時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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やりましょうか。

正直今回出すのがかなり怖い…

けどやらねばならぬ、何事も。

…ん?はいはい?え?怪獣達の出番を?

安心して下さい。ありますよ!(某安村)

という訳で本編



We are Double Gamer’s!

零達一同はデンライナーに乗って次の世界へ向かっていた。

 

新たに仲間も増え、先は長いがとても心強い仲間達である。

 

それはとてもいい事だ。

 

しかし、零と百合にはどうしても気になることがあった。

 

「…オーナー、このデンライナーって時間しか移動できないんですよね?」

 

零はチャーハンをスプーンですくうオーナーの方を見て言った。

 

「そうです。デンライナーは過去と未来しか行き来出来ません」

 

「それなのに何故歴史改変の波から逃げられたんですか?」

 

「言われて見ればそうね。何でですか?」

 

百合もオーナーの方を見た。

 

「ふむ、私にも全てが分かっている訳ではありませんが、その時の話をすると、歴史改変の波から逃げている時に突然上空に穴が開き、一か八か飛び込んだのです。そうしたら…という訳です」

 

「ガイさんと言い、デンライナーと言い一体誰が?」

 

「さぁな。それこそ神って奴が助けてくれたのかもなぁ」

 

モモタロスは腕を組みながら言った。

 

「ウルトラマンノア…って事も無さそうだな」

 

「ノアだったらもう少し守れてるだろうしね」

 

「相手が神様、ってことも考えられるやろなぁ」

 

「何しろ過去から変えていくんだしね」

 

「ま、歴史を修正して行く内に分かるでしょ」

 

「リュウタの言う通りだ。まずは済ませるもんを済ませねえとな」

 

「だね」

 

そして、デンライナーは別の世界へ到着し、その世界での二千二十二年」に到着した。

 

「とりあえず冷コーと百合坊、あと魔法使い三人で現地を探索だ。表面上には影響は出てねえ時に来たからまだ奴らは動いてねえが、どの場所で事件が起きるか分かんねえ。しっかり探索しろよ」

 

「それ私のセリフやったのに…」

 

「一回やってみたかったんだよこう言うの」

 

「それは良いけど、時間を開けて出ないと。網で捕えられたら大変だよ?」

 

「それもそうですね」

 

「それじゃ、まず冷コーと百合坊だ。なのは達三人は私服で行ったほうが良いだろ」

 

「うん、分かった。また何か分かったら戻ってくればいい?」

 

「ああ。オーナー、あれってまだあんのか?」

 

「勿論」

 

そう言ってオーナーはライナーパスを人数分取り出し、モモタロスはそれを投げ渡した。

 

「そいつがあればいつでもデンライナーに乗れる。今は非常事態だから勝手に出ることは無いし、置いてくなんて事もねえから安心しろ」

 

「ありがとう、モモタロス」

 

「けっ、味方が減るとめんどくせーんだよ」

 

零と百合はデンライナーから出てその世界へと出た。

 

そして、数分後になのは達三人も出てきた。

 

「とりあえず情報収集を始めよう。そして三十分後にデンライナーに集合だ」

 

「分かった。それじゃあまた後で」

 

零と百合、なのは、フェイト、はやて三人は二手に別れ、早速街で情報を集める事にした。

 

「わ、凄い未来的」

 

「いかにも絵に書いた様な未来の街だね」

 

「機動六課の庁舎より大きいやんか…」

 

三人は建物を眺めながら言った。

 

「さて…と。まずはどこに行く?」

 

零は百合の方を見て言った。

 

「そうね、まずは色んなお店を見てくのがいいかしら」

 

「よし、それじゃあ行くか」

 

零と百合も街を見ながら歩き出した。

 

すると、ビルの大きなモニターで一本の映像が流れ始めた。

 

そのモニターには「ソードアートオンライン」の文字が書かれていた。

 

「ソードアート…」

 

「オンライン?」

 

零達はパソコン等を取り扱う店へ入り、[ソードアートオンライン]について話を聞いた。

 

「ソードアートオンラインってのは、数年前にあったVRゲームを更に改良したVRMMOゲーム。このナーヴギアって言うヘッドギアを使って…まあ簡単に言えば自分がゲームの中に入るみたいなもんだ」

 

店主は黒いヘルメットの様な機械を置いて二人に見せた

 

「へぇ〜」

 

「ちなみにいくら?」

 

「ゲームも合わせて十二万八千円だ。買うか?」

 

「…ま、これがないと始まらないだろうし」

 

零は財布を開いて丁度のお金を出した。

 

「毎度あり!」

 

零と百合はゲームとギアを持って店を出た。

 

「とりあえず一旦戻ろう。三人にも戻ってもらわないと」

 

零と百合は路地裏に行き、扉を開けてデンライナーに続く空間に入った。

 

 

 

そして、なのは達を呼び戻してデンライナーの中に戻った。

 

「ここの世界が何か分かったわ」

 

「ほう」

 

イマジン達は同時に頷いた。

 

「それは…」

 

「それは…?」

 

「ソードアートオンラインが中心となってる世界、ね」

 

