブロスをカムイに振るう。
カムイは防戦一方で、戦っている内に、マクベスが、魔法を撃ってきた。
「死になさい!」
「ちッ!」
ラクスはカムイを吹き飛ばすと、魔法をディアブロスで防ぎ斬り掛かるも、今度はマークスとリョウマが割ってきた。
「ラクス、もう止めろ!これ以上は本当に無意味だ!」
「邪魔です。マークス様・・・何故、マクベスを庇うのですか?」
「庇ってはいない。だが、お前達の争いを止めるべきだとカムイが言った以上は止める!」
「俺もだ」
マークスとリョウマがそう言って構えると、ラクスも構えた。
「なら、貴殿方二人を先に倒させて貰います・・・」
ラクスはディアブロスを振るい、マークスとリョウマに戦いを挑んだ。
回りが見たら、ラクスは二人を相手にしているにも関わらず互角に戦っている様に見えるが、実際は押されていた。
「くッ!」
「はぁ!」
「せやぁ!」
「うッ!しまった!」
二人の同時に攻撃に、ラクスのディアブロスは飛ばされた。
その隙にリョウマがラクスを取り押さえた。
「終わりだ・・・」
「・・・その様だな」
ラクスはふと、マクベスを見ると、同じ様に取り押さえられており、戦いは終わった事を理解した。