時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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さてさて、なのは編も落ち着いて、ええ。

これ書き終えたら本編見ないとね。

何の本編か?

それは本編を見てからのお楽しみ。

多分今回短くなる…かな?


旅立ちはいつも必然 どうせなら飛び回れ

[リリカルなのは]の世界の歴史改変を無事修正し、零達はデンライナーへ乗ってはやてのいる時間へ戻っていた。

 

はやて達はなのは達が本物かどうか確かめる為に色んな所を触り、それをヴィータに怒られていた。

 

すると、空に穴が開き、機動六課庁舎前にデンライナーが汽笛を鳴らしながら停車した。

 

「お、来た来た。来よったで二人共」

 

「?何が?」

 

「まあええからええから。見れば分かるって」

 

「見れば分かる?」

 

「少なくとも私には分かるで」

 

はやてはなのはとフェイトの服の袖を引っ張って走り出した。

 

「ちょ、ちょっと待ってはやてちゃん!」

 

「いくらなんでも突然だよう!」

 

三人は庁舎を抜け出してデンライナーの前で止まった。

 

「これは…」

 

「確か…デンライナー…」

 

なのはとフェイトの二人は驚いた様な表情でデンライナーを眺めた。

 

「なんではやてちゃんはこのデンライナーで私達が助けられたって分かったの?」

 

「あの時乗ったのは私達しか知らないはずだし、こうやって見せるのも初めてなのに…」

 

「そこは私の勘や。もしかしたら…ってな」

 

するとデンライナーのドアが開いた。

 

「ほら、この扉が開けば零君と百合ちゃんが───」

 

「よっと。おら、お前ら着いたぞ」

 

「はいはい、と」

 

「ねーねー、熊ちゃん起きないけどどうするー?」

 

「あのバカはほっとけ」

 

「起きとるわ、モモの字」

 

「起きてるんなら起きてるって言え!」

 

デンライナーの中から出てきたのは四人のカラフルな怪人だった。

 

「あれ…?」

 

「零君と百合ちゃん…増えた上に色も変わったんやなぁ。一体何があったん?」

 

はやては赤い怪人の顔を触りながら二人の方を見た。

 

「はやて…それモモタロスって人だよ…」

 

「俺を誰と勘違いしてやがんだこの野郎!」

 

モモタロスははやての手を荒々しく払い除けた。

 

「おやおや、暴力はいけませんよセンパイ」

 

倒れそうになったはやてをウラタロスが支えた。

 

「大丈夫ですか?」

 

ウラタロスははやてをお姫様抱っこする様に支えながらはやての顔を覗き込んだ。

 

「わ、私は大丈夫やで…」

 

「それなら良かった。…失敬、生き別れの姉さんとよく似ていたからつい…」

 

「カメ公もいつも通りだな」

 

すると、中からグレーのコートを着た一人の青年が降りてきた。

 

「あー、よく寝た…」

 

ガイは伸びをしながら欠伸をし、脱力した。

 

二人はガイの顔を見るやいなやそっちの方に駆けて行った。

 

「ラムネのお兄さん!」

 

二人は声を合わせて叫んだ。

 

「お、久しぶりだな。元気か?」

 

ガイは二人の顔を交互に見ながら言った。

 

「はい!お兄さんも元気そうで!」

 

「そいつは良かった。どう?俺との約束は守れてる?」

 

「ええ。その教えでここまで来られました」

 

フェイトは機動六課の庁舎の方を振り向いて言った。

 

「ちゃんと約束を守ってくれてて俺も嬉しいよ」

 

そう言ってガイはラムネを二本、二人に一本ずつ渡した。

 

「飲めよ、二人共。毎日お疲れさんです」

 

ガイは笑顔で二人に言った。

 

「…はい!」

 

二人は嬉しそうに返事をし、蓋を開けてラムネを飲んだ。

 

 

 

「あ、そやそや。零君と百合ちゃんはどこや?」

 

はやてはウラタロスに降ろされながら言った。

 

「冷コーと百合坊か?あいつらならデンライナーん中で寝てるぞ」

 

「運転やら戦いやらで疲れたんだって」

 

モモタロスとリュウタロスが親指と人差し指で二人がいる辺りを指さした。

 

零と百合はソファにもたれたりテーブルに伏せたりして眠っていた。

 

二人の近くにはラムネが二本置かれていた。

 

 

「そかそか。二人共お疲れさんやな」

 

「ところでさ、ラムネのお兄さん」

 

「ん?」

 

「赤い人に青い人、それに皆にちょっと相談があんねんけど、ええか?」

 

「あん?」

 

「ん?」

 

「え?」

 

「あ?」

 

「ここで話すのもあれやし、それにデンライナー?やっけ?の偉い人もいるんやったら連れてきてくれへんか?」

 

「あ、じゃあ僕連れてくるー」

 

そう言ってリュウタロスはオーナーと眠っていた二人を起こして連れ出した。

 

「んー…なんですかリュウタロスさん…」

 

