時空を駆ける二人の神   作:シャイニングピッグEX

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じかーんのーなーみーをーつーかーまえーてー

電王完走したで!44話めっちゃ泣いた…

またオーズも見終わったら別のも見たいな

それでは、本編参りましょう!


共闘

「…と言う訳で、私達は怪獣娘として日夜シャドウと戦っているのです!」

 

怪獣娘の一人、ピグモンが胸を拳で叩い自慢げに言った。

 

「なるほどな。要するに、正体不明のシャドウって奴を倒せるのがお前達しかいないって訳だ」

 

「…ええ!?説明シーン全カット!?」

 

「何言ってやがんだカメ公。そんなん今俺が説明しただろうが」

 

「どうしたのカメちゃん?」

 

「何かあったか?」

 

リュウタロスとキンタロスがウラタロスの方を見て言った。

 

「どうしたもこうしたもないよ!説明してたシーンはどうしたの!?」

 

「時間無えんだからしょうがねえだろ!時間の波に飲まれてバッサリカット!ほらこれで良いだろ?」

 

モモタロスは手刀で板を割るような仕草をしてウラタロスの方を見た。

 

「ええ〜!?……ま、まあ良いか、確かに時間も無いしね」

 

「な、そんなに気にする事じゃねえって」

 

「…それで、あのデカイシャドウはいつからいるの?」

 

百合は気を取り直し、怪獣娘のピグモンに聞いた。

 

「本当に突然出てきたんです。シャドウが出てきたと言う通報を聞いて飛び出て来たのですが…」

 

「シャドウの巣から全てのシャドウが飛び出し、それを追ってみれば、街の中心部で小さなシャドウ達と一緒に街を壊していた、と言う所」

 

怪獣娘の方のゼットンがスマホの写真を見せながら言った。

 

一同はそれに釘付けになって見た。

 

写真にはシャドウが何かに操られる様に飛んでいく様子が映っていた。

 

「で、この集まったのがアイツら、と言う訳やな」

 

キンタロスは外を指さしながら言った。

 

「そう。今度こそは倒さなくちゃいけない…!」

 

「そうだな…よし!」

 

そう言ってガイはオーブリングを握った。

 

もう片方の手には二枚のカードが握られていた。

 

「私達も行くよ!」

 

「寧ろ今か今かと待っとったで!」

 

そう言ってはやては拳を手の平に当てて強い音を鳴らした。

 

「私も行けるよ!」

 

「よーし!気合い入れて行くぞお前らぁ!」

 

「おー!」

 

怪獣娘の方のレッドキングの合図で怪獣娘達やなのは達は拳を突き上げて気合いを入れた。

 

「じゃあ、俺達も…」

 

怪獣娘達がデンライナーを降りたのに続き、零と百合も降りようとした時だった。

 

「なあ、冷コー、ちょいとお前の身体貸してくれ」

 

「え?」

 

そう言ってモモタロスは零の身体の中に入った。

 

「零?」

 

百合は俯いた零の肩を叩いた。

 

すると、零の髪の中に一本太く赤い線が入り、目が赤く光った零が顔を上げた。

 

「お、お、お。おぉ〜、中々悪くねえな。後ろの髪が邪魔だけどな」

 

零は手の平や腕、背中を見ながら言った。

 

「え?れ、零?」

 

「違うよ、百合さん。これは先輩が零に憑依してるんだよ」

 

「憑依?」

 

「そう。つまり、今表に出てるのは先輩って訳」

 

「そう言う事だ。と言う訳で、俺、参上!」

 

零(モモタロス)は決めポーズを決め、デンライナーから降りた。

 

「それで、モモタロスはどうするの?」

 

リュウタロスは零(モモタロス)の方を見て首を傾げた。

 

「あの飯原の野郎をぶん殴って来る!アイツはどうにも気に入らねえ!」

 

「なるほどね、先輩らしい」

 

「危なくなったらいつでも呼べよ、モモの字」

 

「おう、その時は頼りにしてるぜ!」

 

そう言って零(モモタロス)は飯原の元に向かった。

 

 

そして、百合、ガイ、なのは、はやて、フェイト、そしてイマジン三人は横一列に並んだ。

 

「セブンさん!ゼロさん!親子の力、お借りします!」

 

ガイはウルトラセブンとウルトラマンゼロのカードをオーブリングに読み込ませた。

 

「行くわよ!変身!」

百合はヒーローボールを掴んでスピンさせ、飛び上がった。

 

「今度は決めるで!変身!」

 

「変身!」

 

「変身!」

 

