時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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久しぶりに行くぜ行くぜ行くぜぇ!


セルリアンとメダルとカード

「セルリアン退治?」

 

 「そう。セルリアンの事は聞いた?」

 

 「うん。ヒグマのおねーちゃんから色々聞いたよ。かばんのおねーちゃんの事とか、セルリアンと色々あったって」

 

 「そっか。それじゃあ単刀直入に聞くよ。セルリアン退治、手伝ってくれるかな?」

 

 「…セルリアンとは仲良くなれないの?」

 

 「……一番良いのはそれなんだけどね…」

 

 「セルリアンは私達フレンズの天敵だし、仕方ない」

 

 「そっか…」

 

 リュウタロスは少し項垂れた。

 

 「ごめん、リュウタロス」

 

 映司は深く頭を下げた。

 

 「映司が謝る事じゃないよ」 

 

 「でも、アンクが聞いたらきっとこう言うよ、お前はこれっぽっちの事も出来てないのか、って」

 

 映司は苦笑いをして言った。

 

 「映司…」

 

 「とにかく、今はセルリアンを退治しないと。ジャパリパークの平和だけでも取り戻さないとね」

 

 「うん!」

 

 「ああ!」

 

 「私達も頑張らないと!」

 

 「はい!」

 

 映司、リュウタロス、フレンズ達が意気込みを入れたところだった。

 

 突如地響きがし、森の奥から大きな足音が聞こえた。

 

 どうやらこちらに向かってきている様だ。

 

 「これは…!?」

 

 「走れ!」

 

 ヒグマの声で一同は森の外へ駆け出した。

 

 「あっ!」

 

 すると、途中でリカオンが転んだ。

 

 「リカオン!」

 

 ヒグマが叫んだ。

 

 『タカ!ウナギ!バッタ!』

 

 どこからか二本の触手が飛び出し、リカオンの身体に巻き付かせ、引き寄せた。

 

 「大丈夫?」

 

 触手の主は、映司が変身した仮面ライダーオーズ・タカウバの腕の触手だった。

 

 「助かりました」

 

 タカウバはリカオンを降ろし、変身を解除した。

 

 「このまま走らないの?」

 

 「なるべくオーズの力には頼りたくないからね」

 

 「映司らしいや」

 

 「話してる場合か!早く走れ!」

 

 ヒグマに言われ、映司、リュウタロス、リカオンは走り出した。

 

 そして、森を抜け出した。

 

 その後ろにいたのは、十m程のセルリアンだった。

 

 「ーーーーーーーッ!」

 

 セルリアンは声にならない雄叫びをあげた。

 

 「行くよ、皆」

 

 「ああ!」

 

 「リュウタロスも」

 

 「うん!」

 

 ヒグマ達は武器を構え、リュウタロスと映司はベルトを巻いた。

 

 映司は赤、黄色、緑のメダルを挿入し、オースキャナーと呼ばれるアイテムでメダルをスキャンし、リュウタロスはベルトの紫のボタンを押してライダーパスをかざした。

 

 「変身!」

 

 『Gun form』

 

 『タカ!トラ!バッタ!タットッバッ!タトバッ!タットッバッ!』

 

 リュウタロスの身体にはガラスの破片の様な物が集まって電王になり、紫色が基調となったパーツが付き、顔には紫色の龍を象ったマスクが駅に止まる電車の様に付き、仮面ライダー電王ガンフォームに変身した。

 

 映司の顔、胸、腰の周りを色とりどりのメダルが回り、上からタカ、トラ、バッタのメダルが前にスロットのように止まり、一つのオーラングルとなって映司の身体に付き、仮面ライダーオーズ・タトバコンボに変身した。

 

 「はあっ!」

 

 タトバとガンは武器を構え、セルリアンの方を向いた。

 

 「ーーーッ!」

 

 セルリアンも雄叫びをあげ、タトバ達の方に向かってきた。

 

 「バァン!バァン!」

 

 ガンはデンガッシャーでセルリアンに銃撃を食らわせた。

 

 効果はあるようで、少しずつセルリアンの身体が削れていった。

 

 「でやあああっ!」

 

 ヒグマも大きく飛び上がり、セルリアンとすれ違いざまにセルリアンの身体を切り裂いた。

 

 「ーーーーーーーッ!」

 

 セルリアンは悲鳴をあげ、尻尾でリカオンを吹き飛ばした。

 

 「きゃっ!」

 

 「リカオン!」

 

 リカオンが吹き飛ぶ先には鋭く尖った枝があった。

 

