次々とリクエストが来て嬉しい所存です。
「行くよ!皆!」
「おう!」
「ああ!」
「あれ、永夢、アイツらはどうした?」
電王はいつの間にか来ていたエグゼイドを指さして言った。
「僕の相棒が戦ってくれてます」
「相棒?」
エグゼイドはパラドクスの方を指差し、電王はその方を見た。
『マッスル化!高速化!鋼鉄化!』
「そらそらそらそらァ!ほっ!まだまだ!」
パズルゲーマーが辺りのエナジーアイテムをパズルの様にスライドさせて空中で動かし、ファイターゲーマーはそれを受け取ってリンゼとエルゼの二人を圧倒していた。
「なんなのよこいつ…!」
「まるで…戦いをゲームの様に…!」
リンゼとエルゼは肩を上下させながら二人のパラドクスを睨んだ。
「おいおい、もっと本気でやってくれよ」
「それとも、本気でやってこのザマだったか?」
ファイターゲーマーは小刻みにジャンプをしながら、パズルゲーマーは脱力させながら言った。
「スゲエなアイツら…一度も会ってねえけど」
「また後で紹介しますよ。今は目の前の敵に集中しましょう!」
「おう!」
永夢はガシャコンキースラッシャーを手に取り、電王もデンガッシャーをソードフォームの形に組んで構えた。
「僕達を離して力を合わせない様にするんだね。その作戦はいいと思うよ。でも、僕には何人がかりだと関係無いね」
冬夜は淡々と述べながらスマホを取り出した。
『今だ高町なのはァ!奴を拘束しろ!』
なのはの耳に付けていた通信機器から黎斗神の指示が入った。
「バインド!」
『フェイトォ!はやて!君達もなのはに協力するんだ!』
「うん!」
「分かった!」
二人も冬夜の腕と足に拘束の魔法を掛け、三重ものバインドを掛けた。
これ程のバインドならば流石の彼でも簡単には解除出来ない。
「今だ美琴ォ!奴の携帯を撃て!」
「任せなさいっ!」
美琴は全力で超電磁砲を冬夜のスマートフォンに向けて放った。
「!!」
エグゼイドはマイティアクションXのガシャットをキメワザホルダーに挿してボタンを押した。
『キメワザ!』
「お、おい、そいつでどうするんだ?」
「少し見てて下さい。あのエネルギーを使えればどうにかなるはず!」
そう言ってエグゼイドはエネルギーの溜めながら大きく超電磁砲に向けて飛び上がった。
「あ、アイツ何やってんの!?バカなの!?」
「何をしている宝条永夢!そのままじゃ君に当たるぞ!」
ゲンムと美琴もそれを見て叫んだ。
「大丈夫です!ハァッ!」
エグゼイドは空中で回転し、溶けかけたコインから超電磁砲のエネルギーを足で受け取って冬夜のスマホに狙いを定めた。
「はああああ…!」
『MYGHTY CRITICAL RAILGUN STRIKE!』
「技名なげえな!」
「先輩は少し黙ってて!」
「はあああああーッ!」
エグゼイドは冬夜の手から大きくスマホを蹴りあげた。
「こんな危ないもの…あってはならないんだ!」
そして、エグゼイドは目線の先に超電磁砲のエネルギーとキメワザのエネルギーが込められたエネルギー弾を作り出し、そのエネルギー弾を全力で蹴り飛ばし、その後に着地した。
エネルギー弾はスマートフォンに直撃し、火花を散らしながら地面に落下した。
「ぼ、僕のスマホが…!?」
冬夜はスマホの方に駆け寄り、スマホを拾い上げた。
スマホの起動ボタンを押したが、反応は無く、冬夜の顔が映るばかりだった。
「く…!」
冬夜はスマホをポケットに入れてエグゼイド達の方を睨んだ。
「お前達はこの場で絶対に消し去ってやるよ!後で戦わなきゃ良かったってなる位に!」
「往生際が悪いな…」
「ええ度胸や!モモの字、カメの字、リュウタ、皆!俺らの強さで泣かせたろうやないか!」
「はい!」
「うん!」
「任せとき!」
「行こう!」
エグゼイド達と冬夜はお互いのプライドと意地を掛けた戦いの火蓋を切った。
「はああああ…!」
スナイプとレーザーターボはガトリングでリーンとユミナは撃ち合っていた。
「キリがねぇ!」
「幾ら撃っても、全然減らねえな…!」
