「しかし、戦うとは言ったものの、奴とどう戦うんだ?居場所も分からなければ、戦うことすらままならないぞ」
デンライナーの車内で飛彩は冷静に言った。
「大丈夫です。少し前に黎斗さんに連絡して居場所を突き止めておくように頼みました」
すると、永夢の言葉に反応するように空中にモニターが現れた。
「檀黎斗神だ!」
モニターから黎斗神が出現し、手で文字を出現させて言った。
「よう、悪いな永夢。いきなりこんな調子でよ」
黎斗神の横から一人の別の男が割り込んだ。
「貴利矢さん!」
「よっ、元気でやってるみたいだな」
貴利矢と呼ばれた男はサングラスを額に上げて永夢に挨拶をした。
「え、永夢くん、そちらは?」
はやては永夢の方を見て聞いた。
「こちらは九条貴利矢さんです。貴利矢さんも黎斗さんもバグスターになってしまってるんですけど、これでも立派な仮面ライダーです」
「ただいまご紹介に預かりました、九条貴利矢です。以後お見知り置きを」
「だから檀黎斗神」
「はいはい。神だからちょっと黙ってろ」
「フン、そこまで言うならしかたない」
「チョロイなこの神」
「それで、奴の居場所は掴めたのか?」
大我が画面の向こうにいる二人に聞いた。
「例のスマホ使いだろ?しっかりサーチかけておいたぜ」
「ついでに奴の個人情報もなァ!」
「流石神ってところか」
「褒めるな。褒めたって何も出ないぞ」
「あの神随分チョロいなぁ」
はやては苦笑いをしながら言った。
「奴の名前は望月冬夜。随分イカした名前だねぇ」
「こいつは現世で死に、別の世界に転生している。しかし、やっかいなことに、驚異的な身体能力を別の神に与えられ、その上で殆どの魔法を使える厄介なやつだ」
「その餅つき豆腐ってやつはどんだけ強いんだ?」
「望月冬夜だよセンパイ」
ウラタロスはモモタロスにツッコミを入れながら言った。
「ちょっと待ってくれ。データを送る」
モニターの向こうで貴利矢はキーボードを叩き、彼の詳細なスペックを表示した。
「望月冬夜、十五歳。さっきも話したが、身体能力は徹底的に底上げされ、無尽蔵の魔法量に全属性の魔法が使い放題と来た」
「要するにチート…って事ですか?」
零はモニターを見ながら言った。
「そういう事。察しが早くて助かるぜ」
「チート使い…味方になれば恐ろしい程頼もしいけど、敵にまわればこれ以上怖いものは無いわ…」
「ああ…ましてやそれが神だったら…」
二人は身震いし、ソファーに座り込んだ。
「………」
「…な、なあ、二人共」
「よせ、子烏。あの二人も過去に何かあったのだろう。今は無闇に詮索するな」
「…話を戻していいか」
貴利矢の声で一同はモニターの方に向き直った。
「奴の身体能力はとてつもないほどに上げられている。俺や永夢達がバグスターを除去するのとはまた訳が違う。一度戦ってるんなら分かるはずだ」
「……」
それを聞いてモモタロス達は俯いた。
前回、手も足も出ず完敗し、あげく逃げられてしまった。
そんな相手を倒せるのか…。
不安で一杯だった。
「それでも倒したいの。貴利矢さん、何か攻略法は有りませんか?」
なのははモニターの方に近付いて言った。
「まあ落ち着け。例えどれだけチートって言っても所詮人間だ。しっかりと弱点はある」
「攻略法はやっぱりあるんですね!」
「確証には欠けるが…それでも聞くか?」
「監察医、俺はお前の目を信じている。どんな方法でも、俺達はその方法を信じてオペをするだけだ」
「天才外科医に言われたら言うしかねえな。それじゃあ作戦を話すぞ」
貴利矢は自分や黎斗神の見解を元に立てて置いた作戦を説明した。
「…以上だ。何か質問はあるか?」
「はい」
フェイトは手を挙げた。
「はい、そこの金髪のお姉さん」
「勝てる見込みはどれ位でしょうか?」
「そうだな…神、どれ位だ?」
「作戦が全て上手く行ったと仮定して、計算すると…そうだな、八割五分と言ったところか」
黎斗神は自分の計算をモニターに表示した。
