時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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ぼちぼちやってこかぁ〜


力──POWER──

『覚醒せよ!オーブオリジン!』

 

「デュアッ!」

 

ガイはオーブオリジンに変身し、ネクサスに放たれていた光弾をオーブカリバーで弾いてネクサスの前に立った。

 

「オゥルスァァッ!」

 

「シェア…」

 

驚くネクサスにオーブはネクサスの方を見て頷き、ダークファウスト達の方を見てオーブカリバーを構え、ネクサスもダークファウスト達の方に向いて構えを取った。

 

「ゥルスアッ!」

 

「シェアァッ!」

 

「オオオオオオ…オアアッ!」

 

「フハァッ!」

 

闇の巨人達と光の巨人達は一斉に走り出し、オーブはダークファウストと、ネクサスはダークメフィストと対峙し、オーブは大剣でダークファウストに斬り掛かり、ダークファウストはそれを腕で受け止めた。

 

ネクサスも拳に力を込めてダークメフィストに殴りかかり、メフィストはそれを交差させた腕で防ぎ、ネクサスの脇腹を蹴って後ずさらせ、メフィストは大きく飛び上がってネクサスに飛び蹴りを放った。

 

ネクサスはそれを後ろにバック転して回避し、赤いジュネッスから青いジュネッスブルーに変化した。

 

「シェアッ!」

 

「ゥルスアッ!」

 

オーブは大剣を防がれるも素早く離して体を捻り、ファウストの攻撃を回避してファウストの懐から大剣で切りつけ、さらにオーブカリバーのホイールを高速回転させてファウストの体に斜めに切りつけた。

 

「フゥゥゥアッ!」

 

「ガアアアッ!」

 

巨人達にはあまり効果は無いようで、荒々しく走って二人に迫ってきた。

 

「シェアッ!」

 

「シュアッ!」

 

オーブとネクサスは同時に飛び上がり、ファウスト達も強く地面を踏み込んで二人を追った。

 

「シュア!」

 

オーブは空を飛びながらファウストの光弾を数発避け、空中でUターンして身体を光らせ、フュージョンアップをした。

 

『フュージョンアップ!サンダーブレスター!』

 

オーブはサンダーブレスターに変身しファウストの方に向き直り、大きく上空に上昇して勢いを付けた。

 

「グゥアアアアアア!」

 

サンダーブレスターは急加速してファウストに向けて急降下を始め、空中ドロップキックをファウストに入れて地面に落とし、ファウストよりも早くその下に回り込み、持ち前の豪腕でファウストを叩き上げ、フュージョンアップ形態を変えた。

 

『サンダーミラクル!』

 

オーブは青い身体と大きな筋肉を持ったサンダーミラクルに変身し、超能力で瞬間移動をしてファウストの上に回り込み、ファウストを踏みつけながら地面を抉るように着地した。

 

 

「シェアッ!」

 

ネクサスは空中で何度もメフィストと激突し、互いに大きく離れて同時に飛び蹴りをし、そのぶつかった衝撃で二人は吹っ飛ばされるが、二人は素早く体勢を立て直してネクサスはアローレイ・シュトロームを放ち、メフィストも腕のメフィストクローから衝撃波を放ってネクサスの光線と相殺させた。

 

相殺の時に起きた爆風の中からネクサスが飛び出し、渾身の一撃をメフィストはまともに喰らって地面に激突し、ファウストと同化してダークザギに戻った。

 

「ウウウアアア…!ジェェアッ!」

 

ダークザギは腕にエネルギーを貯め、ネクサスに向けて光線を放ち、ネクサスはそれをバリアで防いだ。

 

そのあまりの威力にネクサスは圧倒され、地面のコンクリートが少しめくれた。

 

「グッ…グウウッ…!」

 

負けそうになるネクサスをオーブは後ろから押さえた。

 

ネクサスはそれに気付き、オーブの方を向いた。

 

オーブは頷き、ネクサスも頷き返した。

 

「ハアアアア…!ジェアアッ!」

 

ネクサスは光線をバリアごと弾き、ネクサスは身体を先程よりも強く光り輝かせた。

 

 

 

「な、なんだありゃあ…?」

 

モモタロスは地面でなのはや零達に介抱されながらネクサスがいた光の柱を見ながら言った。

「あれは…」

 

「まるで…神様…」

 

「…ノア」

 

ネクサスは自分の真の姿、ウルトラマンノアへと変身した。

 

「……!」

 

ノアはゆっくりと構えを取り、ザギに迫った。

 

ザギはノアに拳を奮うもノアはそれをいとも簡単に止め、脚に力を入れてザギの腹部を蹴り飛ばし、ザギは大きく吹き飛んで数十メートル後退した。

 

