捻くれた先輩   作:超素人

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今回は、初めて八幡視点です。
物語は全く進みません。
八幡が振り返るだけです。

やっぱり八幡は難しいですね。
イメージ通りにならないです。

よろしくお願いします。




8.5 先輩の気持ち。

文化祭も体育祭も終わり、秋の夜長を楽しむ。

こんな日は、マッ缶がうまい。

少し欠けた月を見て、1つ息を吐く。

 

「はぁ…。」

 

最近、なんというかすごいやつと出会った。

こちらのパーソナルスペースなんて、まるで関係ない。

そいつの意思で、距離感で、ぐいぐい詰めてくる。

最初は、またうっとうしい奴に目をつけられたと思った。

容姿の良さと、洗練された男を虜にする仕草。

所謂、清楚系ゆるふわビッチ。

おそらく中学の頃の俺なら、即落ち、即告白、そして振られていただろう。

本当にあいつと中学の頃に出会わなくてよかった。

 

そんな印象も今はどこかへ飛んでいった。

あざとい。あざといのだが、ぶっちゃけ可愛い。

外見の話じゃない。いや、見た目も可愛いんだけどね。

そんな後輩との日々を、少し振り返ろうと思う。

 

 

 

始まりはあの屋上。

 

相模や葉山が去ったあと、空を見上げる俺に急に話しかけてきた。

マジ、最初幽霊かと思ったわ。

あれは驚いた。どこに隠れてたんだよ。

 

どうしようもなく、あざとかった。

突き放しても話しかけてきて。

俺の行動の意図を探ってくる。

あげく、告ってもないのに振られ、気持ち悪いだの根暗だの。

 

ただ、最後のあいつの労いの言葉だけは、俺の気分とかを察してかけてくれたってのが分かった。

あざとかったけどな。

 

 

次が確か休み明けだったか。

あいつは俺の噂を聞いて、何故か怒ってた。

話した時間は10分足らず、そんな俺の噂を聞いて怒る。

俺の行動を少し見たくらいで、勝手にわかった気になってんじゃねぇよって思った。

勝手に理解した気になって、勝手に怒ってる。

あぁ、勘違い女なんだなって本気で思ってた。

 

噂の真相を調べる?

お前みたいなやつに限って、明日にはみんなと噂で盛り上がってんだろうが。

 

案の定、次の日は現れず、クラスで俺の文句でも言ってんだろうなぁとか考えてたんだけどな。

でも、そうじゃなかった。

 

偶然らしいが、元文実の女子を見つけて、文実で何があったのかを本当に全て聞いたらしい。

 

そして、また俺の前に現れた。元文実の女子を引き連れて。

あー遂にきたか。直接文句を言いに来るやつが。

その辺の奴よりマシかななんて思ってたんだが…。

 

お礼を言われた時は、少し驚いた。

そして、少しだけ嬉しかった。

ああ、分かってくれた奴もいたんだと思った。

俺の真意はどうあれ、そんな奴が文実にいたんだなと思った。

 

だからこそそんな奴が、俺のせいで誰かから悪意を向けられるのだけは、どうしても避けたかった。

だから、藤沢のお礼は受け取れなかった。

あいつ、人に話してなければいいけどな…。

 

そして、あざとい後輩。

俺が何を言っても諦めず、自分の気持ちを真正面からぶつけやがる。

待て待て、あざとさ忘れてきてんぞ。

 

知った気になって怒ることの何が悪い。

俺のことを悪く言わない人がいて嬉しい。

それも全部、勘違いで切り捨てるのか。

私達は、敵じゃない。

 

もうね、びっくりしたわ。

嘘を言っているようにも見えない。

泣きそうな顔で、俺に反論するヒマも与えず、馬鹿みたいに真っ直ぐにさ。

 

文化祭直後から、周りは敵だらけだった。

クラスでは戸塚と由比ヶ浜以外は、俺を白い目で見てる。

廊下を歩けば、不快な視線に嘲笑。

落ち着けるのは、部室のみ。

そんな中で、顔見知りだったわけでもない、学年の違う女子2人。

そんな奴らに、少しだけ救われた気がした。

 

 

 

そしてあざとい後輩は、ベストプレイスに入り浸る。

いや確かに来るって言ってたよ?

