時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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さあさやりましょう。

説明が少し足りなかったようなので改めて説明しますと、出して欲しいヒーローやアニメを書いてくれれば嬉しいです。

ヒーローの方は、出して欲しいヒーロー、またはヒーロー同士の組み合わせを書いてくれれば良い訳で。
例えばオーブ×エグゼイド、前回の様に1号×ウルトラマンのコンビや組み合わせを書いてください。
また、ウルトラヒーロー×ウルトラヒーロー、ライダー×ライダー、ウルトラヒーロー×ライダー、どれでも大丈夫です。

アニメの方は、アニメ単体でのリクエストでいいですが、要望があればヒーローや敵も出す予定です。

リクエストによってはアニメじゃないものでも出せる…かな?

勿論のこと、感想だけでも全然嬉しいです。

さて、長くなってしまいましたね。

それでは本編、どうぞ!


事の発端は

シグナムとヴィータの二人に連れられ、零と百合は機動六課庁舎へ入った。

 

中は全く人気が無く、閑古鳥が鳴くほど静まり返っていた。

 

「ここまで静かだとオバケでも出そうね」

 

「パーカー着てたら生き返るだろ」

 

「それは幽霊よ」

 

「どんな発想なんだよお前ら」

 

ヴィータは冷静に二人の会話にツッコミを入れた。

 

他愛も無い会話をしながら一行は中を進む。

 

そして、数分歩いていると一つの部屋の前に到着した。

 

その部屋の扉の上部に付けられたプレートには「司令室」と書かれていた。

 

「失礼します」

 

シグナムが扉をノックし、ノブを回して部屋の中へ入った。

 

「シグナム、ヴィータ、ただいま帰還───」

 

「二人ともぉぉ〜!」

 

二人が入るなりいきなり一人の女性がシグナムとヴィータに抱きついた。

 

「あ、主はやて…」

 

「気持ちは嬉しいけどよ…」

 

「?どうかしたん?」

 

「今はそんなことしてる状況じゃないってこと位分かってくれ」

 

「おっと、そうやったね」

 

そう言ってはやてと呼ばれた女性は二人から手を離した。

 

そして、女性は零と百合の方を見た。

 

「あんた達がシグナムとヴィータを助けてくれたん?」

 

「え、ええ」

 

「ほんまにありがとうな。あんた達が来てくれなかったら危なかったわ。ありがとう」

 

そう言って女性は二人の手を強く握った。

 

その手には大量の汗をかいており、どれだけ危なかったのかがよく分かる。

 

「いえいえ、私達も仕事で来たと言うか…」

 

「そうなん?まあ、色々話もあるやろうし、座って話そか」

 

そう言って女性はソファに案内し、机を挟んで二人に

らせた。

 

「まずは自己紹介と行こうか。私は八神はやて。ここ機動六課の課長や。で、剣を持った方がシグナム、ハンマーを持った方がヴィータや。一応役職はあるんやけど、人がいないんじゃどうしようもあらへんしな。それに覚えやすいやろ?」

 

「ええ、まあ」

 

「それじゃあこちらも自己紹介をしますね。私は柊百合。そしてこちらが柊零です」

「百合ちゃんに零ちゃんか。よろしゅうな」

 

「はい。宜しくお願いします」

 

二人は頭を下げた。

 

「二人は兄弟か何かなん?」

 

はやてはシグナムが持ってきたお茶を飲みながら聞いた。

 

「兄弟って言うか…夫婦ですね」

 

それを聞いてはやてはお茶を吹き出した。

 

「ふ、夫婦!?」

 

「少し前に結婚しただけで子供はいないんですがね」

 

「いやー、結婚してるだけでも羨ましいわぁ…あ、敬語は無理にせんでもええよ、堅苦しいのは苦手やろうしな」

 

はやては吹き出したお茶を拭きながら言った。

 

「あ、すいませんわざわざ」

 

「ええよええよ。どうせシグナムもタメ口やしな」

 

「うっ…」

 

部屋の隅でシグナムは少し縮こまった。

 

