ブゥーハハハハ!
ダークドレアムを倒し、それと同時に黒い板も消滅した。
「しかし、ダークドレアムかぁ…これヒーローって言うのかしらね?」
「まあ貰えるもんは貰っとき。いつか使う時がくるやろ」
キンタロスが百合の肩手の中のボールを見て言った。
「うーん、そうね。中々強そうだし」
そう言って百合はダークドレアムのボールをヒーローブレスにしまった。
「さてと、ここからどうするの?」
「どうするって、何がですか?」
「あの巫女のおねーちゃんだよ。ずっと倒れたままだしさ」
リュウタロスが倒れていた巫女の方を指さして言った。
「そう言えばそうだったね。とりあえず何とかしないと」
百合とイマジン達三人は巫女の方に駆け寄った。
「あれ、これって…」
百合は巫女の顔に既視感を覚えた。
大きなリボン、紅白の衣装、そして数多の妖怪や妖精達を倒して来たお祓い棒…。
「これどっからどう見ても霊夢さんだよね…」
「おおー、どっかで見た事あるなおもたら霊夢とか言うやつやったか」
「それで、ゲームのキャラに憑依されたってことは…」
ウラタロスは霊夢の身体をどかせて見た。
その下ではガシャコンバグヴァイザーが下敷きになっていた。
「やっぱり。彼女はバクスターとして来ちゃったんだ」
ウラタロスはガシャコンバグヴァイザーを手に取って見ながら言った。
「何で?カメちゃん」
「ほら、元々彼女はゲームのキャラクターだったよね?ゲームの世界のキャラクターが、現実の世界に来るにはバグスターとなって来るしかない訳。それに、一度バグヴァイザーに閉じ込められたこともあるから、出てくるなら他の方法を取るよりこれの方が早いしね」
「へぇー…」
三人はウラタロスの説明を聞きながらうんうんと頷いた。
「とりあえず起きないし…担ぐのも面倒だからしまう?」
「そうやな。背負うんも悪くないが、楽に運べるんならそれでええやろうし」
とりあえず百合はガシャコンバグヴァイザーの中に霊夢を収納し、零とモモタロスを連れてデンライナーの中に戻った。
「ご協力ありがとうございます、皆さん」
大我と飛彩の二人に代わって永夢がお礼を言った。
「こっちも、助けてもらってほんまにおおきにな」
「三人が来なきゃどうなってた事か…」
「本当にありがとうございます」
ティアナが頭を下げた。
「そう言えば永夢君、来てもらったとこ悪いんやけどちょっとええか?」
「何ですか?」
「さっき三人が来てること話したらどうしても会いたいって人がおんねんけど、ええか?」
「はい、良いですよ」
「ま、仕方ねえか」
「良いだろう」
「おおきに。おーい、こっちや〜」
はやては後ろの方を向いて手を振って呼んだ。
「おーい!」
すると、どこからか声が聞こえた。
「はよ降りてきいや〜」
「何故我らが行かねばならぬ?そちが来い小鴉!」
声の主は数人の子供達の一人だった。
「やめてください王様〜」
「折角来てくれたのに失礼ですよ」
「む、それもそうだな」
はやてと話していた数人の子供達ははやて達の方に近付いて来た。
「…ごめんなぁ永夢君」
「い、いえいえ!小児科のお子さん達で慣れてますから大丈夫ですよ」
そして、数人の子供達がはやて達の元に到着した。
「この子達や。この子達が会いたがっててな。ほら」
はやては四人の子供達を押して三人の前に出してやった。
「お、おい押すな押すな!…んん、我が闇を統べる王ディ───」
「永夢せんせー!いつも応援してるよー!ハイパーなんとかカッコイイ!」
「本当?いつもありがとね」
「こら、レヴィ!まだ我が話しているだろう!…気を取り直して、我は闇を統べる王、ディアーチェ!…さあ、シュテル、ユーリ、お前達も自己紹介を…」
「バンバンクリティカルファイヤー、あれはいい物ですよね」
「そうだろ?中々いいセンス持ってんな、お前」
そう言いながら大我はシュテルの肩を叩いた。
「タドルレガシーカッコイイです!」
「フッ、聖騎士だからな」
ディアーチェの話は全く耳に入っていない三人は永夢や大我達と戯れていた。
「お、お前達、色々話したいのは分かるが、な?まずは自己紹介しような?」
「おっと、そうだった…」
