ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】 作:コッコ
ラクスは親衛隊を率いてイズモ公国まで来ると、イズモ公国は何故か雪まみれになっていた。
親衛隊は興奮気味になって雪に突っ込んで行ったりする。
「何やっているんだ・・・まぁ良い。この雪の中にカムイがいる可能性があるしな。全部隊、雪の破壊して突き進め!遊ぶなよ!」
ラクスはそう命令すると、親衛隊は雪を崩して進み始めた。
ラクスも同様に雪を崩して進んでいると、暗夜兵が雪から出てきた。
「ん?何故、暗夜兵が此所にいる?」
ラクスは疑問に思い近づくといきなり攻撃を仕掛けられた。
ラクスは攻撃を避けると、暗夜兵を斬り殺した。
「何だ?何故、暗夜兵が私を攻撃する・・・一様、親衛隊の奴等にも警戒させないとな。おい、親衛隊に全員に雪から出てくる暗夜兵に警戒しつつ保護、敵対的なら殺す様に言え」
「分かった!」
ラクスは伝令を飛ばすと、更に雪を破壊して奥に進んでいく。
雪から出てくる暗夜兵の大半が敵対的な態度で攻撃してきたがラクスは蹂躙していく。
「やっと、城か・・・ん?」
ラクスは城の前に来ると、カムイ達が一人のサクラ王女と思われる少女を人質に取っているダークマージと対峙していた。
ラクスはそのダークマージに見覚えがあり、声を掛けた。
「これはこれは、元王女のカムイ様ではありませんか?それとゾーラ・・・」
「ラクスさん!?」
「ひッ!?ら、ラクス様・・・!?」
「何を怯えているゾーラ?あぁ、そうか・・・また威圧を出してしまっていたのか・・・そうだろ?」
ラクスの言葉にゾーラは怯えきって腰を抜かしている。
ラクスはそんなゾーラに困った様に見ていたが、カムイを見る。
「カムイ様いや、カムイ。お前には暗夜王ガロン様から直々の討伐命令が出されている・・・楽に殺してやるから大人しくしていろ」
ラクスは殺気と威圧をカムイ達にぶつけ、カムイ達はその強大さに怯む。
「くッ!何て威圧感なのですか・・・」
「こ、怖いです・・・」
「・・・」
「さて、戦闘と行きたい所ですが、ゾーラ。何故、お前が此所にいる?何故、卑怯にも人質を取っている?」
「そ、それは・・・」
「こいつは独断で動いたんだよ」
ラクスは振り向くと、そこにはレオンがいた。
「レオン様。ゾーラの件、詳しくお聞かせ貰いませんか?」
「そいつは暗夜軍を独断で動かし、目標でもなかったイズモ公国と公王を襲ったんだ」
「・・・成る程。ここまでゾーラが怯えるのに納得した。親衛隊、ゾーラを捕らえろ!」
ラクスがそう言うと、親衛隊が何処からともなく現れゾーラを捕縛し、その際にサクラが離れカムイが保護する。
その後から、グレートナイト一騎がカムイの元にやって来た。
「ギュンターさん!」
「ッ!?カムイ様、御下がりください!奴等は親衛隊です!!」
「親衛隊?」
「我が主ガロン様の直属部隊の一つだ。私の軍ではあるが、こいつらは実力を買われ王を守る役目についてはいるが・・・」
ラクスが親衛隊にチラ見すると、親衛隊は不気味な笑顔をして、ゾーラを押さえている。
「・・・いろいろ問題がある」
「そ、そうなのですか?」
「奴が言っている事は事実です。親衛隊は暗夜王国の最精鋭ですが、素行が悪く凶暴な者多い・・・時としては、暗夜王にさえ、逆らう者もいる」
「ガロン王にも・・・」
カムイは冷や汗をかいてラクスと親衛隊を見る。
暗夜王国屈指の実力を持つラクスと暗夜王国最精鋭の親衛隊。
この二つの壁にカムイはどうするべきか考える。
「ラクス。そいつは僕が片付けたいんだけど離してくれる?」
「態々、レオン様が手を下す事はありません・・・やれ」
ラクスはそう言うと、押さえていた親衛隊とその他の親衛隊が次々と、ゾーラに刃を降り下ろす。
「ぎゃぁぁッ!止めて!やめ、て!ぎゃぁぁぁぁぁッ!!!」
ゾーラはわざと急所を外され苦痛な表情と声を挙げる。
親衛隊は楽しむ様にゾーラに武器を降り下ろし続ける。
「止めてください!幾らなんでもやり過ぎです!!」
「こいつが選んだ道だ。規律を破る者、謀反を起こす者は等しくこれだ・・・お前も私に敗れればこうなる」
ラクスはそう言い、ゾーラに視線を向けるとゾーラは傷だらけで苦痛に満ちた顔で死んでいた。
ラクスはそれを見て、不気味に笑う。
「何て酷いのですか・・・」
「許せません・・・ラクスさん!」
「許せません?私からするば暗夜王国を裏切り、お前を信じていたマークス様達を裏切ったお前が許せん」
カムイはラクスの言葉に何も言えない。
「今回は我々の失態だ・・・見逃してやる・・・だが、次はお前がゾーラの様に死んで貰うからな。それか、お前の父親の様に腹を裂かれて苦しんで死ぬか?」
「ッ!?」
ラクスの挑発的な言葉にカムイは思わず飛び込んでしまった。
カムイは今、今まで経験した事のなかった怒りに沸き立っていた。
ラクスはカムイの攻撃を受け止め弾き返すと、カムイをディアブロスで勢いよく殴る。
「ぐ、はぁ!」
「・・・ふん」
カムイはそのまま吹き飛ばされ、カムイの仲間の元まで吹き飛ばされた。
「姉様!」
「カムイ様!・・・てめぇ!」
「そちらから仕掛けたんだ。今回は見逃すがまた攻撃すれば今度は・・・私と親衛隊が相手だ」
ラクスがそう言うと、カムイの仲間達項垂れた。
下手をすれば数で勝り実力でも勝りかけている親衛隊も敵になる。
それは避けなければならなかった。
「では、次に会う時を楽しみにしているとカムイに伝えておいてくれ」
ラクスはそう言うと、親衛隊を連れて立ち去っていく。
レオンはその姿を見届けた後、レオンも立ち去った。