ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

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温泉

新たに仲間になったラクスは今回当番はなく、暇をしていた。

ラクスが地べたで座ってそらを眺めていると、ベルカがやって来た。

 

「ラクス」

 

「ん、何だ?」

 

「貴方、最近お風呂に入っていないでしょ?温泉があるから入ってきて」

 

「あぁ・・・じゃぁ、入ってくるよ」

 

ラクスは風呂に入れとベルカに言われて、温泉に向かっていく。

 

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~タクミside~

 

僕は日頃の疲れを取る為に温泉へとやって来た、温泉にゆっくりと浸かっていると、出口から足跡が聞こえてきた。

 

「誰だろう?」

 

僕は目を凝らして見てみるも湯気が邪魔で全く見えない。

僕が懸命に見ていると、その人物が入ってきた

 

「ふぅ・・・いつぶりの風呂だろうな・・・」

 

「その声は、ラクスか?」

 

「ん?まさかタクミ王子ですか?奇遇ですね」

 

僕はまさかラクスとは思わず固まってしまう。

だって、素顔を知らない人物が今、近くで風呂に入って素顔を晒していると思われるからだ。

 

「それにしても、良い湯ですね・・・心が癒されます」

 

「(僕は今、かなり疲労したよ・・・)」

 

僕はそう思うが、ラクスは気付かないのか気にもとめない。

それに、やはり素顔がどうしても気になるが、やはり見えない。

 

「そ、そう言えば、ラクスはベルカとどんな関係なんだ?前に戦った時、知り合いみたいに接してたけど」

 

「・・・幼馴染みと言うやつですよ・・・彼奴といろいろと縁がある」

 

「そうなかのか・・・」

 

僕はラクスは血も涙も無い人物だと思ったけど以外な人間との関係があるんだなと思う事にした。

この会話を最後に静かな空間が広がってしまい、居心地が悪くなった僕は出ようとした時、出口から足跡が聞こえ、正体も分からぬまま入ってきた。

 

「誰だ?」

 

「え?ラクスさん!?」

 

「その声は、カムイ姉さん!?」

 

「タクミさんもいるのですか!?」

 

僕は思わず立ち上がると、湯気は晴れてきてそこには水着姿のカムイが現れたのだ、カムイ姉さんも流石にこの事態に赤面して慌てている。

 

「カムイ姉さん!また間違えて入ってきたの!?」

 

「全く・・・何しているんだ・・・」

 

僕は赤面してカムイを咎めるが、ラクスは冷静に呆れている。

カムイ姉さんはそのまま立ち上がって上がっていく。

 

「す、すみません!すぐに出ますから!」

 

カムイ姉さんはそのまま走り出して、出口まで行ってしまう。

残された僕は唖然としていた時、気がついた。

湯気が晴れていて今ならラクスの顔を見れると思ったからだ。

 

「(いったいどんな顔、えぇッ!?)」

 

「ん、どうしました?」

 

僕が見たのは、湯気で顔の隠れたラクスだった。

何で湯気がラクスの顔を隠しているのか分からないまま固まっていると、ラクスは立ち上がった。

顔が湯気に隠れたまま。

 

「では、お先に失礼します・・・」

 

ラクスはそう言うと、お風呂場から出ていってしまった。

その後、僕は脱衣場で目が覚めた。

あの後、逆上せたらしく運ばれたそうだ。

 

~side終了~


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