でもさ、ほぼ毎日来るんだよ。

毎日は来ないって言ったくせに、雨の日は来てないから毎日じゃないとか屁理屈こねやがって。

そういう屁理屈は、俺の分野だっつの。

 

最初のほうは何度も、俺といるなって言ったんだよ?

「嫌でーす♪」じゃねぇよ!ボケ。

言葉の後ろに音符が見えてんだよ、あざとい。

そのくせ、急に真面目に「迷惑ですか?」とか聞いてきやがる。

ずるい、さすがいろはす、ずるい。

あいつは小町と少し被るんだよ。

迷惑だなんて言えるかアホが。

 

そして始まる俺への質問大会。

なに?あの子ヒマなの?

俺の事聞いてるヒマがあったら、男落としてこい。

好きなものを答えたら、シスコンと言われ。

将来の夢を答えたら、ダメ人間と言われ。

成績(国語)をドヤ顔で答えたら、ひかれ。

数学の点数を答えたら、馬鹿にされ。

八幡のライフは0だったわ。マジで。

 

そんなある日、戸塚が練習を切り上げやってきた。

少し離れたところから、「はちまーん。」と手を振る戸塚。

もうね、マジ天使。好きだ!結婚しよ。

バカ後輩は、俺の名前で笑ってた。

うん。絶対に許さないノートに書いたわ。

 

俺の戸塚への対応を見て、ドン引きする後輩。

俺との関係を聞かれて、ヒ・ミ・ツです♪とか言い出した時はさすがにデコピンしたわ。

戸塚がお前に影響されたらどうしてくれんだ、バカ後輩。

ん?小悪魔戸塚?なにそれ最高じゃん。がんばれ、アホ後輩。

 

戸塚が俺との関係を聞かれて、最高の笑顔で

「八幡は僕の友達だよっ!」

って答えた時は、抱き締めようかと思った。

そして、彼氏じゃないのかと絶望した。

大丈夫。まだ時間はある。これからだ。

ホモ?なに言ってんだこのバカ後輩は。

「戸塚の性別は戸塚だろ!」って言ったら、ドン引きされた。解せぬ。

 

 

 

そして、体育祭運営委員。

 

前より騒がしい昼休みを過ごしていたある日、バカ後輩は来なかった。

べ、別に寂しかったわけじゃないんだからねっ!

気持ち悪いな、うん。

少し物足りないなとか思い、あの後輩に毒されていることに気付く。

マジか…。あのぼっちである事に誇りを持っていた俺が…。

ちょっと、本気で距離置こうかなどと考えていた放課後。

依頼で向かった会議室に奴がいた。

 

おい!お前こんなとこにいるキャラじゃねーだろうが!

目が合って、思わず顔を顰めた俺は悪くない。

そして、相模を見た瞬間の顔ったらもうね。

怖いよいろはす。横のサッカー部員ひいてたからね。

俺もその後睨まれたけど。

『なんでまた相模と仕事してんだ?あ?』

多分こんな感じ。目が超怖かった。

 

目玉競技を決める時、あいつ大綱引きとか言ってたっけ?

俺は、少し笑いそうになった。

大岡はチェリーの時に、俺を見たのは忘れてねーからな。

あの時の優しい視線は辛かったなぁ。

先輩もでしょ?みたいな。

 

 

 

次の日のベストプレイス。

 

色々と問い詰められた。

なんでまた相模といるんだとか。

あいつは心配してたんだろうな。

いい奴じゃん、いろはす。

まぁ、悪い奴じゃないのは分かってたんだが。

 

相模に余計な事すんなよって、釘はさした。

結局、この日以降も距離を置くことはできなかった。

 

だって、どうせ運営委員で会うんだぜ?