なのは、はやて、フェイトの三人は同時に光を発し、バリアジャケットを身にまとった。

 

『ウルトラセブン!ウルトラマンゼロ!フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・エメリウムスラッガー!』

 

『METAMORPHOSE!DEN-O RIDER TYPE SWORD!』

 

「変身!」

 

ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの三人はデンオウベルトを腰に巻き、ライナーパスを読み込ませた。

 

『ロッドフォーム』

 

『アックスフォーム』

 

『ガンフォーム』

 

ガイは光となったセブン、ゼロと一体化してエメリウムスラッガーへ、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスは電王のロッド、アックス、ガンへと変身し、百合は仮面ライダー電王のソードフォームを象ったアーマーを纏った。

 

「俺、参上!」

 

「お前達、僕に釣られてみない?」

 

「俺の強さにお前が泣いた!」

 

「お前達倒すけど良いよね?答えは聞いてない!」

 

「智勇双全、光となりて!」

 

電王三人と百合の後ろにウルトラマンオーブ・エメリウムスラッガーが地響きを立てて構えを取り、電王達と周りにいたなのは達は思わずよろめいた。

 

「ちょ、ちょっとガイさん、僕達も下にいるんだからさ、気を付けてよ」

 

「おっと、悪い悪い」

 

オーブはロッド達の方を見下ろしながら頭を掻いた。

 

「おーい、お前ら!早く来い!」

 

レッドキングは電王達を手招きして呼んだ。

 

「それじゃあ、行くよ、皆」

 

「おうよ!」

 

百合はデンガッシャーを担ぎながら言った。

 

「…お前ホンマに百合か?」

 

アックスは百合の方を見ながら言った。

 

「?何言ってんだクマ公。どっからどう見ても私だろ?」

 

「確かにそうやけど…」

 

「なら問題はねえな!行くぜ行くぜ行くぜえええ!」

 

そう言いながら百合はデンガッシャーを振り回してシャドウの元に駆けて行った。

 

「変身したライダーの性格になるみたいだね」

 

「しかし、あそこまで性格までもがモモの字と瓜二つとはなぁ」

 

「テメェラ!早く来やがれ!」

 

シャドウと戦いながら百合はロッド達の方を見て叫んだ。

 

「そうだったね」

 

「むん!」

 

アックスは顎を掴んで首の骨の音を鳴らした。

 

そして、ロッド、アックス、ガンも百合に加勢してシャドウと戦い始めた。

 

「へへへ、バァン!バァン!」

 

ガンはステップを踏みながら手当り次第にシャドウを撃ち、どんどん倒して行った。

 

「たあっ!はぁっ!」

 

ロッドもデンガッシャーを振り回して周りのシャドウを一掃し、デンガッシャーを立てて柱にし、少し大きめのシャドウに向かってキックを放ち、その体を貫通させた。

 

「やれやれ、ボウズなのは久しぶりだな」

 

そう言ってロッドはデンガッシャーを地面から抜いた。

 

『フルチャージ』

 

アックスはライナーパスをベルトに読み込ませてエネルギーをチャージし、デンガッシャーを真上に放り投げた。

 

「せいやあああっ!」

 

アックスは掌でシャドウ達を押し出し、シャドウの攻撃をしゃがんで躱して飛び上がり、デンガッシャーを掴んで円形にデンガッシャーを振り回してシャドウ達を切り刻みながら着地した。

 

「ダイナミックチョップ」

 

「オラオラオラオラァ!もの足んねえぞ!もっとマジメにやりやがれ!」

 

百合はデンガッシャーでシャドウ達をどんどん倒して行った。

 

シャドウ達も真面目にやっているが、それ以前に百合の暴れっぷりが凄いので近づくのでさえ一苦労なのである。

 

「さあ、次の相手はドイツだ?」

 

 

 

「これまた団体様でおいでなすったねぇ」

 

「商売繁盛で何よりだね」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」

 

沢山のシャドウ達がなのは達三人を取り囲んだ。

 

「ど、どうしようなのは、はやて…」

 

「フッフッフ、安心せい、フェイトちゃん」

 

「こんな事もあろうかと事前に技を考えてあったの」

 

「え?え?」

 

フェイトは余裕そうに腕を組んで背中合わせで立つ二人を見て戸惑っていた。

 

「まだ構想の時点やったけど…行けるな、なのはちゃん!」

 

「大丈夫だよ!はやてちゃん!」

 

「おっしゃ!それでこそなのはちゃんや!」

 

そう言って二人は宙に浮き、デバイスにエネルギーを貯め始めた。

 