「いーからいーから。早く早く〜」

 

リュウタロスは数分としない間に三人を連れて出てきた。

 

「全員揃ったな。ほないこか」

 

そう言ってはやては庁舎の方に案内し、一同は庁舎へ入った。

 

「カメ公先に言っとくが余計なことすんじゃねえぞ」

 

「時間ないんだしそんな事しませんって」

 

「なら良いんだけどよ」

 

そんな会話をしながら一同は進む。

 

通る人々のイマジンを見る目は、怖がる物もあれば興味津々に目を輝かせたりと様々だ。

 

そして、数分後に司令室に到着し、オーナーやモモタロスはソファに座り、はやて、なのはと机を挟んで座った。

 

「それで、相談とは?」

 

「そんな難しいことやないんやけど、私達もデンライナーに乗せて欲しいねん」

 

「はやてちゃん!?」

 

「はやて!?」

 

二人は驚いた様な表情ではやてを見た。

 

その表情は真剣そのものだった。

 

「うーむ…皆様は如何ですか?」

オーナーはイマジン達の方を見ながら言った。

 

「や、俺は別にいいけどよ」

 

「僕も大賛成です」

 

「俺も大歓迎やでぇ」

 

「僕も仲間が増えて嬉しいよー!」

 

「ガイ様達は如何ですか?」

 

オーナーは零達の方を向いて言った。

 

「味方が増えるのは嬉しいけどさ…」

 

「三人共どれ位強いの?」

 

「確かに、それ次第だな。守りたい気持ちも分かるけどな…」

 

「どこかで聞いた話なんやけど、この二人地球上での強さランキングで上位にくい込む程やって」

 

「採用だな」

「採用ですね」

 

「採用だわ」

 

満場一致で三人が着いていく事が決まった。

 

「ほんまにありがとうな。で、勿論ただって訳やないんや」

 

「ほほう、それは一体?」

 

「ここのシステムも全部復旧した。でな、デンライナーと組み合わせて様々な世界に行けるようにするんよ」

 

「ってーとつまり、デンライナーの時間を超えるのとここのシステム…」

 

「時空を超えるシステムを連動させて沢山の世界を救う…ってこと?」

 

モモタロスとウラタロスがジェスチャーをしながら言った。

 

「そう言うことや。な?悪くないやろ?」

 

「…そうですね。沢山の世界を救わねばならない今、そのシステムは必要不可欠です。良いでしょう」

 

「ありがとな!えっと…」

 

「おっと失礼致しました。私の事はオーナーと呼んで頂いて構いません」

 

「改めてありがとな!オーナー!」

 

はやてとオーナーは強い握手を交わした。

 

 

 

一同は早速デンライナーに乗り込み、司令室ではシャマルがシステムを起動させた。

 

『こちらシャマル。システム起動確認しました』

 

シャマルが通信機ではやてに通信を送った。

 

「ありがとな、シャマル」

 

『いえ。お気を付けて行ってらっしゃい』

画面の向こうでシャマルは笑顔で手を振った。

 

はやても手を振り返し、通信を切った。

 

「さて、とりあえずいける準備は出来たけど、行く準備は出来たか?なんとかに、フェスタにはやこ」

 

「なのはです!」

 

「フェイトです!なんでお祭り!?」

 

「はやこて!はやてやで!」

「はいはい。で、行く準備は出来てンのか?」

 

「一応出来てるけど…ヴィヴィオどうしよう」

 

なのははフェイトの方を見ながらオロオロして言った。

 

「それなら問題あらへんで。さっきヴィヴィオに言ったらフーカんとこ泊まるって言ってたから」

 

「なら大丈夫そうだね」

 

「おし、ならもう行けそうやな!」

 

キンタロスは腕を組みながら一同を見回した。

 

「おめえ一番なんにもしてねえだろうが!」

 

そう言ってモモタロスはキンタロスの頭を叩いた。

 

それを見て一同は大笑いした。

 

「それでは皆様、出発致しましょう。次の行き先は過去か、未来か。デンライナー、発車でございます」

 

オーナーの言葉と共にデンライナーは動き出し、システムの中へ入って別の世界へと走り出した。

 

「次の世界線はどこ?」

 

百合はナオミから貰ったコーヒーを飲みながらオーナーに聞いた。

 

「次の行き先は、第214世界線です。長時間の運行となりますのでゆっくりと休んでください」

 

「また随分飛ぶね…」

 

「しょうがないさ。どれ位世界線があるなんて分かんないんだもの」

 

「それに、その並行世界まで考えるとキリが無いしね」

 

ウラタロスとなのはが零に説明した。

 

「で、その世界の事は分かる?」

 

「うーん、目立ったものはないから向こうに行かないと分からないわねぇ」

 

百合はスマホを弄りながら言った。

 

「ゲームとかの世界だったら面白そうだけどな」

 

一同はそんな他愛の無い会話をしながら次の世界へ向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

次回はかの有名なヴァーチャルゲーム!

彼らは果たして生き残れるのか!?

また次回!

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