捻くれた先輩   作:超素人

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これを機に、6.5巻を読み直しました。
そして、気付きました。
サッカー部の交代制、まずくね?
いろは突っ込むとこ、なくない?

先に謝ります。
本当にごめんなさい。

途中で飽きたり、
謝罪の意図が読めたら、
後書きまでスクロールお願いします。

最後の部分だけいろはの気持ちなので、
後書きの少し上のとこだけ読んで頂ければと思います。





6.運営委員は辛いです。 前編

今日の放課後から、体育祭の運営委員が始まる。

今日は、先輩のとこには行けない。

ごはんを食べたら、部室にいかないといけない。

葉山先輩と去年委員だった先輩と話し合い。

私以外、交代制だから方針を決めるらしい。

 

サッカー部からは、私を含めて3人。

部活ごとに仕事を決めるみたい。

だから、先にどの仕事にするか決めておくらしい。

 

ここで、1つ問題がある。

委員を交代制にしても、当日も仕事があるため、誰が当日に仕事をするかも決めないといけない。

うわー。みんな嫌がるだろうなぁ。

私は当日も確定なんだろうか。

 

「去年と同じなら、入場門とかプラカードの作成は当日の仕事はほとんどなかったよ。ちなみにサッカー部は去年これだった。」

 

うーん。どうなんだろ。

確かに、当日までに作るから、その後の仕事はなさそう。

 

「それってサッカー部だけで作るんですかね?」

 

「去年は柔道部と作ったから、1つの部活に任せるってことはないと思う。」

 

それなら、ありかもしれない。

私以外の2人は男子だろうし。

 

「じゃあ、大丈夫そうですね。葉山先輩もそれでいーですか?」

 

「ああ。実際に働いてくれるのはいろは達だからね。よろしく頼む。」

 

よし。けってーい。

あとは、部内で共有すれば、問題なし。

それは葉山先輩がやってくれるらしい。

時間もあまりないので、挨拶して教室に戻る。

 

 

 

 

放課後

 

運営委員が行われる会議室。

生徒会の人達や各部活の委員。

そして、平塚先生。

生徒会長は、いないみたい。

席に着いて始まりを待つ。

少しして会議室のドアが開く。

 

「ご苦労さま〜」

 

入ってきたのは生徒会長。

相変わらずぽわぽわしてる。

生徒会の人達は動きが家来みたい。

そして、その後ろから入ってきた人達を見て、声がでそうになった。

 

雪ノ下雪乃先輩。

由比ヶ浜結衣先輩。

そして、腐った目で猫背の男子、先輩だった。

 

思わず2度見してしまった。

なんで?なにしてんの?

あ、3人一緒ってことは、先輩の言ってた奉仕部かな?

 

きっと、私は口を開けて、間抜けな顔だったと思う。

結衣先輩が小さく手を振ってくれる。

先輩と目が合う。

そんな嫌そうな顔すんな!

予想外の遭遇だった。

 

生徒会長や先輩達は平塚先輩と話してる。

やっぱり、部活みたい。

文化祭に続いて、体育祭まで。

働きたくないとは何だったのか。

 

先輩達が来てから少し時間がたった。

まだ始めないのかな。

周りも同じみたいで、みんな先輩達に視線を送ってる。

その時だった。

 

「遅くなっちゃってごめんなさーい。」

 

また2度見した私は悪くない。

無遠慮に会議室に入ってきた人物。

それは、先輩の噂の元凶、相模先輩だった。

知らず、相模先輩を睨む。

私以外にも結構な人達が相模先輩を睨む。

そんなこと、お構いなしにモブっぽい人達に手を振ってる相模先輩。

ようやく、それに気付いたのか席に着いた。

 

「えっと、すいません。…委員長をやります、相模南です。」

 

は?はぁ?委員長?

今度は先輩を睨む。

どーゆうこと?

なんでまたこの人が委員長?

なんでまた一緒に仕事してんの?