「ソードアートオンライン?ゲームかなんか?」

 

リュウタロスが聞いた。

 

「ご名答。このソードアートオンラインってゲームがこの世界の中心になってるの」

 

「で、そのゲームはどんなゲームなんや?」

 

「バーチャルリアリティー、VRゲームが進化したRPGゲームね。ユーザーは一万人を越えてるらしいわ」

 

「凄いゲームだな…」

 

「しかもこれ発売して一ヶ月も経ってないんだろ?」

 

「物凄い人気だな…しかし、これじゃあ一人しか行けないんじゃないか?」

 

「そうだよ。それに、そのゲームについて調べてたんだけど、ゲームオーバーになったら死ぬって…」

 

「そんな大変なゲームなんか!?」

 

「ついにゲームでも死ぬ時代ですか…」

 

「でも、このギア一つじゃ一人しか行けないんやないの?」

 

「そうか…流石に一人じゃ厳しいし、この場で仲間を失うのも辛い…」

 

一同は腕を組んで考え込んだ。

 

「…なあ、ゲームの中に入る、ってのは出来ないのか?」

 

ガイが口を開いた。

「お前なぁ…いくらなんでもゲームに入れるなんてそんな事…」

「それだ!」

 

「どおぅわっ!」

零と百合はモモタロスを押しのけて目を輝かせながらガイの方を見た。

 

「そうだよ!ゲームが出来ないなら入ればいいんだ!」

 

「流石ですガイさん!」

 

「でも、お前達そんな事出来るのか?」

 

ガイは二人をなだめ、モモタロスを起こしながら聞いた。

 

「以前俺の友達がやった事あるんですよ。だから、もしかしたらと思って」

 

「そんな事が出来るわけ…」

 

「まあまあ、ものは試しに見てみようよ」

 

零と百合はヒーローブレスに手をかけ、二人共ウルトラマンエックスのボールをスピンさせた。

 

「変身!」

 

『METAMORPHOSE!ULTRA X FIGHTER!』

 

零と百合はその場でウルトラマンエックスを象ったアーマーを装着した。

 

「エックスさんのアーマー?」

「そ。後は…」

 

「媒体は…これでいいな」

 

「え?は?」

 

「とうっ!」

 

次の瞬間、零と百合は自分自身をデータにしてナーヴギアの内部に入った。

 

そして、ナーヴギアに繋がれたスマホの画面に二人の姿が映った。

 

「んなのありかよ!?」

 

モモタロスはスマホの画面を見ながら言った。

 

「すごーい!本当にゲームの中に入っちゃった!」

 

リュウタロスは二人を指差しながら言った。

 

「それじゃあ、ちょっくら倒してくる!」

 

そう言って二人は持っていたスマホからバイクを出し、バイクに跨って広い平原の上を走り出した。

 

「ついでにこっちにも変身しとくか!」

 

『METAMORPHOSE! EX-AID RIDER FIGHTER TYPE ACTION GAMER !』

 

『METAMORPHOSE! GENM RIDER FIGHTER TYPE ACTION GAMER !』

 

零と百合はエックスのアーマーに重ねがけするように仮面ライダーエグゼイドと仮面ライダーゲンムを象ったアーマーをそれぞれ装着した。

 

二人はバイクで駆けながらゲームのクリア条件であるラスボスを倒すため、浮遊城アインクラッドを目指した。

 

そして、思いっきり飛び上がって城内に入り、有無を言わさない速さで階層を駆け上がる。

 

『RIDER FINISHER! MIGHTY CRITICAL STRIKE!』

 

「オラァ!」

「ヒャハァ!」

 

この場で説明しておこう。

 

あくまで彼らはヒーローである。

 

「コンティニューはさせねえぞオラァ!」

 

「神の裁きを受け取れえええ!」

 

そう、あくまでもヒーローである。

 

「天才ゲーマーのお通りだァー!」

 

「道を開けろコラァ!神のお通りだァ!」

 

自信が無くなって来るが一応ヒーローである。

 

そして、二人は75階層に入った。

 

正確には飛び込んだ、と言った方が正しいのだろうが、兎にも角にも到着したのである。

 

そこには沢山のプレイヤーが倒れており、一人の男が黒い服を着たプレイヤーを倒した所だった。

 

「ん?まだプレイヤーが?」

 

他のプレイヤー達も二人の方を向いた。

 

二人はバイクから降り、ゆっくりとプレイヤーの間を歩いてボスらしき人物の元に近付いた。

 

「君達も私を倒しに来たのかね。良いだろう、かかってこい」

 

そう言ってボスは剣を構えた。

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

「コンティニューしてでもクリアする!」

 

二人はエグゼイドとゲンム、二人の武器であるガシャコンブレイカーとガシャコンキースラッシャーを握り締めた。

 

「エグゼイドだとレベルXXか99じゃないと使えないんじゃないのか?」

 

零は百合の持つガシャコンキースラッシャーを指さして言った。

 

「あくまでレベルは関係ないのさ。さあ、行くぞ!」

 

「よ、よし!神の裁きの時間だ!」

 

零は少し首を傾げながらもボスに向かって行った。

 