スナイプとレーザーターボは肩を上下させながら背中合わせで地面に降りた。
「あらあら、やはりゼノ細胞がない方々はダメですね」
「そろそろ止めを刺してあげましょう」
リーンとユミナは二人を追い詰めた。
「…ヘッ、テメエらみてえなションベンくせえガキにやられてたまるかよ」
「誰が俺たちがこんなもんだって言ったんだ?俺達はまだ本気の三割も出してないぜ?それとも、お前らは全力だったのか?」
レーザーターボは半笑いで煽るように言った。
「言ってくれますわね…」
「良いでしょう!私達の本気を甘く見ない事ね!」
そう言って二人は大量の魔法弾をセットした。
「これでくたばりなさい!」
「あの世で後悔する事ね!」
そう言って二人はスナイプとレーザーターボに向けて大量の魔法弾を放った。
『ガッシュゥゥーン』
魔法弾が起こす爆発の中からガシャットが抜ける音がした。
「どうやらくたばった様ですね…」
「所詮こんなものでしたのね、ガッカリですわ」
二人がそう言って勝利を確信した時だった。
「ああ、ガッカリしたぜ」
「お前らの攻撃にはなぁ!」
煙の中からレーザーターボがバイクゲーマに乗ってユミナの前に出てきたポーラを弾き飛ばし、リーンには大量のエネルギー弾が発射され、リーンは少し後退した。
「な、何ですか!?」
スナイプの前にはエグゼイドのマキシマムゲーマが立っており、その前にはスナイプの装着するシミュレーションゲーマが浮いていた。
「エグゼイドがこいつをくれたお陰で助かったぜ。充分な時間もくれたしな」
「流石私の発明したガシャットだァ!」
遠くでゲンムが叫んだ。
「開発したのは自分だっつーの」
「そんなもんはガキ共にお仕置きしてからだ」
「はいよ!」
『レベルアーップ!』
『デュアルアーップ!』
スナイプとレーザーターボはゲーマドライバーを操作し、シミュレーションゲーマとプロトスポーツゲーマを装着した。
「遊びは終わりだ、ガキ共」
スナイプはシミュレーションゲーマの一部から赤い片目を覗かせながら二人に言った。
「フンッ!ハァッ!」
「ハッ!デヤァッ!」
八重とブレイブは何度も何度もお互いに斬り合い、何度もつばぜり合いになった。
「流石ブレイブ殿、私が見込んだだけの程はあるでござるな…」
「だから、どうした…」
二人は息を切らせながら言った。
「このままでは、決着がつかない…そこで私は思いついたのでござる!」
「!!」
ブレイブは思わず身構えた。
「そう!音楽で勝負でござる!」
八重は目を輝かせて言った。
「…音楽だと?」
「そうでござる。ルールは簡単、指定された音楽でリズムを刻み、よりスコアの高い方が勝ちでござる」
「…で、誰が審判をやるんだ」
ブレイブは半分呆れ気味に言った。
「そこは安心するでござる。しっかりそのフィールドにするでござるから!」
そう言って八重は目を光らせ、立体的な音楽ゲームのステージを作り出した。
キチンと二人分の体力とスコア表も表示されていた。
「さあ、ステージは整ったでござる!」
「フッ、良いだろう、受けて立つ。術式レベル三」
そう言ってブレイブはドレミファビートのガシャットを取り出した。
『ドレミファビート!』
ブレイブも自分のゾーンを展開した。
そして、ガシャットをゲーマドライバーに挿し込んだ。
『ガシャット!ガッチャー!レベルアーップ!辿る巡る辿る巡るタドルクエスト〜!アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!』
ブレイブはビートクエストゲーマーに変身し、ドレミファターンテーブルに手をかけ、ドレミファビートガシャットをキメワザホルダーに挿入した。
『キメワザ!』
「俺に打てない譜面はない」
「私に弾けない曲は無いでござる」
ブレイブと八重は向かい合って立ち、八重は太鼓を召喚し、ブレイブも演奏の準備を始めた。
「課題曲は、『EXCITE』でござる!行くでござるよ!」
「来い!」
二人は最高難易度を選択した。
やがて音楽がスタートし、二人はリズムにノッてビートを刻み始めた。