そんな感じに念を送る。

気付いた先輩は、すぐに目を反らした。

まぁいいです。今度説明してもらいます。

 

そんな感じで先輩に念を送ってる間に会議は始まった。

目玉競技を決めるみたい。

生徒会長が意見を求めるも、なかなか手が挙がらない。

そんな空気を吹き飛ばしたのは、結衣先輩だった。

 

「部活対抗リレーとかっ!」

 

楽しそうに元気いっぱいに答える結衣先輩。

素敵な人だなぁ。

葉山先輩に会いに行くと、必ず三浦先輩に絡まれる。

それを、いつも助けてくれる結衣先輩。

優しいし、何よりあの胸。

格差社会だなぁ…。

 

下らないことを考えている間に、雪ノ下先輩やまたもや結衣先輩が意見を出す。

でも、全て平塚先生に却下される。

そんなこと言ってたら、何もできなくない?

それでも、生徒会長は意見を促す。

うーん。何かあるかな。あ、

 

「はいっ!大綱引きとかどーですか?」

 

折角、意見をだしたけど、平塚先生の「地味だなぁ…」で潰された。

確かに目玉競技にしては、地味だけど…。

その後も色々と意見はでる。

全部潰されちゃったけど。

しかも、途中から連想ゲームみたいで最後なんて

 

『大岡はチェリー』

 

になっている。

先輩が悲しそうな顔してる。

先輩もチェリーですもんねっ♪

 

相模先輩も意見を促す。

いや、あんた何もしてないじゃん。

委員長なんだから、あんたも提案しろ。

睨んでいたら、先輩と目が合う。

腐った眼でそんな見つめないで下さいよ!

先輩も意見だしなさいっ!

そんな思いが通じたのか、先輩は目を反らした。

 

 

 

あれから意見もでず、空気は最悪。

生徒会長と相模先輩が意見を促すけど、誰も答えようとしない。

これ終わらないなぁ…。

サッカー部の2人も帰りたそうにしてる。

私もこれなら部活行きたい。

 

でも、あれだけ意見でて全部ダメならこうなるよね。

そう思っていたら、先輩達が話し始めた。

先輩がまた変なこと言ってる。

変なとこで平塚先生も同意してる。

それでいーんですか?平塚先生…。

結局、先輩が訳わかんないことを言って、外部から意見を貰うことになった。

生徒会長が相模先輩に確認する。

 

「は、はい。そうですね。あんまりいいアイディアも出てないし。」

 

相模先輩も同意したときだった。

近くから呟くような声が聞こえた。

 

「偉そうに。」「ホントだよねー。」

 

それは、相模先輩が会議室に来たときに手を振って、話しかけたモブっぽい人達だった。

はるかだかゆっこだか、そんな感じ。

実は仲悪いのかな。

まぁ女子の間では、よくある事だ。

 

平塚先生も了承。先輩と結衣先輩が話してる。

先輩?ちょっと結衣先輩と近くない?

ちょっと照れてますよね?

結衣先輩もちょっと顔が赤く見える。

私には、あざといしか言わないくせに。

むーーー。なんかムカつく。

 

 

 

 

結衣先輩がおそらく電話のために外にでて、少し。

会議室にきたのは、海老名先輩と太った先輩。

 

先輩達が呼んだ理由を説明する。

どうやら、太った先輩は先輩の知り合いみたい。

先輩。個性的な方とお知り合いですね…。

太った先輩はざざ虫先輩というらしい。

海老名先輩がそう呼んでいた。

頼まれた2人は引き受けてくれたみたいだけど、何故か勝負をするような雰囲気で会議室を後にした。

私達もそこで解散になった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

あれから土日も挟んで数日。

 

週末の会議で目玉競技は無事に決まった。

結局、ざざ虫先輩の案が女子の目玉競技に。

海老名先輩の案が男子の目玉競技になった。

 

女子が『チバセン?』

騎馬戦みたいなものだと思う。

何故か先輩が説明してた。

 

男子が『棒倒し』

読んで字の如くそのまま。

大将を決めて対決を煽るらしい。

途中、興奮した海老名先輩が退出した。

白組の大将は葉山先輩。赤組は未定。

 

そんな感じで順調に進んでます。

とはいかなかった。

はるかとゆっこが文句を言い始めたからだ。

部活があるから、仕事量多いのは嫌だとか。

なんでこーもグダグダしますかねー。

最後は、見兼ねた平塚先生が無理矢理解散させた。

次回の会議は、中止。

大丈夫かなぁ。

 

結局仕事も決まらないので、葉山先輩に頼んで、初日に一緒に行った2人も委員に固定にしてもらった。

2人共、快く引き受けてくれたみたい。

よかった。

 

ちなみに、先輩とは初会議の次の日に話した。

やっぱり奉仕部関係だった。

依頼が重なって、ああいう形になったらしい。

内容は、個人情報だから教えてくれなかった。

 

あのはるかとゆっこは、元文実らしい。

しかも屋上に、葉山先輩と一緒に相模先輩を探しにきた2人だった。

先輩の予想では、最初に噂を流したのも、相模先輩とこの2人。

今は、クラスの相模一派が頑張ってるらしい。

だから、運営委員でも話しかけるなだって。

あと「相模を睨みすぎ」って怒られた。

余計な事するなと釘もさされた。

先輩はお人好しすぎます!