「で、本題に入ろか。この世界、いや、もしかしたら他の世界にも起きてるかも知れんこと。そして二人がここに来れたこと。事件の方は情報共有しないと対策も何も出来へんしな」

 

「そうね。それじゃあ最初は私達のことから話しましょう」

 

「まず、俺達は時空を超える力と境界を操る力を持っている。まあ、簡単に言えば過去や未来に行き来出来るし、世界と世界の間を行き来出来る力を持っているんだ」

 

「とりあえずここまでが前提として。で、何故ここに来れたかというのは私の境界を操る能力でここまで来た訳よ」

 

「となると、零ちゃん…零くんか。零君が時空を超える力を持ってるわけやね」

 

「ああ。で、ここに来た理由は、ここから出ていた救難信号を元にここまで来たらシグナムさん達がピンチだったから助けに来て今に至る」

 

「なるほどなるほど…ところで、さっきの蜘蛛みたいなやつと戦ってた時に使ってたそのブレスレット?でなんか装着してたけどあれは何やのん?」

 

はやては二人の手首に付いているブレスの方を見ながら言った。

 

「これ?これはヒーローブレスと言って、さっきの蜘蛛男、そしてその蜘蛛男が取り込んだ宇宙怪獣ベムラー。元々はそれを倒したヒーロー仮面ライダー1号とウルトラマンを初めとしたヒーロー達の力が詰まってるブレスレットよ」

 

百合と零はブレスレットを差し出しながら言った。

 

「ほぉ〜、じゃあさっきのもそれを使ってあいつを倒したんやね」

 

はやては興味深そうに二種類のブレスレットをまじまじと見つめた。

「しかし、救難信号か…シャマル辺りが出したかもしれねえな」

 

話を聞いていたヴィータが言った。

 

「そうかもしれんね。しかしシャマルもええ仕事してくれたわあ」

 

「シャマル?」

 

二人は首を傾げた。

 

「そう言えば紹介しとらんかったね。シャマルは医務官で、ここの健康管理を担ってるんよ。怪我したら治療して貰えるわ」

 

「へぇ〜」

 

「ま、怪我しないのが一番なんやけどな。で、話を戻すんやけど、ええか?」

 

「あ、うん」

 

百合は頷いた。

 

「こっちで起きたことを話すとしましょうか。ほんの数時間前、突然とある時間の中で異変が発生。どんどん歴史が書き換えられていって、危うくここも歴史改変の波に飲まれるところやった。けど、シグナムやシャマル、そして狼の獣人ザフィーラ達が咄嗟に機転をきかせてなんとかここだけは飲まれずに済んだんや」

 

「あれ?でも局員達は…?」

 

「アイツらは…歴史改変の波に飲まれちまって…今は安否確認もまともに出来ねえ」

 

ヴィータは悔しそうに拳を強く握った。

 

「おまけになのはちゃんやフェイトちゃんも居なくなったしな…」

 

「そう言えば高町なのはさんが機動六課の主戦力だったのよね。前に一度見たことあるわ」

 

「なるほど…まあ、とりあえずはここの歴史を修正すればいい訳だ」

 

「そう言う訳や。けどほんまに良かったわ。二人が何も使わず移動出来て」

 

「時間移動、空間移動は出来るが今はその装着も飲まれ何も無い。こちらからは打つ手段が無かったんだ」

 

「だから二人が来たことはほんま奇跡やで。もしかしたら文字通り全世界を救えるんやから」

 

「いやあ、まあ多分どちらにしても来ただろうしね」

 

「時空に異変が起きればすぐさま直しに行く。それが仕事だし」

 

「ほんまに頼もしいなぁ。けど、アイツらはまだ切り札を隠してると思うんや」

 

「切り札?」

 

 

 

 

 

 

「ショッカー20世、その切り札とは一体何なのだ?」

 

ジェネラルシャドウが聞いた。

 

「簡単に言えば転生者。その人達に少し動いてもらうよ」

「どういうことだ?」

 

