今回の敵は両方ともゲームキャラだからねぇ。
それはそうとなのはREFLECTION面白かった
「さてと、飯原の野郎も倒したし、こっからどうするよ?」
モモタロスがソファに腰掛けながら聞いた。
「無闇に動くわけにもいかないし」
「こっちが狙われたら元も子もあらへんしのぉ」
「行き詰まっちゃったね」
「まあまあ、ええやないの。ここにいるだけでも楽しめるんやしな」
すると、はやての通信機に通信が入った。
「ん?どーした?ヴィータ」
はやては通信の方に顔を向け、零やモモタロス達もそれを覗き込んだ。
「ああん?」
「わー!何これ何これー!」
『お前ら近いんだよ!ちょっと離れろ!』
ヴィータは画面の向こう側から手でモモタロス達を払うように手を振り、モモタロス達は渋々少しだけ後ろに下がった。
「まあまあ落ち着いてやヴィータ。どうしたん?」
『おっとそうだったそうだった。どうだ?少しは修復が進んできたか?』
「まだまだ難しいやねえ。何せ数十、数百とめっちゃあるからねぇ」
『そうか、まあでも、たまには帰ってこいよな。シャマルやザフィーラも寂しそうだし』
「せやかぁ…なぁオーナーはん、一旦戻るってのはええか?」
「私も是非お願いします!そろそろ食料が足りなくなってきましたので」
ナオミもオーナーの方を見て言った。
「最近チャーハンの量が足りないと思ったらそう言う事でしたか…良いでしょう」
「おおきにな!オーナーはん!」
デンライナーは汽笛を鳴らし、機動六課庁舎前に向かった。
「じゃあ今から行くで!ヴィータ!」
『おう!…ってまだ準備してねーよ!せめてもうちょっと…!』
通信画面の向こう側でデンライナーの汽笛が聞こえてきた。
「もう到着したみたいや」
『もう到着したみたいや、じゃねー!』
そう言うとヴィータは通信を切った。
「いいの?かなり怒ってたみたいだけど?」
ウラタロスがはやての方を見て聞いた。
「ヴィータは元々ああ言う性格なんや。心の中では嬉しいんやで」
はやてはニッコリ笑ってウラタロスに言った。
「なら良いんだけどね」
そして一同はデンライナーから降車し、庁舎前へと降りた。
「いやー、久しぶりに帰ってきたなぁ〜」
はやては伸びをしながら言った。
「こっちだと一週間も経ってないみたいだけどね」
「そうなんか?フェイトちゃん」
はやては腕を伸ばしたままフェイトの方を向いた。
「ここの時間と合わせる為に時計を持ってきてたんだけど、ほら」
フェイトの持ってきたデジタル時計に表示されていた日付は出発した日付とあまり変わっていなかった。
「ホントだ〜何で?」
なのはも時計を除いて聞いた。
「アレや、世界によって時間の流れ方が違うってやつや」
「へぇ〜」
「はやて〜!」
庁舎の方から制服姿のヴィータが手を振って走ってきた。
「お、来たようやな」
ヴィータははやてに駆け寄りそのまま抱きついた。
「おっと、ふふ、いつまでも甘えんぼさんやな、ヴィータは」
「だってこんなに早く帰ってくるなんて思ってなかったし…それに色々不吉な夢も見ちゃったしよぉ…」
ヴィータは甘える子供のように目をうるうるさせてはやてを見つめた。
「よしよし、待たせて悪かったなぁ」
はやてはそう言いながらヴィータに微笑みかけて頭を撫でた。
「そう言えばモモタロスさん達は?」
なのはは周りを見回しながら言った。
「モモタロスさん達ならナオミちゃんと零達と一緒に食材を買い足しに行ったよ」
「そう言えば買いに行くって言ってたね。無事に買えてるかなぁ?」
「やあお嬢さん、僕に釣られてみない?」
零に憑依したウラタロスは街ゆく女性達を次々とナンパしていた。
「だからやめろっつってんだろうがぁ!」
「痛っ!」
その度にウラタロスは零ごと百合に蹴られていた。
「いてて…この身体は零もいるんだからね?」
「ならナンパするんじゃない!」
ウラタロスは零以外の全員に言われた。
「あいたた…」
「じゃあさ、ちょっと僕に貸してよ!」
「ええ?」
そう言ってリュウタロスは零に憑依した。
零の髪の中に一本紫色の髪が混じり、紫色の線が入った帽子が被さり、目が紫色に輝いた。
「これなら大丈夫でしょ?」
零(リュウタロス)は白い歯を見せて笑って見せた。
すると、物陰から猫の声がし、零(リュウタロス)はその方に走っていった。
「わぁ〜可愛い〜!」
零(リュウタロス)は猫に近寄ってしゃがみ、、猫を抱き抱えて撫で回した。
「リュウタ、早く行くよ」
ウラタロスは零(リュウタロス)の手を引っ張った。
「ちぇー、しょうがないな〜。またね」
そう言ってリュウタロスは猫を離した。
猫はどこかに走って行ってしまった。
「さあ!皆さん、行きますよ!」
「でも、どこに行くの?」
百合はナオミの方を見て言った。
「大丈夫です!あらかじめ買うものはメモに書いてあるので、それを探しながら行きます!」
そう言ってナオミはメモを見せた。
そのメモにはびっしりと文字が書かれていた。
「凄い量ね、毎回これ位買ってるの?」
「いえ、いつもはもっと少ないんですけど、今は沢山いますし、次に買えるのはいつか分かりませんから」
「そういう事だ。早く買ってナオミのコーヒーが飲みてえぜ」
「それじゃあ、今日はゆっくり出来そうだね」
「たまの休日もええやろうな」
「ずっと戦い詰めだったからね」
「やっとゆっくり出来るなぁ〜」
なのは達はソファに腰を掛けてため息をついた。
「でもヴィータは仕事とかええの?」
「今日は非番。だから一日中遊べるんだ!これで続きが出来るぜ!」
「何の?」
「ドラクエ!」
「ドラゴンクエストかぁ、懐かしいなぁ。私も手伝うよ」
「マジでか!?サンキューな、なのは!」
「じゃあ、早速やる?」
「おう!勿論だ!」
そう言ってヴィータとなのはは部屋を出た。
「こんな大変な時だって言うのに、なんでこんなに落ち着いてられるんやろかねぇ」
はやてはお茶を啜って言った。
「余裕があるからじゃない?今のところ全勝してるしさ」
「せやけどなぁ、これ本来やったらかなり時間に関わることやから今すぐにでも取り掛かるべき事件やで?」
「それもそうだけどね。何より時間を自由に行き来できるデンライナーがあるからこそだよ。ここでどれだけゆっくりしようがデンライナーならすぐ着いちゃうからね」
そう言ってフェイトも一口お茶を飲んだ。
「確かに、今の時間で行っとったら遅いもんな。デンライナーがあるからやな」
すると、突如庁舎の壁が爆発して地震が起きた。
あまりの地震にフェイトとはやてはバランスを崩してソファを転がり落ちた。
「ったぁ〜…」
「何?」
外には、紫色の闇のオーラを纏った巫女が辺りを破壊していた。
「なんやアレ!?」
「と、とにかく早く止めに行かないと!」
フェイトとはやては庁舎を出て巫女の元に急いだ。
とりあえず今回はここまでです。
かなりグダグダになっちゃったので次回はパパッと進めていきたいと思います。
それではまだ次回!