「とは言っても全部が成功したとしたら、だ。要するに、やって見ないと分からない、ってこった」
「失敗は出来へんな…おし!一丁やってやるで!」
キンタロスは自分の頬を強く叩いて気合いを入れた。
「おっと、待ちたまえ、諸君。とうっ!」
次の瞬間、モニターを通じて黎斗神がデンライナーの中へ出てきた。
「うわあびっくりしたぁ!」
「あっ神テメエきたねえぞ!」
そう言って貴利矢もモニターからデンライナーの中へ出てきた。
「作戦には私達も参加する。以前のクロノスの攻略よりも難しいだろうからな」
「神や俺がいてくれた方が頼もしいだろ?」
貴利矢は白い歯を見せて笑いながら永夢の方を見て言った。
「ええ。お二人がいてくれると凄く助かります!」
「ここまで来ると何でもアリみたいやけど…」
「相手も何でもアリみたいなもんだ。今更気にする程でもなかろう」
「王様の言う通りだよ!」
「我々も全ての力を持って相手と戦う。それだけです」
「ユーリも、精一杯サポートします!」
シュテル、レヴィ、ユーリの三人もやる気満々の様だ。
「そうか…よし!黎斗神とやらよ、我らも全勢力で奴を叩き潰す!良いな!?」
「当然だァ…!これ以上奴らに好き勝手されてなるものかァ!」
黎斗神は静かに言い放った。
「…何で少しデンジャラスゾンビになってるんですか?」
永夢は貴利矢に小声で聞いた。
「奴が半分神になってて気に入らないんだとさ」
「ああ…そういう事ですか」
永夢は半分納得したような感じで頷いた。
「さらに、こちらでも強力な助っ人を呼んでおいた。たった数分しかいられないが、奴を攻略するには充分、いや十二分な程だァ!」
「その助っ人って言うのは?」
「今言っちゃったらつまんないでしょ? その時まで待ちな」
「よし、テメエら!準備はいいな!?」
「これより、望月冬夜攻略作戦を開始するゥ!行くぞォ!」
デンライナーは黎斗神に指定された世界線と時間に向かった。
炎に包まれた街の中を人々が逃げ惑う中、一人の男と数人の女は破壊活動を続けていた。
「やっぱりこんな世界つまらないや。どこへ行っても人間は変わらない。傲慢で、自分の欲望だけ満たして、その癖自分だけ助かればいいなんて、矛盾ばっか。でも、それも無くなる。この僕が皆を助けてあげる」
そう言って冬夜は魔法で街を大きな爆発に巻き込み、跡形も無く消し去った。
「流石冬夜殿。自分の手で人間達を救済しようと言う訳でござるな」
「やっぱり八重は物分りが良くて良いよ」
その様子を、なのは達はデンライナーの中から見ていた。
「酷い…」
「これも、恐らく例のゼノ細胞のせいだろう。だが…」
「ううん、とにかくアレを止めないと!黎斗さんは助っ人の用意を!」
「黎斗神だァ!」
「私達は彼らを倒します!」
「本気でやるの?なのは」
フェイトは心配しながらなのはを見た。
「──強い力って言うのは、生半可な気持ちで使っていい物なんかじゃないんだ。それを教えないと、あの人達は止めない」
「なのはの言う通りだぜ。強い力ってのは、強い心があって初めて出てくるんだ」
なのはの肩に手を置きながらモモタロスは言った。
「モモタロス…」
「俺を救ってくれた良太郎のようにな。良太郎は決して電王の力を悪いようには使わんかった」
「キンタロス…」
「だけど、あれはいくら何でもスマートじゃない。気に入らないから強い力を使って気に入らないものを消す…そんな事は間違ってる、そんな事は僕達だって分かってるさ」
「ウラタロス…」
「何より、皆可哀想だよ!街の人達だって、きっとあの人とも仲良くなれたんだ。それをせずに、独断だけで無くしちゃうなんて、絶対おかしい!」
「リュウタロス…」
「よう言うたリュウタ!」
「よし!テメエら!行くぞ!」
デンライナーは彼らの後ろを走り、デンライナーから永夢達やなのは達、イマジン達が降り立った。
「…何?僕達の邪魔をしに来たの?」
デンライナーが来た音に気付いて冬夜達は振り返った。
「悪いが引き取り願おう。我らも忙しいのだ」
