ぜのぎんと申します。
シャイニングピッグ様からアカウントをお借りして書いている者です。
今まで光の戦士シリーズとして書いてきましたが、少し名前が長いので少し改訂しました。
それに、今作は安定しないのでシンプルにしてみました。
恐らく語彙力などは全く上がっていませんが、また宜しくお願い致します。
お知らせはこの小説かTwitterの@Magaxenoのアカウントでお知らせします。
では、本編へ参りましょう!
とある宇宙…誰も知らない時空の中…
巨大な要塞の中で悪の組織の幹部や首領達と宇宙人達が会議を開いていた。
「我々が今まで作戦を成功出来なかった理由…そう!それはズバリ!我々の作戦をことごとく邪魔して来たヒーローがいたからだ!」
その一人の人間の放った言葉に一同はうんうんと頷いていた。
「なら!我々の手でヒーローを消そうではないか!ヒーローの歴史を消そうではないか!」
「待て。………よ。」
「どうした?ジャーク将軍」
一人の人間は金色の肌を持ったクライシス帝国の将軍の一人、ジャーク将軍の方を向いた。
「我々は以前同じ作戦で失敗している。またそれを繰り返すと言うのか?」
「まあ話を聞いてよジャーク将軍、皆」
一人の人間はもう一度一同の方を向き直った。
「仮面ライダー1号はショッカーが作らなければ出来なかったんだろ?ウルトラマンはベムラーが地球に来なければ来なかった訳だろう?」
「そ、それはまあ…」
一同はざわつきながらも言われてみればと言う感じだった。
「だろ?だから最初から生まれなかったことにしたり、行かなかったことにすれば良いんだよ」
「だがそんな事簡単に出来るのか?ヒーローもそこまでバカではあるまい」
「そこもちゃんと考えてあるさ。少し前に何度か神様同士の戦いがあっただろ?そいつらは全員粉々に吹っ飛んだり消え去ったりして跡形も無くなった。けれどそいつらは良い細胞を持っていたんだ」
そう言って一人の人間は両手で抱える大きさの一つのカプセルを取り出した。
その中には一つの、ピンポン球程の大きさの球体が浮いていた。
「これは?」
一人の怪人が聞いた。
「これはその神様の細胞。吹き飛んだのを集めて、分けて保存しているんだ。一つにするとまた戻る、なんてことになれば失敗しちゃうからね。で、こいつの元の神様は何にも属さない、いわば存在が異物な訳よ。それで僕は[ゼノ細胞]と呼んでいる」
「ゼノ細胞…それが一体何に役立つのかね?」
「こいつはいわば神の細胞、そして異物な存在。言い換えればどんな物にも組み換えられる。どんな宇宙生物にも。勿論、人間や怪人も含めてね」
「ま、まさか!」
「やっぱりガッツ星人は頭がいいね。話が早くて助かるよ。そう、その通り。これを自分達や怪人、怪獣に取り込ませれば途端に怪獣や怪人は強くなってヒーローは倒せるって訳。使い方によっては取り込ませた本人を意のままに操る、なんてことも出来るんだ」
「つまりそれはライダーを倒すことも可能と言うことか!?」
「勿論。作戦さえ悪くなければ。そして邪魔者さえいなければ」
「フン…下らん。そんな物に頼るのならば己の肉体で決着を着けた方が良かろう!」
テンペラー星人が席を立とうとした時だった。
「まあまあ、よく考えてみてよ。ゼノ細胞を取り込めばウルトラマンタロウを倒すのも簡単だよ?ウルトラ六兄弟を倒すのも」
「…それは本当だろうな?」
「ああ、保証しよう」
そう言ってから一人の人間は一同の方をもう一度向き直った。
「他の皆も、僕と契約を結んで、一つの組織になってくれればいくらでもゼノ細胞を使って良いよ。怪人に組み込むもよし、自分に使うのもよし。好きな様に使っていいよ。既にその細胞のコピーはいくらでも取れる様になってるからさ、皆が取り合う必要も無い。どうだい?悪くないだろう?」