みんないる前で、なんでですか!とか言いかねん。

あの場には、相模やらゆっこやらいたし。

あいつは巻き込みたくなかった。

 

 

んで数日後。

 

由比ヶ浜に連れられ、製作物を手伝いに行ったとき、あいつは意外にもちゃんと仕事をしてた。

どうせ、男共をうまく使ってんだろうと思ってたんだけどな。

由比ヶ浜によれば、ちゃんと毎日仕事してたらしい。

あのときは、少し見直した。

 

由比ヶ浜にバレるとめんどいなぁと思って、知り合いじゃないことにしたら、由比ヶ浜のパンツ見てるとか言いだしやがって。

あれ絶対仕返しだろ、あのバカ。

 

その後も、ヒッキー先輩だの八幡先輩だの。

ただ、八幡先輩はめちゃくちゃグッときた。

あれはやばいわ。

しかも、あいつあれから味をしめてちょくちょく使ってきやがる。

あのとき、なんで由比ヶ浜に俺らのことをあいつが隠したのかはわからん。

 

 

次の日は、すげー濃い1日だった。

 

朝から、靴箱にはゴミが入れられてたし。

まぁ戸部の靴箱にパスしたんだが。

 

昼はバカ後輩。

 

もーなんなの、あいつ。

なんで普段あざといくせに、たまに思いきり感情的なんだよ。

あの日はヤバかったわ。

 

自分にも何かできないかとか。

俺が傷つくのはイヤだとか。

まぁ、文実ほどひどくないにしろ、あのときの運営委員もなかなかヤバかったしな。

挙げ句の果てには、依頼するから相模を放って体育祭を楽しめとか。

んで、見てるだけはイヤだから手伝わせろだと。

 

どんだけ心配してんだよ。

お前は俺の母ちゃんかよ。

あれー?おかしいなー。実の母ちゃんにはそんな心配されたことないぞー?

あれ、目から汗が…。

 

まぁ、嬉しかったんだけどな。

そりゃそうだろ?

あいつからしたら、偶然会っただけの、ちょっとおかしい先輩なだけだっただろうに。

おい、ちょっとじゃねぇだろ、とか言った奴。出てこい!

あ?ふざけてねぇと恥ずかしいんだよ。言わせんな。

 

俺からしたら初めてできた後輩で、その後輩があんなこと言ってくれるんだ。

そりゃ、嬉しいだろ。

不覚にもちょっとウルっときたくらいだわ。

 

 

 

んで、放課後のあの会議な。

会議が始まる前に、雪ノ下には話しといた。

現場班にも、味方を作ろうって。

終わったら紹介するってことで、一応どいつかは教えておいたが。

 

早速やらかした。

マジでバカかと思ったわ。

周りはほぼ先輩の状況で、全員黙らせやがって。

まぁ、感謝してないこともない。

 

で、会議が終わったのに俯いたまま動かない。

雪ノ下が話し掛けても、頷くだけ。

顔を上げて、話し掛けたら泣きやがって。

どんだけびっくりさせんだよ。

心配?してたに決まってんだろ!

むしろ、現場班になんかされて泣いてるなら、全員報復してやるって思ってたくらいだわ。

 

あいつが化粧直しに行ったのを追いかけて。

あ、ストーカーじゃないし、トイレからはちゃんと離れてたから。

 

出てきたと思えば、迷惑じゃないかだの邪魔じゃないかだの。

だったら、力を貸せなんて言わねぇだろ。

俺に対しては心配しすぎだし、たまにわけわからんこと気にするし。

 

おい、ヤメろ。俺。あの上目遣いの八幡先輩を思い出すな。

戸塚戸塚戸塚戸塚戸塚。ふー落ち着いた。

おい、いろはすでてくんな。もう諦めよう。

 