「そうだ。それでも邪魔するって言うなら…!」
「私達も貴方達を抹消します!」
冬夜の取り巻き達も自分の武器や魔法の道具を持って構えた。
「いやー、困ったねー。皆頼もしくて」
冬夜は彼女達の後ろから言った。
「頼もしいのは結構だけど、やり過ぎないようにね?」
「分かってるわよ冬夜!」
「こんな奴ら一捻りです!」
紫の髪の双子らしき女が悪い笑顔を浮かべながら言った。
「彼女達は僕に任せて下さい。パラド、行くよ」
永夢はそう言って懐から二色のガシャットを取り出し、ボタンを押した。
『マイティブラザーズダブルエーックス!』
「だーーーーーい変身!」
永夢はゲーマドライバーにガシャットを挿し込んでレバーを引いた。
『ダブルガシャット!ガッチャー!レベルアーップ!俺がお前で!お前が俺で!(We are!)マイティ!マイティ!ブラザーズ!(Hey!)ダブルエーックス!』
永夢は二人のエグゼイド、ダブルアクションゲーマーXXRとXXLに変身した。
「久しぶりだな、永夢」
オレンジ色のエグゼイドが水色のエグゼイドの方を向いて言った。
「ああ。久しぶりに行くよ!」
「心が踊るな、こんなゲームは」
宝条永夢はパラドクスと言うバグスターに感染しており、その状態で初めてエグゼイドに変身出来る。
まさに二人は一心同体であり、この二人に別れるガシャットでも最高のコンビネーションを発揮出来るのだ。
「なんだか知らねえが、人の命を何とも思わねえ奴に容赦はしねえ。第二戦術」
『バンバンシューティング!』
大我もガシャットのボタンを押した。
「絶対に一人の命も見捨てない、それが、ドクターである俺の使命だ!術式レベル二!」
『タドルクエスト!』
飛彩もガシャットのボタンを押した。
「変身!」
『ガシャット!レベルアーップ!辿る巡る辿る巡るタドルクエストォォー!/バンババン!ババンバン!(Yeah!)バンバンシューティング!』
二人も仮面ライダーブレイブと仮面ライダースナイプに変身した。
「さてと、さっさと倒して街の人の治療をさせて貰うぜ。二速」
『爆走バイク!』
「変身」
貴利矢もガシャットのボタンを押し、ガシャットをゲーマドライバーに挿し込んでレバーを引いた。
『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』
貴利矢もバイク型の仮面ライダーレーザーターボに変身した。
「この世に神は二人もいらない。この私だけで充分だァ!グレードエックスゼロ!」
黎斗神も二つのガシャットのボタンを押した。
『マイティアクションX!』
『デンジャラスゾンビ!』
「変身!」
黎斗神は二本のガシャットを同時にゲーマドライバーに挿し込み、レバーを引いた。
『ガッチャー!レベルアーップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティィーアクショーンエーックス!アガッチャ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!』
黎斗神も仮面ライダーゲンムゾンビアクションゲーマーに変身した。
「ヴェハハハハァ!」
そして、ゲンムは大きく飛び上がり、別の場所に向かって走り出した。
「なんだよ?逃げるのかよ?」
そう言って冬夜は魔法を発動してゲンムを足止めしようとした。
『Charge and up』
「アクセルシューター!」
一発の巨大なエネルギー弾と数発の魔法弾が冬夜の手に被弾しそうになり、冬夜は思わず手を引っ込めた。
「…!」
「ちぇ、避けられちゃった」
「んなもん気にしてる場合じゃねえぜ小僧。それじゃ、いっちょやっとくか!」
冬夜の視線の先にはクライマックスフォームの電王とエクシードモードのバリアジャケットを装着したなのはがデンガッシャーとレイジングハートを持って立っていた。
「俺達、参上!」
電王はソードフォームの変身時と同じポーズをし、イマジン達は声を合わせて言った。