 「リカオンちゃん!危ない!」

 

 『ライオン!トラ!チーター!ラトラタ!ラトラーター!』

 

 オーズはメダルを入れ替え、黄色い三つのメダルをスキャンし、ラトラーターコンボに変身した。

 

 「はっ!」

 

 ラトラーターはチーターの瞬足の能力を発揮させ、リカオンが木の枝に触れるよりもはやくリカオンを助け出した。

 

 「あ、ありがとう…」

 

 「気にしないで。怪我はない?」

 

 「はい…」

 

 「それなら良かった」

 

 ラトラーターはリカオンを降ろした。

 

 「さ、行こう、リカオンちゃん」

 

 「はい!」

 

 リカオンも力強く大地を踏みしめ、大きく飛び上がった。

 

 「たあああっ!」

 

 「はああっ!」

 

 ラトラーターとリカオンは同時に飛び上がり、ラトラーターはトラの爪を発揮させ、リカオンと同時にセルリアンに斬撃を食らわせた。

 

 その斬撃でセルリアンの前足が一本取れ、セルリアンは一瞬バランスを崩した。

 

 「今だ!キンシコウ!」

 

 「はいッ!」

 

 キンシコウは持っていた如意棒の様な武器を頭上で両手で振り回し、セルリアンに強い一突きを食らわせ、セルリアンは大きな地響きを鳴らしながらバランスを崩した。

 

 「今だ!二人共!」

 

 ヒグマはガンとラトラーターの方を向いて言い、二人は頷いた。

 

 『SCANNING CHARGE!』

 

 『FULL CHARGE!』

 

 ラトラーターはオースキャナーでもう一度メダルをスキャンしてエネルギーを貯め、ガンはライダーパスをベルトにかざし、デンガッシャーの銃口にエネルギーを貯め、銃口をセルリアンの弱点である石に向けた。

 

 「はぁぁぁぁー!セイヤーーーーッ!」

 

 「バァン!」

 

 

 ガンがエネルギー弾をセルリアンに放ち、その後にラトラーターが三つの光の輪を潜りながら更にエネルギーを貯めて、そのエネルギーをトラの爪で一気に解放し、セルリアンの身体を貫いた。

 

 石は砕かれ、辺りにはセルリアンの破片とセルメダルが降り注いだ。

 

 「これって…」

 

 ガンは落ちたセルメダルを拾い上げて呟いた。

 

 「どうやら、このセルリアンはセルメダルにサンドスターがついたやつだったみたいだね」

 

 ラトラーターは変身を解除しながら 言った。

 

 ガンもベルトを外してリュウタロスに戻った。

 

 

 

 

 「今日はありがとな!リュウタロス!」

 

 「まさか、映司さんと同じ様な方だったとは…」

 

 「それは私も驚きました」

 

 「まだ僕達以外にもいるもんね、ライダー」

 

 「うん。皆凄く強いんだ」

 

 「私達もいつか会って、戦ってみたいな」

 

 「まだオーズにも勝てないんでしょ」

 

 「こっ、これから勝つんだよ!」

 

 「勝てると良いですけどねぇ」

 

 「おいキンシコウ、今からやりやってもいいんだぜ」

 

 ヒグマは武器を握りながら言った。

 

 「冗談ですよヒグマ」

 

 ヒグマとキンシコウは談笑していた。

 

 「そう言えば、映司は元々ここにいたの?それとも誰かにここに連れてこられたの?」

 

 リュウタロスはずっと気になっていたことを聞いた。

 

 「ああ、それは───」

 

 「そこにいたかリュウタロス!」

 

 突如、聞きなれない声が聞こえ、一同はその方を向いた。

 

 その先には、見慣れない格好をした男が浮いていた。

 

 「誰だ?」

 

 「貴様に名乗る名は無い…はっ!」

 

 男はリュウタロスに向けて光線を放った。

 

 リュウタロスは避ける間もなく、光線に直撃した。

 

 「うわああああああ!」

 

 「リュウタロス!」

 

 映司はリュウタロスに手を伸ばした。

 

 「もう遅い…」

 

 リュウタロスは一枚のカードに変わり、男の手元に行った。

 

 「お前達は辺境の世界で一生指をくわえて見ていろ」

 

 男は空に穴を開き、リュウタロスのカードと一緒に十数枚のカードをその穴に入れた。

 

 「フハハハハハハ…さらば、仮面ライダー…!さらば…ウルトラマン…!」

 

 そう言うと、男はそこから姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

果たして次の世界はどこになるのか…

次回もお楽しみに!

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