そこからは、あいつも首脳部の会議に加わって。

キョロキョロしてるあいつは、かわい、ゲフンゲフン、ちょっとおもしろかった。

あいつが、みんなからお礼を言われて。

そこで相模に突っかかろうとしやがって。

あいつあの時止めなかったら、絶対俺の噂のこと言うつもりだったろ。

なんでめぐり先輩に俺みたいな受け答えしたんだよ。

奉仕部2人も俺みたいとか言いやがって。

 

 

 

 

あれからは、いつも通りだったな。

あいつとベストプレイスで昼飯食って、放課後は仕事して。

おい、学生のうちから社畜じゃねぇか。

 

あいつは、相互確証破壊がえらく気に入ったらしい。

かっこいいって言うからドヤ顔したら、ガチでひかれるってどういうことだよ…。解せぬ。

 

 

 

そして、最終会議の日。

 

あいつとは、事前に打ち合わせしておいた。

ちゃんと、注意もした。

相模自身に反感が集まれば、首脳部の他の人間にも飛び火するかもしれない。そうなってもキレるなと。

 

途中までうまくやってくれて、俺もあいつに頼んどいてよかったわーとか考えてたのに。

あいつ煽り耐性低すぎない?

思い切り机叩きやがって。

大したこと言われてなかったろ…。

あいつも相模も、俺が話すときに被せてくんじゃねーよ。

あいつは、相模のセリフにも反応しやがった。

はぁ?じゃねーから。

ちゃんと聞こえてたから。あいつから出たとは思えないような声だったけど。

 

あいつを怒らせないようにしようと思いましたまる

 

 

そこからは体育祭まで早かったわ。

毎日、毎日、仕事。マジ社畜。

 

あいつは、いつの間にかチバセンの衣装作りに参加してた。

川なんとかさき、略して川崎にびびりながらも、真面目に働いてた。

 

以上。

 

 

 

で、体育祭な。

 

朝、あいつを運営委員で見かけた時は、これ以上ないってくらい元気そうにしてた。

なのに、競技終わって戻る時に見たら、ショボーンみたいな顔してやがった。

葉山を囲んでる集団に入るわけでもなく、俺らのテントのほうを見たり葉山のほうを見たり。

 

最近、運営委員で忙しかったから、葉山との距離感を掴み損ねてんのかねーくらいにしか、思ってなかったのにな。

 

まさか、あんなこと言われるなんて想像もしてなかったわ。

 

少しだけ、本当に少しだけあいつのことが気になって、俺もベストプレイスへ向かった。

最初は、様子を見て戻るつもりだったんだけどな。

 

泣いてたわけじゃない。

それなのに、ベストプレイスで1人ぼーっとしてるあいつを見て、何故か、家出して泣いてた小町を思い出した。

 

しょうがねぇなあと思って近付いて行ったら、急に犬みたいにブンブン首振ってた。

 

もうね、そっからはあれだよあれ。

急に、好きってなんなのか、だと。

なんで俺に聞くんだよって思ったわ。

 

黒歴史しかない俺に分かるわけねぇだろ。

それが分かってれば勘違いなんかしてねぇよ。

それが、俺の正直な気持ちだった。

 

本気で葉山のことだと思ってたんだ。

だからあんな顔してたんだなって。

 

それなのに、あいつは俺のことを知りたいって。

逃げずに側にいてくれるかって。

 

ふざけて、話題を変えようとした。

あそこですぐに無理だと言えないのは、俺の弱さなんだろうな。

思い切り突き放すべきだったのか。

もうそれも、今更なんだが。

 

そこからは俺自身、色んな感情でぐちゃぐちゃになって、全てが後手に回ってた。

 

いや、あいつに対してはいつもそうだったな。

感情で真っ直ぐぶつかってくるあいつに、勝てたことなんて一度もなかった。

 

いつもはあざといくせに、計算高くてクレバーなくせに、急に感情に任せて言葉を紡ぐあいつを、止められたことなんて一度もなかったじゃねぇか。

 

だから、ふざけた時点で俺は負けてたんだろう。

 

いつもは無駄に働くくせに、こんな時はちっとも役に立たねぇな、俺の脳みそは。

 