二人共順調にコンボを重ね、難しい箇所も難なく突破した。
「ゼロからいーちー、いーちーかーらーうーちゅーうの果てーまでー」
八重はノリノリで歌いながらバチを振っていた。
「…」
ブレイブは音楽と譜面に集中してコンボを繋げていた。
「やはりこちらは連打がある分有利でござる!お主の負けはもう決まったようなものでござるよ!」
「…どうかな。まだ音楽は止まっていない」
「フン、負け惜しみを…ああっ!?」
すると、八重の譜面が流れて来る直前の譜面までしか見えなくなった。
「な、何をしたでござるか!?こ、こんなの反則でござる!」
「俺の方の譜面にはオジャマアイテムがあるんだ。それに、真の音ゲーマーなら、譜面なんて見なくても叩けるだろ」
「…!」
そして、曲が最後のサビに入ろうとしたところで八重のコンボが途切れた。
「はあっ!」
「オラァ!」
「フッ!」
エグゼイド、電王と冬夜はお互いの武器をぶつけ合い、その隙にはやてとフェイトが横から魔法を放ち、冬夜はそれに気付いて剣を二人から離して自分の魔法で相殺させた。
『ゲキトツロボッツ!』
エグゼイドはロボットアクションゲーマーにレベルアップしてロケットパンチを冬夜に向けて放ち、それを電王がライダーキックで威力をアップさせた。
「こんなもの…ッ!」
冬夜はそれと自分の拳をぶつけ合わせた。
「ディバインバスター!」
そこになのはが集束魔法の一つ、ディバインバスターを放って冬夜を怯ませ、ロケットパンチは冬夜の身体に直撃して空を飛んだ後、エグゼイドの手元に戻った。
「ナイスだぜ、なのは!」
「まだ終わってないよ!集中して!」
「おう!…なのはのやつ本気で怒ってんな〜」
「ホラ!僕達も負けてられないよ!」
「こんな所で待ってる場合じゃないって〜」
リュウタロスやウラタロスは電王の中で暴れながら言った。
「ええいテメエら!勝手に動くんじゃねえ!」
電王の中でモモタロスはイマジン達を一喝した。
「まだまだ行くぞ!大大大大大変身!」
『ドラゴナイトハンターZ!』
今度はハンターゲーマを装着し、二刀流で冬夜に挑んだ。
しかし、相手も剣の捌きが上手く、二刀流でさえも押されてしまう。
「どうした?二刀流でもこんなもんなの?」
「誰がそんなこと言ったんだよ」
エグゼイドがそう言った途端、ハンターゲーマの口が開き、龍の火炎の如く炎が飛び出し、冬夜は咄嗟に防御をして後ずさった。
「グッ!」
「やっぱり半分神とは言え燃えるのは怖い様だなァ!」
「!?」
後ろにはゲンムがおり、冬夜はエグゼイド達からもゲンムからも離れた。
「クッ…」
「ヴェハハハハァ!所詮半分神に完全な神である私に勝てる訳はなぁい!」
そう言ってゲンムは冬夜にガシャコンスパローで襲いかかった。
クナイの様に振り回し、冬夜はなんとか躱しながら間合いを取った。
「フン、流石脅威の身体能力と言った所か、だが、いつまでそれが持つかなァ!」
『キメワザ!』
ゲンムはデンジャラスゾンビガシャットをキメワザホルダーに挿入した。
『DANGEROUS CRITICAL DEAD!』
「はァ!」
ゲンムの身体からはゲンムの分身が飛び出し、増殖しながら冬夜に迫った。
「な、なんだこいつら!」
「永夢ゥ!奴を足止めしろォ!」
「は、はい!」
エグゼイドは空中に浮いていたチョコブロックを崩し、エナジーアイテムを取り出した。
『混乱!』
「これでどうだっ!」
エグゼイドはエナジーアイテムを冬夜に与え、混乱状態にした。
「私も!バインド!」
なのはもすかさずバインドで動きを封じた。
「良くやった高町なのはァ!」
「神もナイスだよ」
「フッ、神として当然だ」
「あんなバカは相手にしちゃあかんでなのはちゃん」
ゾンビ達が冬夜に襲い掛かり、彼に取り付きながら爆発した。
それと同時に冬夜の混乱も解除された。
「な、何をした!」
「私の力でお前の底上げされた身体能力をリセットしてやった!もうお前には魔法しか残っていない!そして永夢!仕上げだ!」
「ああ!任せろ!」
『マキシマムマイティX!』
