時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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遂に…遂にあの絆の戦士を出す時が来たッ…!

長らく待たせてすみません!


時間──Time ──

「オーナー、次はどの世界に?」

 

小さくなっている零はなのはに抱き抱えられながら聞いた。

 

零の髪は子供になっても長く、踏んで転んでしまう危険性があるため、椅子に座ったりして髪が地面に付かない時以外は殆ど誰かに抱き抱えられている。

 

「次の世界は少し変わっています」

 

「どう変わってるの?」

 

零の後ろからなのはが顔を出して聞いた。

 

「ウルトラマンの世界なのです、が」

 

「が?」

 

その場にいた全員が声を合わせて言った。

 

「何人もウルトラマンに変身する、と言う世界です」

 

「それって…ネクサスさん!」

 

「ああ、ネクサス!ウルトラマンネクサスだ!」

 

零とガイは人差し指をお互いに突き出して言った。

 

「ウルトラマンネクサス?」

 

「どんなウルトラマンなの?」

 

ディアーチェとフェイトが聞いた。

 

「ネクサスさんは、絆の光で戦うウルトラマンで、デュナミストと呼ばれる方が何人もいるんです。その彼らがウルトラマンネクサスに変身して戦うんです」

 

「それじゃあ、ウルトラマンネクサスは何人もいるってこと?」

 

ウラタロスがガイの方を見て聞いた。

 

「いえ、そう言う訳ではないんです。一人が戦いを終えると、次の誰かにネクサスの光が受け継がれて、次のネクサスになるんです。そう言う風に光を受け継いで戦うから、ウルトラマンネクサスと名付けられたんです」

 

「ほぉー、絆を紡ぐ戦士ってことかいな」

 

「そうです。人から人へと、絆を繋ぐ戦士なんです」

 

「それで、その世界で異変が起こったって訳か」

 

「とにかく、急いで向かいましょう!」

 

永夢に言われ、デンライナーは二千五年六月二十五日に向かった。

 

 

 

 

「デェヤッ!」

 

「ハァァァ!」

 

黒い巨人が獣の様に雄叫びをあげ、銀の巨人は構えを取った。

 

すると、黒い巨人の後ろに一人の転生者が現れ、ゼノ細胞を巨人の体内に溶け込ませた。

 

「グッ!ガッ、ゴアアアア…!」

 

すると、巨人は突如苦しみだした。

 

「さあ、その闇の本性をもっと暴れさせろ!もっともっと!」

 

そう言ってその転生者はビルの屋上でニタリと笑い、黒い巨人は別の二人の黒い巨人になった。

 

「!?」

 

銀色の巨人は赤色に姿を変え、構えを取って迫ってくる二人の巨人達の方に交互に向いた。

 

「へァァァ…!」

 

「ハァー…!」

 

「ジェア…!」

 

巨人達は徐々に歩を進め、巨人も徐々に間合いを取って後退する。

 

巨人達は巨人に同時に光弾を手から放った。

 

「シュアッ!」

 

巨人は飛び上がって光弾を避け、放たれた光弾は互いにぶつかって爆散した。

 

「流石ネクサス。でもダークメフィストとダークファウストの二人を同時に相手して君は生き残れるのかな? 精々足掻いて見せてよ」

 

そう言って転生者はその場から背を向けた。

 

「おっと、そうは行かねえぜ」

 

「悪いけど、君を含めた転生者達の横暴は見過ごせないな」

 

「そろそろ潮時や」

 

「お前逮捕するけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

イマジン達が転生者の前に立ち塞がった。

 

「電王のイマジンか…フン」

 

転生者はスマホを弄りながら後ろを向いた。

 

「時空管理局や」

 

「貴方達のした事は犯罪です。今すぐ投降してください」

 

零や百合、なのは達は武器を構えて転生者を囲んでいた。

 

「はいそうですかって引き下がる程僕は甘くないんだ」

 

そう言って転生者はスマホをしまい、そしてその次の瞬間フェイトが吹き飛ばされ、驚く暇も無くディアーチェやレヴィ、シュテルも強く吹っ飛ばされ、ビルに激突した。

 

「!!お、オイ!テメエは女にも手を出すのか!?」

 

「そう言うのは許しておけないな…お痛が過ぎるよ!」

 

モモタロスとウラタロスは各々の武器を持ち転生者に攻撃を仕掛けた。

 

「スローモーションよりも遅いな。欠伸が出そうだ」

 

「!」

 

転生者は回し蹴りで二人を蹴り飛ばし、二人は道路まで落下し、落ちた衝撃で土煙があがった。

 

「モモの字!カメの字!」

 

「もー!お前絶対倒すから!バァン!」

 

リュウタロスは銃を構えて転生者に向けてエネルギー弾を放った。

 

「分からないかなぁ、無駄だって言ってるのに」

 

転生者は大きな炎の魔法でリュウタロスのエネルギー弾を押し返した。

 

「うわああ!」

 

「リュウタ!」

 

キンタロスは素早く斧で魔法を弾き、魔法は上空で爆発した。

 

「大丈夫か?」

 

「う、うん。ありがとうクマちゃん」

 

リュウタロスはキンタロスの肩を借りて立ち上がった。

 

「へぇー、アレを防げたんだ。でも、あの程度でへこたれてる位じゃあ、ダメダメだよ」

 

そう言って転生者はさっきよりも巨大な魔法を頭上に用意した。

 

「…!」

 

「クソッタレが!」

 

零は大きくジャンプし、巨大な魔法を遠くに蹴り飛ばした。

 

「いい所だったのに…つまんないなぁ。まあいいや。ゲート」

 

そう言うと転生者は魔法で異世界への扉を開き、どこかへ消えてしまった。

 

「っ…逃げられたか…」

 

「あれはどうしようもありませんでした。あの圧倒的な強さに僕達は…」

 

「そんなん気にすんな。次会った時はぶっ飛ばす。それだけだ」

 

「皆さん、大丈夫ですか?」

 

「あ、ガイさん、大丈夫?」

 

ガイも転生者に吹っ飛ばされて、服がボロボロだった。

 

「俺は大丈夫です。俺はネクサスさんを助けに行きますので、皆さんはモモタロスさん達を!」

 

「はい!」

 

「ええ!」

 

そう言って零達はビルの階段を降り、ガイはオーブオリジンに変身した。

 

「ゥルスァッ!」

 

オーブオリジンはオーブカリバーを構えてネクサスの横に立った。

 

ネクサスはオーブの方を見て頷き、オーブもネクサスの方を見て頷き、同時に構えを取った。

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえずここまで。

タイトル詐欺なんて言わないで。

ちなみに転生者は今放送中のアニメのあの人

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