「ああ…!見事な作戦だ!これならば勝てるぞ!」
「ではここに、[クロニクルショッカー]の設立を宣言する!首領は私!ショッカー20世である!」
その声と共に戦闘員達は敬礼をし、宇宙人や怪人、怪獣達は雄叫びを上げた。
そして、時は流れ現在。
一人の女神がとある二人の神の元へと急いでいた。
余程大変な事なのか、その女神は辺りも気にせず全速力で二人の元へと飛んでいた。
そして、その二人はと言うと…
「…………」
「…………」
二人は部屋の中で将棋盤を挟んで睨み合っていた。
「……王手!」
緑の髪の女神が将棋の駒を指した。
「あー!また負けたぁぁー!」
青い長い髪の神が頭を抱えた。
「あんたそろそろ勝ちなさいよ…もう四十回目よ」
「四十一回目には何か変わるかもしれないじゃん!」
「その台詞も四十一回目よ」
女神はやれやれと言った感じで苦笑いをした。
「レイ様ーー!ユリ様ーー!いらっしゃいますか!」
すると先程の女神が扉を蹴破って二人の部屋に入ってきた。
「レイ様!ユリ様!あっユリ様!レイ様はどちらへ?」
女神は緑の髪の女神、ユリの方を向いて言った。
「…貴方の足元」
ユリは呆然とした顔をしながら女神の足元を指さした。
「えっ?あっ!」
女神の足元には長い青い髪の神、レイの頭が踏まれていた。
女神は慌てて足をレイから離した。
「いってててて…急にどうしたの」
レイは頭をおさえながら女神に話を聞いた。
「あ、そうでした!大変なんです!」
女神は二人に重大な知らせを告げた。
「ヒーローが消えた!?」
二人は口を合わせて言った。
「ウルトラマンも!?」
「仮面ライダーも!?」
「ええ、そうなんです。突然歴史が狂い出して、全ての世界、全てのヒーロー、ヒロインが消えてしまったんです!」
女神は慌てない様にゆっくりと喋った。
「で、そんで俺らに行ってこいと?」
「はい」
「偉い方々から直々に?」
「その通りです」
「なんて言うかこういう厄介事ってすぐウチに回ってくるわよね…」
「何度も何度もすみませんが…お願い致します」
女神はそう言って頭を下げた。
「良いわよ。いつも貴方にも世話になってるしね」
ユリはそう言って女神の頭を撫でた。
「いつも通りの長期休暇でいいぞ。どうせ俺らも長い間いなくなるだろうから」
レイも女神の頭を撫でた。
「それじゃ早速準備しましょ」
「ああ。こないだレイジから良いもの貰ったし、それを試したいと思ってたしな」
そう言って二人は赤と銀のブレスレットとエメラルドグリーンと銀のブレスレットを腕にはめ、その下にねじ込むようにして戦闘用の手袋をはめた。
「なんですか?それ」
「んー?内緒」
「後でレイジにでも聞いてみ」
「はぁ…」
「それじゃあ、行ってくる!」
「また帰ってきた時は宜しくね!」
そう言ってユリは境界を開き、その地球へと向かった。
「自分達の宇宙には影響が無いからって…結構重要な事なんですよ!?全く…いつもいつも」
「さてと…そろそろ着くか?」
「…いや、待って。時空間のどこかで誰かが助けを呼んでる!」
「早く行こう!」
「ええ!」
ユリはそう言ってその場所へとゲートを開いた。
「イーッ!」
「そらそらどうした!機動六課!」
一人の怪人がたくさんの戦闘員を率いて機動六課庁舎に攻め込んでいた。
「クッ…これでフェイトやなのはがいてくれりゃこんなやつら…!」
「ヴィータ!今はそんな事を言ってる場合じゃ…!」
「喰らえ!」
一人の怪人が蜘蛛のように糸を吐き出した。
「しまっ…!」
「シグナム!」
シグナムと呼ばれた女性はその蜘蛛の糸に捕まり、地面に落下した。
「うわあああ!」
「シグナム!」
『シグナム!』
ヴィータと呼ばれた女の子の通信の主からもシグナムの名前を叫んだ。
すると、一人の人間が青い髪を靡かせながら颯爽とシグナムをキャッチして着地した。