エグゼイドはマキシマムマイティXガシャットをゲーマドライバーに挿入し、マキシマムゲーマを装着した。
『キメワザ!』
エグゼイドはガシャットをガシャコンキースラッシャーに挿し込み、エネルギーをチャージした。
『MAXIMUM CRITICAL FINISH!』
ガシャコンキースラッシャーから特殊なエネルギー弾が発射され、冬夜の体はそれに包まれ、やがて爆発を起こした。
「今度は何を…!魔法が!」
「お前の無限にある魔力量をお前から取り除いた。もう魔法も無限には出せない!」
「クッ…!」
「よーしお前ら、良くやった」
「永夢君、神、後は私達でやるわ」
エグゼイドとゲンムの前に電王となのはが立ち、冬夜の方を向いた。
「それじゃあ、頼みます」
「後は頼んだぞ」
「これでフィニッシュだ!」
「はああああ…!」
『キメワザ!』
リンゼとエルゼの二人は、武器や魔法の準備をした。
「行くぜ!ハッ!」
『透明化!高速化!マッスル化!』
『マッスル化!マッスル化!マッスル化!』
三種類のエナジーアイテムを獲得し、二人のパラドクスはパワーアップした。
『PERFECT CRITICAL COMBO!』
『KNOCKOUT CRITICAL SMASH!』
パズルゲーマーは高速で飛び出し、リンゼに空中でのラッシュを入れ、最後に下から大きく蹴りあげてエルゼからゼノ細胞を弾き出し、それを最後のキックで消滅させた。
「ああああああああ!」
ファイターゲーマーもエルゼのパンチを何度も避けてカウンターを繰り返し、炎を纏った強烈な拳をエルゼの腹部に入れて吹っ飛ばし、、彼女の背中からゼノ細胞を弾き出した。
「きゃああああ!」
それを見たファイターゲーマーは飛び上がり、ゼノ細胞を拳で潰して消滅させた。
そして、二人のゲーマーの上にリンゼとエルゼが落下し、二人はそれを受け止めて地面に横たわらせた。
「またゲームしようぜ」
そう言ってパラドクスは変身を解いた。
『キメワザ!』
「ガキは部屋でおねんねしてな!ハァッ!」
『BANG BANG CRITICAL FIRE!』
スナイプは無数のエネルギー弾を放ち、リーンの魔法弾をも跳ね返してリーンに直撃させ、身体から弾き出たゼノ細胞を跡形も無く消滅させた。
「ミッション、コンプリート」
『キメワザ!SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』
「それっ!」
レーザーターボは片方のホイールを飛ばしてユミナの魔法弾を弾いていった。
「大サービスでもう一個!そらよ!」
そして、もう片方のホイールも飛ばしてユミナの腹部に直撃させ、身体から出たゼノ細胞を二つのホイールで消滅させた。
「ああああああああ!」
落下してくるユミナをレーザーターボは受け止め、地面に横たわらせた。
「よっと。こっちも終わったぜー」
レーザーターボとスナイプは変身を解除した。
「あ、あ、あわわわわわ…!」
八重は焦りからかどんどんコンボが繋げなくなり、遂に曲は終了した。
『FULL COMBO!』
ブレイブの方からフルコンボの音声が聞こえた。
「そ、そんな…」
八重は二人のスコアを見た。
スコアでもブレイブの方が上だった。
「お前の負けだ!」
『DOREMIFA CRITICAL STRIKE!』
ブレイブの左肩に装着されたワッツアップサウンダーと呼ばれるゲーマの一部からエネルギーの詰まったボムが発射され、ボムは八重に直撃した。
「うああああああ!」
八重の身体からゼノ細胞が飛び出し、ブレイブはそれをガシャコンソードで切り裂いて消滅させた。
「フッ…」
ブレイブは変身を解除した。
「行くぜ!なのは!フェイト!はやて!」
「うん!」
三人は上空でエネルギーのチャージを始め、電王は冬夜と戦い始めた。
しかし、冬夜は反撃出来ず、電王の攻撃を受けるばかりだった。
「おいおい、勘弁してくれよ」
「違うよ先輩、彼弱くなってるんだから」
「おっと、そういやそうだったな。手加減って難しいぜ」
「ク…僕が負けるはずは無いんだ…!」