「失礼しました。つい大好きなヒーローがいることが嬉しくて…」
「ごめんなさい〜」
レヴィ達はディアーチェに言われて永夢達に頭を下げた。
「別に怒ってないよ。ほら、頭を上げて」
永夢はしゃがんでユーリと同じ目線にし、ユーリの頭を撫でた。
「だからもう笑顔になって」
そう言って永夢は笑って見せた。
「はい、ありがとうございます」
ユーリも同じように笑って見せた。
「うん。笑顔がいいよ」
そう言って永夢はユーリをもう一度撫でてやった。
「くすぐったいですよぉ〜」
そう言いながらもどこか嬉しそうだ。
憧れのヒーローに撫でて貰えるのが嬉しいのだろう。
「それじゃあ改めて自己紹介するね!ボクはレヴィ!雷仁の襲撃者とはボクのことさ!」
レヴィはデバイスでバリアジャケットを装備し、頭の上で武器を振り回し、前のめりに構えた後魔法で自分の後ろに魔法で爆発を起こした。
「星光の殲滅者、シュテル!ここに見参!」
シュテルもバリアジャケットを装備し、武器を大きく振りながら魔法で爆発を起こした。
「そして我こそが闇を統べる王!ディアーチェである!」
ディアーチェも同様にバリアジャケットを装備し、武器を頭の上で振り回して大きく振り、前のめりに構えた。
「私はえ〜と…砕け得ぬ闇、U-Dです。皆からはユーリって呼ばれてます」
「レヴィちゃんに、シュテルちゃんに、ディアーチェ…さん?で、ユーリちゃん。宜しくね」
永夢は四人の顔を見回し、それぞれ握手を交わした。
「応援していたヒーローと握手が出来るなんて嬉しいです!」
「ユーリは頭も撫でて貰ったもんね」
「良いですねぇ、ユーリ」
「はい!」
「それで、永夢君達はどうするん?」
ディアーチェ達とふれあった永夢達とはやて達、そしてスバルやディアーチェ達もデンライナーに乗った。
「で、こっからどうするんや?」
キンタロスは新たに入ってきたメンバー達の方を見て言った。
「永夢君達は、あの壇黎斗とか言う人にこっちに来る前提だったし、それは良いんだけど」
「スバルやティアナは?」
「ディアーチェ達もどうするの?」
なのはとフェイトはスバル達の方を見て言った。
「私達も出来る事をしたいです!」
「お願いします!」
スバルとティアナは頭を下げて懇願した。
「…そいつらは戦力になるか?」
「二人の強さは教官の私が保証出来るけど…」
「私も保証できるよ」
「なら大丈夫じゃないですか?なのはさんとフェイトさんがこう言ってるんだし」
「そうですよ。お二人の強さはよく知っていますし」
零と百合が賛成の意思を示した。
「冷コーと百合坊が良いってんならそれでいいけど、テメエらもいいか?」
「ああ」
「うん」
「おう!」
三人のイマジン達はモモタロスの問に頷いて答えた。
「…だそうだぜ」
「ありがとうございます!」
「一生懸命頑張ります!」
スバルとティアナはもう一度頭を下げ、拳を強く握った。
「オーナーはんもええか?」
はやてはオーナーの方を見て言った。
「戦力が増えるのはいい事です。本来ならライナーパスが必要です。が、今回は許可しましょう。そんな事で四の五の言ってられませんからね」
「ありがとな、オーナーはん」
「ありがとうございます!オーナー!」
「礼を言うぞ、オーナーとやらよ」
「ディアーチェは何も言われとらんやろ」
「案ずるな、小鴉。我やシュテル達はお前やなのはと同じ魔法があるのだ。弱い訳が無かろう」
「よろしい。貴方達にも乗車許可を与えましょう」
「うむ。改めて礼を言うぞ」
ディアーチェはもう一度礼をした。
「っと、早速出番の様ですよ。早速行きましょう」
「おうよ!で、いつの時間に行くんだ?」
「二千十四年、ですね。そこに異変が生じています」
デンライナーは動き出し、二千十四年に向かった。
今回はここまでです!
「この夏は!劇場版仮面ライダーエグゼイドと!」
「魔法少女リリカルなのはReflectionだ!皆の者、心して観るがよい!」
「全国の劇場で絶賛上映中だ」
「最高の時間を保証しよう」
「ボク達の戦い、絶対に見てね!」
「ノーコンティニューで!」
「世界を救ってみせる!」
この二作品凄く面白かったので是非!
それではまた次回!