あいつは、一色いろはは、俺に好意を持ってるらしい。

それが恋愛感情なのかわからない。

だから知りたいんだ、って。

自分の気持ちも、俺のことも。

あの時の俺は間抜けな顔をしてたと思う。

 

初めて、他人から直接伝えられた好意。

 

こんなにも、嬉しいもんなんだな。

こんなにも、怖いもんなんだな。

 

その時も、思い出してる今も同じ気持ちだ。

 

勘違いだろって言わせてすらもらえなかった。

あいつ先読みしすぎだろ。

 

でも、それをはいそうですかって言える人間じゃないんだよ、俺は。

疑って、裏を読もうとするのが、俺なんだ。

 

いつもならドッキリだと思うんだろう。

何の冗談だって言えたんだろう。

 

あいつが話してる顔を見て、朝からのあいつを見ていて、それが言えるほど、俺は腐ってなかったらしい。

 

それでも、結局俺は葉山に逃げた。

あれだけあいつの口から聞いてたんだ。

これで、止められるって思ってた。

だって、あいつが葉山への好意を完全に否定するなんて思わないだろ?

まさか、そっちを勘違い扱いとか誰が予想するんだよ。

 

だから、俺もしっかり伝えようと思った。

伝えたうえで、突き放そうって。

最後まで言わせてすらもらえなかったけどな。

 

本当は、もう2度と俺に関わるなって、言うつもりだった。

お前が俺といても、無駄になるだけだって。

だったら、もう関わらないほうがいいだろって。

 

それを、見透かしたように遮られて、友達になろうと言われて。

私も友達なんて信用してないから大丈夫、って何が大丈夫なんですかね?

てゆうか、友達ってなんだよ?いた事ねぇから分かんねぇよ。

 

結局、俺のクソみたいな反抗は全て流され、封じられて、自分でもわけのわからない仮定の話は、あいつのポジティブシンキングで潰された。

 

で、結局は力技だぜ?

何あれ?ズルいよね?

あいつの声にビビって、手を出してしまった俺は悪くない。

 

そして、握手で契約が成立してしまった。

あいつバカかよ。解約できませーんってなんだよ。

クーリングオフくらい導入しろよ!

そうやって詐欺が増えるんだぞ!

 

最後はあれだ、俺にだけ効くチート技だ。

もうね、上目遣いでウルウルお目目であんな事言われたら、そりゃ無理だろ。ふざけんな。

ハチパンマンは、顔が熟れたら力がでないんだぞ。

 

馬鹿後輩が、頭まで撫でやがって。

本当に恥ずか死ぬかと思いました。

いや、思い出してる今もあれよ?けっこうヤバイぜ。

クソッ、おい、出てくんな一色。

あ、恥ずか死ぬと静死ぬって似てるよね。

平塚先生ぇぇぇぇ!死んじゃイヤぁぁぁ!

よし、落ち着いた。

平塚先生。貴女の事は、一生忘れません。

 

 

長々と自分語りをしてきたが、結局何を言いたいかっていうとだな、あれだよ、一色が可愛いってことだ。

 

もーなんなんだよ、あいつー。

いや、見た目も可愛いよ?でも、そこじゃないんだよ。

わかるだろ?わかんない?いや、わかれよっ!

 

 

 

今まで小町以外いなかったんだよ。

俺のために怒ってくれて、近くにいたいって言ってくれる人間なんて誰もいなかったんだ。

俺のために何かできないかなんて、言われた事もないんだよ。

本気で突き放せるわけないだろ。

俺が傷付くことを、あれだけ嫌がってくれる後輩を傷つけられるわけないだろ。

 

 

そんな後輩が可愛くて仕方ないんだよ。

 

 

 

って話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡はまだ、いらはのことが好きではないです。
今は、いろはが可愛くてしょうがないんです。

って言うのをやりたかっただけなんです。

こんな八幡でごめんなさい。
僕には、これが精一杯でした。

読んで頂いた方、ありがとうございました。

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