「ああ、そうか。だけどな、俺はそんなん知ったこっちゃねえんだよ!」
電王は向かってくる冬夜を殴り飛ばした。
「いいか、よく聞け。テメエがどんな力を手にしようが構わねえ。だけどな、力には使い方ってもんがあんだよ。後、力相応の心の器ってもんが必要だ」
「心の…器…?」
「ああそうだ。テメエは好き勝手やってる様だが、果たしてお前はそれでいいのか?テメエが転生した理由はなんだ?お前がもう一度命を授かった理由をよく考えてみろ!」
「エネルギー充填完了!」
「いつでも行けるよ!」
上空からなのはとフェイトが上から言った。
「おし!いっちょ決めてやる!俺達の必殺技、part Climax!」
「With Magical Girls!やで!」
『FULL CHARGE 』
電王はライダーパスをベルトにかざしてエネルギーを溜め、デンガッシャーを冬夜に投げつけて冬夜の身体を固定し、なのは達三人よりも大きく飛び上がった。
「行くよ!二人共!」
はやてとフェイトは強く頷き、三人はデバイスで三つの光の輪を重なり合う様に作った。
『SCANNING CHARGE!』
「はあああああッ!」
三人は巨大な集束魔法を作り上げ、冬夜に狙いを定めた。
あまりの魔力で三人の髪が激しくたなびく。
「セイヤーーーッ!」
叫び声と同時に巨大な魔法光線を放ち、電王も最高到達点で姿勢を変え、ライダーキックを放った。
「僕が…僕が負ける筈は無い…!お前達は僕に負けなくてはならない!」
言葉の途中で冬夜に魔法が当たりそうになり、冬夜は魔法の壁を作って防いだ。
「例え魔法が無くなったって、スマホが無くなったって負けるものか!」
「うるせー!」
電王はライダーキックで魔法の中に突っ込んで冬夜の出した魔法の壁を破り、ライダーキックと魔法を冬夜に直撃させた。
そして、冬夜から出た悪いゼノ細胞を電王は拳で消し飛ばした。
「本当に強いんならこんなもんに操られてるんじゃねえってんだよ」
そう言って電王はベルトを取り、イマジン達も四人に戻った。
「まっ、こいつらも歴史が元に戻りゃ力も戻んだろ」
「ところでなのはさん、さっきの三人の技は?」
ウラタロスは降りてきた三人の方を向いて言った。
「三人の集束魔法を合体させて見たんだよ。光の輪で狙いを定めて、そこから一気にドーン!って感じ」
「凄くカッコイイじゃん!」
「技名みたいなんはあるんか?」
キンタロスは腕を組みながら聞いた。
「そうだね…スキャニングトリプルチャージ、かな」
(…センス無ぇ〜)
イマジン達はそんな事を思いながらも口にはしなかった。
そして、なのは達やエグゼイド、ゲンムも変身を解除した。
「あれ、そう言えばディアーチェ達はどこいったん?」
「気合い入れてた割には戦ってなかった気が…」
すると、遠くからディアーチェ達四人が飛行してきた。
「おーい、そっちは終わったかー?」
「ディアーチェ、今までどこ行っとったん?」
はやてはディアーチェの方を見て聞いた。
「どこ行ったも何も、戦う前にお主らが全部戦う相手を取るから、我らは仕方なく救助活動をしていたんだ」
「さー戦うぞ!ってなったら相手がどこにもいないしさ〜」
「もう仕方ないから消火活動してようって事になりまして」
「あ、ご、ごめんね!皆すぐ先頭に移っちゃったからさ!」
「…まあ良いわ。して、こいつらはどうするんだ?」
ディアーチェは冬夜や八重達の方を見て言った。
「ここがこいつらの世界みたいだし、ここで放置でもいいんじゃねえのか?」
大我がぶっきらぼうに言った。
「うーん、こんな所で放置しとくのもアレだけど…」
「どうせ歴史が元に戻ればどうにでもなる。別の人間や転生者が残ってるならデンライナーで元の世界なり元の時間なりに戻せばいいだろ」
飛彩はデンライナーを見て言った。
「そうだね。さっさと終わらせて、この異変を終わらせよう!」
一同はデンライナーに乗り込み、デンライナーは時空間の中を駆け抜けて行った。
今回はここまでです。
いせスマファンごめんよ…
次回は動物と動物のアイツ!
次回もお楽しみに!