 

 

そんな事があって今日は久々の会議。

みんなやる気なさそう。

遅れてくる人達までいる。

前回あんな感じだったし、しょうがないのかな。

 

少し遅れて、会議が始まる。

と思ったら、相模先輩がはるかとゆっこに謝った。

一応、他の人達も納得したらしい。

そこからは、現場シフトの改善案だったり、目玉競技の人的コスト削減だったり。

 

結衣先輩がフォローしながら、雪ノ下先輩が淡々と説明する。

先輩は、何も喋らず、周囲を伺っている。

サッカー部に関しては、元々大会の事も考えての面子だから、どんなシフトでも問題はない。

一応他の部活も、しっかりキャプテンなどに確認を取ったらしい。

 

へー、すごいなー。

この数日で、ここまで形にしたんだ。

結局、サッカー部は製作物作成になった。

あと野球部も。

終わり次第、他の作業へ。

設置は、前日に男性陣でするみたい。

当日も少しだけ仕事がある。

プラカード持って整列させたりとか。

 

奉仕部の先輩達もがんばってる。

先輩を助けるためにも、私もがんばろう。

明日から、作業開始だ!

 

 

と、意気込んでいた時期がありました。

最近こんなんばっかりだよー。

サッカー部が1年だけなのをいい事に、「大会がー」とか言って野球部の人達はすぐ部活に行く。

 

ここ数日そんな感じだ。

一応、首脳部側から結衣先輩と生徒会の役員さんが手伝いにきてくれるけど、私と結衣先輩があまり慣れていないのもあって、作業の進みは遅い。

生徒会の役員さんが、野球部の人達を説得してくれたけど、遠目に見てるだけで、手伝おうとしない。

近付いてきたと思ったら、話しかけるだけ。

てゆーか、女の子が作業してんだから手伝え!

だから、大岡はチェリーなんだよ。

大岡って人は、いないけど。

 

私がムカついていると、結衣先輩がどこかへ行ってしまった。

さすがに、嫌になったのかなー。

サッカー部の2人も、飲み物を買いに行った。

私と結衣先輩の分も買ってきてくれるらしい。

少し経って、結衣先輩が先輩を連れて戻ってきた。

え?先輩?先輩だー!

私も2人に駆け寄る。

 

「なに、この状況…。」

 

「いやー、あはは。」

 

そりゃ、そう言いたくなりますよね。

 

「すいません。今サッカー部の2人は飲み物買いに行ってくれてますので。」

 

「意外だな。ちゃんと真面目に仕事してんのな。」

 

あ、普通に話すんですね。

あんまり人もいないからかな。

結衣先輩は、私と先輩が知り合いだなんて思ってないみたいで、自分が言われたと思ったみたい。

 

「あたしだってちゃんと仕事するし。」

 

「いや、お前じゃなくて一色のほうな。」

 

「わたし達は毎日ちゃんとしてますぅー。わたし達はですけどね!わたし達は!サッカー部は!」

 

ちょうどいいので、野球部の人達にも聞こえるように言ってやった。

気まずそうな顔してても知りませんから。

 

「お、おう。」

 

「そうだよ!いろはちゃん達は毎日ちゃんと仕事してくれてるんだよ!ん?ヒッキーいろはちゃんと知り合い?」

 

ですよねー。そう思いますよね。

むしろ、今までよくバレなかったなー。

隠してたわけじゃないけど。

てゆーか、ヒッキーって(笑)

結衣先輩のセンス…。

 

「実は「バッカ。俺がこんなリア充みたいな奴と知り合いなわけねーだろ。ほら仕事しよーぜ。」

 

思い切り被せてきましたね。

へー。ふーん。知り合いですらないと。

結衣先輩もそーだよねーとか言ってるし。

 