ザギは苛つかせた様子を見せながらノアに荒々しく走り、ノアに襲いかかるも、ノアはその攻撃を、身体を折ってザギをいなし、ザギを蹴って後退させた。

 

そして、ノアは拳に炎を纏わせてエネルギーを貯め、身体を三回転させながら遠心力も込めてザギに一撃を入れ、大気圏外近くまでザギを吹っ飛ばした。

 

ザギは腕にエネルギーを貯め、手首に拳を当てて地球に向けて光線を放った。

 

ノアはオーブの方を見て頷き、オーブもゆっくりと頷いた。

 

『覚醒せよ!オーブオリジン!』

 

オーブはサンダーミラクルからオーブオリジンに戻り、オーブカリバーを構えた。

 

そして、ノアも腕にエネルギーを貯め、オーブもオーブカリバーのエレメントの力を四つ解放して全てのエネルギーを解放し、オーブカリバーを上空に向けてエネルギーを貯め始めた。

 

「ハアアアア…!シャアッ!」

 

「オーブスプリームカリバアアアアアアアア!」

 

ノアは手首に拳を当てて、オーブはオーブカリバーをザギに向けて同時に光線を放ち、ザギの光線と衝突した。

 

「ハアアア…!」

 

「ウオオオオ…!」

 

オーブもノアも腕に力を込め、光線の威力を上げた。

 

やがて、二人の光線はザギの光線を押し始め、二人の光線はザギの身体に直撃した。

 

ザギは爆発、四散してチリ一つ残らず消え去った。

 

オーブとノアは互いに頷き合い、ノアはその場から消え去った。

 

オーブはガイに戻った。

 

すると、近くに青い隊員服を着た青年が立っていた。

 

「貴方は…」

 

「君は…さっきのウルトラマン?」

 

青年はガイの方を見て聞いた。

 

「はい、そうです。俺がさっきのウルトラマンです」

 

「君だったのか、僕を助けてくれたのは。僕は孤門一輝って言うんだ」

 

「俺はガイ。クレナイ・ガイです」

 

「ガイ君か。宜しくね」

 

孤門はガイに手を差し出した。

 

「ええ。こちらこそ宜しくお願いします」

 

ガイも孤門の手を握って握手を交わした。

 

「おーい!ガイィー!」

 

「ガイさーん!」

 

すると、遠くの方から零達一行が近付いて来た。

 

「彼らは?」

 

「俺のとても頼りになる仲間です。苦楽を共にしてきた、大切な仲間達です」

 

「仲間、か。仲間って良いよね」

 

「ええ。無くてはならない存在です」

 

「僕にもいるんだ。皆厳しいけど、とても頼りになって…いい人達ばかりだよ」

 

「そちらの仲間の方も、とてもいい人達なんですね」

 

「うん。胸を張って他人に自慢できる、最高の仲間達」

 

「ガイさん、そちらは?」

 

百合は孤門の方を見て言った。

 

「ウルトラマンノアに変身していた孤門さんです」

 

「孤門一輝です。宜しく」

 

零達一同も順に挨拶をした。

 

それから、今の危険や危機が迫っている事も話した。

 

「そうだったんですか…」

 

「ええ。かなり大変です」

 

「僕はもうウルトラマンの力は無いし、そっちには着いて行けないけど、僕はこの世界を皆で守り抜いていくよ」

 

「宜しくお願いします」

 

「奴らはいつ来るか分からないわ。充分に注意してね」

 

「はい。仲間にも伝えます」

 

そして、デンライナーが一同を迎えに来た。

 

「では、俺達はこれで」

 

「他のウルトラマンにも宜しくね、ガイ君」

 

「はい!」

 

デンライナーは孤門に見送られながらネクサスの世界を出た。

 

「…さてと、俺達は本気でキレたぜ…」

 

「僕達を怒らせた事を後悔させてあげよう」

 

「俺達の強さで泣かせたるで…」

 

「僕達がこんなに意見が合うのは初めてだ…僕も今超怒ってる…」

 

「俺達、今そう言う顔してるだろ?」

 

イマジン達はヤンキーの様に座りながら零達の方を見て言った。

 

「私も、ここまで怒ったのは久しぶりだよ…」

 

「な、なのは…?」

 

「あんなに悪い子には頭を冷やして貰わないと…強い力を使う事の責任って物を知って貰わなくちゃ…」

 

なのははただ静かに怒っていた。

 

感情を露にもせず、ただ、子供に語りかける様な口調で喋っていた。

 

「モモタロス…ウラタロス…皆に私も協力する」

 

「おう…期待してるぜ」

 

デンライナーは次の世界へと向けて走っていた。

 

 




今回はここまでです。

よーしさっさと寝るぞう

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