そして、シグナムをゆっくりと下ろし、もう一人の緑の髪の女性がシグナムに付いた糸を解いた。
「あ、ありがとう…」
二人はシグナムの方を見て頷き、怪人と戦闘員の方へ向かってゆっくりと歩き、ヴィータの横へと立った。
『な、なあヴィータ、その二人は知り合い?』
「い、いや、知りません。初めて見る顔です」
『ならどうやってここに来たんやろ?』
「それは私にも分かりません。どうしますか?主はやて」
「とりあえず様子見よ」
「はい」
ヴィータは通信の主、はやての指示に従って後退し、シグナムを介抱しに行った。
「なんだお前達は?殺されに来たのか?」
「殺されに来た?違うな」
「倒しに来た、って言ったら分かるかしら?」
「面白い冗談だ…やれ!」
怪人蜘蛛男の指示で戦闘員は奇声を上げながら二人に襲いかかった。
「変身!」
二人は同時に言って手首のブレスレットに手を掛け、その中からレイはウルトラマンが描かれた球体を、ユリは仮面ライダー1号が描かれた球体を出し、同時に指でスピンさせ、飛び上がった。
『METAMORPHOSE! FIRST ULTRA FIGHTER!』
『METAMORPHOSE! FIRST RIDER FIGHTER!』
球体は描かれたヒーローのオーラへと代わり、レイとユリにそのヒーローを象ったアーマーを纏い、着地した。
「その姿は…!」
「仮面ライダー1号!」
「初代ウルトラマン!」
そう言って二人はそのヒーローと同じファイティングポーズを構えた。
「姿が変わろうと同じだ!」
戦闘員はレイとユリに襲いかかった。
「行くぞ!」
レイは殴りかかってきた戦闘員の腕を掴んで動きを一瞬止めて顔を殴り、そして後ろから来た戦闘員を思い切り蹴り飛ばした。
ユリはナイフを持った戦闘員の襟首を掴んで背負い投げをし、その投げ倒した戦闘員を踏み台にして戦闘員達数人に飛び蹴りをくらわせた。
「確かにただ姿を変えただけでは無いようだな」
「そう言う事」
「さあ、さっさと観念してお縄に───」
「そうは行かんな。私も戦うとしよう」
蜘蛛男はゼノ細胞を体に取り出した。
「なんだあれは…!?」
「貴様を、貴様らを倒すための力だ!はあ!」
蜘蛛男はゼノ細胞を体の中に取り込み、自身を強化させた。
「はあああああ!」
すると、蜘蛛男の体に変化が起きた。
肌は鼠色のような灰色に変わり、頭部に二つ真ん丸な目玉が生成され、口は耳元まで裂けた。
「おお…!素晴らしい!これが力か!」
そう言って蜘蛛男は宇宙怪獣ベムラーの熱線を放った。
「おっと!」
「危ねぇ!」
二人は飛び上がってその熱線を避けた。
「ベムラーと蜘蛛男が合体して…スパイダーベムラーってところか!」
「クハハハハ!」
スパイダーベムラーは熱線を何度も何度も放った。
すると、一つの熱線がシグナム達の元に飛んでいった。
「!まずい!」
レイはシグナムの元まで急いだ。
『ULTRA SKILL! REBOUND BEAM WALL!』
レイはブレスレットをタッチして電子画面を出現させ、防御技のコマンドを打った。
そしてウルトラマンの防御技の一つであるリバウンド光線の壁を作成して熱線を防ぎ、掻き消したのを確認すると蜘蛛男に向かって行った。
「アイツら…もしかして…」
「ああ、もしかしたら…」
「ユリ!そろそろ決めないとまずい!」
「ラジャー!」
レイとユリは自分のブレスをタッチし、ブレスから出た電子画面に必殺技のコマンドを打った。
『ULTRA FINISH!』
『RIDER FINISH!』
「必殺!」
レイとユリは大きく飛び上がった。
『ULTRA SPACIUM SMASH!』
『FIRST RIDER KICK SMASH!』
レイとユリはキックの体制に入り、スパイダーベムラーへ向かってダブルキックを放った!