「フェイトちゃんはじっとしててね!火傷じゃ済まないかもしれないから!」

 

「う、うん!」

 

フェイトは言われた通り、動かずに下から二人を見守っていることにした。

 

「必殺!」

 

なのはとはやての声が重なる。

 

『MAXIMUM DRIVE!』

 

デバイスの声も同じように重なった。

 

「サイクロン・スターライト・ブレイカー!」

 

そう言って二人は背中合わせでスターライトブレイカーを放ちながら回転し始めた。

 

シャドウ達は跡形も無く一掃され、二人はゆっくりと回転を止めながら着地した。

 

「さあ、お前達の罪を数えろ!」

 

そう言いながらはやてとなのははシャドウ達が居た方に指を指した。

 

「どや?フェイトちゃん、中々カッコよかったやろ?」

 

「初めてにしては良いんじゃない?」

 

「うん!二人共カッコよかったよ!」

 

「そう言って貰えて私も嬉しいで!」

 

「また今度は三人でやれるのも考えようね」

 

 

オーブと怪獣娘は、巨大なシャドウと向かい合っていた。

 

「はぁ!」

 

ゼットンは巨大なシャドウに向けて一兆度の火球を放った。

 

すると、シャドウはゼットンの様な形に変わり、ゼットンシャッターを使って火球を防いだ。

 

「こいつ…!」

 

「攻撃に応じて姿を変えるのか…!これは厄介だ」

 

「でもやるしかないだろ!デュワッ!」

 

オーブは頭頂からオーブスラッガーを取ってシャドウに向かって行った。

 

飯原は巻き込まれまいとどこかにジャンプして去っていった。

 

それを零(モモタロス)が追いかけた。

 

 

「シュアッ!」

 

オーブはシャドウにオーブスラッガーで切りつけた。

 

シャドウは液体の様にそれを何発も躱し、オーブに触手を鞭の様に叩きつけた。

 

オーブはそれをオーブスラッガーで切り裂いた。

 

そして、足技でシャドウに攻撃を仕掛けた。

 

しかし、シャドウはそれを受け止め、オーブの脚を掴んで回すように投げた。

 

オーブはそれをチャンスに変え、機転を効かせて一瞬で姿を消した。

 

シャドウは周りを見渡すがオーブの姿はどこにも無い。

 

そして、次の瞬間、腕にエネルギーを貯めたオーブがシャドウの真後ろに現れ、腕をL字に組んだ。

 

「ワイドスラッガーショット!」

 

光線はほぼゼロ距離でシャドウに直撃した。

 

そして、稲妻が走っているシャドウを怪獣娘達から離れさせる様に蹴り飛ばし、青い空の下で爆発した。

 

 

 

「ちっ、またやられたか、でもいいさ。さてと…」

 

飯原が次の世界への扉を開けようとした時だった。

 

「さてともポテトもねーんだよこの野郎!」

 

そう言いながら零(モモタロス)が飯原にドロップキックを決めた。

 

「な…何っ!?」

 

「おいテメェ、いい加減にしろよ」

 

そう言って零(モモタロス)は飯原の襟首を掴んだ。

 

「離せ、君に用は無いんだ」

 

飯原は零(モモタロス)の腕を払いのけようとした。

 

だが、零(モモタロス)はその手を離さず、飯原の顔を全力でぶん殴り、モモタロスは零から離れ、実体化した。

 

「…!」

 

「ずっと聞いてりゃ何だ?転生者しか相手しないだの、面倒な事は全部その世界の奴に押し付けるだの、ハッキリ言って俺はそう言う奴大っ嫌いなんだよ!自分の落とし前は自分で付けやがれこのクソ転生者!」

 

「な、なんだと!?お前、俺との強さの差を分かってんのか!?こっちはお前を消すことなんざ──」

 

モモタロスは飯原が全てを言い終わる前にもう一度強くぶん殴った。

 

「だから俺はそう言う奴が嫌いなんだよ。お前がどんな能力を持ってるかは知ったこっちゃねえが、その能力で他人を従わせてソイツらに行かせるってのが気に食わねえ」

 

「ぐっ…!」

 

モモタロスは睨みつける飯原の襟首をもう一度掴んだ。

 

「お前の強さ?はんっ、自分で戦わねえ奴に強さもクソもある訳ねーだろうが!俺達は最初からクライマックスで本気で戦って強くなってんだよ。俺達が憑いた良太郎だってなぁ、自分なりに精一杯努力して新しい電王になったりしてんだよ。お前ら転生者みたいに楽して強い能力手に入れて神様気取りしてるようじゃまだまだお子ちゃまなんだよ!」