「少し待ってね。…よいしょ」

 

20世は懐から一冊のライトノベルを取り出した。

 

「この小説の主人公に限らず、様々な世界には異世界への転生の小説が数多くある。そして、大抵は黒幕を倒し完結と言った内容が多い。まるで最初からその世界に来ることが運命付けられた様だ」

 

「それが一体どう関係するんだ?」

 

「そして勿論のこと、その主人公ではない誰かがその世界に行く世界線もある。しかし結末は変わらない。そいつ自身が新たな主人公となり、黒幕を倒す。話の筋としてはこれで良い。しかし、だ。本来来るべきはずの者では無いし、世界によっては迷い込んだ者を元の世界に返そうとする世界も決して少なくはない。それに私は目を付けた。」

 

「…そう言う事か」

 

「キリエル人も察しが早いね。やっぱり誘って正解だった。その本来の転生者とは違う転生者にゼノ細胞を埋め込み、下僕にする。そして、歴史を変えてもらってるんだ」

 

「なんと…!」

 

「勿論どちらに味方に着くわけでも無く、歴史改変をするために動き、悪が栄える世界へ変える。これが終わればまた別の世界へ行って歴史を変える。この繰り返しだ」

 

「しかし、もし邪魔が入ればどうするんだ?」

 

「そこも大丈夫。転生者に邪魔されたとしてもこちらはゼノ細胞で強化されている。そいつさえ始末すれば後は簡単なことだ」

「本当に天才じゃないか!」

 

「なあに、私とてこのゼノ細胞が無ければこのような計画は立てれぬよ」

すると、一人の戦闘員が20世に報告をしに来た。

 

「…何!蜘蛛男がやられた!?一体何者に?」

 

「それが、全員やられてしまって詳細は分からないとの事です」

 

「ふむ、そうか。いずれ相見える事になる。それまでは通常通り活動を続けろと言っておけ」

 

「了解しました!」

そう言って戦闘員はどこかに走っていった。

 

「今すぐ始末する訳にはいかんのか?」

 

「焦れば焦るほどこちらが不利になる。それに、下手に尻尾を握られてはこちらも上手く動けまい」

 

「それに、現地の悪にもゼノ細胞を埋め込んでいるのですよね?20世」

 

マリバロンが聞いた。

 

「勿論、その命令は下している。全世界を手にするのもそう遠くはない訳だ」

 

そう言って20世は高笑いをした。

 

 

 

 

 

 

「なるほどなぁ。本来有り得ない、異物の様な存在の転生者が敵に、か」

 

零はライトノベルを手に取りながら言った。

 

 

「これまで何度も異物反応はあったが、我々は一つの世界線として捉えてきた。まさかそれが仇になるとはな…」

 

「それに、大体の奴は神様から力を授かった様にとんでもない力を持っている。味方になっていれば頼もしいのは事実だ。だが、敵に回れば厄介なことこの上ない」

 

「そうなると、その転生者も合わせて倒さないと行けないんやねぇ」

「ふーむ、転生者は怪人や怪獣とは勝手が違うからな。まだそれに付いても対策を考えねえと」

 

「そうね。その為にもまずはここを修正しないと。手段を増やさない限りどうにもならないし」

 

「ああ」

 

百合の言葉に一同は頷いた。

 

「じゃあ、早速向かって貰ってええか?」

 

「ああ。待っていてくれ、八神さん」

 

「ちゃちゃっと直して来るわね!」

 

そう言って百合と零は時空間を開き、その中に飛び込んだ

 

「気をつけろよ〜!」

ヴィータの言葉に二人は手を振り、時空間の穴を閉じた。

 

「あっ、しまった」

「?どうかしましたか?」

 

「百合ちゃんの胸、揉むの忘れてた」

 

「そんな事言ってる場合か!/場合ですか!」

 

シグナムとヴィータは同時にツッコンだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

とりあえず設定の方は分かってくれたかな?

また分からない事があれば聞いてください。

Twitterの方でも聞いてくだされば答えます。

それではまた次回!

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