アニメだけじゃなくて色んなゲームにも入らせたい。
ただし番外編扱いになるなぁ。
それでは、ゲェイム、スタートォ!
時の列車、デンライナーに乗り零達一行は次なる世界へと向かっていた。
「で?次はどこに行くんだ?オーナー」
モモタロスはオーナーの方を向いてオーナーに聞いた。
「次は、…二千十七年でございます」
「なんだ、今度もそんなに年は離れてないのね」
「いえ、二千十七年な事には変わらないのですが…」
「?何か問題でも?」
ウラタロスがコーヒーの入ったマグカップを受け皿に置いて言った。
「少しばかり特殊な空間な様で、あまり長居は出来ず、時間にも制限がありそうです」
「なんだ、べつによゆーじゃん!時間が来る前に倒せば良いんでしょ?」
「リュウタの言う通りや。時間が来る前に解決すればええやろ」
「それもそうだね。こっちに時間制限があるってことは向こうにも時間制限があるだろうし、焦る事は無いと思うよ」
「さすが教官を務められるだけの事はあるなぁ」
なのはの分かりやすい考察にはやてはなのはの方を見て褒めた。
「そんな事ないよ〜、あくまで推察だしね」
なのはは髪をかきあげて頭を掻いた。
「教える立場だし今度教え方習おうかな」
「流石に事件起こす度鉄拳制裁じゃね…」
百合は苦笑いをしながら零に言った。
「また今度教えてあげるよ。あくまで私なりのだから参考になれば良いかな」
「その時は宜しくお願いします…」
そう言って零は頭を下げた。
「皆様、お待たせしました。二千十七年、[幻想郷]へ到着です…」
「幻想郷?」
全員が声を合わせて言った。
デンライナーは汽笛をあげて停止し、ドアを開けた。
一同はデンライナーから出て、自然に囲まれた人里に出た。
すると、出た途端大量の弾丸がモモタロスの先を通り抜けた。
「どおわったったったぁ〜!」
「おわぁ!」
「きゃあ!」
それに驚いてモモタロスは躓き、後ろに倒れ込んだ。
そのせいで零と百合は階段から転げ落ち、零の鼻を弾丸が掠った。
「な、なになに?なにがあったの?」
リュウタロスは外へ続く階段の陰から外の様子を伺った。
外ではゲームの敵キャラの様な戦闘員達とゲームのキャラの様な仮面ライダー達三人が戦っていた。
「誰だぁ?こんな事をやってる野郎は…」
「あ!ねえねえ、あれってよく見たらエグゼイドじゃない!?ほら!」
リュウタロスはピンク色の仮面ライダーを指さして言った。
「はあっ!たあっ!」
その仮面ライダーも二体敵戦闘員を倒してからこちらに気付いた。
「モモタロス?なんでここに?」
「やっぱりアイツか!へへっ、なんだか知らねえが面白そうな事してるじゃねえか!俺も混ぜてくれよ」
そう言いながらモモタロスは電王ソードフォームに変身した。
「俺、参上!」
ソードは決めポーズをして、武器であるデンガッシャーを構えた。
「しょうがないなぁ、センパイは」
「わーい!僕も僕もー!」
「しょうがあらへんな。おまんらも戦ってくれ。数が多くて俺らじゃ処理し切れなさそうや」
そう言ってウラタロス達もデンライナーから降りてロッド、アックス、ガンに変身した。
「そういう訳やから行こか」
「よーし!行くよレイジングハート!」
『Sure,my master.』
なのはの持つレイジングハートが水晶を光らせて応えた。
「行くよ、バルディッシュ」
『Sure,my master.』
バルディッシュも同様に応えた。
「ちゃうで二人共。ほら、零君達も」
「俺らも?」
はやてに言われて四人はデンライナーから降り、横一直線に並んだ。
「行くで皆!変身!」
「あ、あそっか!変身!」