 

そう言ってモモタロスは飯原を地面に叩きつける様に放り投げた。

「クソが…!俺が本気を出せば…!」

 

飯原は足をふらふらさせながら立ち上がって言った。

 

「ほーお、面白ぇ。でも、その本気ってのはゼノ細胞の事じゃねえよなぁ?」

 

モモタロスはモモタロスォードを担ぎながら飯原の方を見た。

 

「!」

 

「やっぱりか」

 

そう言ってモモタロスは飯原からゼノ細胞が入ったカプセルを取り上げた。

 

「か、返せ!返せよ!」

 

「フン、まるでガキだな。玩具を取り上げられたガキみてえだ」

 

そう言ってモモタロスはカプセルを零に渡した。

 

「冷コー、それはお前が持っておけ。ぶっ壊そうが消し去ろうが好きにしていいぞ」

 

「お、おう」

 

零はカプセルをポケットに入れた。

 

「さーて、飯原、テメェは俺をクライマックスにさせてくれるのか?」

 

「……上等だオラァ!」

 

そう言って飯原はモモタロスに無数の弾丸を放った。

 

「へへっ、なんだよこの豆鉄砲。てんで痛くも痒くもねえぜ」

 

モモタロスは仁王立ちで飯原の攻撃を受けていた。

 

しかし、一切怯むことは無く、モモタロスは欠伸をして新聞を読んでいた。

 

「お、明日の仮面ライダーエグゼイドも面白そうだな、チェックしとこ」

 

そう言ってモモタロスはペンで番組案内の仮面ライダーエグゼイドの欄を赤丸で囲った。

 

「これでよし、と。んで?これまだ続けんのか?」

 

モモタロスは飯原の方を見て言った。

 

「ば、馬鹿な…!何故効かない!」

 

「だってお前これ人間用だろ?俺はイマジンだから効かねえんだよ!」

 

「!!」

 

飯原の顔が引き攣る。

 

「さーてと、そろそろ悪い子にはお仕置きをしなくちゃなぁ」

 

そう言ってモモタロスは新聞とメガネを放り投げ、モモタロスォードで弾丸を弾きながら飯原に近付いた。

 

「あ…ああ…うわああああああ!」

 

「だから効かねえっつってんだろ!」

 

そう言ってモモタロスは飯原の腹に鋭い蹴りを入れた。

 

飯原は地面で蹲って口からだらしなく舌を出し、腹部を抑えて痙攣していた。

「それじゃあな」

 

そう言ってモモタロスは飯原を気絶させた。

 

 

 

 

「……う、ん…?」

 

飯原は辺りを見回した。

 

辺りは見たことの無い山や荒野が広がっていた。

 

「じゃあなー!」

 

上からモモタロスの声がし、上を見るとデンライナーが発車する所だった

 

「お、おい!ここはどこだ!」

 

「ここは時空間だ。ついでにお前の腕と足を見てみろ」

 

「ん?何だこれは!?」

 

飯原の腕と足はガムテープと鎖でグルグル巻きにされており、身動き一つ取れるものでは無かった。

 

「どうだい?誰かに釣られるのを待つ気分は」

 

ウラタロスも飯原の方を見て言った。

 

「そこで死ぬまで反省してな。とは言っても、もう一回死んでるから死ぬもクソもねえな!」

 

「せんぱーいそれは言い過ぎだよー」

 

そう言う二人は大笑いをしていた。

 

そして、デンライナーは別の世界へ行ってしまった。

 

「ああああああああ!ちくしょおおおおおお!」

 

時空間内で飯原の阿鼻叫喚が響き渡った。

 

 

 

 

「それでは、勝利を祝いまして、乾杯!」

 

「カンパーイ!」

 

モモタロスの合図で一同は乾杯をし、ナオミはフルコースをテーブルに置いた。

 

「はいどうぞ〜。はい、どうぞ〜」

 

「おおきに」

 

「わーい!豪華だー!」

 

「そう言えば、あのゼノ細胞はどうしたんだ?」

 

モモタロスは零の方を見た。

 

「ああ、これですか?」

 

零はポケットから一つのカプセルを取り出した。

 

「何かに役立つかなって思って、そのままにしてあるよ」

 

「あら、取っといたの?」

 

「ま、保険程度にね」

 

デンライナーは次の世界へと旅立って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです!

かなり時間かかっちまったい。

仮面ライダーW見ようかな…でもウィザードもな…

それではまた次回!

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