先輩はそのまま歩いて行って、役員さんと交代。

結衣先輩も向かい側に腰をおろす。

仕返ししてやろ。

 

「結衣先輩。ヒッキーせんぱいが結衣先輩のパンツ覗こうとしてますよー。目線がそっちばっかいってます。」

 

結衣先輩は、真っ赤になりながら体勢を変えて、先輩を睨む。

先輩はあたふたしてる。

 

「ヒッキーの変態!マジキモい!」

 

先輩は冤罪だとか言ってる。

ふっ。ざまみろです先輩。

先輩が睨んでるけど知りません。

 

さー仕事、仕事。

サッカー部の2人も戻ってきて、作業再開。

 

「あ、ヒッキーせんぱい。クギ下さい。」

 

「頼むからヒッキー先輩はやめてくれ。」

 

どーしよっかな。

あ、そーだ。

 

「だってー、知り合いですらないんですよねー?だったら名前も知りませんしー。あ、じゃあ、はちまんせんぱいのほうがいいですかぁー?ね、はちまんせーんぱい?」

 

先輩は顔を真っ赤にして固まってる。

なにそれかわい、気持ち悪い。

私も少し恥ずかしい。

顔赤くなってないかな。

結衣先輩がすごい顔してる。

口をあんぐりと開けて、視線は私と先輩を行ったりきたり。

ふっふーん。

勝った!何に?

 

「ちょっ、ちょっとヒッキー!?ど、ど、どういう事だし!なんでいろはちゃんがヒッキーの名前知ってんの?」

 

先輩はまだ固まってる。

しょうがない。

助けてあげよう。

先輩、貸し1つですから。

 

「あー、結衣先輩。この前、ざざ虫先輩?が会議のとき呼んでたのを聞いただけですよー。だから心配しなくていーですよ。」

 

「あーそういう事かー。って、べ、別にそんな心配とかしてないし!!何の心配だし!ってゆーかヒッキーもいつまで照れてんの?デレデレすんなし!!」

 

これ結衣先輩の態度は明らかに…。

へー青春ですねー、先輩。

戸塚先輩といい、結衣先輩といい。

どこがぼっちなんですかねー?先輩。

 

「て、照れてねーし!デレデレとかしてねーし!ただビックリしただけだし!」

 

先輩、結衣先輩みたいになってるし。

結衣先輩も真似すんなしとか言ってるし。

あ、私もだ。

うん。ちょっと落ち着こう。

すぅーー。はぁーー。

 

「なんでお前は急に深呼吸してんだよ…。」

 

うるさいです!

また思い出して恥ずかしくなったりしてないんだからねっ!

うん、今のはない。

ちょっと落ち着いた。

結衣先輩がじとーっとした目で見てます。

 

「むー、やっぱなんか仲良くない?」

 

でました。天然物のむー、です。

可愛いなー、結衣先輩。

そりゃ、私があざとく見えるのもしょうがない。

ちょっと悔しいなぁ。

 

先輩は無視して仕事してる。

結衣先輩も「無視すんなし」とか言って、先輩を叩く。

どっちが仲良いんですかねー。

 

「俺を叩くな。クギを叩け。クギを。」

 

誰がうまいこと言えと。

ちょっと面白いからムカつく。

さて、そろそろ真面目に仕事しよう。

 

 

 

この時私の中には、よくわからない感情があった。

結衣先輩の態度を見たら、先輩とのことを知られたくないと思った。

だから、適当に誤魔化した。

あの時、ホントの事を言えたはずなのに。

 

自然体で、私より全然可愛い結衣先輩。

そんな結衣先輩の好意は、多分先輩に向いてる。

先輩の態度も、私に対する態度とは少し違う気がした。

結衣先輩のことが好きなんですか?

そんな事を考えると、少しだけ胸が痛む。

 

この痛みの名前を、私はまだ知らない。

 

 

 

 




はい。もう一度謝ります。

期待してると感想をくれた方、申し訳ありません。
しかも、前・後編に分かれました。
本当にごめんなさい。

いろは視点でなぞっただけじゃねーかボケ!
という苦情は受け止めます。
やる意味あんの?
という苦情も受け止めます。

こんなのを読んで下さった方々、心からの謝罪と感謝を申し上げますm(_ _)m

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