「え、ええ!?と、とにかく変身!」
「変身!」
「変身!ありがとうはやてさん!」
五人は掛け声と共に変身を開始した。
なのは、はやて、はやては全身から光を放ち、零と百合はヒーローボールをスピンさせ、ボールと一緒に飛び上がった。
『METAMORPHOSE!GHOST RIDER TYPE ORE!』
『METAMORPHOSE!DRIVE RIDER TYPE SPEED!』
零と百合は仮面ライダーゴーストと仮面ライダードライブを象ったアーマーを装備した。
そして、百合はゴーストの武器であるガンガンセイバーを、零はドライブの武器であるハンドル剣を構え、なのは達三人はバリアジャケットを装着してそれぞれの杖を構えた。
「おー…凄いな」
エグゼイドはその光景を眺めて感嘆を漏らしていた。
すると、エグゼイドの足元に何かがコンと音を立ててぶつかった。
「ん?」
エグゼイドは足元を見てしゃがみ、足元に落ちていたガシャコンバグヴァイザーを拾い上げた。
「なんでこんな所にこんな物が?」
すると、バグヴァイザーの画面が光った。
「ちょ、ちょっと出して!ここから出して!」
「げ、ゲームのキャラクター!?」
バグヴァイザーの中で一人の巫女が画面をバンバン叩きながら叫んでいた。
「横から出られますよ」
「え?あっ、ホントだ。言われるまで気付かなかった」
その巫女はそう言うとバグヴァイザーの横の穴から一人の巫女が粒子となって出現した。
「何をしている研修医!」
「早く来い!」
水色の仮面ライダーと黒い仮面ライダーはエグゼイドの方を向いて言った。
「あ!すみませんすぐ行きます!」
エグゼイドはバグヴァイザーを放り捨てて戦闘員達の方に向かった。
「行くで皆!」
「おう!」
「ええ!」
「うん!」
「さっさと終わらせましょう!」
零と百合は戦闘員達の方に向かって走り出し、はやてとフェイトも浮き上がって飛び出し、なのはは高く浮かび上がって援護に回った。
「なんだ?お前ら」
黒いライダーが零達の方を見て言った。
「俺達は味方です!」
「フン、せいぜい足を引っ張んじゃねえぞ」
そう言って黒いライダーは敵戦闘員達の方を向いて戦艦の様な装備で狙いを決め、戦闘員達をどんどん撃っていった。
「はああっ!」
零は戦闘員達の中に飛び込み、ハンドル剣で戦闘員達を薙ぎ払い、回し蹴りで戦闘員を吹っ飛ばして後ろの戦闘員を背負い投げで地面に叩きつけた。
「でやぁぁっ!」
百合は幽霊の様に地面に足を付けず戦闘員達を踏み台にしながら戦闘員達を攻撃し、ブレイクダンスの様に手を地面につけて身体を回転させて戦闘員達を薙ぎ払った。
「まだまだゲームは終わっとらんでぇ〜!」
はやては射撃魔法で戦闘員達に魔法を当てて飛行し、着地すると同時に戦闘員達が一斉に爆発した。
「はああああ…!」
フェイトも飛行しながら戦闘員達に魔法を当てて爆発させ、まるでシューティングゲームの様に戦闘員達を倒していった。
「実際にやるのも悪くないね」
なのはは杖を構え、エネルギーをチャージしていた。
「エネルギー充填完了!皆離れて!」
なのはははやて達に向かって叫び、ライダーと零達はその場から離れた。
「スターライト…ブレイカーーーー!」
なのはは杖から眩い光と共に巨大な光線を放ち、戦闘員達を一掃した。
『GAME CLEAR!』
戦闘員達が全滅したのと同時に電子音声が鳴り響いた。
そして、ライダーと零達は変身を解除し、なのは達三人も地上に降りてバリアジャケットを解除し、普通の服に戻った。
今回はここまでです!
リハビリにはなったんかなあ。
それではまた次回!