「俺達には前振りも限界も無ぇ。最初っから最後まで最強なクライマックスだぜ!」
「どれだけ強い魔法使いかは分からないけど…貴方達の悪行を見逃す訳には行きません!」
そして、なのはに連れられたのか、はやてとフェイトも合流した。
「おっしゃ早速行くで、最初っからクライマックスやろ?」
「おう!分かってんじゃねえか、ヘヘッ」
はやては電王にウインクして言った。
「行こう、なのは」
「うん、フェイトちゃん。私達には絶対限界なんて無い!」
そして電王はデンガッシャーを構え、フェイトは真ソニックフォームに、はやてはリインフォースIIとユニゾンして冬夜の元に向かった。
「この辺りだな…」
ゲンムは少し遠くの高台に登り、エグゼイドや電王達が戦うのが見えるのを確認した。
「よし…来いィ!我が助っ人よォ!」
そう言ってゲンムはキメワザホルダーにタイムライナー電王ガシャットを挿し込んだ。
『キメワザ!電王クリティカルストライク!』
『ガシャット!キメワザ!ウィザードクリティカルストライク!』
マジックザウィザードのガシャットもキメワザホルダーに挿し込み、ゲンムはそのエネルギーを地面に当てて無理矢理別世界に通じる魔法陣を作り出し、一人の女子高生を呼び出した。
「あれ?ここは?」
女子高生は周りを見回しながら言った。
「久しぶりだなァ御坂美琴ォ!」
「あ、ゲンムの社長さんじゃん。どしたの?」
美琴と呼ばれた女子高生はゲンムの方を見て軽く挨拶をした。
「こんな変な所にいきなり呼び出してすまないが、君の力を貸してくれないか。どうしても、君の力が必要なんだ」
「いいよ、この間の借りを返したいしね」
「フッ…流石この私が見込んだ女だァ…期待しているぞォ」
「OK!この私に任せて!」
美琴は指にコインをセットし、電気を貯め始めた。
「最大まで貯め終わったら言ってくれ。私が合図を出すから、その時に発射しろ」
「それは分かったけど、誰を狙うの?」
「中心にいる望月冬夜と言う男だ。神はこの私だけだァ!他の神など認めないィ!」
「とりあえずアイツを狙えばいいのね!分かったわ!」
美琴は照準を合わせながらエネルギーのチャージを再開した。
「はァ!」
「はァァー!」
二人のエグゼイド、XXRとXXLと双子の姉妹、リンゼとエルゼがぶつかり合う。
「心が踊るなぁ!こんなゲームは久しぶりだ!」
XXRがガシャコンブレイカーをエルゼの拳型の武器、ゲルヒルデと激突させて押し合いながら言った。
「黙って!こんなもの何が楽しいって言うの!?さっさと倒されなさいよ!」
「せっかちなやつだなぁ。もう少しゲームを楽しもうぜ」
XXRは少し笑いながらブレイカーを離して少し後ろに着地した。
「えっと、えっと…」
XXLはガシャコンキースラッシャーを構えながら立っていた。
「……来ないんですか?」
リンゼは武器を構えながら言った。
「…こんな事は僕だってしたくないけど…やるしかない!うおおお!」
XXLは剣を握りしめ、リンゼに斬りかかった。
リンゼはXXLの攻撃を避け、強化された火の魔法でXXLを攻撃し、大きく吹っ飛ばした。
「うわぁっ!」
「そんな程度じゃ私には勝てません。もう少し本気を出してください」
「くっ…」
XXLは地面に手と片膝を着いてリンゼを見上げた。
「そう無茶するなよ、永夢。ゲームは始まったばかりだぜ?ここは俺に任せて、永夢は先に行け」
そう言ってXXRはガシャットギアデュアルをゲーマドライバーに挿し込み、仮面ライダーパラドクスパーフェクトノックアウトゲーマーレベル99に変身した。
「ありがとう、パラド」
エグゼイドはマイティブラザーズのガシャットをパラドクスに渡して冬夜の元に急いだ。
「さあ、俺とゲームをしようぜ」
パラドクスは両手を大きく広げて挑発するように言った。
「何、一人でやる気?」
「随分と舐められたものですね、お姉様」
「はっ、お前らなんざ…」
リンゼとエルゼは同時にパラドクスに向かって魔法を放った。
『マイティブラザーズダブルエーックス!』