スペシウム光線の威力とライダーキックの威力を凝縮したそのキックはスパイダーベムラーの吐いた熱線を弾き、その体を貫通した!
「ぐあああああ!」
スパイダーベムラーは断末魔を上げながら爆発した。
それを見て残りの戦闘員も逃走した。
「あっ!…クソッ、取り逃した」
「でもあの人達は無事みたいよ。ほら」
ユリはヴィータ達のほうを顎で示し、レイはその方を向いた。
レイとユリは変身を解除し、ヴィータ達へ近寄った。
「大丈夫ですか!?」
「怪我はない!?」
ユリとレイはしゃがみこんで二人の顔を見た。
「あ、ああ。とても無事とは言えないが…」
「擦り傷だ。こんなもん…ッ」
そう言うヴィータの腕からは血が大量に流れていた。
「やっぱり怪我してるじゃないか!ちょっと待ってて…」
レイは持っていた包帯を少し出して切り、その切った包帯をヴィータの腕にキツく巻き付け止血をした。
そして、消毒も施し、絆創膏を貼った。
「暫く待てば包帯を取っても大丈夫」
「お、おう。すまないな」
ヴィータはレイの方を見ながら礼を言った。
ユリもレイと同様にシグナムにも止血や消毒をした。
「二人とも立てる?」
「ええ、なんとか」
「ああ」
シグナムとヴィータはフラつきながらも立ち上がった。
「その…助けてくれてありがとな」
「礼を言われることじゃないよ」
「元々俺らの仕事だしな」
そう言って二人はニッコリと笑った。
「そうなんですか…立ち話もなんですし、中へ入って話しましょう。きっと我が主も会いたがってると思います」
「主?」
ユリは首を傾げた。
「まずは中へ入って下さい。主のいる司令室へお連れします」
そう言って二人はシグナムとヴィータについて行った。
まずはここまでです。
二人が装備しているブレスレット。簡単に説明するとウルトラマンと仮面ライダーの能力が込められている球体が入っていて、戦う時には任意のヒーローの能力を使用して戦う、と言う風になります。
仮面ライダーのブレスレットとウルトラマンのブレスレット、これは二人とも両方装備しているのでウルトラマン二人、仮面ライダー二人と言うこともあれば片方ずつも勿論出来る訳で。
まだまだ能力はありますがそれはまた見ていく内に分かっていく予定です。
後はリクエストの件ですが、見たいアニメや特撮物を感想に入れてくれると有難いです。
こちらでもいくつか用意はしていますが流石に私だけでは足りないので色んな人から色んな案が欲しいですのでどんどんくれると嬉しいです。
もう一件は、出して欲しい仮面ライダー、ウルトラマン、そして二人のヒーロー選択の時に使用するヒーローの組み合わせをリクエストして欲しいです。
フュージョンファイトみたいに制約などはないので「あのヒーローとあのヒーローの夢の共演が見たい!」とか「あのヒーローとあのヒーローの能力を組み合わせるとかどう?」みたいな感じで送って頂けると嬉しいです!
リクエストは全て受け付けて登場させます!
これは絶対約束します!
ただ、私は仮面ライダーは初心者なので殆ど分かりません。
なのでこんな能力だよーとかも一緒に教えて頂けたら助かります。
それではまた次回!