零は飛び上がってボスを斬りつけた。

 

何度かボスの身体に当たる度[Hit!]エフェクトが現れる。

 

百合もガシャコンキースラッシャーでボスに斬りかかり、何度も[Hit!]のエフェクトが現れた。

 

「クッ!ゲームマスターを舐めるな!」

 

ボスは二人をなぎ払い、二人はその衝撃で間合いを取って下がった。

 

すると、その上に飯原が現れた。

 

「やあ、二人共」

 

「お前は…!」

 

「飯原…!」

 

飯原は二人を見下す様に手を振っていた。

 

「このままゲームクリアで歴史を修正するのもいいんだけど…そのままじゃあつまらない。もっと俺を楽しませてくれよ」

 

そう言って飯原はボスにゼノ細胞を指で弾いて埋め込んだ。

 

「さあ、EXステージの始まりだ」

 

そう言って飯原は姿を消した。

 

それと同時にボスキャラの目が赤く光り、二人に襲いかかった。

 

「レベル…99ってとこか!」

 

「今回は純粋なレベルアップってことか!それにしても、早くて重い!」

 

二人はボスに圧倒され、一度後ろに下がった。

 

「そうか…ならこっちもレベル99だ!零!ちょっと身体貸して!」

 

「おう!……は?」

 

百合はエグゼイドのボールを零の身体にタッチし、もう一度弾いた。

 

すると、零の身体はマキシマムゲーマと呼ばれるロボットに姿を変え、百合はそのロボットの中に入り込み、ロボットの頭部の部分から顔を出し、ガシャコンキースラッシャーを握り締めた。

 

『FORM CHANGE!TYPE MAXIMUM!』

 

「ったく、人の身体使うんだからさっさと済ませろよ」

 

「分かってるぜ!」

 

そう言って百合はボスに斬りかかった。

 

先ほどとは違って斬撃をものともせず、百合はボスの身体を掴んで思いっきり地面に叩きつけた。

 

ボスはなんとか膝立ちで耐え、百合の腹部に矛先を向けた。

 

しかし、頑丈なマキシマムゲーマのボディーには通用せず、ガシャコンキースラッシャーで薙ぎ払われた。

 

「そろそろトドメだ!」

 

百合が必殺技を発動しようとした時だった。

 

ボスは急に首を掴んで苦しみだし、膝から崩れ落ちた。

 

「な、なに!?」

 

「グッ!グオオオアアア…!」

 

そして、体から煙が吹き出し、手から剣と盾を落としてその場に倒れ、徐々に身体が変形していった。

 

「ぐあああああああああああ……」

 

ボスの悲鳴は一瞬で途切れ、数秒後には見るに耐えない醜い肉塊へと変形した。

 

「な───」

 

「なんだ、不適合者か。何も変化しないからまさか、と思ったけど」

 

いつの間にか飯原が後ろから歩いて来ていた。

 

「どう言うことだ?」

 

「それをお前らに言う理由はない」

 

そう言って飯原はボスだった肉塊に近付いた。

 

「…チッ、役立たずが!」

 

そう言って飯原は肉塊を踏みにじった。

 

肉塊からは真っ赤な鮮血が溢れ、飯原の顔や服にベッタリと付着する。

 

「…次はお前らがこうなる番だ」

 

そう言い残して飯原はその場から消えた。

 

「…とりあえず、あの少年達をコンティニューさせないと」

 

零はロボットの状態を解除し、残機の一つを分け与えた。

 

「恐らくこれで大丈夫だ…」

 

「ああ…」

 

そして、ゲームの世界の崩壊が始まり、二人はバイクに乗って出口からゲームの世界を脱出した。

 

 

「おう、おかえり」

 

モモタロスが二人を出迎えた。

 

二人はアーマーを脱着し、ボールの中に納めてボールをブレスの中に戻した。

 

「ゲームの中に入れたのは嬉しいけど…」

 

「また飯原は倒せなかった」

 

「まあ、また会った時に倒せばいいよ」

 

「そうだよ。二人共お疲れ様」

 

「お疲れさんです」

 

なのはとフェイトは二人を撫で、ガイはラムネを渡した。

 

「そう言えば、ソードアートオンラインの世界ではあの後どうなるの?」

「あの世界では、桐々谷和人と言う少年を始め六千人余りのプレイヤーはログアウト完了、そして桐々谷君は天才ゲーマーとして様々なゲームをクリアして行くのです」

 

オーナーがリュウタロスの質問に答えた。

 

「ま、これで歴史も修正出来たし、機動六課に戻ってまた別の世界へ行こうぜ」

 

「そうやな。オーナーさん」

 

「はい」

 

オーナーの合図でデンライナーは走り出し、百合はデンライナーが入る位の穴を開けて機動六課庁舎まで繋げた。

 

「次の行先は機動六課庁舎前です。長時間の運行となりますのでごゆっくりとおやすみ下さい」

 

デンライナーは汽笛を鳴らしながら機動六課庁舎前へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

SAOファンの皆様、ごめんなさい!

もう少し早く来させれば良かった!

でもコンティニューしたから許してください!

それではまた次回!


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