魔法がパラドクスの付近で爆発した。
「どうよ!」
「俺達で充分なんだよ!」
爆煙の中から青いパズルゲーマーと赤いファイターゲーマーが現れ、二人を大きく後退させた。
「な、何…!?」
「二人になった…?」
「さあ、楽しいゲームにしようぜ」
「お主からは何か、強者の雰囲気を感じる…」
刀を持った女、八重は矛先をブレイブに向けながら言った。
「…言っておくが、俺は心のオペまでは行えないぞ」
『ガシャコンソード!』
ブレイブは自分の剣を召喚し、斬りかかってきた八重の攻撃を防いで受け流した。
「流石…お主、名は何と申す」
「仮面ライダーブレイブ。今はそれでいい」
「ブレイブ殿でござるか…拙者は九重八重と申す。その腕前、まだまだ試させて貰うでござる!」
そう言って八重はブレイブにさらに斬りかかった。
「はッ!」
「フッ」
八重は横に斬りかかり、ブレイブはそれを斜め上になぎ払い、その勢いで体をさらに捻って八重の胴体を斬りつけた。
しかし、存外固く、損傷は無いようだった。
「…ゼノ細胞か…」
「よく分かったでござるな。その通り、拙者らはこのゼノ細胞で以前よりも遥かに強くなったのでござる!」
八重は片方の目を紫に光らせて言った。
「フン…そんなのは本当の強さとは言わない」
ブレイブは腕を組みながら言った。
「例え本当の強さでなくとも、勝てば良いのでござるッ!」
そう言って八重は先程よりも早い速度でブレイブに襲いかかった。
「ハァッ!」
「ハッ!」
ブレイブはすんでのところで八重の斬撃を防いだ。
が、どうやら防ぎ切れていなかったらしく、マスクの頬の方にヒビが入った。
「拙者の本気はこの程度ではないでござるよ…!」
「……!」
「戦いの中にぬいぐるみを持ってくるとは、舐められたもんだな」
スナイプはぶっきらぼうに、銀色の髪の少女、リーンと熊のぬいぐるみのポーラ、そして金髪のオッドアイの少女、ユミナの方を見て言った。
「あれでも本気なんだからよ、そう言うんじゃねえって」
バイクのレーザーターボは前輪をスナイプの方にやりながら言った。
「そうだな。どうせこいつらはゼノ細胞にしか頼れねえ奴らだ」
「あら、ゼノ細胞が無い貴方達よりは強くてよ?」
「ゼノ細胞の力を見せてあげますわ!」
リーンとエルゼ、ポーラは構えながら言った。
「あーらら、向こうはもうやる気満々みたいだぜ?」
「ハッ、上等だ。三匹ともぶっ潰してやる」
「ノリノリで行っちゃうぜー!」
そして、スナイプはレーザーターボにまたがり、エンジンを噴かせて二人の方に向かって行った。
「確かテメエもあのガシャットを使えたよな?」
「あのガシャット?ああー!あれか!勿の論!」
「フッ、なら二人で行くぞ!」
そう言ってスナイプはレーザーターボごとジャンプし、二人の上を通過するその瞬間だった。
『ガシャット!』
『ガシャット!』
スナイプは自分のドライバーにガシャットを挿し込み、レーザーターボのドライバーにも白黒のガシャットを挿し込んだ。
『ガッチャー!レベルアーップ!アガッチャ!ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェット!ジェット!ジェットコンバット!』
『ガッチャー!レベルアーップ!アガッチャ!ぶっ飛び!ジェット!ドゥ・ザ・スカイ!フライ!ハイ!スカイ!ジェットコンバット!』
スナイプとレーザーターボは同じ形状の飛行ユニットと二丁のガトリングが装着され、スナイプにはSTGの文字が入ったアーマーとバイザーが装着された。
「これならテメエらと同等だ」
「私達も舐められたものですね…後悔しないでくださいよ!」
それぞれの戦いの火蓋は今、切って落とされた!
今回はここまでです。
先に言っておく!異世界スマホのファンには謝る!すまない!
だが安心してくれ!あくまで彼らは別次元、別の世界線の彼らだ!
恨むならクロニクルショッカーを恨んでくれ!
それじゃあ、また次回!
正直、バランス悪すぎたなって思う!